旭川市総合計画市民検討会議第1分科会第2回会議の記録

情報発信元 政策調整課

最終更新日 2016年2月24日

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会議概要
日時

平成26年7月30日(水曜日)午後6時30分~午後8時36分

場所

旭川市1条8丁目フィール旭川 7階
旭川市まちなか市民プラザ シニア大学講座室

出席者

委員11名

伊藤委員、大石委員、大森委員、工藤委員、栗田委員、酒本委員、塩川委員、高田委員、中島委員、永瀬委員、山田委員(50音順)

欠席委員 なし
会議の公開、非公開 公開
傍聴者の数 3名
会議資料 次第(PDF形式 740キロバイト)

会議内容

1 座長あいさつ・本日の進め方の確認

これより、第2回目の第1分科会を開催する。
本日の流れを説明する。テーマは、「あさひかわの「福祉」「子育て」を展望する」と設定した。時間に限りはあるが、前回と同じく大いに語ってもらいたい。
(1分間スピーチ)
今回の分科会では、具体的に「高齢者福祉」「障がい者福祉」「子育て」について、(1)よいところをさらに伸ばす、(2)問題だと思うところを改善するための、それぞれの具体的な提言を作成する。
なお、その際には、(1)「皆さん自身が行う」こと、(2)「市民が助け合い行う」こと、あるいは「企業・事業所が行う」こと、そして(3)「市が行う」ことの3つに分けて考えてみたい。また、市民にとっての生活課題は生活の基盤となる「地域」で生じていることから、提言作成にあたっては、いずれのグループにおいても「地域」の視点を含めてご検討いただいたところである。委員の意見は、グループ内で共有するために、本日配付した。
グループ作業の手順を説明する。まず、職員ワーキンググループから、「第1分科会資料」に基づき、各グループに関連する情報の提供を10分程度の予定で行う。そして、事前に提出いただいたワークシートに基づき、各自の意見発表を行う。ここで、委員の皆さんの提案について詳しくお話しいただきたい。これはひとり2、3分でお願いする。そして、グループごとに討論を行い、グループで「目指すまちの姿」について複数のキャッチフレーズを考えていただく。また、具体的な提言について、(1)「私が行う」こと、(2)「市民が助け合い行う」こと、あるいは「企業・事業所が行う」こと、(3)「市が行う」こと、の3つに分けて模造紙に記入していただく。
事前にいただいた意見は、市民発表会・提言書に反映することとなるが、今回は時間の制約があり、これは重要だ、市民発表会や最終の提言書で強調してもらいたいという部分を話し合っていただきたい。
終了15分前をめどに各グループに発表をお願いする。
グループ作業を開始する前に、2点の情報提供を行う。まずは、今月24日に第7次総合計画の点検報告書が示されたことである。すでに報道でご存知の方もいるかもしれないし、本市のウェブサイトで確認された方もいると思うが、今回、その概要版を配付した。
「3 第7次旭川市総合計画の進捗状況」の下にある「成果指標の状況」をみたところ、計画策定時と比較して低下した指標が8つ示されているが、このうち7つが本分科会に関連すると思われる項目である。このうち、私が最も気になったのは「相談の機会が充実していると感じる市民の割合」であり、「旭川市民アンケート調査」において、平成17年の41パーセントを基準値とし、50パーセントを目標に設定したところであったが、平成24年の調査では24パーセントに低下している。前回の分科会でも「縦割り」をキーワードとして、市民が相談を行う際の不便さ・困難さを指摘する意見もあったが、今回のこれらの結果についても、討論の中で触れていただければ幸いである。

(内閣府より地域活性化モデルケースとして選定された「北のプラチナシティー“あさひかわ”を目指して~誰もが多様な生きがいを見つける積雪寒冷都市~」について、資料に基づき総合計画課から説明)

2 グループワーク

(子育て支援グループ)

(委員)

