旭川市総合計画市民検討会議第4分科会第4回会議の記録

情報発信元 政策調整課

最終更新日 2016年2月24日

ページID 006683

印刷

会議概要

日時

平成26年9月2日(火曜日)午後6時~午後9時

場所

旭川市1条通8丁目フィール旭川7階
旭川市まちなか市民プラザ シニア大学講座室

出席者

委員10名

岡田座長、浅沼副座長、髙橋副座長、庄司委員、関山委員、土田委員、藤井委員、水落委員、水上委員、渡辺委員(50音順)

欠席委員

金田委員、小林委員

会議の公開・非公開

公開

傍聴者の数

0名

会議資料

(PDF形式)

次第(PDF形式 46キロバイト)

個別施策シート(PDF形式 215キロバイト)

【会議内容】

1 座長挨拶

2 提言内容に係る意見交換

(1) 資料「個別施策シート」に基づく意見交換

前回までの会議で出た意見等の内容を踏まえ、座長が作成した資料「個別施策シート」に基づき、以下のとおり意見交換が行われた。

(1) 農業と林業

(委員)

  • 「ブランド米の推進」の課題に関する部分で、旭川市のブランド米とコシヒカリやあきたこまちなどとを比較した場合、旭川のブランド米がそれらに「勝るものではない」との記載があるが、それは食味のことをいっているのか、それとも知名度のことをいっているのか。

(委員)

  • 売上げのことをいっている。

(委員)

  • 売上げであるのであれば、売上げの部分でという表現にしてもらった方がよい。

(委員)

  • コシヒカリやあきたこまちは、日本全国のどこででも受け入れられているものであるが、旭川の米もそこの部分でがんばってほしいという意味もある。そこの部分が影響して、最終的に売上げが出ていないということもあると思う。
  • 例えば、コシヒカリは、新潟の魚沼産が一番おいしいと思うが、茨城でもつくっているし、他の場所でもつくっている。例えば、ゆめぴりかやななつぼしやきららは、他の地域でもつくることは可能であるのか。

(委員)

  • 種子が北海道限定で供給されているので、ゆめぴりかは北海道以外ではつくらない。ななつぼしもやはり北海道に適した種子であり、今のところは北海道でつくっている。
  • 旭川の米の知名度のことについてであれば、知名度が低いという表現の方がよいと思う。
  • また、「魅力的な農業の継承」の実現のための提言に関する部分では、農業生産法人や個人という部分で、今後はやはり、企業との連携も必要になる。国でも進めているところであるが、農地関係も今、規制を緩和する方向であるので、企業との連携もやっていかないと農業を維持していくことはできないのではないかと思う。

(委員)

  • 農業法人をつくるだけではなくて、ある企業と個人が連携してということか。

(委員)

  • それもあるし、今は企業でも農地を持ちやすいように法規を緩和するような流れになっている。だから、企業との連携についても必要になると思う。

(委員)

  • 「樹木資源の地産知商」の地域資源に関する部分について、「旭川家具が使う360倍の木が育っている」ということについては、広葉樹のことだけでいっているものである。広葉樹の年間の成長量が、旭川家具の消費量の360倍であるということである。
  • また、「樹木資源の地産知商」の施策の方向及び実現のための提言に関する部分で、機能的な側面が強調されている感じがするので、もっと情緒的な表現にはならないか。もう少し五感に触れる部分の施策というか、旭川ならではのものはないか。

(委員)

  • 例えば、あるブランドの家具を知っている人は、その家具を見れば分かるということがある。旭川家具にも、共通して、何となくそういうものがあると思う。これぞ旭川家具という椅子のつくりであったり、布と皮の使い方というものがある。そこが、旭川家具のブランド化ということにもなると思う。

(委員)

  • 例えば、医療の現場でも教育の現場でも、例えば家具などを導入するためには、何か根拠がほしいということがある。普通に売られている椅子ではなくて、この椅子でないといけないということである。デザインもいいことに加え、例えば、人間工学的に、病気の人がリラックスできる効果があるなど、科学的な根拠となるものがあればよいと思う。

(委員)

  • 実際には、市内の大きな病院などに旭川家具は入っている。それはやはり、座り心地がいいとか、そういう意味では機能的であるということはある。木を多用しているので、やはり病気の人に優しいし、そういうところはある。
  • 「富裕高齢者による旭川プラチナタウンの構築」の部分について、富裕高齢者だけを対象とすることについては、少し引っかかりがある。
  • また、IT産業であれば、地域全体においてWi-Fiを整備するというということをすれば、仕事と若い人が一緒に来るという可能性はあるのではないかと思う。田舎の方がサクサク動くというので、田舎で仕事をしているIT青年たちも多いという話も聞く。

(委員)

  • 東京に人口が一極集中し、それと同時に、高齢者の数も非常に多くなってきていることから、今の国の方策として、高齢者を地方の中核都市に分散させるような方向になっている。そのときに、旭川がいち早く、なるべく富裕層の高齢者を抱え込んでしまおうということである。
  • 例えば、海外であるが、モナコなどは、富裕層でないと入れないということを断言している。そういうような宣言というのはそのまちの価値を高くすると思う。また、富裕層であれば、旭川家具しか使わないとか、そのような流れにもなると思う。

(委員)

