中央検査科
中央検査科からのお知らせ
臨床検査を終了した検体の業務、教育、研究のための使用について
臨床検査とは
病気の診断や治療効果を知るために医師の指示のもと行われる検査です。
検査室で行われる検査は、血液・尿・便・喀痰などを検査する検体検査、手術により摘出された臓器などを検査する病理検査、患者さまに対して直接検査する生理機能検査に分かれます。さらにそれらは検査の方法や検査内容により細かく分かれます。
中央検査科の仕事
中央検査科は外来棟2階の生理機能検査室と採血室、外来棟3階の検体検査室および病理検査室、採血室(糖尿病専用)より構成され、内視鏡検査やX線検査などを除いた各種臨床検査を実施しています。また夜間・休日における緊急時のために24時間体制の緊急検査も行っています。
各検査室の仕事内容
採血室
外来棟2階にあり15歳以上の患者さまを対象に採血を行っています。また、外来棟3階(糖尿病センター向かい)には糖尿病外来専用の採血室があります。

2階採血室

糖尿病センター外来採血室
検体検査室
血液検査・生化学検査・一般検査・細菌検査・輸血検査・遺伝子検査より構成されています。
検体検査室全景
血液検査
血液の病気(貧血や白血病など)や止血状態などを検査します。
自動血球分析装置による血球計数や血液形態検査、凝固検査、骨髄検査、染色体検査(FISH法)などを実施しています。

XE-5000

CS2100
生化学検査
肝機能や脂質など健康診断などで検査される項目の多くは生化学検査です。多くの項目は自動分析装置(BM6070、LAbOSPECT、ARCHITECT、cobas e)で測定されます。

LabOSPECT

ARCHITECT
一般検査
尿検査や便検査(大腸癌の早期発見に役立ちます)などを実施しています。

Clinitek Atlas XL

UF-1000i
細菌検査
感染症の原因菌の検索や抗生物質の感受性(薬が有効かどうか)などを検査しています。各種迅速診断キットによるウィルス検査や、血中薬物濃度も測定しています。

細菌検査室

Dimension
輸血検査
血液型や交差試験など安全な輸血を行うために必須の検査です。
Auto Vue
遺伝子検査
結核菌などの抗酸菌をPCR法により検出します。
Taq Man
病理検査室
組織検査、免疫組織化学染色、細胞診検査、電子顕微鏡検査、病理解剖などが行われています。

病理検査室

電子顕微鏡
LEICA BOND-MAX
生理機能検査室
外来棟2階にあり、心電図検査や脳波検査、超音波検査、呼吸機能検査などが行われています。また、耳鼻科外来での聴力検査や眼科外来での視力検査なども担当しています。

生理機能検査室

超音波検査室
その他
人間ドック(視力・眼底写真・聴力検査)や移植関連(骨髄移植や腎移植)の検査なども行われています。
当院では24時間体制(日当直)の緊急検査を行っています。検査項目は基本的に65項目ですが要望があれば随時対応しています。
人員構成と関連学会認定資格取得者数
- 臨床検査技師 26名
- 視能訓練士 2名
- 嘱託職員(技師・助手)19名
- 細胞検査士 6名
- 認定検査血液技師 1名
- 輸血認定技師 2名
- 超音波検査士 2名
病理(診断)
病理診断の特徴と役割
患者さまが病院を受診されると、適切な治療のために適切な診断が必要となります。このとき、臨床医が診断・治療に必要と考えた場合に、患者さまの体から採取した組織や細胞などの検査依頼を受けます。この検査のための採取材料から顕微鏡などで検査するための標本を臨床検査技師が作製し病理医が観察・解析して診断をいたします。これらの診断結果は臨床医に報告され、診断・治療に生かされています。
スタッフ構成
- 病理医(常勤)2名
- 臨床検査技師(病理検査専業)4名
- 臨床検査技師(他業務と兼業)3名
当院の病理診断として行っている仕事は次のような内容となっています。
- 組織(生検)診断
- 細胞診断
- 手術で摘出された臓器・組織・細胞の診断
- 手術中の迅速診断
- 病理解剖
- 染色体検査
- 電子顕微鏡検査