(目指す街の姿)
~子育てしやすい街そしてずっと暮らしたい街~
子育てしやすい環境の要素として、病院や医療の充実、出産・育児環境の整備、安心・安全で暮らせるまちづくりなどが挙げられる。それらが相まって相対的に良くなれば子育て支援の充実へとつながる。子育て支援を行うことで高齢者の生活環境・問題へも影響を及ぼし、高齢者もまた安心して暮らすことができる環境へと変わっていくだろうと考える。
(私が行う)
職場が保育所ということから、子育て中の母親に対する悩み相談等を行う。根本的な解決には至らなくても、話すだけでも心に余裕が生まれたり、負担が軽くなるという効果がある。
(企業・事業所が行う)
保育所に子どもを預けている母親は、仕事を転々としている方が多くなっている。例えば、子どもが急に熱を出し、早退せざるを得なかった場合に仕事を代わることのできる人が存在しない職場であったり、そのような事態に職員の方からの理解が乏しい状況であるなど、職場環境に馴染むことができず、辞めてしまうほかないというわけである。そのため、職場や職員相互が子育てをする母親に対して理解と協力を「意識」として当たり前に持つことが必要となる。
(市が行う)
旭川の冬は厳しいため、もりもりパークのような屋内型の施設は需要が高くなるため、さらなる充実を図ることが求められる。またそれに限らず、旭川にある自然を取り入れた新たな屋外施設も検討すべきである。
主な階層についての保育料は、他市町村に比べ低くはなっているが、所得がある一定程度ある方については、保育料は決して安くないのが現状である。旭川市の場合は、保育所を利用しているのが多い階層に対する保育料の軽減に集中しがちなため、その範囲を拡大していけるように努力する必要がある。
ファミリーサポートセンターの利用率が今の職場の保育所において、72人中1人であり、その家庭は母子家庭となっている。利用している理由を問うと母子家庭世帯のみ利用料の補助があるからということであり、料金的な面で利用率が伸び悩んでいることが覗える。
旭川市にある子育てガイドブックの周知活動を行い、子育てに関する情報を多くの方が共有できるような体制を強化する必要がある。

(委員)

(目指す街の姿)
~子どもが主体的に活動できるまち~
現時点での旭川市は、「子育て支援」に重きを置きすぎているように思う。そのため、子ども自身や子どもの育ちに目が向いていないように感じられるので、子ども自身に関わるということが大切だと考える。
(私が行う)
保育士という立場から子どもの考え方を把握していきたい。また、プレーパークを通して一市民として今よりもさらに深く関わっていきたい。
(市民が助け合いを行う)
地域では、隣近所や町内会に知らない人がいるという人が多くなっている現状にある。子育てに関しても地域に子どもがいることは知っていてもその子どもはどんな子で、その子どもの親はどんな人なのかあるいは、何をしている人なのかなど、子どもが置かれている子育て環境がどのようなものなのかを地域住民の中で共有できていない。だから、どんな風に手助けをしていけばいいのかもわからないという状況になっているのだと思う。そのため、まずは地域に暮らす子どもに興味を持つということが市民の行うべきことなのではないかと考えられる。
(企業・事業所が行う)
どうしても保護者が指示的になってしまいがちで子どもの自由な発想を制限してしまうことがある。親が主体ではなく、企業あるいは事業所のサポートを受けながら、子どもが中心となり、自分自身でやりたいことを考え、子ども“だけ”でイベント等の開催が行えるような仕組みを立案するべきである。
(市が行う)
子どもが旭川市のことを考えるということは、「将来の旭川市」を考えていく上でとても重要なことだと思う。今、旭川市でどのようなことが行われているのか、旭川市にはどのようなモノがあるのかを知ることで、やりたいことややってみたいことの発見につながり、自分が将来どんなことをしたいのか見つけるきっかけにもなるかもしれない。やりたい・やってみたいという感情が子どもの育ちに大きく影響してくるのだと思う。だからこそ、子どもが参画する市政運営の場を多く設けることが必要になってくる。

(委員)

(目指す街の姿)
~市民一人ひとりが健康を実現し相互に支え合う~
大人・子ども・高齢者など様々なライフサイクルがある中でそれぞれが健康を実現し、相互に支え合うことができるまちを実現させる。
少子高齢化の影響を受け、地域のつながりも希薄となっている中で、生活習慣病の増加や要介護者の増加、環境の変化が及ぼす育児不安等が相まって新しい課題を生んでしまっている。そのような状況にいるからこそ、一人ひとりが健康を維持し、役割を持つということが必要となってくる。そうすることで住み慣れた地域での生活を継続することができ、地域とのつながりも絶たずに済むだろう。
(市が行う)
新しい政策ばかりを考えるのではなく、従来からあるものを有効活用して新たな形として市民に提供できるような支援システムの活性化を図る。

