市長と市政記者会との懇談会(令和3年11月15日)

情報発信元 旭川市

最終更新日 2021年11月15日

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開催概要

日時:令和3年11月15日(月曜日)午後4時~午後5時

場所:第1委員会室

動画

令和3年11月15日 定例記者発表

資料

令和3年度 新型コロナウイルス感染症に関する第5次追加対策(その2)(PDF形式 175キロバイト)

新型コロナワクチン3回目接種について(PDF形式 1,432キロバイト)

新型コロナワクチン3回目接種について2(PDF形式 396キロバイト)

令和3年度上半期観光入込客数(PDF形式 48キロバイト)

旭川市新庁舎9階展望フロアパンフレット(PDF形式 2,766キロバイト)

発表項目

令和3年度 新型コロナウイルス感染症に関する第5次追加対策(その2)について

皆様、お忙しい中お集まりいただき、誠にありがとうございます。

先ほど、第59回本部会議におきまして、新型コロナウイルス感染症に関する第5次追加対策(その2)を取りまとめましたので、皆様にご報告させていただきます。

はじめに、本市の現状につきましては、9月30日に緊急事態宣言が解除され、全国的に新規感染者が減少する中、本市では、今月に入っても飲食店でのクラスターが発生するなど、予断を許さない状況が続いております。
このため、特に市内中心部における感染拡大の防止に向けて、11月8日から11月20日まで、飲食店等の従業員を対象に
無料でPCR検査を行う検体採取所を開設しているところであります。
また、経済的には、新型コロナウイルス感染症の影響により米価が下落しており、水稲農家にとっては厳しい状況となっております。
こうした現状認識のもと、この度の対策では、医療・検査体制の確保と合わせて、農業者への支援等を追加させていただくことといたしました。

それでは、資料に沿って対策の内容をご説明させていただきます。
お手元の資料、「令和3年度 新型コロナウイルス感染症に関する第5次追加対策(その2)」をご覧ください。
なお、資料に記載の事業費は、基本的に「億千万円単位」の概数となっております。

はじめに、予算規模につきましては、事業費ベースで1億2千万円とし、うち、地方創生臨時交付金の対象事業は1億円、
対象となる項目には、黒い印で交付金の「交」という印、国の補助金を活用した対策には、丸い白抜きの印で「国」という印、新規の対策には、「新規」と付しております。
まず、左側の「医療・保健対策」でありますが、

(1)医療・検査体制の確保といたしまして、
PCR検査試薬等の購入や、
発熱外来体制を3月31日まで延長する経費に、合わせて、2千万円を計上しております。

(2)感染拡大の防止に向けて、
障害者施設における介護ロボット等導入への補助のほか、
休館による収入減の影響が大きい近文市民ふれあいセンターへの補償といたしまして、合わせて、1千万円を計上しております。

次に、右側の上段「市民生活対策」でありますが、
(1)児童生徒の心のケアといたしまして、
スクールカウンセラーの配置時間を追加する経費に、百万円を計上しております。
また、補正予算は伴いませんが、市民文化会館、公会堂、大雪クリスタルホールの収容人数制限に伴う施設使用料の減免を3月31日まで延長いたします。

次に、右側の下段「経済対策(事業者)」でありますが、
(1)農業者への支援といたしまして、
米価下落の影響を受けた水稲農家に対して、次期作への生産意欲を喚起するための支援や、
ポストコロナを見据え、先端技術を活用した新しい農業の取組を支援するものとして、水稲育苗用の自動散水機導入費用の補助に、9千万円を計上しております。

以上が、第5次追加対策(その2)の内容であります。

旭川市では、飲食店に端を発したクラスターなどにより、新規感染者の発生が続いておりますことから、感染がこれ以上拡がることのないようしっかりと抑え込んでいかなければなりません。
今後も、私自身が先頭に立ち、市民の生命と健康を守るため、又、地域経済をしっかりと立て直すために、全庁挙げて取り組んでまいりますので、市民や事業者の皆様におかれましても、決して気を緩めることなく、引き続き、感染防止対策を徹底していただきますようお願い申し上げます。