  • 確かにそれはいえると思う。東京にいる私の知り合いにも、東京を出て、旭川に住みたいという人はいる。一方、本州から、あるいは四国、九州から来る人にも同じくいえることだが、寒さがだめだという人は一定の比率でいる。全然かまわないという人もいるとは思うが、おそらく、半分の人は寒さが嫌だと思う。だが、もう半分くらいは、寒くてもいいという人がいるような気がする。

(委員)

  • 旭川高専の卒業生の方が、薪ストーブをつくろうとしており、つくって商売になるだろうかという話をされたが、富裕層が来れば商売になると思う。普通であればコスト的なものや効率的なものなど考えてしまうところであるが、富裕層の顧客をターゲットにすれば商売になると思う。難しい部分はあるかも知れないが、旭川のまちに、いいものを使いたいという人たちが集まるような地域ができたらよいのではないかと思う。

(委員)

  • 旭川家具の組合には、国産メーカーにおいては、トップブランドの会社も加入している。家具はばっちりであると思う。
(2) 製造業とインフラ業

(委員)

  • 「ものづくり技術者の確保」の大企業と地元企業との連携に関する部分で、実際には、地元企業が大企業の下請けや外注になってしまうというイメージを持ってしまった。連携が上手くとれて、技術レベルがアップしていけば更にいいと思う。私自身が大企業にいたという経験から見ると、旭川の加工レベルは高いと思う。
  • また、「自然エネルギーの活用」の実現のための提言に関する部分で、これにプラチナタウンを結びつけてもおもしろいと思う。例えば、雪冷房システムが構築されているプラチナタウンに高齢者を誘致するなどとすればおもしろいのではないかと思う。

(委員)

  • 私たちは、機械金属を扱う製造業の会社であるが、旭川にそういう会社があるということが、市民の方にあまり知られていないような気がしている。全国的に見ても、旭川といえばものづくり産業という見方というか、そういう意味では非常に認知度が低いような気がしている。いろいろなところで広報はされているところではあるが、旭川の中で、旭川にものづくりの企業があるという認識がかなり低いという気がしている。
  • 人材の流出という部分でも、旭川高専の卒業生はほとんど、旭川市内で働くということがないと思う。やはり札幌や首都圏の方に行ってしまうことが多い。その辺りは企業の努力の部分でもあると思うが、地元で学んだ方が地元で働けるような状況をさらにつくっていくような体制が必要であると思う。

(委員)

  • 昔はやはり、大企業や都会に行くということが1つのステータスであり、そこにいくのがいいことだというように推奨されていた。それは、都会や大企業にいかないと最先端の情報が入らないことや、給与の部分などがあるからだと思う。
  • 給与については、都会であれば給料は高いかも知れないが、実際には、都会だからこそお金を使わなければならない部分も大きい。今は、情報は、どこにいても集められる時代になってきている。どこにいても世界中の情報を集められる時代であれば、情報という意味では、地方に住んでいても都会とのギャップというのはないと思う。
  • 大企業にいて、下っ端の少しの仕事しかできないよりは、地元にいて、情報はたくさん入ってきた上で、トータルな仕事を任せてもらえる方が働きがいがあるのではないかと思う。そういう働きがいというものを学校の先生たちが教えなければならないし、保護者にも理解してもらわないといけないと思う。
  • 地方で起業している人も最近は多く、そのような雰囲気に持っていきたいところであるが、旭川の場合は、国から仕事をもらい、それを請け負ってやってきたという風土が少し強いのかも知れないと思う。だから、自分で、誰かと競って、商売をして、勝ち抜いてやるという部分を育てるということが難しいのかなと思う。オリジナルの製品をつくっている委員も、そういう意味では難しい部分も多いと思う。

(委員)

  • 「ものづくり技術者の確保」の施策の方向に関する部分で、「小中学校から、ものづくり尊重の教育を強化する。」との記載があるが、ここに高等教育ということも必要であると思う。東海大学がなくなり、今はそのような機関が全くない。感性という話も先ほど出たが、やはり大学や大学院など、そのような部分を教育するということが大事ではないかと思う。

(職員ワーキンググループ)

  • 「研究・開発機能の充実」の課題に関する部分についてであるが、木工業においては、北海道の林産試験場があることもあり、日本でもトップクラスである。
(3) 商業と中心市街地

(委員)

  • 「楽しく回遊できる買物公園商店街の仕組みづくり」の課題に関する部分で、百貨店や地元商店街の「苦戦は免れない。」という記載があるが、ここは「苦戦が予想される。」などの表現にしてはどうか。
  • 「なんとなく旭川」の課題に関する部分で旭川の商品が「低レベルな品揃えになる傾向がある。」という記載があるが、ここは「品揃えが消費者を満足させられていない。」などの表現にしてはどうか。
  • また、「なんとなく旭川」について、まちなかに行けば何かをやっているとか、何か楽しいことに出会えるかもしれないというようなことをつくっていくということが必要であり、このことが商店街や中心市街地の活性化に結びついていくのではないか。これはプロモーションの強化の部分にもリンクするが、そのようなことが必要であると思う。
  • 「駅南口大型無料駐車場の建設」について、大きな駐車場をつくり、コミュニティバスを走らせて、それだけで、そこに人が来るかどうか疑問に思う部分もある。そこに何かメリットというか、新しいものというか、そこに車を駐車すること自体に、自分にとっての何か新たな発見があるとか、それに付随する何かがなければ、ハードだけでは厳しいかという感覚はある。

(委員)

