旭川市総合計画審議会平成30年度第6回会議の記録

情報発信元 政策調整課

最終更新日 2019年4月22日

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会議の概要

日時

平成31年3月18日(月曜日)18時30分~20時30分

場所

旭川市9条通9丁目

旭川市職員会館3階 6号室

出席者

委員17人
石田委員、市川委員、大野委員、岡田委員、柏葉委員、木谷委員、佐竹(明)委員、佐竹(利)委員、早苗委員、佐々木委員、澤委員、菅井委員、髙橋委員、冨樫委員、仁木委員、山下委員、𠮷田委員

事務局7人
黒蕨部長、佐藤次長、北嶋主幹、中屋主査、菊地主査、水野主任、松尾

欠席者

塩川委員、島山委員、東郷委員、西田委員、山田委員

会議の公開・非公開

公開

傍聴者の数

0人

会議資料(PDF形式)

【資料1】基本計画見直しに向けた考え方(素案)(PDF形式 808キロバイト)

【資料2】総合計画進捗状況報告書(素案)(PDF形式 3,074キロバイト)

【資料3】対応表(PDF形式 394キロバイト)

【資料4】 旭川市総合計画基本計画見直しに係る会議の進め方について(PDF形式 96キロバイト)

【資料5】「第8次旭川市総合計画基本計画見直しの考え方(素案)」に対する旭川市総合計画審議会からの意見について(PDF形式 635キロバイト)

第6回会議次第(PDF形式 34キロバイト)

会議内容

1 開会

2 議事録の確認

事務局

(第5回会議の議事録について説明)

3 議事

(1) 第8次旭川市総合計画基本計画見直しについて

会長

本日の会議は、前回に引き続き、第8次旭川市総合計画基本計画見直しについて、委員の皆様の意見を伺うこととなるが、まず、本日の会議の進め方や前回の会議で頂いた意見の取扱いなどについて、事務局から、説明を受けたいと思う。

事務局

(資料5に基づき、意見の取扱いについて説明)

会長

只今、事務局から説明があったが、何か御質問等はないか。 

それでは、資料1「第8次旭川市総合計画基本計画見直しの考え方(素案)」を基に、事務局から概要の説明を受けて、皆さんからの意見を伺う。前回の会議においては、3(2)エまで、御意見を頂いたので、本日は、「オ 計画的な土地利用の誘導、中心市街地の活性化」から、順次、御意見を伺う。それでは、事務局から、説明願う。

オ 計画的な土地利用の誘導、中心市街地の活性化

事務局

(項目の趣旨などについて説明)

会長

それでは、「オ 計画的な土地利用の誘導、中心市街地の活性化」について、御意見や御質問はないか。

委員

総合計画書の49ページの現状と課題にあるように、北彩都の整備が進んでいて自然豊かな都市空間が形成されているが、街の中心部の賑わいを考えると、地域住民の生活圏は郊外型になっていて、街の中心部に出てこなくても生活ができる。実際、5条以北の空き店舗が多くなり、過去5年間で、建物を壊して駐車場になったところは34か所ある。

また、旭川市を訪れる観光客の4割は動物園に行くが、中心部に来る観光客は2割といわれている。中心部は、食事をする場所やお土産を買う場所がない、観るところがないなど、非常に寂しい。それをいかに活気のあるまちにするか。中心市街地に人を呼び込むには、多くの点をつくり、それを線で結ぶ必要がある。回遊性がなければ人は来ない。

以前訪れたことがある姫路市は、駅から15分のところに姫路城があり、まちの中心に観るものがあった。しかし、旭川には核になるものがない。回遊性のあるまちづくりをしていかなければならない。

会長

他に御意見や御質問はないか。

委員

私自身、旭川大学のゼミの活動で、中心市街地活性化基本計画に基づいて緑道周辺でアンケートを行ったことがあり、その結果、緑道周辺には、そこで商業を営んでいる方しか来ていないことが分かった。また、照明がなく、夜になると真っ暗で怖いということや、若者の立場から意見を言わせてもらうと、「駅前から遠くて歩きたくない。」ということがある。

