旭川市総合計画市民検討会議第4分科会第1回会議の記録

情報発信元 政策調整課

最終更新日 2016年2月24日

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会議概要

日時

平成26年6月17日(火曜日)午後6時~午後8時45分

場所

旭川市1条8丁目フィール旭川 7階
旭川市まちなか市民プラザ シニア大学講座室

出席者

委員8名

岡田座長、浅沼副座長、金田委員、庄司委員、土田委員、藤井委員、水落委員、渡辺委員(50音順)

欠席委員

高橋委員、小林委員、関山委員、水上委員

会議の公開・非公開

公開

傍聴者の数

3名と報道1名

会議資料

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【会議内容】

1 座長挨拶

2 自己紹介

3 分科会のまとめ方について

4 団体推薦委員によるお話

(委員)

  • 旭山動物園の入場者数も年々減少し、ピーク時の半分まで減ってきているのが現状である。旭山動物園は今でも魅力的な動物園であるが、旭山動物園だけで観光や経済が活性化すると考えるのは危険である。
  • 海外から北海道への観光客は年々増加している。特にアジア諸国からの観光客が急増している。
  • 現在、新千歳空港の乗降客数は約1、900万人であり、旭川空港の年間乗降客数は100万人程度であるが、アジア諸国の人々は、旭川を知らなくても、北海道は知っている。
  • 旭川空港の名称を「北海道中央空港」に改名し、北海道の中央にある空港というイメージにすることにより、新千歳空港の5~10%の乗降客を取り入れられれば、旭川空港の年間乗降客数は200~300万人となる。
  • ニーズが増加することにより、ハード整備が不可欠となり、空港からのアクセスとして、JRも無視できないこととなる。富良野線を空港に引き込み、空港とJRが直結すれば、全道各地へのアクセスが抜群に良くなり、魅力も満載で、まさに北海道第2の入口となる。人が動けば経済も活性化する。

(委員)

  • 旭川家具は、大雪山の周りにナラ、カバ等の広葉樹資源があり、豊富で優良な木材に下支えされ、産業として成長してきた。
  • 日本は森の国であると言われているが、戦後の国策により、住宅を建てる材料とするために適度な空間をとらずに植林された木がそのまま放置され、適度に日が当たらなくなってしまったこと等により、日本の森林は、不健康な森林である。健康な森林を取り戻さなければならない。
  • 日本の森林率は主要国で第3位である。日本の国土面積のうち、68%が森林であり、北海道では72%である。また、日本の国土全体では2月3日が森林である。
  • 手つかずの森林がすばらしいとよくいわれるが、実はそうではない。森林も人間が関与していかなければならないのであり、ある程度育てば間伐しなければならない。森林は、積極的に関与しながら育てなければならないものであるが、日本はずっとそれを怠ってきた。日本は森林面積が広いだけで、森林の調子はあまり良くない。
  • 林業は発展途上国の産業であると思われがちであるが、実は先進国の産業である。世界の木材生産はほとんどが先進国でまかなわれている。また、林業は、過去の産業ではなく、これからの未来の産業である。
  • 日本の木材需要の自給率は、一時は8%まで落ち込んだが、現在は、27%である。国は50%を目標として政策を続けているところである。
  • 亜寒帯気候の北海道には、針葉樹が多いというイメージがあるが、そうではない。北海道では針葉樹と広葉樹がおよそ半々の割合であるが、全国では、約7割が針葉樹である。また、北海道は全国の27%の広葉樹があり、旭川家具としてもこれを使わない手はない。
  • 地方自治体も地元の材料をもっと使わないといけない。実際には、旭川家具が現在使っている量の360倍の木が育っている。
  • 国内で地元の広葉樹を使って家具を作れる産地は、旭川以外にはない。自然が豊富であるという旭川家具の原点を生かして旭川家具を伸ばすことができれば、地元経済にも貢献できると考えている。

(委員)

  • 地元産品を使ったものづくりについて、食品加工の業界における農産物にも同じことがいえると思うが、地元産品の優位性を考えたときに、輸入材との価格差についてはどうなのか。