  • 先の分科会でも、都会であれば、歩くのはあまり苦にならないという意見も出たところであるが、私が最近訪れた金沢市では、コミュニティバスが1日乗り放題500円でぐるぐると回っていた。最初はそれに乗ったのだが、その後で、自分で歩いてみると歩ける距離であった。そのくらいの距離なのだが、ぐるぐるとバスが回っており、これがけっこう使われていた。そのようなこともあるので、旭川のまちの何をイメージしたらよいかということを考えたときに、クリーンさをもっとアピールしていく。きれいなまちというか、そのようなまちのつくり方というのもPRになるという感じがする。
  • だが、今は車社会であり、どこかに駐車する場所が必要であり、それは有料ではだめだと思う。無料駐車場があるところに人が集まるのではないかと思う。そこを起点として、遊びに行けるものがいくつかできてくるとよい。駅の南口の方には大雪アリーナや地場産センターもあり、そこにも遊びにも行けるので、スポーツなどでも使うことができると思う。そのような願いも込めて、大型の無料駐車場をつくればよいのではないかと考えた。

(委員)

  • 大型の駐車場をつくることにより、民間駐車場に影響を与えてしまうということを言っていた人もいたが、せっかくガーデンをつくるのであれば、駐車場を無料とすれば、むしろガーデンは有料にしても人は入る。その後の展開がどうなるかは別として、無料の大型の駐車場があるだけで、何かが勝手に変わっていくような気がするし、いろいろな魅力が付随してくるような気がする。
  • 「楽しく回遊できる買物公園商店街の仕組みづくり」や「何となく旭川」の部分を見ていくと、専門店や専門性というものがあるとおもしろいと思う。豊岡にスノーボードとスケートボードの専門ショップがあるが、スノーボードを大好きな人が、そこに働きたいということで、広島から引っ越してきて仕事をしている。それだけの魅力があるということである。また、そこの店には、そこにしか売っていない限定色のシャフトがあるということで、横浜に住んでいる息子が帰ってきたときに、そこに連れて行ってほしいといわれたこともある。そのような専門ショップがあって、そこに限定色があれば、札幌などからも人が来ると思う。

(委員)

  • 「旭川産品の市場拡大となる空港都市の構築」の部分であるが、北海道第2の玄関口とするのであれば、JRにお願いして交通網を整備してもらうのではなく、自前の交通アクセスを構築するくらいのことを考えなければ無理だと思う。JRにお願いしても何十年後にできるかどうか分からない。独自の交通網をつくろうというような提言をした方がよいのではないか。

(委員)

  • JRにお願いするのではなくて、JRが黙っていられない状態にしたいということである。新千歳空港の乗降客のたった1割でよいのだが、それが旭川空港に来れば、旭川空港の乗降客数は、今の3倍の300万人になる。そうなれば今の状態では回らないので、空港はもっとインフラ整備をしなければならないということになる。近くに富良野線が走っているし、300万人の乗降客が旭川に乗り降りしたら、JRは黙っていないだろうという構想である。

(委員)

  • 鉄道の関係でいえば、今はライトレールというものがあり、路面電車の形態のようなものであるが、かなりの効果を発揮している。富山県では、富山駅前のものが大成功で、市の活性化につながった。費用は鉄道の20分の1くらいの費用でできるということである。

(職員ワーキンググループ)

  • 公共交通に関連する仕事をしており、「駅南口大型無料駐車場の建設」に関連し、コミュニティバスの話について紹介させてもらう。南口ではないが、今月から、西武の前から出発し、グランドホテルの前から折り返し、サンロクを通って駅に戻ってくるという循環型のコミュニティバスを運行させていただく予定である。まちくるバスという名称であり、ぜひ皆さんにご利用していただきたいと思う。1回50円で乗っていただけるものである。
(4) 観光業

(委員)

  • 観光業は、人間が相手であり、最終的には感動して、来てよかったなと思ってもらうということが必要である。形だけをつくり、一時しのぎのことをやってもそれは浅いものになってしまう
  • 行事についても、ただこなすためにやるのではなくて、その方に喜んでもらうためにどうしたらいいのだろうということを考え、そのために我々はどうするとしたらよいかを考えるということが必要であり、その原点がなければ、その行事やイベントをこなすだけで精一杯ということになってしまう。
  • 一人一人が喜んでもらうためのことを忘れがちであるが、1000人が参加するイベントがあったとしても、参加する人は一人一人であり、そこを考えていかなければならない。そこをしっかりとやり、本物にしていけば、リピーターとして、よかった、あたたかかった、感動したというものにつながっていくのではないか。何か1つ感動するものがあれば、また来てもらえると思う。

(委員)

  • この分科会全体の最終的なテーマは、そこに持っていきたいと考えている。大きなテーマは、やはり感動を得られるということである。
  • ものづくり、食品、家具、百貨店のサービスもそうだが、リピーターになってもらうためには、本物でなければならないと思う。本物でいいものであるからこそ、感動して使って、また使いたいと思うのであろうし、そこは今回のここのテーマである。
  • 旭川のものはとにかく本物で、いいものである。まずそこがありきである。そこに不足しているのが、委員の言うおもてなしの気持ちやホスピタリティなど、心のソフト的な部分であると思う。

(委員)

