エムポックス

情報発信元 保健予防課

最終更新日 2024年9月17日

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エムポックス

 令和5年5月26日に「サル痘」から「エムポックス」に感染症法上の名称が変更されました。

エムポックスとは

 エムポックスは、エムポックスウイルスによる感染症で、感染症法上の4類感染症に指定されています。

症状

 水ぶくれを伴う発疹に加え、多くの場合、発熱、寒気、倦怠感、リンパ節の腫れ、頭痛、筋肉痛などの全身症状が現れます。
 発疹は、最初は平坦ですが、内部に液体や膿がたまって膨れてくることがあります。膨れた発疹はカサブタができ、最終的にはカサブタの下で新しい皮膚ができた後、カサブタが剥がれ落ちます。
 多くは、2から4週間ほど症状が続いた後、自然に回復しますが、まれに重症化することがあります。
 中央アフリカや西アフリカなどの地域からは、発熱などの全身症状が見られ、その後に全身に発疹があらわれる症例が多く報告されています。一方で、令和4年5月以降の流行では、「発疹が発熱などの全身症状よりも先に見られる」「発疹が性器や肛門周辺に限ってあらわれる」「発疹以外の症状を伴わない」など、これまでに知られていた症状とは異なる報告も見られます。何らかの理由で(例えば感染経路の違いなどで)症状に違いがある可能性が指摘されています。

潜伏期間

 通常7日から14日(最大5日から21日)

感染経路

 中央アフリカや西アフリカ地域では、ネズミやリス等のげっ歯類がエムポックスウイルスを保有していると考えられています。これらの地域手で感染している動物と接触したり、かまれたり、野生動物の肉を調理したり、加熱が不十分な肉を食べたりすることで、動物からヒトへ感染する可能性があります。
 また、感染した人の発疹・カサブタ・体液・血液との接触(性的接触を含む。)や、患者との近距離での対面で飛沫に長時間さらされたり、感染している人が使用した寝具や器具等との接触等によりヒトからヒトへの感染が起こる可能性があります。

治療

症状に応じた治療が行われます。
エムポックスウイルスに効果のある治療薬は、日本国内で流通していませんが、臨床研究でエムポックスの患者を対象に投与できる体制が構築されています。

予防方法

 感染している方や感染が疑われる方との接触を避けましょう。

※接触とは、発疹、かさぶた、体液や血液に触れること、性的接触、近距離での対面で飛沫に長時間さらされること、感染している方の使用した寝具や器具等に触れること等です。

 天然痘ワクチンにエムポックスの予防効果があると考えられています。現時点の国内では、エムポックスの予防を目的とした接種は一般的にされていませんが、エムポックスに感染している方との接触者を対象とした臨床研究での接種が実施されています。

エムポックスの感染が疑われる場合の注意点

  • 発疹が完全に治まり、かさぶたが落ちるまでは、感染させてしまう可能性がありますので、他の方との接触をさけましょう。
  • 発疹部位は、ガーゼや服で覆う等の対策をとりましょう。
  • マスクを着用し、咳エチケットを守りましょう。
  • アルコール等の消毒剤を使用した手指衛生を行いましょう。
  • 食器や寝具、タオルなどの共有、食べ物の口移し等は避けましょう。

医療機関の皆様へ

エムポックスに関する情報提供及び協力依頼について

 令和6年8月14日、世界保健機関(WHO)の緊急委員会が開催され、コンゴ民主共和国及び周辺国におけるエムポックスの急激な感染拡大について「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」(Public Health Emergency of International Concern (PHEIC)) が宣言されました。
  医療機関の皆様におかれましては、引き続き適切な対応をお願いするとともに、臨床症状からエムポックスを疑う場合は、旭川市保健所保健予防課感染症対策係までご連絡くださいますようお願いいたします。

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お問い合わせ先

旭川市保健所保健予防課感染症対策係

〒070-8525 旭川市7条通9丁目 総合庁舎4階
電話番号: 0166-25-9848
ファクス番号: 0166-26-7733
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