マイコプラズマ肺炎
マイコプラズマ肺炎
マイコプラズマ肺炎とは
「肺炎マイコプラズマ」という細菌に感染することによって起こる呼吸器感染症です。
小児や若い人の肺炎の原因として、比較的多いものの一つです。マイコプラズマ肺炎は1年を通じてみられ秋冬にやや増加する傾向にあり、令和6年は例年よりも増加しています。
令和6年10月24日、マイコプラズマ肺炎の発生数が増加していることに対し、日本呼吸器学会、日本感染症学会、日本化学療法学会、日本環境感染学会、日本マイコプラズマ学会の5学会から合同で次のとおり提言が出されています。
マイコプラズマ感染症(マイコプラズマ肺炎)急増にあたり、その対策について(PDF形式 203キロバイト)
主な症状
潜伏期間は2~3週間程度で、発熱や全身倦怠感(だるさ)、頭痛、痰を伴うことがない乾いた咳などの症状がみられます。
咳は少し遅れて始まることもあります。咳は熱が下がった後も長期にわたって(3~4週間)続くのが特徴です。
肺炎マイコプラズマに感染した人の多くは気管支炎ですみ、軽い症状が続きます。一般に、小児の方が軽くすむと言われています。一部の人は肺炎となったり、重症化することもあります。また、5~10%未満の方で、中耳炎、胸膜炎、心筋炎、髄膜炎などの合併症を併発する症例も報告されています。
感染経路
感染した人のせきのしぶき(飛沫)を吸い込んだり(飛沫感染)、感染者と接触したりすること(接触感染)により感染すると言われています。
予防と対策
普段から流水と石けんによる手洗いを行いうことが大切です。アルコールによる手指衛生もあわせて行いましょう。
また、感染した場合は、家族間でもタオルの共用は避けましょう。咳の症状がある場合には、マスクを着用するなど咳エチケットを守ることを心がけましょう。長引く咳などの症状があるときは、医療機関で診察を受けるようにしましょう。