  • みんな一生懸命にやっているのだが、何のための一生懸命なのかということを見失いがちになる部分もある。
  • 農作物についても、まず、安心で安全でなければならないが、流通させようとすることが先になってしまう。もちろん流通しなければ収益が上がらないということになるが、安全で安心で、食べたら元気になるということが原点であり、その本当のものを見失って走り出してはいけないと思う。
  • 一人一人が大切であり、一人一人のクライアントを感動させて、安心で安全で、感動して、また来たいと思ってもらって、笑顔になってもらうということが重要であり、そこの部分がずれると、全て失敗しそうな気がする。
  • 結局、一時的なお金や数字を追いかけてしまいがちだが、本当のことをやっていれば、それらは後からついてくるものであると思う。先ほどの専門店の話でも、その専門に特化して一生懸命やることによってついてくるという部分があり、そこは見失いたくないと思う。
  • 小さくてもぴりっと、この35万都市だからできるということもある。人口が何百万人もいる都市ではやりにくくても、これくらいの都市だからこそ本物でやっていけるのではないかという思いがある。

(委員)

  • やはりそこはプライドになってくると思う。プライドが、ブランドになってという形になっていくのだと思う。
  • トータルとして、全てにおいてそこは必要であり、この分科会のテーマというか、タイトルになってくると思う。本物のものをつくるためにはどうしたらよいか、どのようなつくり方をしたらよいかっていうところから始まり、そのいいものを使ってサービスをして、リピーターに喜んでもらうなど、現在の顧客をどんどん満足させていくということをしていけば、口コミで広がり、どんどん良くなっていくと思う。
  • そのときにはイメージというものが大事であり、まちのつくり方も、ブランドに合ったようなクリーンなまちにしていくなどのつくり方が必要である。

(委員)

  • その部分とは別のところで、もちろん、仕掛けは必要である。

(委員)

  • できれば観光のところに、雪と温泉などを利用した施策を入れてほしい。国内、国外に限らず、暖かい所から来る人たちは、寒い中、雪合戦をして遊ぶし、体が冷えきった後にお風呂に入ると、またそこではしゃいでいる。わざわざスキー場に行かなくても、雪を見たら勝手に遊び出す感覚というのは、大人も子どもも一緒ではないかと思う。
  • また、南の方の人たちから見ると、温泉がいいということがある。以前にフィンランドからの観光客が、泊まった温泉の浴衣をお土産として欲しいと言っていたことがあった。その浴衣を取り寄せて、フィンランドに送るととても感動していたのだが、結局、それを着て、みんなでご飯を食べたということが、1番楽しかったということであると思う。
  • また、もしかしたら、欲しいものというのは、我々が考えているものではないという可能性もある。

(委員)

  • 外国の方は、必ずメイドインジャパンということを見て、お土産を買う。メイドインチャイナが多いが、必ずメイドインジャパンにこだわって買っていかれる。

(委員)

  • よさというものは普段の中にある。自分たちにとってはごく普通のことであり、逆に気がつかない。例えば、東京から来た人がトウモロコシを食べると、砂糖で煮たのかと言われる。本当か嘘かは分からないが、トウモロコシは、とってから2時間以内に食べなければ本当においしく食べられないという話もあり、その話が本当であれば、旭川に限らず、トウモロコシがとれるところでしか本当においしいトウモロコシは食べられないこととなる。そのことをしっかりと説明すれば、トウモロコシを食べるためだけに人が来るかも知れない。
  • 自分たちにはないものをどこかから持ってこようとか、劣っているものを変えよう、改善しようという話になりがちであるが、そのようなことは日本中の自治体が考えていることであり、なかなか難しいことであると思う。旭川、上川、道北のいいところは何かというところを徹底的に掘り起こしてみるという作業が、少し足りないと感じる。実際に掘り起こしていくと、つまらないと考えていたことが大事であったということもあるので、それをいかに掘り出して、アピールしてみる、あるいは複合的に新しい価値を創出していくなどの作業も必要ではないかと思う。

(委員)

  • 一村一品運動があったときに、江別市が、まちの何かを掘り出そうということで、掘り出した結果、煉瓦や小麦などが挙がり、それを育て、何にもないまちがいくつの目玉をつくったということがあった。そういうことがとても大事だと思う。

(委員)

  • 際だったものがないということが、旭川の特徴であると思う。例えば、富士山の裾野のまちは富士山だけで勝負できるが、そういうものが旭川にはない。だから悪いということではなく、大雪山があること、川も橋もたくさんあること、食べ物がおいしいことなど、そういうものをたくさん積み重ねていけばよい。

(委員)

  • 本州の方が旅館に来たときに、トウモロコシを1本そのままを茹でて出すということをよくやるのだが、その農家には個人でつながなければならない。農家に電話してトウモロコシをもいでもらい、持ってきてもらって料理して出すということをするが、それを独自でやらなければならない。
  • 例えば、100本のアスパラが欲しいという場合に、頼んでいた農家が、天候の関係で、当日になってアスパラを収穫できないと言ってきた場合、自分で走って、ほかで手に入るところを見つけなければいけない状態であるが、そこの中間に入り、農家と我々をつないでいてくれる人がいたらどんなによいかと思う。トウモロコシ、新じゃが、アスパラなどは旬が半月から1月と短いのだが、そのときに食べさせようと考えており、独自で行うのは大変である。

(委員)

  • それについては、四国にそのビジネスをつくった人がいる。すごく上手くいっているようであり、その人のブランドになっている。その人がいろいろなところから、自分がいいと思ったものを調達してきて、それを顧客に提供するということをやっている。国内だけでなく、台湾、香港、シンガポールなどの海外からも全て宅配で、その人に頼めば、必ず欲しいものでいいものが入るというものである。