(委員)

  • 為替の状況にもよるが、現在は国産を使った方が安い。だが、為替は変動が激しいものであり、安いからという理由で国外から輸入するというのはいかがなものかと思う。フードマイレージという言葉があるが、木材にも同じことがいえるし、エコ的な視点から見ても、長期的な視点から見ると国産材を使っていくということになると思う。

(職員ワーキンググループ)

  • 日本の森林が不健全であるという話もあったが、為替の状況から見ると国産材を使った方がよいとのことであった。だが、現在、木材の大部分を輸入している状況であり、矛盾しているように見える。なぜ国産材は使われないのか。

(委員)

  • 様々な理由が考えられるが、一番大きいのは国策のミスであると思う。だが、木材の自給率も改善の傾向を見せている。また、林業をテーマとした映画が出てきたことが象徴的だと思うが、国産材はもっと使っていかなければならないし、少しずつ、国産材を使っていくという傾向になってきていると思う。

(職員ワーキンググループ)

  • 輸入木材と北海道産の木材と比較したときに、道産の木材の品質の良さはあるのか。

(委員)

  • 品質が良いというのは、一般的に太い材料ということになるが、太い材料はない。だが、細い材料でも有効に活用できる。現状では、品質については別に良くならないし、安くなるわけでもない。

(委員)

  • 昔の旭川は木材の会社が多かったし、子どもの頃は、丸太が積んであるとこ ろでよく遊んだという記憶がある。職人を育てることなどは大変なことであるが、林業が活性化すれば、昔の旭川のいい部分がよみがえると思う。昔に比べると木材の会社はずいぶん減ってしまったが、そのような旭川のいい部分をよみがえらせようとしているのではないかと思う。壮大な夢があると感じた。

(委員)

  • 資源を大切にして、長く大切に使うという考え方に同感するが、実際に商売 をするということになると、使い捨てのものがよく売れているという面もある。これに対抗し、旭川を支える企業になっていくには何らかのトレンドを変えていかなければならないと思うが、何か有効な策は持っているか。

(委員)

  • 有効な策が分かれば苦労しないところである。だが、家具産業は最終製品を作っているので、世の中への露出度は高いという面はある。家具が触媒の役割を果たし、建設業などのいろいろな動きにもつながればよいと考えている。

(委員)

  • 百貨店業界の現状について、百貨店全体の売上高が最も多かったのは1991年であり、約9兆7千億円の売上げであった。だが、2013年の売上げは約6兆2千億円であり、1991年の65%ほどに落ち込んでしまった。また、百貨店の店舗数は、最も多かったのが1999年であり、全国で311の店舗があったが、2013年は242店舗になり、1999年の78%ほどに減ってしまった。
  • 売上高、店舗数ともに減っているというのが百貨店全体の流れである。
  • 北海道内を見ると、売上高が最も多かった1997年には約3千5百億円の売上げがあり、16の店舗があったが、2013年は約1千8百90億円の売上げであった。店舗数も9に減り、売上高、店舗数ともに半減に近い。
  • 地域間での違いを見てみると、札幌、東京、名古屋、大阪、福岡等の10大都市では、2013年の売上高は前年比で3%増え、前年よりも改善しているが、それ以外の都市を見ると、売上高は、前年比で1%減っている。
  • 10大都市のひとつである札幌市を見てみると、売上高は前年比で1.9%伸ばしているが、北海道内の札幌市以外の都市の売上高は前年比で0.7%減らしている。北海道内を見ても、札幌市は売上高を伸ばしているが、それ以外の都市では、売上高が減っているというのが現状の流れである。
  • 百貨店業界の最近の課題のひとつとして「オムニチャネル」というものがある。「オムニ」は「全ての」などという意味であり、「全てのチャネル」ということとなり、店舗とネット等が融合するというイメージである。小売業の中で、実際の店舗とテレビ通販、カタログ通販、ネット通販等を結びつけるというものである。
  • 例えば、実際の店舗で実物の商品を見て、素材等を触って確認し、後にネットで注文するという買い物の仕方の場合、百貨店の売上げはない。また、その逆の場合もあるが、もし、ひとつの企業体の中で百貨店とネット通販の両方を持っていれば、どちらの場合でも全体の中での売上げは上がる。このような方法も生き残りの策のひとつである。
  • 更に進むと、百貨店の品物が、家の近くのコンビニに配送され、時間が空いたときに、家の近くのコンビニに受け取りに行くという買い物の方法もある。自宅に直接配送する場合、事前に通知される配送予定の時間はピンポイントではなく、2時間くらいの幅がある。待っているのは意外とストレスになることから、時間があるときに取りに行くという方法は有効である。
  • 以上のようなことができれば、百貨店は更に伸びていけるのではないかと考えている。夢のような話であるが、小売業の世界では、これまであり得ないと思っていたことが実際に起こってきた。こういうところにも注目してほしい。