シャッター店舗も多く、その理由を調べたところ、持ち主が分からないという理由が多数あり、勝手に壊し、別の店舗にすることができないとのことであった。その辺りのことを踏まえ、シャッター店舗を少しでも減らす努力を今以上にしていくべきであると強く感じる。

「遠くて歩きたくない。」ということについても、強い魅力があれば、その苦痛よりも上回り、緑道周辺まで来てくれると思う。若者を中心に、他の年代の興味も引くような魅力的なものをつくることができれば良いと思う。。

会長

他に御意見や御質問はないか。

職務代理者

公共交通機関の利用のしやすさという点を考えると、JRとバスのコンビネーションが上手くいっていないと思う。今は、高校のスクールバスが多く走っている。昔は公共交通機関でカバーできていたと思うが、便が悪いのではないかと思う。

JRとバスを組み合わせた効率的な公共交通機関の在り方を考えなければ、バスに乗る人がどんどん減っていき、結局、不便になると思う。ある場所に集めるだけではなく、全体的に上手く流れるようにしていかなければならない。公共交通機関を使う場合の移動のしやすさという部分を考えた方が良い。

例えば、東京では、博物館、美術館、動物園が1か所にまとまっているが、旭川では、ばらばらになっていて非常に行きにくい。そこを上手く繋ぐようなことも考えなければならない。近くに持ってくることは難しいかもしれないが、観光客向けの部分と住民向けの部分とを上手く考えた方が良いと思う。

会長

他に御意見や御質問はないか。

委員

空き店舗の持ち主が分からないという話があったが、それは事実なのか。

委員

市内のあるビルでは、店ごとに持ち主が別であり、その持ち主も次の世代に引き継がれていて、旭川に住んでいないということがよくある。そのようなことが原因で、例えば、ある持ち主が店を売りたい場合でも、話が進まないケースがよくある。また、建物全体に関するミーティングもしにくい状況である。そのような状況もあって、空き店舗の持ち主が分からないという話も出てくるのではないか。

委員

建物について、いつまで温存していくか判断し、新しく建て替えて活用していくという方向性をつくらなければ、いつまでもその状態のままになってしまうと思う。

委員

例えば、耐震基準を満たすためにビル全体の工事などを行おうと考えても、部屋ごとに持ち主が違うことから、話し合いのために誰かが全員集めてくれるのを待っている状態になっているなど、なかなか進まない状況である。

事務局

民事の件で、強制的に行政が踏み込んでいくことはできないが、例えば再開発に関する機運があれば、支援の在り方を考えていくこともできるし、国の支援も活用できると思う。基本的には、ディベロッパーが入ることができるような環境に基盤を持っていくことが重要であると考えている。

また、公共交通の話が出たが、今年の1月に、旭川市地域公共交通網形成計画を策定しており、同計画に基づき、人口減少が進む中でも、地域の公共交通網を維持しながら、中心市街地と立地適正化計画における郊外の13の拠点を結び、公共交通網を維持しつつ、利便性を高めていくという取組を市と交通事業者等で進めていく必要があると考えている。

委員

買物公園の活性化について、買物公園という名前であるが、買い物袋を下げて歩いている人はどれくらいいるのか。例えば、小樽では、お土産袋を下げて歩いている人を多く見かけるが、旭川ではほとんど見かけない。人が集まらない理由としてよく聞くのが、旭川の買物公園は歩行者天国であり、様々な飲食店もあるが、歩行者天国の中で飲食ができないということである。これについてはどういう状況か。

事務局

平和通商店街で、昼間にテラスを出している飲食店があり、そこでは飲食ができると思うが、屋外で販売を行うとなると、道路という関係上、警察の許可が必要になるかと思う。

委員

そもそも中心市街地に魅力がない。夏まつりや食べマルシェなどのイベントを開催しているときだけ人が集まり、それ以外は閑散としている。商店街はお客さんが来ないから元気がない。個人商店では、生活が成り立たない。