(委員)

(高齢者福祉グループ)
(目指す街の姿)
川が多く川を渡るための橋は多いが、人と人がつながる為の橋(人)も多くある街となる
(私が行う)
様々な分野に対しての知識はないが、関係者機関を探し出し、窓口などにつながるまでの役割は行う。
(市民同士・企業・事業所が行う)
個々人が、自らできる範囲のことを考えて、行動したり、企業・事業所・団体は受け皿となれるよう広報し、個人に近づけるように整える。
旭川市の状況の理解、人ごとではなく自分の住む街も重要だ。
(市が行う)
一言で言うと「縦割り行政」となっていることを自覚し、市民などを「人ごと」として扱わない。市の中でも一生懸命な人と「人ごと」の人の差が激しく一生懸命なのに「役所は・・・」と言われる人がかわいそうである。

(委員)

(目指す街の姿)
年老いた者の知恵、経験が継承された心暖かい血の通った街

  1. 年配者の経験を生かした子育て支援の組織づくり
  2. 年配者のお手伝いが容易に受け入れられる環境づくり
  3. 「たまり場」としてのいこいの家、老人施設の充実
  4. 「行方不明者ゼロ」を目指した関係機関の連絡網体制の構築

(私が行う)
誰もが集う老人クラブの活動充実とPR
地域に帰った元行政マンを中心とした組織運営者の育成
地方公共団体職員のボランティア活動の定着化とノルマ化
地域商店街と連携した「地域商品券」の発行と活用(例:敬老祝い金の地域商店での生活物品等の購入)
(市民同士・企業・事業所が行う)
自社社員のボランティア活動のノルマ化とボランティア休暇の新設
防災を想定した組織の結成
防災共助体制の確立(一時避難所等)
(市が行う)
ボランティア休暇の義務化と職員評価制度の導入
市職員の町内会、老人クラブ世話人(役員)への参画

(委員)

(目指す街の姿)
皆でみんなを支え合う―交ざり合う地域づくり―
高齢者・障がい者・子どもなど同じ地域に住む人同士が、それぞれの役割を持ちながら、地域でいろんな人が交ざり合う地域づくり
(私が行う)
(市民同士・企業・事業所が行う)で示したことの取り組みを行う。
(市民同士・企業・事業所が行う)
地域の中で「人と人とがつながる仕組づくり」あいさつ・話し相手・趣味仲間・暮らしの中のちょっとした助けあい
地域の中で知り合い交わる場としての「居場所づくり」集い交わる場所・空き店舗・事務所活用・地域活動の拠点
地域の人とのつながりを意識した「役割づくり」各種ボランティア活動・家事支援などの助け合い活動・市民後見人
(市が行う)
高齢者・障がい者・子ども分野(垣根)を越えた行政機構の改革
分野を越えた生活支援サービス

(副座長)

(目指す街の姿)
高齢者は地域の資源!!
高齢と言ってもまだまだキャリアを生かすことができるはず。次世代を担う子どもたちとの世代間交流にキャリアを生かしてほしい。
手芸・木工・パソコン・けん玉・野菜づくり・花づくり・折紙・・・単純なことからつながろう。
(私が行う)
まず地域の交流を活発にすること。交流があればいろんなことが見えてくる。世代間交流として、子育てサロン等に百寿大学の方々が遊びに来ることよりより良い関係が生まれる。お子様方への関心が生まれ、高齢者への思いやりも生まれる。
難しいことを並べずに、まず身近にできることから実現していくことにより地域のきずなが生まれ育っていくものである。それが明るい街の基本となる。できることからはじめよう!!
(市民同士・企業・事業所が行う)
市民同士、さりげないボランティアが街を明るくする。
大きな声であいさつをし、ゴミを拾い、きれいな街に誰もゴミは捨てない。
地域の実態把握により、徘徊・孤独死・DVを早期発見することができる。
新聞配達員、イヌの散歩をする方々の力も大である。
世話焼きおばさんたちの力も見逃せない。その人たちと町内会長たちを巻き込んだ、地域ささえあいマップの充実が安心して暮らせる街となる。
(市が行う)
学校を終えて帰宅したあと、または休みの日に、子どもが自由に使える施設がほしい。公民館のすみっこ、廊下などの照明の少ないところで本を読んだり、スマホをしているのは目に悪い(心にも悪い。何となく罪悪感を育ててしまう)。明るい部屋でのびのびとさせてはどうか。その場所の提供が、そして理解が明るい子どもをつくる基礎になると思う。部活の子どもたちは先生に守られのびのびと活動しているが、部活に入らない子、また好きな部活がない子は帰宅後、社会性を身につける場がない。友人のご家庭に入り込んだり、カラオケに行ったり・・・。施設が無理なら、せめて公民館の一室を時間指定して利用するのもよい。そこで世代間交流を行うのだ。
(市民同士・企業・事業所が行う)に記したささえ合いマップの充実のために、市が積極的に見守りを必要とする方々の個人情報を下すことである。他市町村にくらべ、旭川市は×すぎで、これでは弱者救済は全く進まないと言っていい。

