IVR-CT室

情報発信元 経営管理課

最終更新日 2016年2月24日

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IVR-CT

CT装置の画像

IVRとはインターベンショナル・ラジオロジー(Interventional Radiology)の略です。
特定の日本語訳はありませんが、要約すると「エックス線画像などを使用しながら病気の診断・治療を行うこと」であり、「放射線診断技術の治療的応用」、「血管内治療」、「血管内手術」、「低侵襲治療」、「画像支援治療」もほぼ同義語として使われています。

  • 当院にこの度、新しく導入されたIVR-CT装置SIEMENS社製Artis zee ceilingとSOMATOM Sensation Open ICTは、エックス線透視画像や血管造影画像を撮影し診断するための大口径FPD(フラットパネルディテクタ)を搭載したDSA(デジタルサブトラクションアンギオグラフィー)装置と、24列MD(マルチディテクタ)CT(コンピュータ断層撮影)装置が組み合わされたシステムになっており、DSA装置だけ、CT装置だけではわからないような、より細かな血管や腫瘍を、両装置を組み合わせて撮影することによって診断・治療することが可能となっています。
  • この最新鋭の機器を使用して行われる検査としては、エックス線透視画像やCT画像を見ながら、血管の中にストローのような細い長い管(カテーテル)を入れて、そのカテーテルから造影剤を注入し病気を見つけ出します。さらにその病気の部分だけに薬を注入して治したり、病気につながる血管自体を故意的に詰まらせて治したり、逆に詰まってしまった血管を風船で広げたり、広げた血管がまた詰まらなくするためにステントと呼ばれる金属の筒で血管をカバーするなど様々な治療を行います。
  • IVRは開腹手術のような外科的手術ではないので、身体にあたえる負担が少なく、病気の部位だけを正確に細かく診断・治療することができ、入院期間も短縮できるなど優れた特徴を持っています。外科的手術に耐えられないような高齢者の患者様や、進行ガンをふくめたガンの治療などにも有効であり、その他に緊急状態(消化管内出血など)からの救命や、血管などの閉塞あるいは動脈瘤に対する治療にも有効であり、広い範囲に積極的に施行されている優れた治療方法です。
ステントグラフト挿入前の血管造影写真
ステントグラフト挿入前血管造影
ステントグラフトを挿入し位置確認している写真
ステントグラフト挿入 位置確認
ステントグラフトを挿入完了した写真
ステントグラフト挿入完了
ステントグラフト挿入後の血管造影写真
ステントグラフト挿入後 血管造影