旭川市総合計画市民検討会議第2分科会第1回会議の記録

情報発信元 政策調整課

最終更新日 2016年2月24日

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会議概要
日時

平成26年6月11日(水曜日)18時30分~20時30分

場所

旭川市1条8丁目フィール旭川 7階
旭川市まちなか市民プラザ 会議室2

出席者

委員9名

青木委員、泉澤委員、太田委員、大橋委員、佐藤委員、鈴木委員、森田委員、横田委員、吉田委員(50音順)

欠席委員

片岡委員、竹内委員

会議の公開・非公開

公開

傍聴者の数

3名

会議資料 次第(PDF形式 46キロバイト)

会議内容

1 座長あいさつ

  • 計画については、絵に描いた餅にならないようにしたい。
  • 旭川を「いい街にしたい!」というのは共通項であるが、目標は実現可能なものにすること。ストレスなくできるようなものを目標に据えることが大切ということが、前回話し合われた。
  • 10年をめどにできそうにないことは外し、少しでも実現できそうなものを盛り込むという観点で考えていきたい。
  • アイデアとして考えつくが、実際に実行しているまちはすごいと思う。

2 前回欠席委員から一人一言

(委員)

担当は予防医学。人が病気にならないように、更に悪化しないようにすることを研究している。

健康には睡眠、栄養、運動が重要だがそのための資源が旭川の近郊にはたくさんある。

教育文化は地域に根ざしている。文化、自然などの資源があって産業が興ってくる。他の分科会につながると思う。

(委員)

旭川大学で3年前から講義を担当。旭川に今年4月に転居してきたばかりで旭川をよく知りたいと思っている。

自然豊かで伝統工芸、木、色々な記念館など色々あり、良いまち。学生がスタッフで入っているので、若い力を借りて頑張りたい。

(委員)

高校生と中学生を持つ親の代表として参加している。子どものことを考え、未来の子どもたちのことを考えてまちを良くしていくためのことを考えたい。

3 旭川市の地域資源と課題について(職員ワーキンググループ(WG)から情報提供)

(職員WG)

  1. 学校教育について

文部科学省では1学級35人以下を目指しているが、旭川市では30人学級を小1、小2で完全実施。30人学級では少人数になる分、学習環境の向上が考えられる。

しかし、学級数が増えるため人件費がその分多く必要となり、旭川市の持ち出しとなる。

  1. 高等教育について

「AWBC」や「はしっくす」により地域に貢献できる人材確保に繋げられる。

課題として就職先が十分に確保できなければ定住にまでは結びつかないため、企業の誘致などが必要になると考えられる。

また少子化により高等教育機関もだんだんと廃校になっていく危険性も挙げられる。旭川の魅力発信者として、卒業生が旭川に定住しなくても、それぞれが卒業後に地元に帰り、旭川の良さについて広めてもらえるという口コミ効果も一種の資源として考えられる。

しかし在学中に旭川に魅力を感じてもらわなければ逆効果になってしまう危険性も。

  1. 社会教育

地域資源として図書館が挙げられる。旭川は蔵書数や貸出数が多く、本に関心の強い傾向が見られる。

しかしタブレットの普及から活字離れが起こり、利用率の低下が懸念される。

  1. 文化・芸術(人)

旭川市は数多くの著名人を排出しており、市内だけでなく全国規模でも活動されている。

このような方々は旭川市の市民にとって身近な存在であり、地域資源と考えられる。

そのため著名人の方々と市民との結びつきをどのように設けるかを考えていく必要がある。

  1. 文化・芸術(施設)

旭川は他の市町村よりも文化・芸術関連の施設が多い。課題としてこれらの施設を活かした事業の多様化、マンネリ防止が必要となる。

  1. 文化・芸術(その他)