(委員)

私は聞いててそれぞれまず自分たちができることは小さいことから身近にできることからなのかなというのが大まかな印象だった。

(委員)

世代を超えて身近なできることから始めるっていう感じか。

(職員WG)

身近なできることからというのはみなさん同じである。

(委員)

ただ「世代を超えて」である。年のせいにしないとか年寄りを大切にするとかが世代を超えてだ。

(委員)

人と人がつながるというのは世代間もそうだし、縦割りっていうのが駄目じゃないかということで人と人がつながっていくということが「個」か。個としてもつながっていくとさっき全体的な集団になるんじゃないか?

(委員)

私が行うんだから人と人のつながりを大切にするとか。

(委員)

人とつながるという感じが。

(委員)

人と人のつながりを作る。

(職員WG)

町内会活動に出たりであるとかそういう集まりに積極的に参加するというのが私が行うということなのではないか?

(委員)

だからこの身近にできることからという手段の一つとしては町内会とか参加して人とつながろうとする。

(委員)

それは居場所づくりにもなってくる。まずは参加することで、そこが結局じゃあこういう会にしようかというふうになる。

(委員)

町内にこんなひといたのかっていうのが楽しい。
今、ラジオ体操3日目なんだけど、隣の町内会でやってないから5人来てる。隣の町内会長が「いいんですか?」って来たけど子どもに町内会の垣根はないと言った。次は企業?市民?市民が助け合う企業や事業所が行う。

(委員)

さっきでていたのは会社の定年任期延長化とかボランティア活動とか休暇の新設など。

(委員)

できるならやったほうがよい。ドイツではやっている。

(委員)

ボランティア休暇ってありますよね?あった気がしたんだけど。

(職員)

冊子にかいてあったはずだ。

(委員)

ボランティア休暇って規定には書いてあるけどとっている人は見たことない。

(職員)

震災のときはあったけど、普段の活動でとることはない。

(委員)

会社っていう昔からの風潮で介護休暇とか育児休暇とかなかなかとるっていうことができなくなってきている。

(委員)

有給休暇でも取れない?仕事にノルマがあるし、一人とったら二重三重とでてくるからとらないのではないか?

(委員)

休暇となると育児休暇とか介護休暇は大事である。

(委員)

少しは取れるようになってきているけどあくまで定着はしていない。
次に居場所づくりとかっていうのが出ていた。
老人クラブの人たちが自発的に作ってもいいと思うのだが。

(委員)

誘いあってね。引っ張っていく。すでに憩いの家っていうのがあるんだよね。
永山のとこは食事も含めてね。公民館でやっているんでしょ?

(委員)

はい。

(委員)

誘い合ってつれていけばいい。

(委員)

今まちの中では空き家を借り上げて居場所づくりが何個もできている。
「たいせい」の地区社協がかりあげてる。
今マンションのなかにもできている。空き家で3か所、マンションで数か所。

(委員)

それは具体的には居場所づくりであってそこに市民の人が参加をしていくっていうのが市民のやること。お膳立てしてくれても市民の人が行こうとしないと意味がない。企業は居場所を作って市民は参加することがお互いに必要だ。

(委員)

参加する理由を聞くとここに来るとあなたがいるからだというのだ。ようはそこなのだ。

(委員)

あなたに会えるからだしあの人がいるからいかない。
老人クラブの人数が減ったのはグループができているからだ。あの人がいるからいかない。
居場所づくりですから10人くらいで民家でやっているんでそこに行くと会えるしそこに行くと役割もあるので行く。

(委員)

居場所づくりと参加ということか?

