花咲スポーツ公園再整備基本構想

情報発信元 スポーツ施設整備課

最終更新日 2024年4月1日

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花咲スポーツ公園再整備基本構想について

花咲SP航空写真

1 はじめに

 市内には花咲スポーツ公園と東光スポーツ公園の2つの運動公園があります。
 東光スポーツ公園は現在、整備中でありますが、花咲スポーツ公園の機能を補完する役割を担い、各種運動施設の利用状況等の変化を踏まえ計画の見直しを行いながら整備を進め、両公園のそれぞれの施設が連携、機能分担を図りながら、道北地域を代表するスポーツ活動の拠点として機能するよう位置付けています。
 また、花咲スポーツ公園は、気軽にスポーツを楽しめる場として多くの市民に利用されているだけでなく、プロ野球やVリーグなどのプロスポーツや、インターハイ等の全国規模の大会をはじめ、各種競技の全道大会等が毎年のように開催されているほか、地域の大会や日本代表合宿の会場としても利用されているなど、地域におけるスポーツ拠点として、常に高い水準の施設機能の維持が求められます。
 しかし、多くの施設が設置後30年以上が経過しており、老朽化が進行する中、施設機能の維持が年々、難しくなってきており、施設の補修や修繕、改修などに多くの費用を要し、将来における適正な施設運営に向け、各種運動施設が抱えている課題の整理等を早急に行っていく必要があります。
 一方で、国が策定したスポーツ基本計画(令和4年3月)では、スポーツを「する」「みる」「ささえる」という様々な形での参画を通して、人々が感じる楽しさや喜びをスポーツの本質と捉え、多様な主体が参画できるスポーツ機会の創出やスポーツを通じた共生社会の実現、スポーツの成長産業化、スポーツによる地方創生、まちづくりなどが施策として示されています。また、国のスタジアム・アリーナ改革指針(平成28年11月)では、スポーツ産業の持つ成長性を取り込みつつ、地域経済の持続的成長の実現を目指すなど、新たな施設の在り方が示されており、スポーツによる観光、ビジネスとしての経済効果などが見込まれています。
 本基本構想では、これらの状況を踏まえ、多様化するニーズに対応した公園全体の再整備の考え方を整理し、各施設における整備方針について取りまとめるものです。

2 花咲スポーツ公園の概要

  • 花咲スポーツ公園は、昭和16(1941)年3月6日、近文公園(運動公園)として開設して以降、用地買収等により昭和51(1976)年に現在の大きさとなりました。
  • その後、総合体育館をはじめ各種運動施設の整備が行われ、平成3(1991)年4月1日に現在の名称に変更し現在に至っています。

花咲スポーツ公園における主要施設

施 設 名 設 置 年 経 過 年 数
総合体育館 昭和54年10月1日 44年
スタルヒン球場 昭和59年4月1日 39年
軟式野球場 昭和63年11月 35年
陸上競技場 昭和57年9月23日 41年
馬場 昭和56年2月1日 42年
洋弓場 昭和59年4月1日 39年
弓道場 昭和64年1月5日 35年
球技場 昭和60年4月1日 38年
硬式テニスコート 昭和60年4月1日 38年
軟式テニスコート 昭和63年4月1日 35年
プール 昭和61年9月30日
(50mプール平成元年10月30日)
37年
(35年)
相撲場 昭和63年4月1日 37年

3 花咲スポーツ公園の課題

(1)施設の老朽化

 公園内の主要施設の9割以上は、建設から30年以上が経過し、耐用年数を超える設備等が増加する中、建築物の躯体自体の劣化も進んでいます。都度、補修や修繕を行いながら施設を使用していますが、施設維持の限界が来ており、適切な対応策の検討が急務となっています。 

 特に総合体育館は、耐震基準を満たしていないため、その利用状況などからも、早急な対応が求められておりますが、改修に際しては建物自体の建替えとなることから、その間の代替施設が必要となります。 

(2)多様化するニーズへの対応不足

 花咲スポーツ公園は中心部に近くアクセスも良好であり、様々なイベントや規模の大きな大会開催時には、競技者だけでなく非常に多くの観客が訪れています。しかし、売店が少なく、トイレは和式が多いなど利便性が低く、多様化する昨今のニーズや、スポーツによるまちづくりなどに対応しきれていない状況にあります。
 また、災害発生時の避難場所として指定されてますが、耐震基準を満たしていない総合体育館については避難施設としてではなく、備蓄保管庫としての位置付けにとどまっているなど、全国的にも激甚災害が頻発する中、更なる防災拠点としての機能強化が求められております。

4 再整備基本構想の考え方

 花咲スポーツ公園の再整備に際しては、北北海道のスポーツの拠点として、各種大会などを継続して開催できる基盤を維持するとともに、立地特性などの潜在的特性を活かしながら、スポーツ利用のみならず、多様化するニーズを捉えた、地域の賑わいづくりや地域課題にも対応可能な、これまでの公園になかった新しい価値の創出が必要であると考えています。
 今後もスポーツ拠点としての高い施設機能の水準を維持していくためには、財政状況も踏まえながら老朽化した施設の状況に応じた改修や更新等の再整備の優先度を定め計画的に進めていく必要があります。また、競技者だけではなく、観戦や応援に訪れた方も一緒に楽しめるなど、賑わいの創出に向けた機能向上など、より幅広い層の利用やニーズにも配慮した検討が必要です。
 特に総合体育館については、防災機能も備えた多様な用途に利用できるアリーナとして民間活力導入を視野に入れた、商業施設などの新しい機能や施設の導入を検討しながら、再整備を図り、公園がスポーツ活動の拠点として、更には多くの市民が安全安心に利用できる憩いの場として機能することにより、まちの賑わいの創出や健康で豊かな市民生活の実現を目指します。 

5 今後の事業の進め方(予定)

  • 令和6年度に「花咲スポーツ公園新アリーナ基本計画」、令和7年度に「花咲スポーツ公園再整備基本計画」の策定に向けた取り組みを進めて参ります。
  • 市民の皆様におかれましては、引き続き花咲スポーツ公園再整備事業への御理解と御協力をお願いいたします。

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