(委員)

  • まちづくりのキーポイントとなるのが中心市街地の活性化であり、買物公園の交通量を多くしないといけないと考えている。現在、高齢化が進んでいるが、お年寄りや体の不自由な方が買物をした場合、車まで品物を持っていくということをすることや、例えば、旭川の若者と地元のデザイナーがタッグして、ほかにはない新しい商品を売り出していくということなどは考えているか。

(委員)

  • 百貨店の基本は、商品、接客、サービスである。その中でも、まずは商品である。例えば、旭川は札幌と比べると必ずしも品揃えで優位性があるとは言えない。そこで、東京の店舗で扱っている商品を取り寄せて旭川で販売することにより、札幌に負けない品揃えにしていこうということなどがある。また、中心市街地におけるサービスという面では、高齢化という問題も含めて、他との差別化ということでは、商店街の皆さんも含めて、回遊しやすい環境を作っていこうという話し合いをしているところである。

(委員)

  • 旭川の消費者の購買動向や思考について、例えばスーパーの一般食料品では、旭川以外から来た人は安さにびっくりする。旭川では、安くないと買ってもらえないという話を良く聞くが、実際に、旭川のお客さんには、高い商品は買っていただきにくいのか。

(委員)

  • いい例がある。去年の冬に、あるブランドのコートを仕入れて売るときに、そのブランドのチーフが仕入れたのが約5~10万円のコートだった。更に高額なものを仕入れないのか確認したところ、そのチーフの回答は、この額以上のものは旭川では売れないというものであったが、それが地元の人の感覚であると思う。だが、試しに20万円と30万円のコートを3着ずつ仕入れたところ、2週間程度で売れた。このように、松竹梅の品物をそろえておけば、お客様もそれを選んでもらえる。

(委員)

  • 今の話を聞いて心強い。思い込みで手頃なものばかりそろえていると、結局、お客さんは、地元にない商品を求め、例えば札幌に買いに行ってしまうということとなる。業界にいる者は既成概念にとらわれすぎているのではないかと思う。

(委員)

  • 当社の商品も、人口当たりでいうと、高額商品が売れるのは圧倒的に旭川が1番である。

(委員)

  • 決して高いものが売れない土地ではない。

(委員)

  • 高いものを買ってくれるというお客さんもいるのに、地元のメーカーは取りこぼしているのかも知れないという感じがする。

(委員)

  • 西武の地下の和菓子屋はいつもお客さんが多く入っている。値段が高めのお菓子も飛ぶように売れている。だから、売れる土地であると思う。

(委員)

  • 実は35万都市なのだが、なかなか意識しにくい現状である。

(委員)

  • 旭川の人の特色を感じることはあるか。例えばある公演があるとしても、札幌から釧路に行ってしまうなど、旭川は経由されないところとして有名であり、旭川で公演しても受けがあまり良くないという話を聞く。そういうところは、客観的にどうなのか。中心市街地や買物公園になぜ人が集まってこないのかについても、そのような旭川が持っている雰囲気が影響しているのではないかと気になるところである。

(委員)

  • まず、従業員を見てみると、圧倒的に地元の人が多い。それも地元で仕事をしたいと言って仕事をしている人が圧倒的に多い。それほど旭川のことを大好きなのだろうというのがまずひとつある。また、変化を好まない傾向がある。現状に満足しがちで、おとなしいというところが気質としてあるのかと思う。

