新型コロナワクチン 副反応・健康被害救済制度・接種間違い

情報発信元 新型コロナウイルス感染症対策担当

最終更新日 2024年10月30日

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副反応に関するお知らせ

健康被害救済制度

間違い接種情報

副反応に関するお知らせ

新型コロナワクチンの副反応について

令和6年10月からの新型コロナワクチンの定期予防接種では、5つのメーカーのワクチンを使用しています。

各社のワクチンについては、次のような副反応がみられることがあります。

新型コロナワクチンによる副反応について
発現割合 症状
mRNAワクチン 組換え
タンパク
ワクチン
ファイザー社 モデルナ社 第一三共社 Meiji Seika
ファルマ社
武田薬品
工業社
50%
以上
接種部位の痛み、疲労、頭痛 接種部位の痛み、疲労、頭痛 接種部位の痛み、倦怠感 接種部位の痛み 接種部位の痛み、疲労,筋肉痛、頭痛
10~
50%
筋肉痛、悪寒、関節痛、発熱、下痢、接種部位の腫れ 筋肉痛、悪寒、関節痛、吐き気・おう吐、リンパ節の腫れや痛み、発熱、接種部位の腫れ・しこり・赤み 接種部位の熱感・腫れ・赤み・かゆみ・しこり、頭痛、発熱、筋肉痛 倦怠感、頭痛、悪寒、筋肉痛、関節痛、発熱、めまい、接種部位の腫れ・しこり・赤み 倦怠感、関節痛、吐き気・おう吐
1~
10%
接種部位の赤み、リンパ節の腫れや痛み、おう吐、疼痛 接種後7日以降に現れる接種部位の痛み・腫れ・赤み等 接種後7日以降に現れる接種部位の赤み・腫れ・かゆみ・熱感・しこり・痛み、リンパ節の腫れや痛み、発疹、腋の痛み 接種部位のかゆみ,下痢、吐き気、おう吐 接種部位の腫れ・しこり・赤み、発熱、四肢痛

(各社の添付文書より厚労省において作成)

また、頻度は不明ですが、重大な副反応として、mRNAワクチンについては、ショック、アナフィラキシー、心筋炎、心膜炎、組換えタンパクワクチンについては、ショック、アナフィラキシーがみられることがあります。

・新型コロナワクチンの副反応に関する情報は、厚生労働省HP 新型コロナワクチンQ&Aをご確認ください。

接種後体調が悪くなった場合

ワクチン接種後の発熱や痛みに対しては、医師が処方する薬以外にも、市販の解熱鎮痛薬(アセトアミノフェンや非ステロイド性抗炎症薬(イブプロフェンやロキソプロフェン等))で対応いただくことができますが、 接種後副反応の症状がひどい場合は、接種した医療機関又はかかりつけ医を受診するか、次の相談窓口までご連絡ください。

北海道新型コロナウイルスワクチン接種相談センター

電話番号:011-206-0359
受付時間:午前9時から午後5時30分(平日・土日祝)

厚生労働省新型コロナワクチンコールセンター

電話番号:0120-700-624
受付時間:午前9時~午後9時(平日・土日祝)

旭川市保健所保健予防課保健予防係

電話番号:0166-25-6237
受付時間:午前8時45分から午後5時15分(平日)

副反応疑い報告

厚生労働省では、ワクチン接種後に生じうる副反応を疑う事例について、医療機関に報告を求めています。集められた報告は厚生労働省の審議会において専門家が評価し、結果を公表するなど安全性に関する情報提供を行っています。
・詳細は、厚生労働省のホームページ(新型コロナワクチンの副反応疑い報告について)(新しいウインドウが開きます)をご覧ください。

厚生労働省から旭川市に情報提供があった副反応疑い報告件数(令和6年10月1日時点)

新型コロナワクチンによる副反応疑い報告について
旭川市に情報提供があった副反応疑い報告件数 76件
このうち、症状の程度が重くないもの 46件
このうち、症状の程度が重いもの 30件

健康被害救済制度

予防接種は感染症を防ぐために有効なものですが、万が一予防接種による健康被害が発生した場合には、国による救済給付を行うための制度がありますのでご相談ください。
予防接種の副反応による健康被害は、極めてまれですが、不可避的に生ずるものですので、接種に係る過失の有無にかかわらず、予防接種と健康被害との因果関係が認定された方を救済するものです。
予防接種法に基づく予防接種を受けた方に健康被害が生じた場合、ご自身の住民票がある市町村に申請していただき、その健康被害が接種を受けたことによるものであると厚生労働大臣が認定した場合は、給付が行われます。申請に必要となる手続き等については、予防接種を受けられた時に住民票を登録していた市町村にご相談ください。
認定にあたっては、専門家により構成される国の審査会により、因果関係に係る審査が行われます。