旭川市内にはアイヌ文化などの郷土芸能、冬まつり、食べマルシェといったイベントや地域の祭りがある。

これらのイベントなどを毎年実施できるというのは、様々な分野で人材が揃っているといえる。

課題としては人口が減少している中で、どのようにこれらの事業を継続していくかを考えなければならない。

  1. 文化財

旭川市には22の文化財が様々な場所に存在し、身近なものと捉えられる。

課題としては身近に存在しても、あることを知らない市民が多い。

課題として市民への知名度アップと観光資源として活用していくことを考えなくてはならない。

隠れ名所としての文化財もあり、それらを学校の授業で活用したり、観光客を対象にどう宣伝していくかについても考えていく必要がある。

  1. スポーツ・レクリェーション

旭川市にはスポーツ・レクリェーションに関する施設が数多くある。

施設があるということは打ち込む環境があるということ。

課題としては維持管理費のためにどれだけ予算がかけられるか、子どもたちにどれだけ未来創造のために活用できるかなどがある。

(委員)

旭川市内の小中学校を卒業した子どもはどれだけ旭川に残り、旭川の企業や地場産業を支える人材となっているのか。

調べられたら調べてほしい。旭川家具の担い手は、他の地域からの人が多い。子どもは、旭川が家具で有名ということを知らない。

せっかくの地場産業を知らないまま進学し、他の地域に行ってしまう。

(職員WG)

データがない。調べてみたい。

(委員)

高校の卒業生なら毎年分かるはず。

(議長)

データは存在しないので、同窓会名簿などで調べるしか方法がないが、個人情報保護の関係もある。割合だけでも教えてもらえればと思う。

4 情報提供と前回の検討を踏まえたフリートーク

(座長)

(書籍『しなやかな日本列島のつくり方』の紹介)
この本の中で、限界集落について述べられている。限界集落を認めることは、日本がなくなってしまっても良いということとなる。

日本には大都市も田舎も存在し、我々に選択権が与えられている。多様性を認めることで日本という国家が残るということ。
(子育てしやすいまちづくり)
集落に子どもがいなくなれば、学校が廃校になる。学校がなくなれば、その集落の未来はない。

子育てのできる環境づくりが求められている。東京に住む人々は、周りに親がいない人が多い。

子育てをする時には親を頼ることがあるため、親が周りにいない東京は子育てしにくい環境となっている。

このため、東京の出生率は低い。子育てしやすいまちづくりを行う必要がある。

また、まちに文化がなくなると、そのまちは終わりへと向かってしまう。未来に何を残せるかが問われている。

(委員)

(子育てについて)
子育てをする時、母親一人が全ての責任を負ってしまう。その理由は今話しがあったように周りに頼る人がいないからである。

子育てがつらくなり、放棄してしまう親が多いのが現状である。
そこで、定年を迎えた世代との繋がりを提案する。子育てが一段落した世代が手助けをすることで母親の力となれるのではないか。
(少子化対策)
若い世代に子どもを生んでもらわなければならない。

30代の未婚者は多い。未婚者の出会いの場を提供し、30代の結婚・出産を支援する必要がある。

(委員)

(若者を集める)
高等教育機関を充実させるとともに、経済界と連携し、若者が住みやすいまちづくりを行うべきである。

例としては、学生証を見せるとどこの店でも一割引になる等のアイデアである。

若者が旭川に定住するようになれば、旭川で結婚をし、出産をすることになる。旭川の少子化対策としても若者を集めることが重要である。

(委員)

(雇用について)
子どもたちが道外の大手企業に就職することを希望しているのは、旭川では雇用が少ないからである。

このことは旭川の子どもたちの流出に繋がる。高校生の就職先を、官・民から提供したり、親の働いている企業との繋がりで提供をすることはできないだろうか。
(子育て支援について)
子育て世代の親が集まり、フォローやケアができるように、結婚・出産の手伝いを官・民が連携して行えば良いのではないか。

お見合いパーティーを市でやるだけでなく、民間や専門家との協力で結婚だけでなく子育てのプロデュースをしていけるようにすべきだ。

(委員)