新型コロナワクチンの3回目接種について

続きまして、新型コロナワクチンの3回目接種についてお知らせいたします。
3回目接種につきましては、2回目接種を完了した方を対象に、現在、接種券の発送などの準備を進めております。
まずは、今年3月及び4月に2回目接種を終えた約4、600名を対象に、11月下旬に3回目の接種券を郵送することを予定しております。今回対象となる方は、市内の医療機関にお勤めの方が大多数であると見込んでおり、1.2回目接種を実施した医療機関で3回目接種も実施していただくことを想定しております。
ただし、2回目の接種後、本市に転入された方につきましては、保健所に接種券の発行を申請していただく必要があります。該当される方は、保健所新型コロナウイルス感染症対策担当ワクチン接種チームにお問い合わせください。電話番号は21-3181です。
接種協力医療機関の皆様には、3回目接種におきましても、引き続きご協力賜りますようよろしくお願い申し上げます。

新庁舎への新たな寄附の募集について

新庁舎への新たな寄附の募集についてであります。令和5年11月供用開始に向け、新庁舎の建設を進めていますが、今回、みんなで創る新庁舎として長く親しまれるよう、庁舎整備に活用することを目的とした寄附を募集いたします。
寄附をいただいた方には、記念として新庁舎9階展望フロアの壁面にお名前又は、企業名・団体名をローマ字で刻印した木製の銘板を設置し、末永く顕彰させていただきます。
寄附の募集は11月22日から開始します。1口1万円以上、5,000口を募集します。
対象は市内外を問わず個人、法人、各種団体から受け付け、個人の方は、振込のほかインターネットのガバメントクラウドファンディングサイトからの申し込みも可能となっております。
また、個人の方からの寄附は、ふるさと納税に当たりますので、市内外居住を問わず、税法上の控除を受けることができます。
多くの方々に御協力と御支援をいただき、皆様に長く親しまれる庁舎を創り上げていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

令和3年度上期観光入込客数等について

令和3年度上期の本市の観光入込客数等について、まとまりましたのでご報告します。

はじめに、観光入込客数は、前年度比較で74.6%、28万9千800人減の84万9千800人となりました。
次に宿泊延数ですが、前年度比較で87.5%、2万5千700泊減の17万9千100泊となりました。
うち外国人宿泊延数は、前年度比較で72%、192泊減の494泊となりました。
次に、これらの数値について、月別の内訳を表で掲載しております。

最後に令和3年度上期における特徴についてでございます。
令和3年度は、新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けた令和2年度よりも、更に観光入込客数は2割以上、宿泊延数は1割以上も更に下回る結果となりました。
4月及び5月は、初の全国での緊急事態宣言が発出された前年同時期を上回っておりましたが、5月以降、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が断続的に発出された影響から、6月及び8、9月は観光入込客数及び宿泊延数ともに前年を下回り、特に9月につきましては、前年はGoToトラベルやどうみん割による効果で回復の兆しが見え始めていたのに対し、今年は月内全て緊急事態宣言期間中であり、人流の抑制が強く求められていた中で、観光入込客数及び宿泊延数ともに6割以上の減少となっております。

以上のような大変厳しい状況にありますことから、市といたしましても、宿泊応援事業あさっぴー割による宿泊割引助成支援のほか、先週の第3回定例会におきまして補正予算で成立いただきました宿泊施設感染症対策強化支援金について、今後速やかに実行することで、事業者を継続的に支援し、観光振興の基盤を維持しながら、回復に向けた取組を推進してまいります。

質疑応答 (発表項目)

NHK

3回目のワクチンの接種について、改めて意味合いを伺いたいです。

市長

全国的にも全道的にも新規感染者が減っている中で、旭川市では新規感染者とクラスターが発生しており、今は全庁を挙げて対策を行っているところです。

国でも3回目の接種を行い、経済活動と医療体制の両立を図っていこうとしているところですが、旭川市としても、いち早くスムーズに国や北海道の状況を見極めていきながら、3回目の接種を行っていきたいと思っています。

NHK

3回目の接種は感染を抑えるためだと思いますが、期待していることや、積極的に接種してほしいという思いはありますか。

市長

新規感染者を減らしていくために、3回目の接種においてブースター効果や、免疫が格段に上がっていくということもあるでしょうから、順調に進めていくことで、旭川市の感染者を抑えていく効果が見込まれると思っています。

NHK

3回目の接種は、早い人だと12月1日から接種できるのですか。

市長

現時点では市内医療機関の具体的なスケジュールは決まっていませんが、旭川市においては、3月下旬に2回目の接種が終わっている医療機関があることから、12月初旬を目途に3回目の接種が始まると考えています。