会長

他に御意見や御質問はないか。

副会長

中心市街地活性化についての取組は以前から行われており、ファンファンというバスを走らせて失敗したという例もあったが、人を回遊させようという思いで、様々な取組が行われている。郊外部の状況が大きく変わってしまっている関係もあり、駅前イオンには人が集まっているが、4条通以北には人が来ないという現状がある。エリアやブロックごとに、どういう魅力があるのかということで括っても良いと思う。例えば、ふらりーと、パリ街という小路は、比較的活性化している。それはそれぞれ知恵を絞っているということもあるが、観光客に対し、SNSを中心に情報を大いに発信していることが成功の鍵であると思う。4条通以北には、大きなホテルがならんでおり、7条通近辺を活性化し、例えば体験エリアなどとして位置付けても良いのではないかと考えている。

現在、旭川ウェルビーイングコンソーシアムと旭川信金とでタッグを組んで「あさひかわ未来会議」を開催し、7条に若者を集めて、発表の場を持とうとする取組を行っているが、とにかく机上ではなく、アクションが必要である。また、中心市街地として、買物公園だけでなく銀座商店街まで回遊して歩くように、その中で公共交通機関を利用していただく流れがあっても良いと思う。旭川市は、道北の中で唯一、人口の減少率が低い都市であり、都市機能を維持し、魅力あるまちづくりをしていく必要がある。

会長

他に御意見や御質問はないか。

委員

人を集めるためには、色々なイベントをどう仕組んでいくかが重要であると思う。10年ほど前に、吹奏楽連盟が中心となって、週末に中高生のバンドを4か所において、1か所につき4団体くらいずつ、時間を決めて回すという演奏会を商工会の後ろ盾を得て開催したことがあるが、それがなかなか広まらなかった。そのような取組を後押ししていく、何とかやっていこうといイメージが少し少ないように感じた。同じように、町内会でも広場に人を集めて演奏会をやってみたが、それも広がらずに予算の関係などがあり、終わってしまった。

若者を中心に、一つ一つの取組に、燃えていくというような雰囲気が欲しい。現状は、何をやってもしょぼくれてしまうというムードなので、行政にも後押ししていただいて、市民みんなで何とか盛り上げようという雰囲気があふれるまちになってほしい。

会長

他に御意見や御質問はないか。

委員

中心市街地活性化についての考え方には賛成であるし、ゾーニングを視野に入れるという考え方にも賛成であるが、若者を集めるという手法において、まず、旭川は大きなまちであることで、ルールが確立され、新しいこと始めるときにそれが弊害となっている。複雑な世の中になり、エチケットという部分、例えば騒音などで叱られることがある。毎年、賑わいづくり、郷土愛に関する取組ということで烈火七夕まつりを実施しており、常磐公園から大きな掛け声を出して山車を動かしているが、近所から毎回お叱りを受ける。

文化やサブカルチャーなどの部分で、多少難しい世の中になってしまっている。そのような部分でのマインドの寛容さ、規制緩和についての心掛けが必要であり、計画の中にも規制緩和の感覚や考え方が必要であると思う。

会長

他に御意見や御質問はないか。

なければ、「カ 旭川空港の利用促進、公共交通の維持・存続」について、事務局から説明願う。

カ 旭川空港の利用促進、公共交通の維持・存続

事務局

(項目の趣旨などについて説明)