(委員)

だから白寿大学とか老人クラブだと人がくるけど町内会の総会だと全然来ない。委任状だ。関心がないからとか。

(職員)

面倒くさいとかもあるのか?

(委員)

ある。それと決まりきったことしかしない。議案書見たら終わり。

(委員)

でればなんか役が当たるからとかもある。行くと役が回ってくるから。

(委員)

老人クラブは趣味の会だからくるけど他のものにはほっといてくれなのさ

(委員)

あとは役割がなければならないと思うのですが、役割がないと人と人がつながらないし集まってこない。集まるとあなたと会えてつながることで役割が出てくる。

(委員)

つながりを意識した役割づくりで・・・
あとは市が行うのは分野(垣根)を超えた機関づくりである。
垣根を超えた何かがなければならないのさ。垣根を超えた組織にしなければならない。

(職員)

垣根を超えた生活支援サービスでいいのではないか。

(障がい者福祉グループ)

(委員)

(目指すまちの姿)
障がいの有無に関わらず誰もがいきいきと社会の中で暮らせるまち
市民誰もがいきいきと社会の中で暮らせるためには、年齢や心身の状態に合わせた健康づくりや支援体制を整備することが大切だ。また、障がいの有無に関わらず、市民がまちを知り、まちの良さを伝え、楽しく活動することができる社会参加の機会が重要と考える。
障がい者施策を考える上で、障がいは身体・知的・精神・発達障がい・難病など多様であり、ひとくくりに対応を考えることは難しい状況にある。それぞれの特徴に合わせた支援ができる専門家やサービスの確保が必要である。障がいを持つ当事者や家族の声を聴き、施策やサービスに反映させていくことも重要だ。また、福祉サービスが専門分化しすぎず、どんなことでもまずは話を聴くことができる総合的相談窓口の確保や連携強化も求められる。
これらと同時に、障がい者と健常者を分けるのではなく、その人のできることを発見し、力を発揮できる場面を作り、それぞれが地域社会に貢献できるまちづくりを目指していくことが求められるのではないか。障がい者が社会の中で、その人の視点や立場からできることを担うことで、生き甲斐づくりや、誰もが過ごしやすく豊かなまちになり、旭川市が活気づくことにもつながると思う。
(私が行う)

  • 日々の生活の中で障がいを持っている人の活動や思いを知る。活動の場に参加する。
  • 大学生に障がいを持つ人たちの取り組みや交流事業をPRする。

(市民同士が行う、企業・事業所が行う)

  • 市民 障がいの有無に関わらず活躍できる場への参加―障がいを持つ人が孤立せず生活できるよう地域の中での声かけや見守りができる
  • 企業・事業所:障がいを持つ人の力を生かした雇用の促進

障がいを持つ人の意見を取り入れた製品開発、雇用形態の工夫、
まちの環境整備
(市が行う)
障がいの有無に関わらず市民誰もが社会参加できる機会の充実を目指した企画およびコーディネート
(1)市民が生活の中でまちづくりに貢献できる仕組みづくり

  • その人の目で見た旭川の魅力を発信できる機会として、旭川の隠れた名所を発掘し、市民から写真を募集し、市のホームページや観光PRに活用する。効果として、隠れた名所の掘り起こしにもなり、まちを歩くことで活動量が増え、健康づくりにもつながる。障がいの有無に関わらず個人のセンスを生かして旭川のまちづくりに参加できる。

(2)心と身体の健康を両面から支援する仕組みづくり

  • 総合相談窓口の確保、連携の仕組みづくり、地域の課題を検討できる場の設定。

(委員)