(委員)

  • フィルターを通すというか、その人を通すと安心というものがあるとよい。誰かいい人がいればいいと思うし、旭川では、そのビジネスが絶対にできると思う。
(5) 交流

(委員)

  • よく話題になる医療ツーリズムに関して、医療関係者と議論したことがほとんどないと思う。積極的に医療関係者、特に医師会や大学とは、本当に連携が可能なのかどうなのかという確認もしなければならないと思う。そこの部分の議論をしないで、言葉だけが先行していくのは非常に危険だという気がする。
  • 学芸大学という名称が本当によいのかどうかは分からないが、総合的なものづくり大学が必要だということは感じている。
  • 企業支援については、本当に正しいのか分からない部分がある。本来はもっと民間の力というものを発揮しなければならないものであり、行政の支援を受けて上手くいっている例は少ないのではないか。お金とかそういうものではなく、チャンスや機会などを与えられるような支援であれば、どんどん進めていただければよいと思う。
  • 姉妹都市等の見直しについての議論は今後、出てくるとは思う。韓国の水原は非常に規模が近いが、中国の哈爾浜とは規模が違いすぎているのではないかという気がする。これは、国際交流委員会でも話が出ているところである。

(委員)

  • 議長に確認したいが、医療ツーリズムというのはどうなのか。

(議長)

  • ご指摘にあったように、医師会等と実際の業者たちとがみんなで話し合う機会がないのではないか。ご指摘のとおりだと思う。
  • それだけの医療リソースがあるのは間違いないが、どちら側も、いい話があれば乗っていきたいと思っているのだが、そういう機会をみんなでつくろうという機運にはなっていないと思う。

(委員)

  • リスクの大きさは、みんなが感じているのではないか。

(議長)

  • これからますます温暖化が進む中、滞在型リゾートという形で、夏は旭川に長期間滞在するという方たちがもし増えてくれば、そのときに一緒に、医療ツーリズムをくっつけたツアーが増えてきて、それによって評判が上がり、いい方向に回り出すという可能性はあると思う。

(職員ワーキンググループ)

  • 「旭川学芸大学の創設」の課題の部分で、「旭川には、美術館や公会堂、図書館等の文化芸術施設が設置されており、」とあるが、この部分は、ほかの中核市にもあるものであり、旭川の特長とはいえないのではないかと思う。
  • また、施策の方向の部分に「旭川の特長的文化である芸術や音楽、芸能、アニメ等を複合化した」とあるが、この部分で旭川が他の都市と比べて特別であるというイメージは持っていなかったところであり、旭川の特長というのはどうなのかと感じた。
  • また、この分野は基本的に、政令市以上の大都会でこそ成立するものであるような気がする。旭川には、オーソドックスな、ものづくり大学の方がしっくりくるのではないかと思う。

(委員)

  • 今の意見も正論であると思うが、大学がよいのか、専門学校がよいのかは別として、アニメ市場は可能性を持っている市場であると思う。私の身近な人間に、アニメの声優を本気で目指している人がいるが、仕事をしながら、2週間に1回、札幌に通って、演劇にも出ている。そのようなことを考えると、地方にそのようなものができたら、全国から、若者が殺到するのではないか。もしかしたらの話ではあるが、本格的にやれば、そういう市場は世界規模で可能性が広がるのではないかという気もする。

(委員)

  • 東京でアニメのコスプレなどのイベントがあると、そのためにアルバイトをして金を作って参加している人がたくさんいる。私の感覚ではよく分からない部分もあるが、そういうものなのかも知れない。

(委員)

  • ただ、旭川にそういう土壌はあるのかと思う。旭川に土壌がなければ全然ぴんとこないところではあるが、土壌があるのであれば、物語をつくることはできる。

(委員)

  • 旭川にアニメ制作会社はある。10人くらいでやっている。私がいる職場の同じ建物にあるのだが、10人くらいでやっているものがある。
  • 土壌があるというよりも、全てをコンピューターグラフィックでつくるので熱意とパソコンの環境があれば、どこででもできてしまうものかも知れない。

(委員)

  • クリエイティブな仕事をする人というのは、周りからいろいろと言われてやるというものではないと思う。それは、極めて自発的に行うものである。

(委員)

  • 今月の末に駅前でプロジェクションマッピングがあり、旭川高専の学生がつくった作品が出るところであるが、学生たちに聞くと、そのようなコンテンツをつくる学部が欲しいと言う。だから、そういう学部があれば、人は集まるだろうと思う。

(委員)

  • 旭川の専門学校でそのようなことをやっていないか。

(委員)

  • 専門学校と高等教育機関では、レベルが違うというか、その人たちのプライドが違ってくる。
  • 地域としては、そのような分野の大学があり、おしゃれな若者たちがたくさん集まってくれるということ自体が、まちのデザイン性を良くすると思う。また、そうなると、デパートでも、新しい洋服が売れ、ハイセンスになっていくのではないか。まちのイメージも良くなっていくだろうと思う。

(委員)

  • 別にアニメがいけないというわけではないが、旭川が、他の同規模の都市と比べて、際だってアニメが盛んであるのであれば、そういう部分を伸ばしていくということが有効であるのかも知れない。だが、そうでもないのであれば、もっと旭川らしい、旭川の必然性がある、旭川でなければというようなものがあればよいという感じがする。

