旭川市政における公正な職務の執行の確保等に関する条例の概要
市は法令遵守(コンプライアンス)を推進し、公平、公正で透明な市政を確立するため、平成19年12月に「旭川市政における公正な職務の執行の確保等に関する条例」を制定しました。この条例の制定の背景や内容等は、次のとおりです。
条例制定の背景
近年、公務員の不祥事が多発し、国民の行政不信を招いています。不祥事を防ぐには職員一人一人が、公共の福祉の増進を目指して職務を執行することを深く自覚するとともに、不祥事を未然に防止するための仕組みも必要です。市ではこれらを踏まえて、この条例を制定しました。
条例の内容
条例には、職員の基本的な心構えや責任を持って果たすべき事柄を定めています。
また、市役所内部などにおける不正行為を未然に防止したり、早期に是正したりするために設けた公益通報制度や、いわゆる口利きや、暴力などを伴う不当要求行為への対応なども定めています。
条例質問&答え
質問 職員の基本的な心構えとは?
答え
職員は一部の奉仕者ではなく、市民全体の奉仕者であることを自覚して公正な職務を執行しなければならないことや、常に法令を遵守し、公務員としての倫理の高揚に努めなければならないことなどです。
質問 公益通報制度とは、どのような制度?
答え
下の図のように、職員や委託事業者等の従業員が、市役所内部や市の委託事業における不正行為を発見した場合、早期に是正するため、外部の審査会等に不正の内容を通報できるようにする制度です。
旭川市委託先事業者(指定管理者、工事請負者)の職員の皆さまへのお知らせ(PDF形式 154キロバイト)
質問 不当要求行為とは、どのような行為?
答え
職員に対して、地位のある者などが正当な理由なく、特定の者を有利に扱うよう求める、いわゆる「口利き行為」や、暴力など社会常識を逸脱した手段により要求する行為です。
例えば、社会的地位の高い人が職員に対して、特定の人を市職員採用試験に合格させるよう働き掛ける、というような行為が該当します。
質問 不当要求行為があったとき、市はどのように対応するの?
答え
まず、公正な職務を行うため不当な要求には応じられないことを説明します。しかし、それでも不当要求が続く場合は、下の図のように、市役所内部の委員会が調査を行い、市長に報告します。そして、市長は外部の審査会の意見を聴いた上で、文書による警告など必要な措置をとります。
市では、条例の施行を機に、一層職員の法令遵守を推進するとともに、公正な職務の執行に努めていきます。