(目指すまちの姿)
誰でも必要な福祉的支援を受けられるまち
障がい者手帳の有無、介護認定、年齢、病名などで縦割りされ福祉の中でたらい回しにならない。制度の狭間に入る人を作らない。
まずは「困っている」というところをワンストップで受け止めて、必要な支援につないでいく。
(私が行う)
障がい福祉分野のネットワークを整備し、相談支援体制を充実させる。
事務局として旭川市自立支援協議会をより活性化させ、様々な地域課題に対応できる体制を作る。
(市民同士が行う、企業・事業所が行う)
地域(町内会など)で顔の見えるつながりを作る。
身近に支援が必要な人(家族)、気になる人(家族)を見守り、相談支援などにつながるきっかけを作る。
(市が行う)
「総合福祉係」「住民相談係」を創設し、あらゆる相談の入り口になる。
子育て部局、障がい福祉課、介護高齢課、保護課などと連携調整し、会議召集など情報共有できる機能を持たせる。
各支所や住民センター(できれば9包括支援センター地区に)経験のある社会福祉士を配置し、地域を歩いて住民の福祉的ニーズをキャッチできる人材を置く。

(委員)

(目指すまちの姿)
共に歩み、支え合い笑顔にみちたまち
高齢者や障がい者の方々が安心して暮らしやすい環境をつくるために、皆で連携と協働できるまちにしたい。
生きがいを持てると笑顔に満ちていけるのではないかと思う。そのためにも、市民・企業・行政が一緒に寄り添いながら支え合う必要がある。
(私が行う)
ボランティア活動への参加
一体となれるイベント企画
(市民同士が行う、企業・事業所が行う)
障がい者の雇用と働きやすい環境づくり
活動できる場所・人材の提供
(市が行う)
事業を通じた社会参加の促進(文化・スポーツ等)
自立できるよう、企業への雇用促進(就業支援)

(委員)

(私が行う)(市民が行う)
「私が行う」をやっていくと「市民が行う」と重複している?

(委員)

「私が行う」で書いたことをまとめれば「市民が行う」に共通する。
専門的な仕事をしている人の部分とそうではない人の部分はあった。
仕事として関わっている部分もありつつ、でも市民として取り組もうという部分がある。

(委員)

私の意見と重なっている。
ボランティア活動の参加とかイベントの企画やPRとか、先の意見のほうがシンプルで分かりやすく書かれているのでそれに言葉を加えてまとめたい。
今の意見は専門的な意見なので一旦置いておきたい。

(委員)

関心を持つという意見も良いと思った。

(委員)

「特別視しない」より、「変に気をつかわない」のほうがよい。
困っている人がいたら声をかけ手助けをするというのは、上田職員と森田職員の意見が同じですね。

(委員)

具体的な行動と意識的なところである。

(職員WG)

そう考えると、意識的な部分では関心を持つということで、行動的な部分では、先の意見のような、ボランティア活動やイベント企画のような交流に参加するということか。

(委員)

障がい者に関心を持つって、障がい者側からするとなんで自分が関心を持たれるのだろうと不自然に感じる。

(職員WG)

では、そういうイベントに参加するということが結果的に関心を持つという趣旨になるか。

(委員)

関わる機会を持つとか。

(委員)

参加しないで関心を持つのは難しいから、参加しながら関心を持つ。
「障がい者に関心を持つ」というよりも「福祉に関心を持つ」ほうがいい。

(委員)

自分もいつ必要になるかわからないし、年を取ったり、病気をしたりするかもしれないから、「福祉に関心を持つ」は良いと思う。

(委員)

障がいに身近にかかわることが少ないので、障がいに対して特別な感じがするのが普通の世の中である。

(委員)

職員からの「障がい者のためにできることを家族で考える」という意見を一ひねりしたい。ひとつひとつの家庭の中で考えるというのはすごく良い提案だと思うが、障がい者ダイレクトだと違和感を覚える方がいるかもしれないので、何か良い表現はないか?

(委員)

高齢者に対しては見て見ぬふりをしないのに、障がい者には見て見ぬふりをする。

(職員)

接し方が分からないと思う。高齢者は圧倒的に人数が多い。

(委員)

わからないというのもキーワードかもしれない。わからないことに対してどうするか。

(委員)

(企業・事業所が行う)
就労に関しては結構意見が出ている。

(委員)

働きやすい環境づくりと委員が書いてくれている。

(委員)

その中に具体的なことが含まれる。
先ほど意識的な意見が出ていたが、会社側も精神障がいがあると突然キレるのではないかとか、てんかん発作があると突然倒れるのではないかと、どうしても思ってしまうのではないか。

(委員)