NHK

まだ詳細は決まっていないということですか。

市長

詳細については国の状況を見極めながら行っていくことになると思います。

NHK

1,2回目にモデルナ社のワクチンを打っていても、3回目はファイザーのワクチンを打つということになりますか。

市長

 1,2回目の接種はファイザー、武田薬品、モデルナ社製で12歳以上を対象にしていましたが、3回目の接種については、ファイザー社製は18歳以上を対象にしていくと伺っています。

NHK

1,2回目の接種がモデルナでも、3回目の接種はファイザーになりますか。

市長

はい。

18歳以上の方はファイザー社製を使っていくと伺っています。

(※11/15時点の情報であり、18歳以上の方はファイザー社及びモデルナ社製を使う予定です)

朝日新聞

市長選の公約で、国や道とのパイプを使ってワクチンを大量に確保するとありましたが、今回はどのように国や道とのパイプを使ったのでしょうか。

また、それによって確保できた量は変わりましたか。

市長

当時、旭川の接種体制が遅れているということもあり、私の選挙公約の中でワクチンの大量確保と掲げたのは事実です。

私の就任以降、保健所の皆さんと協議を重ね、ワクチンの接種率を上げてきて、ワクチンの確保についても佐藤上川総合振興局長や鈴木知事にお願いしました。

結果としては、旭川市には現在は十分な量のワクチンの確保があり、3回目の接種のワクチンについても問題はないと考えています。

今後については、国の体制を見極めながら対応したいと思っています。

朝日新聞

今回のワクチンの確保において、国や道とのパイプは有効に活用したのか、それとも活用しなくても確保できていたのか。

市長

ワクチンがないからと特別に動いた訳ではありません。

そのようなことがないよう、事前に対応を求めていたところでありますから、その結果、ワクチンが確保されていると思います。

市長

この度の旭川のクラスターに関しては、多くの市民が不安を感じていると思います。

私のところにも多くの情報が届いていまして、先週、旭川市役所のYouTube動画の中で、旭川市の現状や今後のことについての話を掲載しました。

これまでもしっかりと対策はしてきていますが、残念ながらこのような現状を迎えているのは事実です。

動画の中でも触れていますが、感染者の三分の一の方は飲食店の従業員やお客さんで、その中の約8割は2回のワクチン接種が完了しておらず、そこから市内に拡がっている状況です。

また、カラオケをマスクをつけずに歌っていたり、お店での換気が十分でないということなので、皆様には感染対策に御協力いただきたいと思います。

旭川市においては、中心部の飲食店に関わる方への無料PCR検査、各飲食店への啓発活動、予約不要の臨時ワクチン接種会場の開設、さんろくビルオーナーへの協力依頼などを行っております。

来週には、北海道の第三者認証を取得し、CO2センサーを設置していただいたお店には20万円の補助も行っていくなどのパッケージで進めて行き、北海道とも連携を取りながら進めていきたいと思います。

この回復傾向の経済を止めないということも、感染防止と両立で大切なことですので、皆様の媒体を通じて、基本的な感染対策を今一度徹底していただけるように、よろしくお願い申し上げます。