会長

それでは、「カ 旭川空港の利用促進、公共交通の維持・存続」について、御意見や御質問はないか。

委員

旭川空港については、北海道の中央にあることを謳っているが、何とか北海道のハブ空港として定着するような方向で進んでほしいと考えている。以前就航していた函館便や道内の地方便は大変便利であった。例えば函館については、JRであれば8時間かかるところが、飛行機であれば45分であり、その利便性には随分と助けられたものである。観光客が活用することを考えても、鉄道やバスだけではなく、旭川空港がその地理を利用し、道内の各都市と結んでいくことを考えていく。旭川市が頑張り、様々な都市と結んで行けるようになると、観光においても、また、例えば、大学の問題についても、結び付いていくのではないかと思う。計画のどこかで、旭川空港のハブ化を目指していくことを掲げてほしいと思う。

事務局

航空会社にとって採算性がなければ航空路線の維持発展は難しいところがあるが、観光の面や交通の利便性についてもPRを行い、需要を上げながら、路線の定着を図っていく必要があると考えている。また、一括民間委託がこれから始まるところであり、そのような中で他と部局と連携しながら、路線の誘致、定着を進める必要があると考えている。

会長

他に御意見や御質問はないか。

委員

新しく航空路線を就航させるためには、旭川に来てほしいということだけでなく、こちらからも行かなければいけない。現在、関西方面への直行便がない状況であるが、例えば、関西の魅力をPRすることにより、旭川から関西方面に行く人も増えると思う。また、就航先の企業と連携ができると、ビジネスの関係で空港を利用することも増えてくると思う。自分のところに来てほしいということだけでなく、相手の良いところもアピールしていくことによって、本市にも良い効果をもたらすということも考えられる。航空路線の就航については、そのような手法もあると思う。

事務局

委員の意見のとおりである。観光やビジネスでお互いに行き来することが、路線を維持又は発展できる形であると考えているので、縦割りという形ではなく、観光振興や企業誘致などと一体的にPRしながら、航空路線の維持や発展に努めていく必要があると考えている。

会長

他に御意見や御質問はないか。

委員

委員の中で旅行が好きな人は何人いるか。JRに乗る人は何人いるか。鈍行に乗り、網走や稚内までJRで行きたいと思っている人はいるか。先ほどから様々な議論が行われているが、自分であればどうかという視点も必要なのではないか。若い人を集めるといっても、若い人の数そのものが減っており、なかなか集まらないと思う。若い人が減っているという人口構造を頭に置いて、その上で方策を考えていく必要がある。例えば、7条緑道に人を呼び込むということについても、旭川の人口は中年よりも上の年齢層の人が多いことを踏まえ、対象を中年以上として考えるなど、そのようなことを考えていかなければならないと思う。また、旭川空港については、空港からバスが出ているが、動物園に行くにしても、4人以上であればタクシーに乗る方が安い。そのようなことを上手くアピールして、旭川は便利であると思ってもらえるような工夫が必要である。

会長

他に御意見や御質問はないか。

委員

総合計画の見直しの考え方については、メソッド的な話ではなく、施策を組みやすい計画にしていく方向で考えた方が良いと思う。旭川空港の利用促進について、空港機能の充実など、現在、進めていることを継続していくほか、代替空港や待機場にするという考え方もニュアンスとして含むと良いと思う。その要素が入り、裾野が拡がっている方が、柔軟に施策を組みやすいのではないか。また、JRなどの公共交通機関について、利用促進という面で、使う人へのアピールも必要であるが、「守らなければならない」というニュアンスがもう少し欲しいと思う。教育や医療が目的で旭川を目指してくる方々がいることから、その方々のために公共交通機関を守らなければいけないし、広げなければいけない。断言はしにくいと思うが、今あるものを知っていただくという形にしか見えないので、必ず守らなければならないということが、読み手がわかるような記載が望ましいと思う。

事務局

代替空港については、一括民間委託となる中で、旭川空港がアピールしていく部分であると思う。JRなどの公共交通機関についても、守るというのは市としても当然の考え方であり、強く表現するかについては検討させていただく。