(委員)

  • 旭川の人はゆでガエルにたとえられる。釜の中の水が徐々に熱くなっていることに気付かず、気付いたときにはすでに手遅れであるというたとえであり、じわじわと状況が変わっているのに気付かないということである。現状のままでも良い、何も変えなくてもいいという人が多いが、何も変えなければ、おそらく落ちていってしまう。

(委員)

  • 食べマルシェでも、賑わいはそのときで終わっている。旭川の人はみんなが行くから行くというように、流されやすいというような部分もあると思う。多くの人がイオンや札幌に行くというのもそういうことなのかも知れない。ただ、駅前にイオンができることによって、どう変わるのか楽しみな部分もある。

(委員)

  • 国際交流委員会については、竹下内閣のふるさと創生事業による1億円と旭川市がプラス1億円を拠出して作った国際交流基金を使い、様々な事業をしようということで作られた。
  • 基金に2億円があったとき、利息が1千4~5百万あったので、その利息を運用していた。また、そのほかに、いろんな人から寄付をいただいて、一時は基金の額が3億を超えていたと記憶している。
  • 当初は、外国の留学生の荷物を国に送り返す移送費、留学生が母国へ電話をする通信料、また、市民が外国へ行き、いろんな交流をしたい、勉強をしたいというときに資金援助もしたという記憶もある。大雪地ビールを創設した人たちも、この資金援助を使って、ドイツまで行って勉強をしてきたものである。
  • だが、だんだん利息も悪くなってきて、現在は基金の取り崩しを行い、市から助成金をいただきながら細々とやっているのが現状である。だが、事業についてはなるべく減らさないようにしている。
  • 国際交流ボランティアとして市民に声をかけ、様々なボランティアを公募した。現在、ボランティア・ガイドが76名、ホームステイ・ボランティアが 44家庭、企画交流ボランティアが64名。ボランティア・ガイドのなかには医療通訳にご協力できると申請がある方もいる。やはり主な言語は英語になるが、なかにはロシア語、中国語、韓国語での登録もある。またガイドの中には医療英語研究会に属しているボランティアもおり、医療施設より通訳の依頼があった際にはご協力をお願いしているが、まだ特定の病院や団体と連携を組む状況にはなっていない。
  • 企画交流ボランティアの一部の編集の方に、手作りでニュースペーパーを作ってもらっている。だが、市内のあちこちに置かれているものではなく、広告の方法が下手であると感じている。とにかくいろいろな場所に置かせてもらいたい。また、このフィールの7階にもいろいろな外国の方が来られているし、国際交流委員会はそういう場所であるということをもっと知ってもらいたいのだが、なかなかそうなっていないのが現状である。
  • 様々な事業をやっているが、広告については市の広報誌に出すのが1番である。だが、広報誌を見ている人たちは参加してくるが、それ以外の人たちにはなかなか伝わらないという悩ましい問題を抱えている。
  • 外国の方が来られても、なかなか交流する場所がないという問題もある。だが、国際交流センターがフィールという駅に近い場所にできたことは大変喜ばしいと感じている。
  • 先日も、北海道新聞などにも開催告知等をし、2時間半程度のシンポジウムを開催したところ、100名程度の集まりがあった。外国人の意見を聞きたい、という市民の要望もあり、3回目の開催であったが、参加人数も一番多かった。このようなシンポジウムは、やはり役所関係が開催するものを違って堅苦しさがなく、好評のようである。このようなシンポジウムも時々だが国際交流センターで開催している。
  • 国際交流委員会としては、今後もできるだけ多くの外国の方たちと市民との交流を続けていきたいと思う。また、こういうことをやっているということを市民の方に分かってもらえるような活動も続けて行っていきたい。また、決して委員だけの問題でなく、市民の皆さんの一人一人が、外国の人たちとの交流をもっともっと進めていただきたいと思う。

(職員ワーキンググループ)

  • 国際交流委員会や国際交流センターができたことにより、旭川市民の意識の変化はあったか。

(委員)