(職員ワーキンググループ)

  • 高校、大学とは違うが、イメージとしては音威子府高校のような感じである。音威子府高校には、こだわりがあって、どうしても来たいという学生が全国から来ているのだと思う。
  • 大学をつくる以上は、極端なことをいえば、全国、海外からも工芸をここで学びたいというような施設にしなければあまり意味はないと思う。東海大学の二番煎じみたいなものであれば、あまり意味がないと感じる。

(委員)

  • 圧倒的に旭川にしかないものというものがある。織田憲嗣さんという方がおり、主に近代の家具のコレクションをされている。主に椅子であるが、1、200~1、300点くらいの数がある。これは、ヴィトラというスイスの有名な家具メーカーにあるヴィトラミュージアムの椅子コレクションと肩を並べる規模であり、世界にはこの2つしかない。
  • 織田さんの世界に類例を見ない、極めて重要なコレクションの価値を、行政的にも民間も生かし切れていないということは、宝の持ち腐れの状態である。そのように、圧倒的なものとして世界に誇れるものが、埋もれてしまっているという例もある。

(委員)

  • 音威子府高校の話が出たが、三笠高校もレストランの料理を目玉にしており、全国から学生が来ている。その点では、やはり仕掛けるということが大事であり、仕掛けから何かが生まれるということもある。
  • そこで、旭川の教育から産業につながっているものが何かあるかと考えたときに、産業を意識していないような感じを受ける。医大は別であるが、それ以外のところがあまり有効に働いていないと感じる。産業を意識して、教育産業という形で仕掛けていくことも例として悪くないと思う。

3 フリートーク

(委員)

  • 中心市街地に空き店舗がたくさんある。店の使い方などの制約はあるかも知れないが、そこに農産品の直売所をつくる、家具の展示コーナーをつくる等、中心市街地そのものを、旭川をアピールする1つのプロムナードのようなものにするというようなことは、それほど時間がかからずにできるような気がする。
  • 個人的には、路面電車が好きである。昔は旭川にも走っていたという話も聞いたことがあるが、路面電車があるとうれしく思う。サイパルなどの文化施設がある北彩都地区から中心市街地までは、歩くと距離がある。北彩都地区から買物公園の中を通り、7条くらいまで行くようなところまで路面電車が走っていたらおもしろいと考える。
  • また、どういう人を育てるかということがとても重要になると思うので、産業と教育の連関ということを強く意識して考えていかなければならないと考えている。

(委員)

  • 市内のそうそうたるメンバーが真剣に話し合ったこの会議であるが、夢を語りながら、若い人たちを集めて、にぎやかなまちづくりをしていくということに期待をしながら、参加をさせていただいた。
  • 10年後を見据えての意見が出たが、行政の方には真剣に取り組んでいただき、我々も一緒に参画をしながら進めていければいいという気持ちである。

(委員)

  • 観光においてもそうだと思うが、大人の意見だけではなくて、子ども向けというか、子どもの目線に立った何かが必要であると思う。
  • 地場産センターで小学生を対象に、キッザニアという職業体験のイベントが行われており、そこで木工体験などをしているが、大盛況であった。そういうものが常設であれば、例えば家族で来た場合、子どもが職業体験をしている間に、大人は別の観光をすることもできる。そのようなことができればいいという願望をずっと持っている。
  • 本物の家具をつくったり、本物のお菓子をつくったり、本物の農業体験をしたりするという体験的なイベントがあればすごく魅力があるし、子どもにとっても、また旭川に来たいという気持ちになるのではないかという気がする。やはり子どもたちが旭川に来たいと思えるまちにならないと、将来、明るい旭川にはならないのではないかという感覚を持っている。

(職員ワーキンググループ)

  • 個別施策シートにいろいろな施策が挙げられているが、手法やハード系の要素が強いと感じる。もう少し感覚的な要素があってもいいと思うし、むしろ、行政的には、そういう部分の提言をしてもらえるとありがたいと思っている。
  • 個人的なことだが、先週訪れた四国で、1番印象に残ったのが小豆島である。地元の人の姿はあまり見えなくて、観光客がものすごく多かった。小豆島には、行くと醤油やオリーブ、素麺を売る店があったが、どれも本物で、こだわりがあるということがよく分かった。滞在したのは1日であったが、そういうことが強く感じられ、本当に印象的に残っている。
  • このような会議などの場で、これまでモデルにするケースが多かったのは東京や札幌など、広いエリアのところを参考にすることが多かったと思う。その対極に位置するもっとローカルなところに、まだまだいいものが残っているのだろうという思いで、小豆島を見て回っていたが、そのような、広い所と狭い所とを行ったり来たりしながら、地域のことをもう1度見つめ直す、再構築するというときなのかということも思っている。

(委員)

  • お土産の話のところで、メイドインジャパンの話が出たが、旭川で加工されたものについては、消費者が、旭川でできたものであるということが一目で分かるものがないという気がする。そういうことをPRするということも大事であると思う。極端なことを言えば、あさっぴーのシールを貼るなどして、これは旭川のものだということが分かるようにするなどの方法もあると思う。
  • 地元の市民の皆さんに企業を育ててもらうということは、雇用の場が創出されるということにもつながってくると思う。やはり地元である程度、一番最初に消費していくということが大事であると思う。地方で買ってもらってもよいのだが、流通経費がかかる。地元であれば流通経費もかからないので、そういうことを市民の方に知っていただくのも大事であると思う。