会長

他に御意見や御質問はないか。

委員

旭川空港については国際化が進められており、この秋には空市もでき、ジンギスカンも食べられるとのことであるが、インバウンド向けだけでなく、例えば新千歳空港のように、市民も行けるようなものを考えていかなければならない。また、圏域における拠点性を発揮していくという点では、地域連携が重要になってくると思う。空港をいかに活性化していくかということについては、現に、旭川空港は東神楽町にあるものであり、周辺町村を巻き込んだ形の空港運営を考えていく必要があると思う。「地域連携」などの表現を入れておくべきではないか。地域公共交通網形成計画については、守るべき幹線や交通結節点という発想が方向性として盛り込まれている。つまり、人を1か所に集めるため、また、回遊させるためにバスが動く、市内の数か所に交通結節点を設けて都市機能を維持していくという中身である。人を回遊させるにしても、空港に人を運ぶにしても、公共交通がしっかりと機能していないとできてこないというものであり、公共交通事業者としても努力をしていることを伝えておきたい。

事務局

地域連携については、圏域における拠点性を発揮していくということで、周辺町のみならず、道北地域との交通面での連携や、空市における食の部分での連携も考えられると思うので、表現について検討させていただく。

会長

他に御意見や御質問はないか。

委員

例えば、高齢者ドライバーの免許返上の取組についても、車に代わる公共交通が機能していないから、いつまでも車に頼る人が多いのではないかと思う。旭川の公共交通が弱い原因は、放射状の交通網になっていることであると思う。例えば、忠和から西イオンまでバスで行くとすると、まちなかに一度出て、乗り継いで行かなければいけない。これを環状型に変えるなどしていかなければ、車に頼ってしまう。

人口などが北海道とほぼ同じ規模であるオーストリアの好事例を以前、講演で聴いたことがある。オーストリアでも北海道と同様、地方の鉄路の維持ができなくなったが、国が対策を行った結果、鉄路だけではなくバスの乗り継ぎも密になり、車を使うよりも便利になったことで、街で買い物する人が増えるなど、活性化につながったとのことであった。

札幌は、地下鉄が多く来ることから時間を気にしないで移動ができるが、旭川の場合は、どこかに行くためには、どのバスに、何時に乗るのかまで検索しなければならない。利用する人にとって便利なのかを根本的に考えていく、現在の路線が正しいのかについて見直していく必要があると思う。

事務局

地域公共交通網形成計画の中で、乗り継ぎの部分についても交通事業者と官民連携で検討していくという内容になっている。高齢化が進む中で、需要を見ながら検討していくこととなる。以前、環状線のバス路線の試験運行をしたことがあったが、なかなか需要がなかったという経過もある。ある程度成り立たなければ続かないので、検証と試験を繰り返しながら検討していく必要がある。

会長

他に御意見や御質問はないか。

委員

空港の利用促進については、空港へのアクセスを改善していく必要がある。旭川空港からのバスを利用したことがあるが、大きい荷物を持ち、あのバスで市内まで移動するのはかなりの苦痛であった。羽田空港から出ているリムジンバスのようなものであれば、下に荷物を入れて、快適に過ごせるのだが、例えば、旭川空港からのバスで辛い体験をした海外の若者が、もう一度旭川に来るかというと、おそらく来ないと思う。空港の利用促進のためのアクセス強化が必要であると感じた。

また、朝一番の便に乗るために、旭川空港にバスで行こうとしても、永山からでは間に合わず、タクシーを使わざるを得ない。せっかく電車やバスがあるのに、時間が合わずにタクシーを使わざるをえないというは、もったいなく思うし、交通機関同士の連携を改善すれば利用者の利便性も増えると思うので、そのような部分の連携をぜひ進めていただきたい。

事務局

空港からの二次交通について、以前から課題として指摘されている。随時、交通事業者と協議はしているが、手法も含め、継続的に手を打つ必要があると考えている。

会長

他に御意見や御質問はないか。

なければ、「キ 多発する自然災害への対策」について、事務局から説明願う。

キ 多発する自然災害への対策

 事務局

(項目の趣旨などについて説明)