  • 参加されてくる人たちはほとんど同じ人たちである。常に広報誌を見ている人であるとか、関心を持っている人たちには来ていただけるが、顔ぶれにあまり変化はない。もっと広報誌を利用したり、ニュースペーパーを利用したりすることが必要だと思うが、なかなか進まないという問題がある。だが、潜在的には、外国人と交流したい、友達になりたいという人はいて、そういう人たちのきっかけづくりをしているのだが、なかなか進まないというのが現状である。

(職員ワーキンググループ)

  • 市民の方で興味を持つ方の世代は。

(委員)

  • 旭川教育大学の学生たちが、単位の1つとして来られることがあるが、年齢層はどんどん上がっている。ボランティアで活動してくださる人たちは平均年齢が60歳を超えている。若い方たちに浸透させるということはなかなか難しい。

(職員ワーキンググループ)

  • 交流している外国人の方の年齢に偏りはないのか。若い人が多いのか。

(委員)

  • 大半が留学生であり、若い人が多い。留学生の場合、日本と季節が違い、外国では9月入学であるが、春になると一旦、帰国してしまう。そのときにいろいろな事業をしようと思っても、全く外国の方がいないということになってしまうこともあるため、日本人の感覚とミスマッチングを起こすことがよくある。その部分は事務局も苦労しながらやっているところである。

(委員)

  • 外国から来られている方の大半が留学生ということだが、全員で何名くらいか。

(委員)

  • 年によって違うが、高校生が10名程度、大学生と大学院生、研修生等が 20名程度、JICA研修員が30名程度である。一番多いのは、JICAの関係で、研修のために来られる方が多い。2~3年前まではアジアが多かったが、今はアフリカにシフトをしている。アフリカの方のほとんどは、先生、医師等、知識人としては高いランクの方たちである。帰国後、各地域の主役になっていく人たちであり、その人たちと交流する機会は多い。

(委員)

  • そういう人たちを、委員の会社で使うことはできないか。アフリカなどは新たな開拓地になると思う。

(委員)

  • 情報としては聞かせていただくのは非常に勉強になると思うが、私の知っている限り、アフリカの人に関する情報は、過去にも聞いた経験がない。例えば、現地のローカルの人の日本食に対する生の意見や話は、実際にその土地に行って商売するときには参考になり、いろいろなことが吸収できるような気はするが、そういう例はない。

(委員)

  • 意見の聴取だけではなく、その人たちをアンテナにして何かできることがあり、チャンスもありそうだと思うが。

(委員)

  • だが、国際ビジネスとなると、人と人とだけで完結しづらい部分が非常に多く、よかれと思ってやったことが、逆に別の問題を引き起こすということもあるなど、難しいところもあると思う。ただ、前向きに取り組むことは必要であると思うし、段階的に取り組むべきではないかという気がする。

(委員)

  • 自分の会社に様々な国の方がいらっしゃる委員もいると思うが。

(委員)

  • 明日から台湾と韓国と北京からお客さんが来るのだが、台湾と取引をする きっかけとなったのはインターネットである。台湾のお得意さんが当社のサイトを見てくれて、それからコンタクトをとった。先程のインターネットと百貨店の融合という話と近い部分もあるかも知れないが、インターネットは実際のビジネス上の主役に躍り出つつあると感じる。

(委員)

  • インターネットでものを買うときに、客の立場として最も重視するのは口コミである。例えば、外国に何かものを売ろうとしたとき、国際交流で旭川に来ている人が、実際に旭川の家具を見た、触った、又は使ったというレポート等を作成したとしたら、口コミとして効果を発揮するだろうと思う。そういう意味で、留学している人たちが旭川のものをインターネットで発信するなど、せっかく来ている留学生をそういう面で何かに役立てるのは、彼らにとってもいい思い出にもなるだろうし、こちらも価値を見出せると考える。

(職員ワーキンググループ)

  • 旭川に在住する外国人の方で、旭川市民のどのようなところがいいのか。また、あまりよくないのか。旭川というまちのどこがいいのか。またどういったところを良くしたらもっと良くなる等の意見を把握していれば教えてほしい。