北海道新聞

クラスターの多発や新規感染の増加などを踏まえた対策予算ですか。

市長

そうです。

北海道新聞

もともと予定していた予算ではないということですか。

市長

第5次追加対策(その1)を議会に提出していて、補正予算を通過させていただいたところであります。

今回はそういったものを踏まえた上で、緊急的に行っていかなければならないということから、新たに追加対策(その2)ということで、提案させていただくものです。

北海道新聞

その2というのは、第4回の定例市議会に提出するのですか。

市長

そうです。

北海道新聞

いつ頃ですか。

市長

11月30日開会予定です。

読売新聞

追加対策の中で、新規で農業者支援がありますが、珍しいカテゴリーだと思います。

改めてその考えをお聞きしてよろしいでしょうか。

市長

新型コロナウイルス感染症による、米の外食事業の低迷などがあります。

米価の下落も懸念されており、農協の皆様からも要望を頂いているところです。

コロナを見据えた中で、これからのコストとして水稲農家に支援金を出していき、生産意欲が落ちないように守っていただきたいという思いから予算を組みました。

あさひかわ新聞

水稲育苗自動散水機の導入支援とありますが、これは直接コロナと関係あるのかなという気がするのですが、どこかからの要望が強かったのでしょうか。

市長

農協の要望も、かねてから農政部に寄せられていました。

この機械を導入すると、今まで3人で行っていた作業が1人で出来るようになり、農家の皆さんの負担軽減にもつながることから、導入しようと思っています。

HTB

一部の専門家からは、飲食店に対して独自に時短要請などを行う手段もあるのではないかという意見もありますが、それについてどうお考えですか。

市長

今のところ時短要請は考えていません。

まずはコロナ対策を行って、ウイルスを食い止めていく正念場だと思っています。

旭川市のコロナ対策はしっかりと行ってきましたから、状況を見極めながら、今後の追加対策が必要であれば実施していきたいと考えています。

時短を実施するにしろ、一生懸命感染対策を行いながら頑張っている飲食店に影響があってはいけない。

対策は対策としてしっかり行いながら回復傾向にある経済を伸ばしていくことはバランスが難しいが、対応していくほうが重要であり先決であろうと思っています。

仮に時短・休業要請をするのであれば、旭川市の予算では実施できないため、道や国との協議が必要となってきます。

まずはこの段階でしっかり食い止めていきたいと思っています。

毎日新聞

北海道と協議はされているのですか。

市長

私と佐藤振興局長で、さんろく街の様々な店舗の皆様に基本的な対策の徹底をお願いし、啓発のYouTube動画も撮影しています。

旭川の感染状況を見ていただいて、保健師やドクターの派遣もしていただいています。

道からの要請で国立感染症研究所の方2名にお越しいただいて、旭川の現状を調査・分析してもらっています。

北海道とは今までもこれからも連携をとっていきたいと思っています。

毎日新聞

現段階で時短などは考えていないとのことですが、これ以上感染者が増えた場合、また新たな対策を考えるのですか。

市長

感染者数で判断するのではなく、旭川市の医療体制は病院の状況を含めても万全であると伺っています。

1つの目安として医療の状態がどうなっていくのかを、保健所や専門家の方々と協議をして、今後の判断につなげていくという考えです。

STV

他の自治体ではワクチンの接種証明書を発行しているところもありますが、 旭川市でも進めていくのでしょうか。

市長

将来的には必要かもしれません。

さんろくGOとクラスターの因果関係はわかりませんが、飲食を啓蒙していく上では対策が大事だと思います。

ワクチン接種を証明された方々へ、市としての補助があったほうがいいということもわかりますが、今はまだその前段階だと思っています。

安心して飲食できる状況を作らないと、ワクチンパスポートがあっても飲食店にお客さんが来てくれないと思います。

いろいろな飲食店の方から、まずは対策をしっかり行ってほしいという意見を聞いています。

まずはそちらに全力を挙げたいと思います。

質疑応答(発表項目以外)

北海道新聞

この冬の除排雪体制で、これまでより強化した部分はありますか。

市長

令和3年度の当初予算については、前年度当初予算に比べ約3千万円増になる29億4千万円を確保しています。

これは過去最高となる予算額になります。

新たな取組としては、公約の1つである生活道路の排雪回数の倍増を進めて行くとともに、昨年度、試行的に実施した、7地区から4地区への地区統合や、ザクザク路面発生の抑制に向けたモデル地区による圧雪路面管理の手法と検証に取り組んでいきたいと思っています。

既存の取組の評価としては、昨年度、試行的に導入したGPSによる除雪出動状況の市民への公開(公開は今年度から)や、除雪オペレーターの運転免許取得費用助成制度の大型免許(大型自動車免許)の対象拡大のほか、市民からの要望通り交差点の見通し確保に努めるとともに、路面状況のパトロールを行い、安全安心な道路状況の確保に努めていきたいです。

北海道新聞

公約では市内全域の排雪を倍増すると言っていましたが、その後、生活道路の排雪を倍増とトーンダウンしたような印象を受けるのですが。

市長

私は選挙のときから生活動路の排雪を2倍にすると申し上げていました。

北海道新聞

日本製紙の敷地を雪堆積場として10年間使用する予定を断念したことについて、改めてその理由と、今後の排雪に影響があるのか見解をお教えください。

市長

日本製紙との関係については、どういう状況であったのかもう一度精査するように指示しており、その結果が出てくるのを待っている段階です。

雪の堆積場の確保は、雪対策部(雪対策担当部署)を中心に、開発局の皆様と折衝をしており、例年並みの気象状況であれば十分に対応可能だと伺っています。

生活道路の排雪倍増に耐えうる雪捨て場の確保はできていると認識しています。

北海道新聞

ワクチンの3回目接種について、一部報道で2回目の接種から8か月以上の期間をおいてからの接種という方針が示されていますが、6か月でもよいのではないかという話もあります。

