CT室

情報発信元 経営管理課

最終更新日 2021年3月30日

ページID 002087

印刷

CT検査

CT(コンピューター断層撮影)検査とは?

CT装置

CTとはComputed Tomographyの頭文字で、X線を360度方向から体にあててX線の吸収差を測定し、コンピューターを用いて体の輪切りの画像を作ります。この画像から体の内部の様子が詳しくわかります。当院では、最新鋭のマルチスライスCT装置を使用しています。

  • 検査前の準備

    金属などは検査の妨げになります。検査部位により、入れ歯、金具のついた服(下着)、磁石の貼り物、ネックレス・ピアス等の貴金属類をはずしていただくことがあります。

  • 検査中の注意事項

    検査は寝台に寝て行いますが、たいへん狭くなっておりますので、落下防止のため、指示があるとき以外は動かないようにしてください。

  • 造影検査について

    検査の内容によっては、造影剤という薬剤を使用することがあります。造影剤は、血管、臓器などにコントラストをつけて、より詳細な画像を得るために使用します。造影剤は安全な薬剤ですが、当日の体調等により、まれに副作用が現れる場合があります。検査中、吐き気、体のかゆみ、息苦しさ等を感じた時は、すぐに検査スタッフにお知らせください。また、造影剤を注射している時に体が熱く感じることがありますが、少ししたら治まりますので、心配いりません。

  • 造影検査を受ける場合の注意事項
    次に該当する方は、必ず事前に検査スタッフにお知らせください。
  1. 過去に造影剤を使用した検査を受けた時に、吐き気を感じた、体がかゆくなるなど、体に異常を経験したことがある場合。
  2. アレルギー(ぜんそく、食物・薬剤等によるジンマシンなど)がある場合。
  3. 心臓病、腎臓病などの病気がある場合。
  4. 人工透析を受けている場合。
  5. 体にペースメーカー・除細動器型埋め込みペースメーカーを埋め込んでいる場合。
  • 造影検査後の注意事項
    次に該当する方は、必ず事前に検査スタッフにお知らせください。
  1. 検査終了後(直後~1週間)、まれに頭痛、吐気、発疹など造影剤の影響とみられる症状があらわれる場合があります。以下の注意事項を守って下さい。
  2. 検査終了後は、飲食・入浴などは普段通りの生活をしてかまいません。
  3. 造影剤は尿と一緒に排泄されます。造影剤を早く体から出してしまうようになるべく尿を出すように心がけて下さい。
  4. 水分を制限されていない方は、尿を出しやすくするために、水分(水、お茶、ジュースなど)を多めに取って下さい。通常、24時間以内にほとんどの造影剤は排泄されます。
  5. 頭痛、吐き気、発疹などの症状が強くみられましたら、主治医にご連絡下さい。
  • CT装置でも心臓(冠動脈)の情報を得ることが可能になりました。

VR(ボリュームレンダリング)画像

VR(ボリュームレンダリング)画像

CT画像より作成したCPR画像

CT画像より作成したCPR画像 心臓カテーテル検査(右冠動脈)

  • 非常に高速に検査が可能なため、ほぼ全身の動脈の検査が一度ででできるようになりました。
  • 下の画像は約15秒で撮影したものです。閉塞性動脈硬化症の患者さんです。
    左の総腸骨動脈が閉塞していることがわかります。膝下の動脈も明瞭に観察することが可能です。これらの検査には造影剤が必要ですが、造影剤の使用量を減らすことも可能です。

閉塞性動脈硬化症CT画像