近文清掃工場の排出ガス測定データ等
近文清掃工場の排出物質測定結果
近文清掃工場では、家庭ごみと事業系ごみの内、「燃やせるごみ」を処理しています。健康への影響があるダイオキシン類などの測定結果をお知らせします。
また、廃棄物の処理及び清掃に関する法律に基づく施設の維持管理の状況に関する情報を公表しています。(公表内容はこちら)
市では大気汚染防止法などの関係法令に基づき、専門の測定分析機関に依頼して、工場から排出されるガス中のダイオキシン類を年に1回以上、その他の物質は2か月(全水銀は4か月)を超えない期間ごとに測定しています。
測定結果は表1のとおりで、いずれも国の規制値や工場の自主規制値を下回っています。
また、ダイオキシン類・全水銀以外の物質は、工場内の機器でも毎日測定しています。
さらに、ダイオキシン類対策特別措置法に基づき、焼却灰と、集じん装置で集められたばいじん(飛灰)のダイオキシン類も、専門機関に依頼して測定しています。その結果は表2のとおりです。
これらの測定結果は、近文清掃工場でも閲覧できます。(閲覧内容はこちら)
市民の皆さんが出した「燃やせるごみ」は、近文清掃工場で安全に焼却処理しています。
しかし、焼却に不適当な塩化ビニールやプラスチックなどのごみの混入が増えると、発生した有害物質を工場内で除去しきれなくなってしまいます。
工場の安全運転維持等のためにも、ごみの正しい分別にご協力ください。
表1
測定物質 (単位) |
国の 規制値 |
工場の 自主 規制値 |
焼却炉 | R1 年度測定値 | R2年度測定値 | R3年度測定値 | R4年度測定値 | R5年度測定値 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
塩化水素 (ppm) |
430 以下 |
50 以下 |
1号炉 | 9 | 6 | 19 | 9 | 4 |
塩化水素 (ppm) |
430 以下 |
50 以下 |
2号炉 | 8 | 6 | 16 | 8 | 11 |
窒素酸化物 (ppm) |
250 以下 |
150 以下 |
1号炉 | 76 | 76 | 91 | 95 | 78 |
窒素酸化物 (ppm) |
250 以下 |
150 以下 |
2号炉 | 75 | 86 | 79 | 83 | 78 |
硫黄酸化物 (ppm) |
1,400 以下 |
30 以下 |
1号炉 | 3 | 6 | 8 | 1 | 2 |
硫黄酸化物 (ppm) |
1,400 以下 |
30 以下 |
2号炉 | 4 | 4 | 9 | 2 |
5 |
全水銀 (μg/m3N) |
50 以下 |
ー |
1号炉 | 13 | 0.48 | 0.21 | 0.54 | 0.13 |
全水銀 (μg/m3N) |
50 以下 |
ー |
2号炉 | 7 | 0.78 | 0.31 | 0.15 | 0.09 |
ばいじん (mg/m3N) |
80 以下 |
20 以下 |
1号炉 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
ばいじん (mg/m3N) |
80 以下 |
20 以下 |
2号炉 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
ダイオキシン類 (ng-TEQ/m3N) |
1.0 以下 |
0.5 以下 |
1号炉 | 0.0000060 | 0.000021 | 0.00015 | 0.00046 | 0.0017 |
ダイオキシン類 (ng-TEQ/m3N) |
1.0 以下 |
0.5 以下 |
2号炉 | 0.00018 | 0.0000032 | 0.00024 | 0.00013 | 0.00019 |
(補足1)数値は専門の測定分析機関で測定した値の平均値です。
(補足2)ダイオキシン類の測定値は29種の異性体の分析結果から、定量下限値未満の場合は0として計算しています。
(補足3)ばいじんの測定値は、定量下限値未満を0として表記しています。
(補足4)全水銀の測定は、法改正に伴い平成30年度から実施しています。
- 排出ガス測定物質の説明
塩化水素:ごみに混ざっている塩化ビニールなどの塩素化合物が燃焼すると発生します。消石灰と反応させて除去しています
窒素酸化物:約1,000度以上の高温で燃焼すると、発生しやすくなります。水噴霧などで燃焼を制御して抑制しています。
硫黄酸化物:ごみの中の硫黄分が燃焼すると発生します。消石灰と反応させて除去しています。
全水銀:ごみの中に含まれている水銀が燃焼すると発生します。
ばいじん:排ガス中に含まれる微細なすすです。ろ過式集じん装置(バグフィルター)で捕集除去しています。
ダイオキシン類:特に、ごみの中の塩化ビニールやプラスチックなどが一定の条件で燃焼すると発生しやすくなるといわれています。
表2
測定物質 | 単位 | 基準値 | R3年度測定値 | R4年度測定値 | R5年度測定値 |
---|---|---|---|---|---|
焼却灰 | ng-TEQ/g | 3 | 0.0028 | 0.0087 | 0.0012 |
固化飛灰 | ng-TEQ/g | (3) | 0.022 | 0.063 | 0.037 |
(補足1)基準値を超えると「特別管理廃棄物」扱いとなります。
(補足2)固化飛灰は、飛灰をセメントで固化処理したものですが、近文清掃工場は基準値が適用されないことから、焼却灰の基準値を準用しています。
使われている単位
物質の単位、特にダイオキシン類の単位はとても微量です。
- ppm(ピーピーエム) 100万分の1
- mg(ミリグラム) 1,000分の1グラム
- μg(マイクログラム) 100万分の1グラム
- ng(ナノグラム) 10億分の1グラム
- m3N(立方メートルノルマル) 標準状態(0度、1気圧)の気体1m3
- TEQ ダイオキシン類は、二百数十種類の異性体を持つ化合物群の総称です。その中の最も毒性の強い化合物の量に換算した値(毒性等量)です。
お問い合わせ先
旭川市環境部廃棄物処理課旭川市近文清掃工場
〒070-0821 旭川市近文町13丁目
電話番号: 0166-53-8989 |
ファクス番号: 0166-53-7737 |
メールフォーム
受付時間:
午前8時45分から午後5時15分まで(土曜日・日曜日・祝日及び12月30日から1月4日までを除く)