「読みもの」のページ 旭川家具のこれまでとこれから

情報発信元 工芸センター

最終更新日 2016年2月24日

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旭川の家具産業

旭川市の産業の出荷額(H14)
旭川市の産業の出荷額(平成14年)
総額 2047億9千万円

旭川地域(ちいき)は、家具(かぐ)や木材(もくざい)・木製品(もくせいひん)に関係する企業(きぎょう)が多く集まっており、日本有数の家具の街なのです。
北海道は、木製家具(もくせいかぐ)の生産額(せいさんがく)が日本で10番目。そのうち約60パーセントを旭川がしめます。
旭川市の産業(さんぎょう)の出荷額(しゅっかがく)のうち、家具や木材・木製品は合せて約11パーセント、約232億円(おくえん)になります。

(補足)日本の主要(しゅよう)な家具産地(かぐさんち)は旭川(北海道)、静岡(静岡県)、府中(広島県)、飛騨(ひだ)(岐阜県)、徳島(徳島県)、大川(福岡県)

家具づくりはじめはじめ

明治23年(1890年)に旭川村が誕生(たんじょう)しました。それから、町や第7師団(しだん)の建物(たてもの)をつくるために、大工や木工職人(しょくにん)達が移住(いじゅう)してきました。
さらに、鉄道の開通によって、貨車(かしゃ)や客車の製造(せいぞう)や修理(しゅうり)をする工場ができたため、多くの職人が移住してきました。
このような人達が家具作りにたずさわるようになりました。

(補足)師団とは軍隊(ぐんたい)の大きなグループのことです。

ひよこ(解説)建物をつくる職人さんや鉄道の修理や製造をする職人さんたちが、家具作りもするようになったのね。

家具づくりが産業に発展したわけは。

  • 交通上重要(じゅうよう)な場所だから
  • 第7師団が建設(けんせつ)されたから
  • そのため、人口(じんこう)が増えて町が大きくなり、家具が必要(ひつよう)とされたから
  • 木材資源(しげん)が豊富(ほうふ)で、材木を扱う事業所(じぎょうしょ)が集まっていたから

ひよこ(解説)北海道の真ん中にあるし、鉄道も整備(せいび)されたので、いろんなところに行きやすいものね。それに、旭川は防衛(ぼうえい)上重要なところだったから、師団がおかれたのね。


 

かえる(解説)そうして、町がどんどん発展(はってん)して、家具が必要とされたんだ。軍隊があったことでいすやテーブルなどの洋家具を特に求めたんだね。

(補足)昭和の初めころまで、普通の一般の人々はちゃぶ台や茶だんすなど、わずかな家具があれば十分で、いすやテーブルなどは軍隊や学校、商店や食堂以外ではあまり必要とされませんでした。

きりかぶ(解説)ゆたかな森のおかげだね。家具の材料(ざいりょう)となるいい木材がふんだんにあったんだ。

家具産業のめばえ

大正2年(1914)の秋、旭川は大凶作(きょうさく)にみまわれました。当時の旭川は、農業と商業が主な産業だったので、経済(けいざい)は大きなダメージを受けました。
その次の年、区長(補足)になった市来(いちき)氏は、工業をもっと育てて、経済の安定性を高めなければならないと考えました。そこで、地元にふんだんにある木材資源をいかした木工業を発展させようと、木工技術を教える木工伝習所(もっこうでんしゅうじょ)を設置(せっち)するなど、いろいろな政策(せいさく)を行いました。そして、それぞれの企業や職人たちも、木工業を発展させようとの熱意(ねつい)をもってまとまったのです。そうして、木工業の技術(ぎじゅつ)はぐんと高まりました。
しかし、やがて第二次世界大戦(1939年から1945年)がはじまり、家具産業の成長(せいちょう)は一時中断(ちゅうだん)することとなります。

(補足)このとき「旭川町」から「旭川区」になりました。

かえる(解説)冷害や風水害など気候の変動に左右されない産業をつくらなくちゃと考えたんだよ。

家具産地としての発展

第二次世界大戦後、旭川では新しい技術を取り入れることがおくれ、生産力や加工技術がのびなやんでいました。また、旭川家具は安いが質(しつ)がおとる製品というイメージがありました。
旭川が木工産地として発展(はってん)していくために、企業が集まってもり上げていこうと「旭川木工祭り」が開かれました。当時はこのような産地で開かれる大きな展示販売会(てんじはんばいかい)はなく、とても新しいイベントでした。その木工祭も今年で50回目をむかえました。
また、旭川市の施設(しせつ)である工芸指導所(こうげいしどうしょ)(現:工芸センター)がつくられ、生産方法の合理化(ごうりか)やデザインの研究指導(けんきゅうしどう)が進められました。
そして、いろいろな企業が協力しあい、またそれぞれ技術やデザインをみがきあいながら、産地として発展してきました。そうした企業の熱意(ねつい)と努力(どりょく)の結果、技術・品質(ひんしつ)・デザインが高まり、旭川家具のよさが全国に知られるようになりました。

ひよこ(解説) 旭川木工祭りは旭川で最大規模の家具展示会。いろんな家具があるのね。

インテリア文化の発信

旭川では、3年に一度、「国際家具デザインフェア旭川(IFDA)」を開いています。
世界中から、家具のデザインを募集(ぼしゅう)して、国際的に活やくしているデザイナーによる審査(しんさ)が行われ、優れた作品を選びます(デザインコンペティションといいます)。
世界のデザイナーから集まってくる作品は、質が高く、インテリア文化の発信(はっしん)、デザインの進化(しんか)に大きく役立っています。

きりかぶ(解説)展示会にはきれいな家具がいっぱいだよ。 「国際家具デザインフェア旭川(IFDA)」のページもみてみてね。

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