子ども・子育て審議会第1回市立保育所の在り方等に関する専門部会

情報発信元 子育て支援課

最終更新日 2016年4月6日

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子ども・子育て審議会第1回市立保育所の在り方等に関する専門部会会議録

・日時 平成27年11月27日(金曜日)18時半~20時半
・ 場所 第二庁舎2階会議室
・ 出席者 佐々木委員、佐藤委員、武田委員、宮崎委員
こども育成課 堀内課長、飯森主幹、宮川主幹、岸田所長、佐竹所長、多田所長

議事

(1)部会長及び職務代理委員の選出
部会長に佐藤委員、職務代理委員に佐々木委員をそれぞれ選出。
(2)会議運営のルール決定
旭川市子ども・子育て審議会と同様に、会議記録の確認者は部会長及び職務代理 委員とすること、会議記録の内容は要約的に作成し、発言者の標記方法は委員個人 を特定しない標記とすること、傍聴者の発言は認めないことをそれぞれ決定。
(3)諮問事項についての事務局説明
事務局から、本方針の性質、方針案の全体の構成及び調査審議の進め方等につい て説明。
(4)調査審議
第1章「方針の策定に当たって」及び第2章「方針の基本的な考え方」について、 それぞれ事務局説明後、章ごとに調査審議を行った。各委員の意見等は次のとおり。


第1章方針の策定に当たって


(委員)
・ 市では、平成22年3月に市立保育所運営方針を策定し、その中で、私立認可保 育所等と連携し、市全体の保育環境の充実を図るという方向性を持っていたと思う が、それについてどのような効果があったのか。民間として指導を受けた経過はな い。市の責務として、その市立保育所を利用している者のみを対象としてサービス を提供することで良いのか疑問を感じている。
(委員)
・ 「全市的な保育環境の充実を図る」という部分が違和感を覚える。この5年間で どういう取組を行い、どのような発展があったのかが見えないと、できなかったこ とを、また方針としていくのか、という疑問が生じる。
(事務局)
・ これまでの取組の中では、民間事業者への波及を含めて全市的な効果が見えづら いとの自己評価を行い、それを受けて、これからは分野を絞って取り組んでいこう というもの。
(委員)
・ 平成9年頃、育成会が音頭を取って、市立保育所も含めて、全市で園開放を行う ことを呼び掛けた。このように、市立保育所が先頭になって引っ張っていくという ものが必要ではないか。函館市は、公立を廃止する方向で整理したが、公立には全 市的な取組をする意義がある。
(事務局)
・ 市立保育所として、全市的な、という視点は意識するべきであると考えている。
(委員)
・ この5年間で、民間の保育所と関わっている事例があれば説明をお願いしたい。
(事務局)
・ 公開保育を実施している。
(委員)
・ この方針については期間を定めないとのことであったが。
(事務局)
・ 待機児童の状況もあり、現時点で、個々の市立保育所の扱いについて、いつ、ど のような形で、という部分が判断できないため、期間は定めていない。しかしなが ら、次期プランの策定時期である平成30年度又は平成31年度の段階で、これら の状況について、ある程度、明確にしたいと考えており、その時点で、本方針も修 正等を行う予定。