なお、令和6年4月以降は、新型コロナワクチンの特例臨時接種終了に伴い、接種した時期により申請先も異なりますのでご相談ください。
問合せ先
旭川市保健所保健予防課保健予防係
TEL:0166-25-6237
受付時間:午前8時45分から午後5時15分(平日)

・予防接種後健康被害救済制度について [PDF:587KB] (厚生労働省のチラシへ)(新しいウインドウが開きます)

新型コロナウイルスワクチンにかかる給付の種類

給付の種類と条件
種類 給付条件
医療費及び医療手当(医療手当のみの請求も可) 予防接種を受けたことによる疾病について受けた医療に要した費用およびその入院通院等に必要な諸経費を支給。
障害児養育年金 予防接種を受けたことにより政令別表第1に定める程度の障害の状態にある18歳未満の者を養育する者に支給。
障害年金 予防接種を受けたことにより政令別表第2に定める程度の障害の状態にある18歳以上の者に支給。(障害児養育年金から移行する場合も改めて障害年金の認定が必要。)
死亡一時金 予防接種を受けたことにより死亡した者の配偶者又は同一生計の遺族に支給。
葬祭料 予防接種を受けたことにより死亡した者の葬祭を行う者に支給。

※詳しくは厚生労働省のホームページをご覧ください。

申請方法

健康被害救済給付の請求は、健康被害を受けたご本人やそのご家族の方が、予防接種を受けたときに住民票を登録していた市町村に行います。
請求には、予防接種を受ける前後のカルテ(診療録等)など必要となる書類があります。必要な書類は給付の種類や状況によって変わりますのでご相談ください。

問合せ先

旭川市保健所保健予防課保健予防係

TEL:0166-25-6237

受付時間:午前8時45分から午後5時15分(平日)

申請に必要な書類

申請に必要な書類の種類
医療費
医療手当
障害児養育
年金
障害年金 死亡一時金
遺族年金
遺族一時金
葬祭料
請求書
受診証明書
領収書等
診断書
死亡診断書等
埋葬許可証等

接種済証又は母子健康手帳

診療録等
住民票等
戸籍謄本等

様式

申請書類一覧
様式の種類 ダウンロードファイル

医療費・医療手当請求書

様式1:PDF(66KB)word(23KB)
受診証明書(認定請求用) 様式2-(1):PDF(37KB)word(18KB)

受診証明書(認定後請求用)

様式2-(2):PDF(44KB)word(21KB)

障害児養育年金請求書

様式4:PDF(153KB)word(24KB)

障害年金請求書

様式5:PDF(162KB)word(24KB)

診断書

様式6:PDF(237KB)word(25KB)

年金額変更請求書

様式7:PDF(127KB)word(22KB)

死亡一時金請求書

様式8:PDF(54KB)word(29KB)

葬祭料請求書

様式10:PDF(122KB)word(20KB)

未支給給付請求書

様式11:PDF(108KB)word(19KB)
新型コロナワクチン接種後の
アナフィラキシー等の即時型
アレルギー反応症例概要
様式3:PDF(223KB)excel(24KB)

給付額

給付の額については、通院・入院や死亡等のあった時期における額が適用されます。給付額はこちら(給付額対照表 PDF:52KB)をご覧ください。 

申請に当たっての注意事項

・申請後、国の審査会で審査が行われます。認定の可否が決定するまで、一般的に数か月から1年程度の期間を要します。(場合によっては、1年以上かかることもあります。)
・提出書類の中には、受診証明書や診療録など発行に費用がかかるものがありますが、これらの文書料は自己負担となります。
・申請後、追加で資料を提出していただくことがあります。

審査会等

提出していただいた書類をもとに、専門家により構成される国の審査会において、疾病等と予防接種との因果関係を審査しています。

新型コロナワクチンに係る予防接種健康被害救済制度の申請状況等

厚生労働省及び旭川市での新型コロナワクチンに係る予防接種健康被害救済制度の申請状況等は次のとおりです。

新型コロナワクチンに係る認定状況等の詳細は、厚生労働省のホームページ(新しいウインドウが開きます)(新しいウインドウが開きます)で、ご確認ください。

厚生労働省への申請状況等(令和6年11月29日現在)

厚生労働省への申請状況等
受理件数 認定件数 否認件数
12,480件 8,510件 2,689件

旭川市への申請状況等(令和6年10月1日現在)

旭川市への申請状況等

申請件数 認定件数 否認件数 審議中
37件 30件 2件 5件

よくあるご質問

Q1.救済制度の申請はどのような場合にできますか?