(委員)

  • 実際には、会話の中でそういう話題はあまり出てこない。また、聞き出すということもあまりない。ただ、彼らは、自然があり、川があり、いいまちだという話はする。また、雪、寒さ、大雪山などの自然がすばらしいという話もする。

(委員)

  • 学生がどのように国際交流に関わっていけるかということについて、旭川大学でも、入学した1年生に英語の勉強をさせることや、トーイックの受験を勧めるということをするが、自分の経験上、そのようにして教えられた英語はほとんど身に付かないものであり、実際に人と話して、触れ合うことで覚えていくことの方がよほど重要である。例えば、留学生に大学での英語の講座を実際に持ってもらうなど、そのような形での学生とのつきあい方ができればおもしろいと思う。

(委員)

  • そのようなときは国際交流委員会を活用していただきたい。また、様々な場面でいえることであるが、若い人たちに参加をしてもらう仕組みや仕掛けを作る必要がある。どの業界や団体も高齢化が進んできており、後継者不足の問題を抱えている。若い人たちに参加をしてもらえるようなことを真剣に考えていかなければいけないときであると感じている。

(委員)

  • 経済は、ひとつの業種だけで成り立つものではなく、産業、観光、農業、製造業、小売などのいろいろな業種があり、いろいろな人たちのネットワークで作り上げられているものである。産業全体の有機的な結びつき、人と人との結びつきが重要になってくると思う。
  • 旭川市は、中心市街地の寂しさを見ても、35万人の人がいるとはとても思えず、どのように人を動かすかということを考えなければならない。入口のところで、観光をメインとして旭川空港を北海道中央空港に改名するということは、JR線を直結させることなどの実現可能性はともかく、すごくおもしろいことであると思う。北海道のアジアの中での知名度は高く、それを前面に出していくということは、入口としては単純なことであるし、名前を変えるだけなら、それほどもめることはないのではないかと思う。
  • 委員の話にあった北海道産の木材を使うということは、高い技術が必要である。また、山に入って、木を伐採して、森林の管理をすることが必要なので、どちらかというとマンパワーが必要な業種である。そこに雇用を増やせる部分もあり、そこに外国人が入ってきてもよいと思う。また、観光については、どういう農業や林業をやっているかということを観光のひとつのメインにするということも有効であると思う。このように、全体の有機的な結びつきを重視する視点が必要だし、重要だと思った。

(委員)

  • 貴重な意見を聞くことができたが、そのような意見を旭川のまちづくりとどう結びつけるかということについては、地場産、商業、観光等のいずれにしても、間違いなくいえるのは人が関わっているということである。
  • 人はあたたかいところに集まる習性があるが、まず、集まらせる方法が確立されていないということがある。
  • 人をどうやって集めるかということであるが、まずコミュニティが存在しなければ、資金、アイデアがあっても無意味になる。中心市街地についても、もともと中心市街地があってそこに買物公園ができたというわけではなく、そこに住んでいる人がいて、そこに買物公園ができたというプロセスがある。昔の商店街や市場もそうだが、そのようなコミュニティが崩壊している。昔のそういう人たちがそこにいて、そこでやりはじめたということが重要なファクターである。

(委員)

  • 国際交流と観光と結びつけるのはなかなか難しいと思うが、観光では、観光客に旭川に来ていただいて楽しんでいただくということを考えないと厳しいと思う。国際交流委員会の本来の目的とは違うかも知れないが、海外の人と交流する場面においても、来ていただいたときに喜んでもらえるようなこともできればいいのではないか。
  • 旭川家具の話を聞き、一次産品を使ってものづくりをするという立場としては、手法は違っても、思いは同じなのかという気がする。
  • また、悪い思い込みで、高いものは売れないと思い込んでいたが、高いコートも売れたという百貨店の話を聞き、いつもこのまちのマイナスのところばかり見ていたが、プラスのところも見えた。これまでの認識の中には間違った認識もあるような気がするので、今後はそういう部分を変えながら、取り組んでいかなければならないと思っている。