・ 市保育士は、全市の子どものために取り組んでいかなければならないと考えてい る。
(委員)
・ これまでの5年間の総括が弱い。「市保育士の強み」について、これらの内容は、 保育士であれば持っていなければならないスキル。これを、市保育士の強みとして 一括りにされても、これまでの取組の中で具体的な姿が一つでも二つでも見えてい ない中では疑問を感じる。市立保育所は、いらないという議論になってしまわない か。
(委員)
・ 市立保育所において、特別な利用者を受け入れるということはないのか。
(事務局)
・ 市立保育所も認可保育所の一つということでは、私立認可保育所と基本的には同 じ。しかしながら、特に障害が重たい子どもについては、民間では受入が難しく、 市立保育所に入る、といったケースはある。
(委員)
・ 公開保育について、誰に対してどの程度の頻度で行っているのか。
(事務局)
・ 認可外保育施設の保育士を対象として、年1回実施しており、参加者は10名程 度。
(委員)
・ これまでの活動の中で、見えてきたものはないか。
(事務局)
・ 市立保育所において継続してきた運動遊びの取組について、認可外保育施設も含 め公開保育を行っているほか、全道規模の大会で発表した。続けることにより、保 育の力になるし、教育大学との連携も行っている。
(委員)
・ 認可外保育施設だけではなく、なぜ私立認可保育所にも広げていかないのか。障 害や虐待、保育士の強み、可能性があることを今後、どのように活かしていくか。 民間と保育に係る課題を供することが大切。市立保育所や市保育士がやると宣言す るのであれば、どういう成果物を出していくのか具体的にすることが必要。
(委員)
・ 研究発表について、私立認可保育所に対して、案内はしているのか。
(事務局)
・ 今のところ行っていない。
(委員)
・ 幼稚園も外から人を呼んで、もっと厳しく、切磋琢磨をしている。そういうとこ ろで公開していくことが必要ではないか。今までと同じだと、市立保育所の必要性 があるのか、という話になっていく。
(委員)
・ 利用者としては、認可保育所か認可外保育所かの区別しか見えない。その中で、 市立保育所の強み、と言われても分からない。子どもが特別支援学校に通っていた が、地域の学校に行ったら教員の理解もなく、お客さん扱い。小さいころから、障 害のある子どもも、そうでない子どもも交流が持てれば、もっと自然なものになっ ていたかもしれない。
(委員)
・ 可能性の根拠が欲しい。自分たちがやってきたことを、次は、こうするんだ、と いうものが必要。障害児との関係で療育とつながっていることを最初に明確にしな いと、次の段階として汎化していく話につながらない。
(委員)
・ 専門性は、漠然と取り組んでいく中で備わっていくものではない。過去の振り返 りの中で、本来の意味で、公開になっておらず、外に発信できるものとなっていな いということ。実際にはあるのであろうが、それらを自分たちで見出せない限り、 他者を指導するとは言えないと思う。この第1章は、再度、練り直しが必要ではな いか。
(委員)
・ 市立保育所について、建替えの予定はあるのか。
(事務局)
・ 安全性に配慮しながら、使用している状況。
(委員)
・ 民間移譲は考えているのか。
(事務局)
・ 第2章以降で具体的に説明させていただくが、民間移譲も含めて、様々な形態が ありうるものと考えている。