職員の書いている「企業への障がい者雇用に関する情報の提供」について、雇用の情報もそうだが、アドバイスの部分、どういう風に働いて頂くとより力が生かせるのかというようなことが重要なのではないか。

(委員)

障がい者雇用に関してたしかにいろいろな事業はやっているが、より力をいれたほうがいいかもしれない。

(委員)

「障がい者の雇用の促進と、働きやすい環境づくり」という先ほどの意見をそのまま使ってはどうか
企業の方への関わり方というところでは、障がい者を雇用する企業などに関わり方などの情報提供を行うということで。でも、これは企業が行うことではなくて相談支援事業所が行うので(市が行う)ことに入るのか。

(委員)

実際にやってはいるのだが。

(委員)

さらなる充実が必要ですね。人手ももっと必要でしょうし。

(委員)

私が思った働きやすい環境づくりというところで、健常者の方も変に気をつかわないでやっていけたらなと。そのためには、やはり相手のことを知らないとできないので、コミュニケーションを取れる場があればと。交流できればと思った。

(委員)

働きやすい環境づくりには、障がいを持つ方の意見を取り入れた企業や就労支援の事業所の製品の開発だとか、働きやすい街の環境整備も(バリアフリーとか)集約されるかなと。働く人たちが自らのアイディアを生かした製品開発ができるとか。障がいを生かして働いてほしい。

(委員)

我々は分からないから言ってほしい。こんなものが欲しいとか提案してくれると、会社もモノづくりに限界が来ているので、障がい者がアイディアを出し、アドバイスをする側に回ったほうが良いと思う。

(委員)

例えば、発達障がいの人は、込み入った資料を読んでもどこが重要なのかわからない。どういう感じだとわかりやすいのか一緒に話し合いながら作っていって、街のパンフレットや資料を分かりやすくしていけたら面白いと思う。

(委員)

障がいのある人から企業に提案とかアドバイスができる仕組みはあまりないかも。企業側に障がい者の側からアプローチしていけたらいいな。

(職員)

障がいを持つ方の能力を発揮できる場をということである。

(委員)

会社とどこかの事業所の共同開発も面白い。

(委員)

(市が行う)
総合相談やワンストップの相談について意見が多い。

(委員)

相談場所は増えている。

(職員)

しかし、包括的な相談の場所がない。

(委員)

すごく色々な部分で何でもできてはいるが、逆にわかりづらくなっているのか。

(委員)

委員の話の中で思ったが、何をどこに相談して良いのかわからないということが実は結構あるのではないか。そういうのを明確化できるパンフレットとかが身近にあればいいのかなと思う。

(委員)

ほとんどの人が割と複雑なニーズを持っていて、ポイントごとにあちこち行かなければならない。どこに行けばいいかわかる人は自分で解決できる力を持っている。どこに何を相談すればいいのか、自分の困りごとが言えない人がいる。一回、誰かが整理してあげないといけないが、それのできる人材は少ないと思う

(職員)

実際窓口としては、制度の詳細は分からなくても、ここに聞けばわかるなということだけは分かる。しかしその場では解決できない。解決できなくても、入り口になる部分でうまく交通整理ができればいい。

(委員)

専門家にはどこに行けば解決できるということがわかる資料があっても、市民にはさっぱりわからない。

(委員)

よく行われているのは社会資源マップ。相談機関も増えてきているので、旭川市での相談マップを概要版でいいので、分厚いものではなくて総合的なものを作れたらいいかな。

(職員)

でも、理想は窓口一元化か?

(委員)

ここにきたらわかるよっていうようなもの。

(委員)

相談は難しいもの。なかなか相談はできない。ハードルも高いし、勇気もいるし、なのに行ってみて違うよと言われてしまえば、次に行きたくなくなる。

(委員)

組織の連携やつながりも大事。

(委員)

縦割りが存在しているので。課が違うと相手の課が何を作っているのかわからない。市の中でも横の繋がりがない。そして、市の相談関係部局の集まる会議がない。生活と障がい福祉と介護など。

(委員)

困難事例の場合ならある。

(委員)

市の中のいろいろな相談部局の方が年に一回でもいいから集まって地域の課題を共有し、連携のきっかけにしていくのはいかがか。

(委員)

誰が旗を振るかである。あとは情報提供と普及啓発である。

3 グループ発表

(高齢者福祉グループ)