(職員ワーキンググループ)

  • 様々な統計から見ても、今後は人口減少などの問題があり、新たなまちづくりをしていく必要がある。だが、水落委員の話にもあったが、旭川の人には、現状を守ろうとする、現状のままでよいという思考があり、そこに難しい問題があるということを感じた。
  • しかし、高額商品があまり売れないといわれる中で、百貨店で20~30万円のコートが売れたという話にもあったように、これまでの既成概念で可能性を自ら縮めていたところもあったかも知れない部分についても、視点を変えてみることにより、まちづくりについてもいい意味で変化していけるのではないかと考えた。
  • まだ漠然としているが、具体的にどういったところを、どういうことをしていけば、旭川がいいように変わっていくのかということについて、今後、意見を交わしながら、自分の意見を持っていければよいと考えた。

(委員)

  • 米についていえば、20年以上前に出した「きらら397」という米は本州でも知名度が80%以上あるものである。次に、食味のいい米ということで出した「ゆめぴりか」も80%以上の知名度がある。また、その後、食味が「ゆめぴりか」に負けず劣らずというものとして、「ななつぼし」という米を出した。この米は当初、40%程度の知名度であったが、コマーシャルに人気タレントを起用し、「「ゆめぴりか」よりも「ななつぼし」の方が好き」というキャッチフレーズで売り出したところ、一気に65%まで知名度が上がった。外に向かっては、そういうイメージも大事であり、インパクトを与えることが大事である。
  • 旭川市民に向かっては、駅の南口の開発がキーポイントであると思う。現在、自分が駅前に行くことを考えると、手軽に駐車できるところがないということで、行くことが億劫になっているような気がする。だが、札幌や東京などという大都市でも歩くということが苦になっていないようであり、そのようなことを踏まえた南口の開発ということが重要であると思う。何がよいのかは具体的にはまだわからないが、内に向かってはそういうことが必要であると思う。

(職員ワーキンググループ)

  • 旭川の人は現状のままでいいという考え方の人が多いという話が出たが、自分を振り返ってみても、どちらかというとそういう人間ではないかと思うようなことがあった。
  • ずっと旭川にいるということもあり、旭川が好きである。ほかのまちに行くと、観光のPR等が上手く、前へ前へと出て行くところも多いが、旭川の人たちは比較的奥ゆかしく、悪くいえば消極的で、積極的なPR等が上手ではないと思いながらも、それも旭川のいいところなのではないかと考えており、変えていくということについては積極的に考えてはいなかった。
  • だが、たとえ表には出てなくても、いろいろなことをしたいということや、こう変えていったらいいというものを持っている人はいて、旭川は今のままでいいと思っているということはその反面、旭川に愛着を持っているということであり、実は内包しているパワーはすごいものがあるのではないかと思った。
  • そのようなパワーを持った人たちはたくさんいると思うので、この会議を、そのパワーを表に出せるような、皆さんの持っている思いというようなものを広げるようないいきっかけにすることができれば、もっと広く、多くの人たちの手で、まちづくりを進めていけるようになるのではないかと思った。現状に甘んじるのではなく、もっと積極的に考えていきたいと思った。

(職員ワーキンググループ)

  • それぞれの委員の話は現実に立脚したものであり、日頃から課題に向き合っているということを感じた。だが、あえて市の職員の立場として希望を言わせてもらえれば、もっと夢物語というか、ほら話も聞いてみたかった。
  • 市の職員がそういう話をすると国や道から笑われてしまうところであるが、市民が夢物語を共有すると、それが現実になることがある。買物公園についても、行政の一般的な発想であれば、法律の問題等により、絶対に実現が不可能であるといわれていたものが、市民の力で実現したものである。ぜひ、残りの回で、ほら話というか、大きな花火を上げるような話を聞いてみたいと思った。

(委員)