第2章 方針の基本的な考え方


(委員)
・ 「2取組の視点」を見ると、療育関係の関わりを意識しているようだが、これに 特化するのではなく、ベースとなる幼児期の教育についても盛り込む方が良いと思 う。
(委員)
・ あえて特別支援に特化していくということか。
(事務局)
・ (仮称)総合子ども・教育センター等において、虐待対応や子育て支援にも従事 していくが、それらをベースにしながら、特別支援保育や障害児施策の部分につい て深めていきたいと考えている。
(委員)
・ 保健師は医療行為ができるのか。医療行為が必要な子どもも保育所に入ってくる のではないか。
(事務局)
・ 保健師は看護士の資格を有している。また、市立神楽保育所において、痰吸引が 必要な子どもがいたため、市保育士が研修を受け、対応した経過がある。
(委員)
・ 「2取組の視点(2)市保育士の強みを発揮する」について、どこの人材をどこ に発揮していくのか。
(事務局)
・ 市保育士のスキルアップを図り、民間事業者も含めたコーディネート等、全市的 な中で発揮していこうとするもの。
(委員)
・ どういう力を付けていけば人材育成につながるか、見えているのか。
(事務局)
・ 現場として、相談や療育があり、これらに従事しながら、どのような研修機会等 を提供できるのか、という方向性のみの整理にとどまっている。具体的な取組につ いては、別途、研修計画の中で議論していくことが必要であると考えている。
(委員)
・ 市の保育士の弱みは把握しているのか。民間は潰れないよう必死で頑張っている し、研修も整っていることが見える。それに対して、市の保育所はそれらが見えに くい。強みを発揮するのであれば、弱いところもはっきりさせることが必要ではな いか。
(委員)
・ 「2取組の視点(3)行政資源の効果的な活用」について、「より効果的に機能 を発揮できるよう」という部分は、3つの保育所のことだけを見ているようにも読 めるが。
(事務局)
・ 全市的に機能を発揮していくことが目的であるため、誤解を生じないよう表現を 修正する。
(委員)
・ 施策推進の拠点保育所とあるが、イメージが見えない。重度の子どもだけを集め るということか。
(事務局)
・ 通常保育、障害児保育のほか、家庭に訪問する等、この保育所を利用していない 子どもに対しても関わっていく。ハードルが高い部分もあると思うが、これに向け て取り組んでいきたい。
(委員)
・ 愛育センターに、なぜ保育所がないのか。兄弟がいると、預けられる場所を探し たり、苦労をする。
(事務局)
・ 数年前から、こども通園センターと愛育センターの利用者を対象として、託児を 実施しており、これについては、こども通園センター移転後も実施する予定。
また、この方針は、3つの市立保育所をどのように活用するか、という視点で整 理していることを御理解いただきたい。
(委員)
・ 障害のある子どもは活動を抑制されることになる。様々な制度の狭間を埋めてい くことが公立の役割ではないか。
(委員)
・ 民間ができないことをやっていこうという意気込みがあるのか疑問に思ってしま う。療育の知識を持っているのであれば、もっと、できることがあるのではないか。 市の保育士には、自分の保育所の子どもだけを対象にするのではなく、ぜひ、外に 出て、保育所に通えない子どものところに行ってほしい。
拠点保育所という言葉は綺麗だが、それに伴った覚悟はあるのか、この方針の中 では見えてこない。
(事務局)
・ 外に出ていくことも、この方針の中では盛り込んでいる。また、覚悟という意味 では、これまでの方針では、予算付けの面からもチャンスはあったと思うが、形に できなかったという反省もある。それを踏まえ、進行管理について、毎年度、取組 状況の把握と次年度の取組等を整理する仕組みを明記している。
(委員)
・ 市では現在、うぶごえへの贈りもの事業を実施しているが、子どもの笑顔を引き 出せるのは保育士であり、このような取組も市保育士として大切ではないか。
ぜひ、追加してほしい。
(事務局)
・ 現在、民生児童委員が配付をしているが、市保育士がこのような機会を通じて、 地域と関わっていくことも取組の一つであると考えている。どのような形ができる のか、検討したい。
(委員)
・ 地域と連携した活動や機能性が見える文言にしてほしい。
(委員)
・ 「4中長期的な視点での取組の必要性(2)中長期的な視点での人材育成」につ いて、違和感を感じる。
(委員)
・ 療育に従事する保育士の割合は同じか。
(事務局)
・ 保育の実施に区別しているなかでも、特別支援保育に従事する保育士を含めてお り、重点的に取り組んでいこうとしている分野全体の中では、厚くなる見込み。
(委員)
・ 市保育士について、次年度の採用を予定しているようだが、採用計画はあるのか。 例えば、4年制大学を優先するとか。
(事務局)
・ 今後は、この方針を意識しながら採用することとなる。
(委員)
・ 市保育士の人材育成について、新規採用時において、もともと持っているベース を意識しない形での人材育成はないと思う。
人材育成の中で発展していくイメージがほしい。
(委員)
・ この部分を、人材育成とするのか、職員配置とするのかによって扱いが変わって くると思う。
(委員)
・ 第3章で人材育成の取組を整理していることから、第3章へのつながりが見える 形で整理が必要ではないか。


次回以降の開催日及び調査審議事項について

・ 第2回部会 12月14日(月曜日)18時半~
差替え内容をもとに第1章及び第2章の4(2)と第3章
・ 第3回部会 12月21日(月曜日)18時半~
第4章及び答申内容の取りまとめ

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