エムポックス(旧名称:サル痘)

情報発信元 保健予防課

最終更新日 2023年4月26日

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エムポックス(旧名称:サル痘)

令和4年5月以降、欧州、北米等において、これまでエムポックスの流行が報告されてきた国への渡航歴のない感染例や疑い例が報告されています。
国内でも、令和4年7月に1例目の患者が確認され、その後散発的に発生が確認されておりましたが、令和5年より、患者の報告数が増加しています。次のような症状の出現に御注意ください。
 
※令和5年5月26日に「サル痘」から「エムポックス」に感染症法上の名称が変更されました。

エムポックスとは

エムポックスは、エムポックスウイルスによる感染症で、感染症法上の4類感染症に指定されています。

症状

水ぶくれを伴う発疹に加え、多くの場合、発熱、寒気、倦怠感、リンパ節の腫れ、頭痛、筋肉痛などの全身症状が現れます。
発疹は、最初は平坦ですが、内部に液体や膿がたまって腫れてくることがあります。
多くは、2から4週間ほど症状が続いた後、自然に回復しますが、まれに重症化することがあります。
令和4年5月以降の欧米を中心とした流行では、従来とは異なる臨床徴候が指摘されています。
・発熱やリンパ節腫脹などの前駆症状が見られない場合があります。
・病変が、局所(会陰部、肛門周囲や口腔など)に集中しており、全身性の発疹が見られない場合があります。
・異なる段階の皮疹が、同時に見られる場合があります。

潜伏期間

通常7日から14日(最大5日から21日)

感染経路

アフリカに生息するリス等のげっ歯類をはじめ、サルやウサギなどウイルスを保有する動物との接触によりヒトに感染します。
また、感染した人や動物の皮膚の病変・体液・血液との接触(性的接触を含む。)患者との接近した対面での飛沫への長時間の暴露、患者が使用した寝具等との接触等により感染します。

治療

症状に応じた治療が行われます。
エムポックスウイルスに効果のある治療薬は、日本国内で流通していませんが、臨床研究でエムポックスの患者を対象に投与できる体制が構築されています。

予防方法

  • 感染している方や感染が疑われる方との接触を避けましょう。

※接触とは、発疹、かさぶた、体液や血液に触れること、性的接触、近距離での対面で飛沫に長時間さらされること、感染している方の使用した寝具や器具等に触れること等です。

  • 天然痘ワクチンによって、約85%発症予防効果があります。

現時点の国内では、エムポックスの予防を目的とした接種は一般的にされていませんが、エムポックスに感染している方との接触者を対象とした臨床研究での接種が実施されています。

エムポックスの感染が疑われる場合の注意点

  • 発疹が完全に治まり、かさぶたが落ちるまでは、感染させてしまう可能性がありますので、他の方との接触をさけましょう。
  • 発疹部位は、ガーゼや服で覆う等の対策をとりましょう。
  • マスクを着用し、咳エチケットを守りましょう。
  • アルコール等の消毒剤を使用した手指衛生を行いましょう。
  • 食器や寝具、タオルなどの共有、食べ物の口移し等は避けましょう。

参考

厚生労働省「エムポックスについて」(新しいウインドウが開きます)
国立感染症研究所「サル痘とは」(新しいウインドウが開きます)

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