(職員ワーキンググループ)

  • 個別施策シートの施策については、各分野の第一線で活躍されている委員さんの意見が寄せられたものであり、本当にわくわくするものばかりであると思う。
  • 人、モノ、金などの資源は今後、限られてくると思うが、1つでも多く、実現することができれば、新たな可能性を開くことができると思う。

(職員ワーキンググループ)

  • 4回の会議の中で、それぞれの分野でいろいろな課題があり、また、目標を持っていることが分かった。それを実現させるには、お金などの面でいろいろな壁があり、全て実現できるわけではないが、行政としては、それらに少しでも支援できて、手助けできるようなことができればよいと思う。
  • 少子化、高齢化が進んでおり、市の施策も、どうしてもそういう分野に力を入れがちになる部分はあると思うが、今回のこの分科会の分野で話し合われたいろいろな施策が実現できれば、本当におもしろいと思う。
  • 行政としても、限られた予算の中で、これを選んで、これを切ってという作業をやっていかなければいけないと思うが、そんな中で1つでも多く実現できるように、行政の中でも、効率化とか進めていくことや、スピード感を持って、求められているものにどんどん対応できるような体制をつくっていけるようにがんばっていきたいと思う。

(委員)

  • 計画的な部分としての仕掛けが必要であるが、それだけでは何か違うと思う。スピリチュアルの、おもてなしの部分についてもないがしろにはできないということも感じている。
  • 意外性的な部分で観光になっているというところもある。旭川の場合は、どちらかというと、名所型観光であり、名前と場所だけがどんどん高くなり、人が集まってくるという部分がある。そこにもう一工夫仕掛けがあって、そこに食いついて、タイミングよく、上がっていってほしいという思いがあるが、それを逃しているのが今の旭川であるという感じがする。
  • 例えば、アナと雪の女王との関係で、雪の美術館がネット等で広がっており、これも、ある程度人は来ると思うが、そのままだと名所型になってしまう。そこに何か、もう少し食いつく工夫が必要であり、そこが今の旭川に欠けている部分かなという感じがする。
  • スピリチュアルな部分であるが、我々が見ている視点と、外国人の観光客が見ている視点には、少しずれがあるという感じを受ける。聞いた話では、渋谷のスクランブル交差点や新宿のゴールデン街の写真を撮っており、そういう場所が日本人らしいとのことである。
  • 自然の素材を使ったもので、何かできないのかなと思う。例えば、冬まつりでママさんダンプを使うという体験をさせてみるとか、降ってきた雪をその場で結晶にして、持って帰ってもらうなどということにも感動するのではないか。もう少し視点を変えて、何かをやっていく必要性もあるではないかとも考えた。

(職員ワーキンググループ)

  • 次の総合計画は、地域としての旭川の計画をつくっていくこととなると思うが、地域としての計画をつくるということになれば、計画の中の目標の達成に関して、市民の方にも、責任をシェアしてもらわなければならないということがあると思う。
  • この会議で出てくる提言については、こういう提言を考えたということを市民の方に説得する義務があると思うし、これから、自分たちの提言を市民の人にもんでもらいながら、みんなの合意形成というか、そういったものをつくっていくという作業がこれからは出てくると思う。来年度にかけて、計画を実際につくっていく過程で、どういう市民参加をやっていくのか、更に広げていくのかということを注目して、同じ市役所の職員の一人として見ていきたいと思っている。

(委員)

  • 旭川市は、大きなお金をかけて何かをつくるということをしなくても、今あるものの良さに気付いて、それを上手くアピールしていくことができれば、活性化できるという、日本全国で見ても数少ない市町村であると思う。
  • 地元にいる人が、その良さに気付いていないということはどこでも一緒である。京都もそうであり、ずっと京都に住んでいる人は、京都のことを意外と知らないということも多かった。ただ、決定的に旭川と違うのは、ブランド力の差であり、京都は、市民があまり関心を持たなくても、行政とかそういった形の取組で、活性化できるまちであった。
  • そういう部分は京都とは違うので、市民一人一人の方がその良さを認識して、このまちをよいまちにしていきたいという話が、普通の日常の会話の中で出るような、そういう環境づくりというか、そのようなベースをつくっていく取組が必要であるとずっと思っている。

(職員ワーキンググループ)

  • 観光業のスポーツイベントのホスピタリティに欠ける運営とロビー活動の不足という部分については、民間のアウトドアブランドなどの企業との協賛や、共同運営という形のイベントの実施をすれば、一定以上の水準は保てるのではないかと思う。
  • また、そのようなスポーツイベントに関しては、市が中心となったり、実行委員会形式で行うよりも、民間企業との共同運営や、例えばプロのランナーの方を招いて企画の段階から行っていけば、雑誌やテレビ、スポンサーに対する知名度等も高くなると思う。民間の力を大きく入れていくというのが、知名度の向上や、参加率の多さということにはつながるのではないかと思う。
  • また、マラソンなどのイベントの場合、完走した者に配られるものに限定のものがあり、それが欲しくて、毎年参加しているという人もいる。協賛している企業とコラボしたもので、そこでしか手に入らないものが配られるということもあり、そういったことも動機になると思う。
  • また、大学の創設について、名称だけに関していえば、「北海道中央空港」に合わせて、「北海道中央学芸大学」としてはどうかと思う。イメージというものが非常に重要になってくると思うので、そういう面で考えていくのもおもしろいと思った。