A.接種後早い時期に起こるアナフィラキシーやワクチン接種後に継続して治療が必要な病気や障害、死亡など健康被害が発生した方が申請の対象となります。

Q2.受診した医療機関がワクチン接種との因果関係がはっきりしないから受診証明書等は出せないと言われましたが、申請できないのですか?

A.ワクチン接種と健康被害の因果関係は、申請後に国の審査会が判断することから診察した医師がワクチン接種と健康被害の因果関係を証明している必要はありません。医療機関には、通院時の「疾病」についての診療録と受診証明書等を出してもらうことで申請可能です。

Q3.受診した際に支払った医療費はすべて請求できますか?

A.保険適用の医療費から健康保険等の給付額を除いた自己負担分と食事療養費標準負担額が対象となります。保険適用外の差額ベッド代、診断書等の文書料、紙オムツなどアメニティ等は対象外です。不明な場合は、支払った金額の領収書をすべて提出してください。確認し請求額を算出します。

Q4.救済制度に申請し、認定された場合、受診時に支払った医療費分のみが支給されるのですか?

A.厚生労働大臣に健康被害が認定された場合、医療費のほかに一定額の医療手当が月単位で支給されます。

Q5.複数の医療機関を受診している場合、すべての医療機関や薬局の受診証明書や診療録が必要ですか?

A.基本的にすべての医療機関等の受診証明書や診療録が必要になります。ワクチン接種後、どのような健康被害が発生しているかを判断するために必要です。受診証明書の提出がない場合、その分の医療費は請求できなくなりますので御注意ください。

Q6.申請のタイミングはいつがいいのですか?

A.治療の途中、終了後どちらでもかまいませんが、治療の途中で申請し認定された場合、認定された疾患についてのみ補償の対象とされるため、継続し治療を進める中で、認定されている疾患とは別の病名の治療を進めることになった場合、改めて申請が必要になります。症状が安定してから、または治療が終わったタイミングで申請される方がほとんどですが、治療途中で申請することも可能です。

Q7.現在までに、どのような健康被害が認定されていますか?

A.これまでの審査結果は、厚生労働省のホームページ(新しいウインドウが開きます)(新しいウインドウが開きます)に掲載されています。

間違い接種情報

間違い接種発生状況

間違い接種の態様及び発生件数(令和3年4月1日~令和6年3月31日)
間違い接種の態様 件数
1 接種するワクチンの種類を間違えてしまった。(2.を除く) 19
2 対象者を誤認して接種してしまった。 4
3 不必要な接種を行ってしまった。 19
4 接種間隔を間違えてしまった。(間隔を短くしてしまった) 242
5 接種量を間違えてしまった。 5
6 接種部位・投与方法を間違えてしまった。 4
7 接種器具の扱いが適切でなかった。(8.を除く) 2
8 既に他の対象者に使用した針を使う等、接種器具の適切でない取り扱いのうち、血液感染を起こしうるもの。 0
9 期限の切れたワクチンを使用してしまった。 3
10 凍らせてしまう、冷蔵されていなかった等、不適切な保管をされていたワクチンを使用してしまった。 43
11 その他 0
341

間違い接種の主な事例

「接種間隔を間違えてしまった。(間隔を短くしてしまった)」事例

  • 発生日:令和3年8月24日
  • 発生場所:市内施設
  • ワクチンの種類:ファイザー(mRNA)コミナティ筋注
  • 内容:1名の入所者に対して、2日連続でワクチン接種をしました。
  • 事故発生要因:予診票から作成した接種者リストに従って接種しましたが、接種時の本人確認が不十分でした。
  • 再発防止策:被接種者の接種履歴の適正な管理と接種時の本人確認や複数人での予診票のチェック等を徹底します。

「対象者を誤認して接種してしまった。」事例

  • 発生日:令和4年3月19日
  • 発生場所:市内医療機関
  • ワクチンの種類:ファイザー(mRNA)コミナティ筋注
  • 内容:接種対象外の年齢の者(16歳)に対して、3回目のワクチン接種をしました。
  • 事故発生要因:接種券の有無及び年齢確認を失念し接種しました。
  • 再発防止策:接種券の有無や予診票のチェック等を徹底します。

※令和4年3月25日以降は、12歳以上が接種可能になっています。

「接種するワクチンの種類を間違えてしまった。」事例(1)

  • 発生日:令和4年4月15日
  • 発生場所:市内医療機関
  • ワクチンの種類:モデルナ(mRNA)スパイクバックス筋注
  • 内容:被接種者(16歳)に対して、18歳未満の者に対する3回目接種時に接種が認められていない種類のワクチンを接種しました。
  • 事故発生要因:当該医療機関では、ワクチンの種類ごとに接種日を設定していましたが、年齢の確認が不十分な状況で接種しました。
  • 再発防止策:接種券の有無、年齢確認や予診票のチェック等を徹底します。