  • 前回の総合計画を作ったときの市民検討会議では、200人の委員がいたが、そのときもモノレールを通すなどのほら話はたくさん出てきた。そのように出た意見を列記してほしいという意見を言ったのだが、結局却下されたという経緯がある。また、空港にJRを直結させるということも、10年前にも意見が出ているが、市はJRと話をしていないと思う。
  • 夢を語って現実にするということは、それなりに覚悟を持ってやらないと、これだけの方々が集まって議論する時間が無駄になってしまう。
  • 本当に夢を語ってこのまちをよくしたいと思っている。35万人の人口でよいとも思っていないが、実際の問題として、このまま人口が減っていくといずれは25万人になってしまう。何とか歯止めをかけてほしいと思うし、どうしても歯止めがかからないのであれば、移動人口を増やし、たくさんの人がきてもらうようなまちにしてほしい。そのためにはどうしたらよいのかなどについて、夢のあるほらを吹きながらやっていければと思う。子どもや孫たちにいいまちを残してやりたいと思っている。

(職員ワーキンググループ)

  • 中心市街地においては、買い物をする際に立ち寄る場所や見所が少ないので、人が集まらないという考えが中心になっていると思うが、交通の便が不便だから行かないのではないか等、別の視点から問題点を見ていくことが必要になるのではないかと思った。
  • 現状維持を希望している旭川市民の方が多いというのも、点在している地域資源、魅力に対してここが好きだから変えなくていいという部分が多いと思う。ただ、観光客等から見れば、点在している魅力はなかなか気付けない状況である。
  • 実際に魅力としてなかなか伝わらない部分というのはあると思うが、そのままでいいと考える人が多いということは、それだけ魅力のあるまちだということでもあると思う。別の視点から眺めて解決策を探るというように、なるべく先入観にとらわれないような考え方が必要になるのではないかと思った。

(委員)

  • 成功している事例を見渡してみると、その土地の人が気付いていなかったものであるという事例が多い。ニセコもそうだが、外から見て初めてパウダースノーの良さが分かったのである。実は旭山動物園もそうであったが、大きな鳥かごを作ったときには、誰も何とも思っていなかったと思う。
  • 結局はもともと持っている強みを生かしたということであると思うが、それは自分、会社、地域等、当たり前のことであり、自分たちでは分からない。それを知る方法は2つしかなく、外に行ってみるか、外の人に言ってもらうかしかない。
  • 「旭川市を」という土俵の作り方自体に違和感がある。旭川市を地勢的に、行政区分として明確に意識できているのは旭川の人しかいない。海外の人にとっては旭山も旭岳も、「なんとなく旭川」であるという捕まえ方をしていることから、近隣の市町村、あるいは近隣のアジアの国との関わりをどう持つか、枠をあえて広げながら考えていく視点が必要である。「なんとなく旭川」を有名にしましょうという発想である。

(委員)

  • 各地の百貨店の催事で一番売れるのが北海道物産展であるが、本州の社員が旭川に来たときに、北海道で北海道物産展をやっており、多くの人が来ていることに驚いていた。この事例を見れば分かるが、北海道の人は北海道が好きなのだと思う。
  • だが、いいところに気付いていないというか、価値に気付いていない。北海道自体がブランドであるが、それに気付いていない。
  • また、旭川に限って言えば、北海道物産展の中に旭川の物産が少ない。これはPR不足であると思う。旭山動物園といういい例があるが、PRの仕組みでも現状否定から入っていかないと、変わるきっかけができないのではないかと思う。
  • 委員 イメージという話が出ていたが、先日、東京に行ったときに、旭山市と言われた。東京の人の中には旭川市だと思っておらず、旭山市であるというイメージを持っている人もいる。
  • 総合計画というものは、10年後の計画なのであり、夢を大きく持つことが大事であると思う。明るい夢を抱くのは大切である。一般的に、まちを改革できる人というのは、よそ者、若者、馬鹿者といわれる。我々はよそ者でもないし、若者でもないので、馬鹿者になるしかないのかとも思う。今後は、そういうことを踏まえてやっていきたいと思う。

5 次回以降の日程

日時

第2回 平成26年7月18日(金曜日) 午後6時から午後9時

第3回 平成26年8月12日(火曜日) 午後6時から午後9時

第4回 平成26年9月2日(火曜日) 午後6時から午後9時

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