会長

それでは、「キ 多発する自然災害への対策」について、御意見や御質問はないか。

委員

胆振東部地震では、厚真の発電所が緊急停止し、全道一円がブラックアウトとなった。旭川市には、避難所が130か所あり、非常用発電機は、1か所に3台必要といわれているが、3割しか整備されておらず、非常に低調である。胆振東部地震の際には、水と電気が使える忠和小も避難所になったが、避難所には携帯電話の充電に来る方や、市営住宅の上の階まで水が来ないため、水を汲んでいく方がいた。ハザードマップを見ると、指定緊急避難所が14か所あるが、駅前2か所で神楽地区や北星地区に多い。いざというときにまとめて避難できるのか。財政状況も困難であるが、いかに電源の確保、備蓄の整備、避難経路を充実させていくかということが必要である。

会長

他に御意見や御質問はないか。

委員

胆振東部地震の教訓から得たものは必ずあると思うので、計画には、それを書き加えた方が良いと思うが、「安心できるような」という部分はもちろんのこと、最近よく使われている「防災リテラシー」という言葉を入れ、災害時にどのような考え方をするべきかという部分で、知識と意識の部分を向上させられるような側面が含まれても良いのではないか。現在の計画の記載は、ハード部分に関する非常に記載が多い。災害時における具体的な行動についての予備知識があまりないのが旭川市民であると思うので、市民に向けて、知識の向上のニュアンスがあった方が良いと思う。次に、やはり地域連携の形が出ると思う。1市8町や、例えば、社会福祉協議会等とどのように連携していくかなどを考える必要がある。旭川くらいの大きな都市になると関係各所が縦割りになりすぎており、災害時に連携が取りにくい部分が出てくると思う。災害時の関係各所の連携について、どのように取り組んでいくべきかということに係る表現が必要であると思う。

事務局

知識の向上や自助共助、関係機関との連携は現在も行っているが、ソフト面の記載内容は弱いと思うので、見直しの際には、表現について検討させていただく。

会長

他に御意見や御質問はないか。

副会長

見直しの考え方に、「老朽化が進む公共施設等の適切な維持管理」という記載があるが、最近配布されたハザードマップを確認したところ、避難所が水没するということが書かれていた。市民が単純に見たときに、どうすれば良いのか分からないと思う。水没する可能性がある場合には、水没しないよう、嵩上げを行うなどの措置が必要であることから、維持管理だけでなく「改修」という記載を加えていただきたい。

事務局

安全を最優先とした措置が必要であり、「改修」という表現についても検討させていただく。

会長

他に御意見や御質問はないか。

委員

基本政策10の成果指標「災害や犯罪などに対して不安を感じている市民の割合」について、低くなるように目標が設定されているが、この指標については単純に低ければ良いというものでもない。安心しきって楽観視している状況でもどうかと思う。地域において、災害や犯罪から自分たちで守る、自分たちで対応していくということが必要であり、そのための話合いや対策について、行政も踏まえながら、地域主体で進められるような形の方が良いのではないか。

事務局

地域の中で、自ら災害等に対応していく意識の向上等については、まちづくり基本条例の評価検証の際にも御意見を頂いているところであり、記載の仕方について検討させていただく。

会長

他に御意見や御質問はないか。

委員

防災について、旭川市の防災計画では、直下型でマグニチュード6.9という地震の発生を想定しており、相当数の死者が出るなどの数字を出している。市としては、そこまで想定して準備しているが、計画には記載されていない。本来は、まず自分たちでどうするという自助があり、そして、共助、公助がある。確かにスタートは自助なのであるが、市が考えて準備していることについては、書き加えて注目してもらった方が良いと思う。