旭川市ではどのように受け止めていますか。

市長

国の状況を見極めながら準備だけはしっかりしておかないとならないと思っています。

北海道新聞

ワクチンの大量確保は頓挫したという認識でしょうか。

市長

頓挫というよりは、大量に確保する必要がなくなったということです。

北海道新聞

この公約は必要なくなりましたか。

市長

現在はそういう状況にないということです。

北海道新聞

この公約は廃止ということですか。

市長

公約とはこだわるものではなくて、市民のためにあるべきものだと思っています。

柔軟に対応していきたいと思っています。

北海道新聞

85項目の公約は4年間で実現するということですか。

市長

できるところから一つひとつ、全力で公約全てに取り組んでいきたいと思います。

北海道新聞

第三者委員会がいじめ問題の調査をしていますが、どういう調査をしていて、どういう会議を開いているのかが見えてきません。

会議が開かれてから数週間経って、ようやく議事録が公開されるなどブラックボックス化しています。

これらについて、市長はどう受け止めていますか。

また、解決に向けて市長から何かアプローチをかけることはありますか。

市長

第三者委員会に皆様に対しては、教育委員会を通じて,4項目提案させてもらっていることがあります。

今、第三者委員会の方々はスピード感をもって、遺族の方々に寄り添いながら、しっかりと調査を進めてくれていると思います。

ただ、調査の内容は非常にデリケートなものですから、表に言えないこともあるのかなと思います。

私からも引き続き、適切に調査が進んでいくように声を掛けていきたいと思います。

北海道新聞

市長が把握している中で、第三者委員会の調査の進捗状況はどのようなものでしょうか。

市長

特別ありません。

北海道新聞

前回のぶら下がり会見から、特に進捗はないですか。

市長

御遺族や弁護士の方と連絡をとったり、教育委員会の方々とお話をさせていただいています。

教育委員長も御遺族や弁護士とお会いになっていると聞いており、その都度、御遺族に寄り添った対策をしていると認識しています。

北海道新聞

先月、第三者委員会の辻本委員長が市長のもとを訪問し、年度内の報告は難しいと説明していたと思いますが、その理由についてどのようにお考えですか。

市長

辻本委員長が私に説明に来たという事実はありません。

北海道新聞

市長と委員長はお会いしていないのですか。

市長

10月25日に一度お会いしています。

北海道新聞

そのときに市長から年度内に報告して欲しいと伝え、委員長からは難しいというお返事があったのかと思うのですが、その理由はわかりますか。

市長

各報道機関にお配りさせていただいた、10月29日付けの旭川市教育委員会の書類がありますが、そこに書いてあることと私の認識は変わりません。

北海道新聞

いじめと認識しているという発言に政治介入だという意見がありましたが、改めて政治介入に当たらないという説明をお願いします。

市長

市長に就任してから、いろいろな資料を拝見して、総合的に判断していじめと認識し、その認識を教育委員長に対してお伝えしました。

その後、市民の代表たる議会の皆様の前で質問があったので、それにお答えすることが市長としての筋だという思いから、いじめだという発言をしました。

それに対して政治介入と言っている人がいるのも事実です。

市長として新たな事実を知った以上、市民や子ども達の生命、自由、権利を守るため、市長として行動することは当然のことだと思っています。

私の政治的な信念に基づいて行ったことで、私自身は政治介入とは思っていませんし、辻本委員長も同じ認識だと思っています。

北海道新聞

辻本委員長に伝えたことは、個人の意見を述べたと思うのですが、一部の議員からはそれが政治介入に当たるのではないかと言われていると思うのですが。

市長

辻本委員長に対して私の考えを伝えましたが、第三者委員会の結果をいじめと認知してくださいと言っている訳ではありません。

市長として知り得た情報を基に、私自身はいじめだと思いますとお伝えしただけです。

そのことに対して、辻本委員長は、市長としての発言は受け止めるけど、引き続き調査を行っていくと言われてますから、調査には影響を与えていませんし、政治介入ではないと思っています。

北海道新聞

辻本委員長が市長の発言を重く受け止めていると回答した場合は、違う結果になったのではないかと思いますが。

市長

私が説明できるのは、今申し上げたとおりのことです。

NHK

市長から第三者委員会に対して、中間報告的に御遺族の方への説明や、年度内の報告というような明確な指示を出されていますが、第三者委員会は、中間報告とは言わず適宜という表現であったり、示すことは難しいとか、客観的に見て曖昧にしていると感じたのですが、市長御自身はどのようにお考えですか。