(キャリア教育について)
平成11年に、文部科学省が社会的・職業的に自立できる若者の育成を目指し、キャリア教育の推進を提言した。

神戸市ではキャリア教育のシステムができあがっており、5日間の職業体験を行っている。一方、旭川市ではキャリア教育は重要視されていない。

道内でも5日間の職業体験を行っている学校は6校しかないのが現状である。就職率、定着率改善のためのキャリア教育がなされていないのである。
企業は、「キャリア教育は大事だ」という認識を持っているが、キャリア教育を進める主体とはならず、協力のみにとどまっている。
横須賀市や瀬戸内市では、ハローワークに多くの若者が高級車に乗って訪れていることに危機感を感じ、商工会議所が市や教育委員会に働きかけてキャリア教育を進めている。旭川市でも新潟県上越市を参考に、キャリア教育推進連絡協議会を立ち上げるなどの対応が急務と考える。

(委員)

(学校の現状について)
旭川市の教育委員会で地域素材の活用は位置づけされているが、生かせていないという現状がある。小学校で旭川の施設を取り上げるのは割とできるが、中学校では厳しい。
食育やキャリア教育など様々なことを要求されているので学校では全てのことをやりきれないという現状がある。
30人学級の話もあったが、新しい人材を入れると、その人の教育に時間がかかってしまい、他に時間を割くことができない。
(本物に触れることについて)
子どもたちが本物に触れる機会を用意することが重要である。ソチオリンピックのメダリスト竹内さんに学校訪問をしてもらうことや、札響のコンサートなどで子どもたちの眼が輝いているのを見た。
本物に触れることはお金がかかるという問題があるが、アンテナを張り、より可能な範囲を広げる必要がある。

(委員)

(生涯教育の充実について)
生涯学習音楽支援員をしている。生涯学習の中に社会教育や学校教育が含まれている。
活動は地元に還元できるのかを考え、音楽家の支援や若手音楽家のオーディション、子育て中のお母さんに音楽を聞いてリラックスしてもらおうという活動をしている。
60歳以上が参加するボランティア団体を今年立ち上げたことなど年をとったからこそできることがある。子育てを終了した世代が子育てをしている世代を支援していく必要がある。

(委員)

(大学教育について)
大学や専門学校の充実を図る必要がある。地域に根ざした大学や地域に貢献する大学の色を出していく必要がある。
(子育てについて)
子育ては地域支援が助けになったので地域のつながりや周りの環境、おじいちゃんやおばあちゃんに手伝ってもらうことが必要である。
(キャリア教育について)
大学に入ってくる学生の質が変わってきていると感じる。精神的に弱く、傷つきやすい学生が多く感じる。コミュニケーションができないという訳ではなく、周りの接し方によってはうまくコミュニケーションをとることができる。
(旭川について)
関西にもいたが、旭川は何となく我関せずで盛り上がりに欠ける面がある。元気が出るようなまちづくりが重要である。

(委員)

(地元の良さを生かした教育について)
地元の良さをわかっていない人が多い。
自然保護に取り組む反面、アイドリングを行うなど、言っていることとやっていることの矛盾が生じている。
「はしっくす」では、大学生だけではなく小中学生や高校生とも連携し一緒に活動をしている。しかし、一生懸命やる人が限られてしまうという問題もある。やる気のある人は必ずいるので、その人に対する支援が必要である。
(まち全体での支援について)
まちの子どもは自分たちの子どもであるから、まち全体で子どもを育て支援していくべきである。地域の産業を子どもたちに知らせることやキャリア教育を広めていくことが求められる。

5 まとめ~次回以降に向けて~

(座長)

  • どのように子育ての環境を整えていくか

子育てを終了した世代によるサポートが必要

  • 地元の魅力をどう伝えていくか

地元の魅力を子どもたちにつなげていくことはキャリア教育にもつながるので、子どもたちが地元の魅力に気付いていくという仕掛けを用意する。
以上の観点を次回以降の会議に生かしていく。

6 次回以降の予定

第2回(提言1)、第3回(提言2)、第4回(まとめ)という流れで進めることを確認

7 日程調整について

日程調整表により調整を行い決定したい。その際には、できるだけ多くの人が参加できる日にしたい。
平日で調整が付かなかった場合に、土日も含め検討し、再調整する。

8 その他

何か要望等あれば遠慮なく言って欲しい。

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