※令和4年12月14日以降は、12歳以上が接種可能になっています。

「接種するワクチンの種類を間違えてしまった。」事例(2)

  • 発生日:令和4年8月13日
  • 発生場所:旭川市集団接種会場
  • ワクチンの種類:モデルナ(mRNA)スパイクバックス筋注
  • 内容:被接種者(20歳)に3回目接種において、ノババックスワクチン(組換えタンパクワクチン)を希望した方にモデルナワクチン(mRNA)を接種しました。 接種後、被接種者とは、随時、連絡を取りながら健康観察を継続しています。
  • 事故発生要因:接種を担当した看護師は、自分の持ち分のノババックスワクチンがなくなったことからモデルナワクチンの予約者と思い込み、接種するワクチンの種類を確認せずに接種しました。
  • 再発防止策:医師、看護師、薬剤師、その他従事する現場スタッフがワクチン接種時間を徹底する とともにワクチン接種時のチェックを徹底します。

「期限の切れたワクチンを使用してしまった。」事例

  • 発生日:令和4年9月15、20、22、27、29日(計5日)
  • 発生場所:市内医療機関
  • ワクチンの種類:モデルナ(mRNA)スパイクバックス筋注
  • 内容:有効期限を過ぎたワクチンを9月15日から29日の5日間に計239名に誤って接種をしました。
  • 事故発生要因:ワクチン納品時及び調剤・調製時において使用期限の確認が不十分でした。
  • 再発防止策:ワクチン納品時及び調剤・調製時において使用期限の確認を徹底します。また、調製時のマニュアルを更新し、その徹底を図ります。

「不必要な接種を行ってしまった」事例

  • 発生日:令和4年12月19日
  • 発生場所:市内医療機関
  • ワクチンの種類:ファイザー(mRNA)オミクロン株対応2価ワクチン
  • 内容:4回目接種時にオミクロン株対応2価ワクチン(以下、「2価ワクチン」という。)を接種していた者に対して、5回目接種として、再度、2価ワクチンを接種しました。なお、2価ワクチンは1人1回のみの接種です。
  • 事故発生要因:接種時に被接種者は接種券を持参していませんでしたが、保健所に再発行の申請中であるという申し出があったことから、保健所への確認や接種履歴の確認を十分行っていませんでした。
  • 再発防止策:接種時に接種券を持参していない接種希望者については、前回の接種状況の確認を徹底するとともに、必要に応じて保健所へ接種対象者かどうかの確認を行います。

「接種するワクチンの種類を間違えてしまった」事例(3)

  • 発生日:令和4年12月22日
  • 発生場所:市内施設
  • ワクチンの種類:ファイザー(mRNA)オミクロン株対応2価ワクチン
  • 内容:1回目接種の者に対して、従来型ワクチンではなく、オミクロン株対応2価ワクチン(以下、「2価ワクチン」という。)を接種しました。なお、初回接種(1・2回目接種)には、2価ワクチンの接種は承認されていません。
  • 事故発生要因:当該医療機関が市内施設において、施設入居者及び従事者に対しワクチン接種を行った際に、予診票の確認が不十分でした。また、当該施設では、接種対象者に初回接種者がいることを把握していましたが、初回接種者に2価ワクチンが接種できないことを認識していませんでした。
  • 再発防止策:接種券や予診票での接種履歴の確認を徹底し、適切な時期に適切な種類のワクチンを接種を行います。

※令和5年8月7日以降は、初回接種で接種可能になっています。

「凍らせてしまう、冷蔵されていなかった等、不適切な保管をされていたワクチンを使用してしまった。」事例

  • 発生日:令和4年12月6日~令和5年3月23日
  • 発生場所:市内医療機関
  • ワクチンの種類:ファイザー(mRNA)オミクロン株対応2価ワクチン
  • 内容:令和4年12月6日~令和5年3月23日に接種した691名に冷蔵保管(2~8度)すべきところを冷凍保管(-16度)していたワクチンの接種をしました。なお、接種後の健康被害については報告されていません。
  • 事故発生要因:保健所の指導の下、接種を進めていましたが、ワクチンの保管温度について認識の齟齬があり、冷蔵で保管すべきところを冷凍で保管していました。
  • 再発防止策:ワクチンの保管温度の確認を徹底します。

医療機関の皆様へ 〜間違い接種をしてしまったら〜

各医療機関の皆様が、新型コロナワクチンの接種を進める中で、万一、間違い接種をしてしまった場合は、予防接種法に基づき、国に報告します。間違い接種が発生した場合は、直ちに保健所に連絡してください。

報告様式

担当

旭川市保健所保健予防課保健予防係

TEL:0166-25-6237

受付時間:午前8時45分から午後5時15分(平日)