市長

一番大切なことは御遺族に寄り添った報告だと思います。

その件に関しては、連携を取りながらやりとりをしている最中だと聞いています。

しっかりと御遺族に報告されていると思います。

NHK

市長に対する返答として、十分だなというよりは、どちらかというと、もう少し踏み込んでほしかったでしょうか。

市長

私自身が4項目の要望をしていますから、それを踏まえて調査を進めていただいていると思っています。

NHK

メンバーについて、今後、市長が変更なり要望なりすることはありますか。

市長

御遺族の意思と弁護団の意思によるものだと思っています。

NHK

今後、御遺族と市長が直接お話する機会などあるのですか。

市長

いまのところは予定していません。

NHK

もし年度内に報告がなかった場合は、どのようになさるお考えですか。

市長

そのときの状況を見て、判断したいと思います。

北海道新聞

優佳良織工芸館など3施設の売却に向けて、ツルハなど3社と連携協定を結ばれましたが、現状を教えてください。

市長

3館について、取得意向を示しているツルハ、エスデー建設と、破産管財人の間で任意売却に向けて協議が進められていると聞いています。

売却時期や利活用の詳細については、両社による協議が進む中で、明らかになっていくと思います。

取得を検討しているツルハについては、先日、私が本社を直接訪問し、会長・社長・役員の皆様と意見交換してきました。

出来る限り早期の取得及び活用の実現に向けて、働きかけを行っていきたいと思います。

具体的な時期や内容については、いましばらく時間が必要だと考えていますので、連携協定に基づいて、必要な支援をしていきたいと思います。

北海道新聞

ツルハ、エスデー建設以外にもう1社、全国規模の事業者さんがいると伺っていますが、その方は入ってこられる予定ですか。

市長

私のところには詳細は入ってきていません。

北海道新聞

ツルハ、エスデー建設、破産管財人の三者での状況は、逐一、市に入ってくるのですか。

市長

11月17日に債権者集会が開かれる予定だと聞いてます。

協議経過などは報告していただけると認識しています。

北海道新聞

現時点で取得時期・額・活用方法などは入ってきていないということですか。

市長

はい。

あさひかわ新聞

除排雪についての予算が昨年度より3千万円増額したとのことですが、除排雪の倍増に係る費用が3千万円で済むのでしょうか。

市長

倍増の予算については補正予算を含めて、早急に準備できるように検討しているところです。

前からやっていることも含めて、逐一相談しながら、良いものは取り入れ、総合的に判断しながら進めていきたいと思っています。

あさひかわ新聞

予算の倍増についてはクリアできますか。

市長

検討しているところです。不用額の見直しもありますから、事業の見直しと予算の確保をしていきます。

明日、上川総合開発期成会の関係で上京するため、国に、特に防衛省に対して予算関係の措置を要望し、さらには、北海道市長会の全道の自民党国会議員に対する要望会もあるため、除雪費用の交付金の確保、あるいは今年3月に予備費から豪雪地域へ出された予算の前倒しのように、しっかり要望して確保に努めていきたい。

北海道新聞

当選されてから2か月程経ちますが、これまでを振り返られての所感と今後の抱負を教えていただきたいです。

市長

市長に就任してから約1か月半になりますが、7~8か月の時間が経っているような感覚です。

市民の皆様のために1日1日を全力で取り組んできたなと思います。

ちょうど3年前の11月11日に落選しました。

それからの3年でいろいろなことがありましたが、あっという間だったと思いますし、今、市長とさせていただけることに、この上ないやりがいと重責とを感じています。

1か月半経って思っているのは,旭川は確実に良くなっていくと思います。

多くの職員と接して、能力が高く、政策にも精通されて、アイデアを持っている方々が非常に多いです。

さらに、いろいろな方と触れ合って旭川の魅力を再発見しています。

ただ、財政が厳しい状況のため、原点であるまちの魅力をしっかり高めて、価値を上げ、人口減少を食い止め、税収を確保し、魅力あるわくわくする仕掛けを行っていけば、必ずアフターコロナに旭川は変わっていくと実感しています。

政権与党とのつながりの中で、国政に対する新たなつながりができたことから、そういった予算の確保、情報、人、総力を結集して、旭川のために働いていきたいという思いでいっぱいです。

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