(委員)

  • まず、10年後がどうなっているのだろうと考えたときに、女性が激減しているなど、あまりいいイメージはないが、そこに目を向けなければいけないと思う。だが、議論されている内容は、GDPをいかに増大しようかとか、経済をいかに活性化しようかとか、どうもそういうことになっている気がする。
  • 旭川の10年後、地球の10年後といってもよいのかも知れないが、なぜそうなったかということをきちんと反省を踏まえて考えなければならない。そういう時期にきていると思う。正しい社会をつくるためにどうしたらいいかということを本当に真剣に考えないといけない時点に既に来ている。
  • もう1つ重要なのは、我々が、生物であるという認識に立ち、健康にならないといけないということであり、それは精神的にも健康にならないといけない。クリエイティビティに満ちた人間にならないといけないし、運動身体能力も、やはり高めないといけないし、何よりも、五感をきちんと覚醒させて、生産能力を高めないと始まらないという風に思う。
  • そういったことは、旭川の中だけで考えると難しく、例えば観光で、観光客にたくさんきてもらうとか、あるいは住んでもらう。という視点が大事であると思う。
  • エコ・デザインシティのようなものをつくる。インフラとしてのWi-Fiを整備し、IT産業に長けたクリエイティブな若者を誘致するなどということをする。
  • また、富裕層を対象にした高級住宅街をつくる。高級住宅街かどうかということは、緑が多いかどうかっていう話だと思う。それは、旭川でも普通にできることであるし、インフラとしての自然、気候、空港、川、山、小川などは全て揃っているし、何よりも広大で安い土地がある。
  • そのようなことをしていく中で重要なのは、誰が、あるいはどこがきちんとコーディネートするかということと、熱意をどのように持って、それを持続するかということ、更には、どういう仕組みでやるのかということであると思う。例えばサイトコードや条例で美観をコントロールするとか、きちんとした決まりがないといけない。そんなことを具体化できればよいと思っている。

(委員)

  • 旭川のイメージとしては、昔はすごかったなというようなイメージがあり、ここ数年はマイナスのイメージを持っていたが、例えば富良野、留萌、深川の人たちなどからは、旭川には何でもあるから良い、俺たちのあこがれはやっぱり旭川だと言われる。
  • 我々も、足るを知るではないが、旭川にはいいものがあるということを再認識して、選択と集中として、民間にやってもらうこと、行政だからすべきことをぜひ整理していただきたい。道の駅などは、民間の意見を聞いてよくなった例であると思う。
  • 「北海道中央空港」については、外から人を呼び込む方法の1つとして、インフラ整備より先に名前を変えてしまうということである。名前のイメージだけで、今より倍くらいの人が集まるのではないかという思いは強くなってきているところである。

(委員)

  • 旭川が好きであり、このようになればいいなといろいろと思っていることはあるが、まず1つは、保育所に全員が入れるようにして、若者が、子どもを産むなら旭川で産むというくらいのまちにしたい。ベースになるのは、子どもを産むまちでありたいということを思う。
  • そして、物語を大切にして、ストーリーのあるまちづくりをしていくべきだと思う。旭川は、川と橋が日本で1番であるので、そこをライトアップして、夕刻に飛行機で、そのきれいな街並みと、川と橋をライトアップしたところを見ながら、旭川に入ってきてもらって、1泊してもらうということである。
  • また、旭川の35万の都市が持つ機能は、やはり集中しなければいけないと思う。まちの中心の買物公園には、家具や木のもの、農産物などを全部集める。そうすれば、まちの中に来れば、旭川は何のまちかということがすごく分かる。そこで立ち飲みの地酒やビールなどで、旬な食べ物の農産物をそこで体感してもらいたいとずっと思い続けている。
  • 安心で安全ということも必要であり、まちの中は全部、車いすとベビーカーが通れるような、段差のないまちづくりと道づくりが必要である。そして、食べるものは絶対に安全でなければならないし、食べたら元気になるようなものでなければならないとずっと思っている。
  • また、駅と駅をスピーディーにつなぐということが重要である。駅というのは、空港であったり、JRの駅であったり、港であったり、駐車場からまちとか、そういう大きなものも小さなものもそうであるが、その駅と駅を結ぶということが必要である。
  • また、基本的に本物であることが必要であり、我々は、プライドを持って生きていかなければならないと思う。日本は、昔は安全で安心で優しい、素敵な日本であったが、大都会は危険になってきてしまっている。少なくとも旭川は、そういう意味では安心で、1つ1つが本物である。そんなまちを目指したいと思っている。

4 第2回全体会議の日程について

座長より、第2回の全体会議の開催が、平成26年10月30日(火曜日)に予定されていることについての連絡が行われた。

5 市民発表会の日程について

座長より、市民発表会の開催が、平成26年11月中旬頃を予定として検討されていることについての連絡が行われた。

6 提言書について

これまでの議論を基に、座長が提言書をまとめることとされ、各委員から意見、アドバイス等がある場合には、後日、事務局まで連絡することとされた。

リンク

旭川市総合計画市民検討会議のページ

お問い合わせ先

旭川市総合政策部政策調整課

〒070-8525 旭川市7条通9丁目 総合庁舎6階
電話番号: 0166-25-5358
ファクス番号: 0166-24-7833
メールフォーム
受付時間:
午前8時45分から午後5時15分まで(土曜日・日曜日・祝日及び12月30日から1月4日までを除く)