(委員)

「私が行うこと」は、世代を超えて、要するに年寄りと言って邪魔にせず、身近にできることから実践する。それから、そのためには町内会などの地域の活動に積極的に参加する。そしてその場で人と人とのつながりを作っていくこと。
「市民が助け合い行うこと、事業所が行うこと」は、介護休暇・ボランティア休暇・育児休暇の推進。これは決まってはいるのだけれどもなかなか利用できていない。制度なんだから積極的に取ろうと言う話である。それから、居場所作りと参加。公園だっていろんなところがある、マンションの一室を使う。今日新聞に載っていたが空家率が13パーセントと意外と多い。そしてそこに誘い合う。黙っていては出てこないので。つながりを意識した役割作り。何処へ行くにもその人自身の役割がないといけない。場所と役割をつくる。
「市が行うこと」。垣根を越えて生活支援を行ってほしい。雪一つとっても役割が細かく分かれている。キャッチフレーズは、「世代を超えて関わり合い、ささえあうまちづくり」とした。

(子育て支援グループ)

(委員)

人と人とのつながり・世代間の交流がキーワード
「わたしが行うこと」は地域活動への参加によりつながりを強化すること。
家族との時間を増やす、家庭を大切にする。子どもと関わり、子供の手本となる。信号横断一つとっても子供の手本となるように見つめなおすべき。
子育て家庭に対する相互理解。就労環境の改善、周りの理解と協力。子育て中の育児休暇についても。地域の関係作り。退職後の時間を有する方に役割を持っていただいて地域づくりに参加していただく。子ども自身が参加するまちづくり。強力にこどもたちを支援して頂きたい。予算の拡大。
既存の施設の有効活用。空き家などを有効活用し、子どもたちの遊び場を。
利用しやすい相談施設を設置する。満足度の低下を受けて。相談施設はあるのだけれど上手く利用できていないのが現状。
キャッチフレーズは、「子育てを通じてみんなが成長しささえあうまち」とした。

(障がい者福祉グループ)

(委員)

「私・市民が行うこと」。行動・意識に分けて考えました。
ボランティア活動に参加する。
困っている人が居たら声をかけ、助け合う。
障がいの有無に関わらずイベントの企画。お祭りなど。
障がいについて家族職場地域で考える。
「企業が行うこと」は障がい者の積極的な雇用。障がい者を雇用する企業のサポート。情報提供ということで障がい者に関する知識を提供。企業間でも情報の共有。
どんな障がいがあって、どのように関わっていくべきかわからないと言うことで、市から発信していただけるとよい。
キャッチフレーズは、「市民誰もが笑顔で繋がり、支え合うまち」とした。

4 本日のまとめ

(座長)

まとめをさせていただく。支え合うというキーワードはどのグループにも共通性がみられた。
世代を越えて、地域に参加する。就労環境に関して制度をもっと活用していきたい。
子どもたちが参加できる街づくりに。垣根を越えた相談窓口の整備。分野ごとに相談窓口も異なるので再検討すべき事柄である。
35万人の市民がいながらも、アンケートでの満足度が低いということは、市民が主役といいながらも、実は市民の役割が少ないためではないか。
自分たちがどのような役割を担っていくか、市に何でもお願いをするのではなく、市民がどう行動できるのか、残り2回の会議でも考えていきたい。

(副座長)

高齢者の力は資源。有効活用しない手はない。集めるボランティアをしてくれる人がたくさん居ると楽しいことができる。子どもたちが放課後、永山の公民館でこどもたちが集まってスマホをしていることが苦情となっているが、これがパソコン、手芸、折り紙でも何でも、一室で行なうことで子どもたちの楽しみがあると、良き居場所となるのではないか。

(副座長)

子どもから高齢者まで、障がいにもいろいろな種類があり、障がいの有無に関わらず市民全体で支えあうことをキーに今後も考えていければ良いのではないかと思う。

5 次回の開催について

本日、第3回目の資料も委員に配付した。旭川市の医療と健康に関して、よいところ、課題だと思うところの追加意見を出していただいたうえで、これに関する提言を書いていただきたい。8月19日までにファクス送信をいただきたいのと、第4回の日程調整についてもご記入をお願いする。本日も熱い議論をありがとうございました。

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