事務局

市民の防災意識の向上については、これまでも啓蒙しているところであるが、文章の中でどう表現できるか検討していきたい。市としても重要な視点であると思っている。

会長

他に御意見や御質問はないか。

委員

災害を防ぐということも大事であるが、市民には、まだまだ避難という意識がない。忠和は河川が決壊したら湖のようになってしまうようなところであり、水害の際には、神居に避難することになっているが、避難体制など、災害が起きたときにはどういう状況になるのかを市民に周知しながら、避難ということを強調していかなければいけないと思う。

事務局

今後の具体的な取組において、参考にさせていただく。

会長

他に御意見や御質問はないか。

なければ、次に、基本計画全体に関わる項目について、御意見を伺う。

基本計画全体に関わる項目のうち、3の「(1)都市像の実現に向けての重点テーマ」と「(3)都市づくりの基本方策」については、いずれも各基本政策を横断的に捉えた項目であるので、まとめて説明を受けたいと思う。事務局から説明願う。

3(1)都市像の実現に向けての重点テーマ、(3)都市づくりの基本方策

事務局

(項目の趣旨などについて説明)

会長

それでは、「(1)都市像の実現に向けての重点テーマ」と「(3)都市づくりの基本方策」について、御意見や御質問はないか。

委員

先ほど、まちなかに駐車場が多く、歯抜け状態であるという話も出たが、まちなかの問題だけではなく、それぞれの地域でも同じような状態になることが予想されている。旭川においては、市街地が拡がってきているが、それがどのように収束されていくのか、部分的にコアになりながらまとまっていくのではないかと思うが、そのような中でまちづくりを考えていかなければならないので、なかなか難しい状況であると思う。商店街についても、昔は、市内にいろいろな商店街があり、ある程度まとまっていたのだが、現在は郊外型になり、イオンのような大きな店に人がたくさん行くような形になっているが、それは今の時代に合っているからであり、将来的には、また成り立たなくなっていき、小さなスーパーが再びできてくるという時代が来るかもしれない。昔の話であるが、ロンドンの商店街は500mに1個できるようにつくったという話を聞いたことがある。姫路やオーストリアの話も出ていたが、旭川とは条件が少し違い、旭川ではどのようなまちづくりを行っていくのか、そのようなことを考えていくのはとても難しい問題であると思う。

会長

他に御意見や御質問はないか。

なければ、3の「(4)その他見直しに係る検討要素」の「ア 持続可能な開発目標(SDGs)の方向性と連動した施策の推進」について、事務局から説明願う。

3(4)その他見直しに係る検討要素 ア 持続可能な開発目標(SDGs)の方向性と連動した施策の推進

事務局

(項目の趣旨などについて説明)

会長

それでは、「(4)その他見直しに係る検討要素」の「ア 持続可能な開発目標(SDGs)の方向性と連動した施策の推進」について、御意見や御質問はないか。

委員

青年会議所は、今年、外務省と「SDGsの推進」についてのタイアップを宣言している。全国に青年会議所は694か所あるが、各地域でのSDGsへの落とし込み作業を外務省と提携して行っている。総合計画にSDGsを入れるということであれば、「SDGsの推進」という項目を足すという手法も1つあると思うが、青年会議所では、SDGsの開発目標を可視化させるということを行っている。つまり、青年会議所で既に行っている取組がSDGsの開発目標のどの部分に合致しているかということを見せていくということである。もし、総合計画に書き足すことになると、すべての施策に当てはまっているかどうかを書くことはできるが、壮大の話になるのでやめた方が良いと思う。考え方としては、やらなければいけないという点と同時にやっていることをわかりやすく可視化させる指標として扱うという方法が良いと思う。北海道では、SDGsについて、教育やビジネスにも活用できるという指標という書き方がされている。ちなみに、東大の日本人の先生の話を聞いたことがあるが、SDGsは日本人の倫理観であり、外国の基準に合わせて、これまでやっていないことをやらないといけないということではなく、日本人の倫理観を国連で採択させたということに近く、誇らしいことであると聞いたことがある。。

