総合庁舎建替設計委託プロポーザルの審査講評

情報発信元 庁舎建設課

最終更新日 2020年1月16日

ページID 062559

印刷

総合庁舎建替設計委託プロポーザルの審査講評について

総合庁舎建替設計委託プロポーザル審査委員会

委員長 福島 明

総合庁舎建替設計委託の設計業者の選定に当たり、庁舎設計業務に関する優れた創造 性と高度な技術力を有する質の高い設計者を選定するため、総合庁舎建替設計委託プロ ポーザルを公募により実施しました。

本プロポーザルには2つの設計企業体から参加表明書が提出され、いずれも参加資格 要件を満たしてることから、市から企画提案書の提出を要請し、平成29年6月20日 までに企画提案書が提出されました。

平成29年7月5日に開催した二次審査では、プロジェクトマネジメントのほか、次 に掲げる特定テーマについて的確性、独創性及び実現性の観点から評価を行いました。

1 テーマ1 市民・職員が利用しやすい庁舎を実現するための方策

2 テーマ2 まちづくりの中心となる庁舎を実現するための方策

3 テーマ3 環境負荷低減及びライフサイクルコストに配慮した庁舎を実現する ための方策

本プロポーザルに参加した2者の設計企業体からは、いずれも庁舎設計に係る豊富な 実績と経験に裏打ちされた確かな技術力を駆使した独創的でレベルの高い企画提案が 提出され、熱意のあるプレゼンテーションが行われました。

審査の結果、次に掲げるような観点から久米・柴滝・中原共同企業体を受託候補者と して特定しました。

まずプロジェクトマネジメントでは、市民協働のプロセスとして、市民、行政、議会、 各種団体の代表者や専門家らで構成する「旭川デザイン会議」を開催し、設計に反映す るという提案がなされました。

この市民協働プロセスは、これまでの実績を踏まえた具体的で熟度の高い提案であっ たことから、実現性の高い提案内容であるとして評価されました。

また、設計の各段階で概算工事費用の算出を行うというコストマネジメントの提案内 容についてもその的確性が評価されました。

特定テーマ1 市民・職員が利用しやすい庁舎を実現するための方策では、建物内の 随所に市民開放エリアを設けつつ、行政機能とのセキュリティ区分の考え方が明確であ ること、また、執務空間の計画に柔軟性を持たせている点が評価されました。

特定テーマ2 まちづくりの中心となる庁舎を実現するための方策では、建物の1階に市民の活動交流エリアである「市民フォーラム」を7条緑道の延長線上に配置するな ど、人を積極的に呼び込む工夫がされていた点や、木造の雁木や議場の木質化など、地 域産材を意識した提案が評価されました。

特定テーマ3 環境負荷低減及びライフサイクルコストに配慮した庁舎を実現する ための方策では、提案された環境配慮技術の実現性に加え、段階的に環境配慮技術の検 討を行うこととした設計プロセスの的確性が評価されました。 なお、審査委員会からは、より良い市庁舎となることを期待し、設計者に対して次の ような要望が示されました。

1 外装のレンガタイルは、現庁舎の色合いを踏襲できるよう検討すること。

2 「市民フォーラム」は、市民との共有感が得られるようまとめること。

3 高齢者も使いやすい空間となるようユニバーサルデザインを意識すること。

最後に、本プロポーザルに参加された設計企業体の皆様には、多大なる責任感と熱意 をもって真摯に企画提案に取り組んでくださり、心より感謝いたします。

旭川市においては、企画提案で示された市民との協働による設計プロセスの構築によ り、市民の皆様の意見を十分に設計に反映するとともに、受託候補者を特定する過程で 議論された審査委員での様々な意見を考慮し、市民でにぎわい、親しまれる旭川市新庁 舎が整備されることを期待しております。 

平成29年7月5日 総合庁舎建替設計委託プロポーザル審査委員会

委員長 福島 明

委 員 嶋崎 東子

委 員 藤本 壮介

委 員 八重樫 良二

委 員 岡田 政勝

委 員 黒蕨 真一

委 員 熊谷 好規

委 員 太田 誠二

関連記事

お問い合わせ先

旭川市総務部庁舎建設課

〒070-8525 北海道旭川市7条通9丁目 総合庁舎6階
電話番号: 0166-25-7597
ファクス番号: 0166-24-7833
メールフォーム
受付時間:
午前8時45分から午後5時15分まで(土曜日・日曜日・祝日及び12月30日から1月4日までを除く)