事務局

基本的な考え方は、委員の意見のとおりであり、自治体レベルでできる取組の範囲は、総合計画における、教育、子育て、環境などの各施策とSDGsとの関係性を整理していくことであるので、これから整理に取り組んでいく。

会長

他に御意見や御質問はないか。

職務代理者

SDGsを総合計画に盛り込んで行くことについて、市として、何かメリットはあるのか。

事務局

直接的なメリットというよりは、本市の総合計画の目指す都市像で「世界にきらめく」ということを謳っていることから、総合計画の取組が世界と繋がっているという部分の見せ方の1つになると思っている。SDGsを位置づけることで、国から財源が得られるとか、そういうことではない。

職務代理者

そのような意味であれば、取組を当てはめるだけでも良いと思う。ISOの9000シリーズというものがあり、認証がなければヨーロッパに輸出できないからという理由で、日本の企業が既にやっていることを書類に残し、お金を払って審査を受けていたということがあるが、そのような観点から見ると、SDGsについても、コストをかけることによるメリットがどのくらいあるのかということを考えた方が良いと思う。現在、行っている取組を可視化させるだけで十分であるかも知れない。

事務局

SDGsのために何か事業を起こす、予算を付けるなどということは考えていない。位置付けを整理し、総合計画との関連を可視化することになると考えている。メリットに近いという点では、例えば、デザイン都市宣言のようなことに手を挙げる場合に、評価の1つにもなる可能性はあるかとは考えている。

会長

他に御意見や御質問はないか。

委員

補足であるが、北海道では、北海道SDGs推進ビジョンの最後に「23の特定分野別計画にSDGsの要素を反映」と記載しており、北海道の個別の特定分野別計画のうち、23の計画にSDGsの視点、関連性を明記し、SDGsという目標に対して、それらの計画がマッチしていることを可視化するという取組をしている。

総合計画は規模感も大きく、見直しの年数も限られているので、旭川市においても、特定分野別の個別計画への反映についても検討しながら行うと良いと思う。

事務局

北海道においては、個別計画でも大きなレベルの規模であると思うが、市のレベルでは、まず、最上位の総合計画で位置づけた後に、各個別計画それぞれにおいて検討していく方法が良いと思っている。

会長

他に御意見や御質問はないか。

委員

SDGsの方向性と連動した施策の推進ということについては、SDGsという世界的な目標のもとで、例えば、旭川市において、世界の子どもの貧困をなくすために寄付をするなど、そういう形で事業を起こしていくということを考えていたのだが、そのようなことは考えているか。

事務局

まず、市民のためというところがあり、市民とまち自体が持続可能なまちづくりを進めていくという方向で、それぞれの自治体や国が取り組んでという理解で考えており、旭川市においても、持続可能なまちづくりを進めていく中で、考えていきたいと考えている。

会長

他に御意見や御質問はないか。

委員

例えば、SDGsの目標の一つである「海の豊かさを守ろう」ということについては、旭川市の施策の中で、リンクしているものはあるのか。

事務局

海の豊かさを守という部分も、ターゲットの部分で切り分けると、例えばプラスチックのごみを減らすということにもつながってくると思う。

会長

他に御意見や御質問はないか。

なければ、最後に、改めて、基本計画の見直しについて、全体を通しての御意見を伺う。

全体を通して、御意見や御質問はないか。

委員

唐突であるが、公共交通の問題について、JRを北の端から南の端まで、背骨として通してほしい。国防の問題もあり、道北の拠点として、背骨を通そうというアピールはもっと行っていっても良いと思う。

会長

他に御意見や御質問はないか。

なければ、頂いた御意見の取扱いや、第8次旭川市総合計画基本計画の見直しの今後の流れなどについて、事務局から説明願う。

事務局

前回の会議と本日の会議において、委員の皆様には、様々な御意見を頂いたところであるが、基本計画の見直しの考え方について御意見をいただくのは、本日で最後とさせていただく。本日いただいた御意見については、前回頂いた意見と同様、本日お配りした資料5の主な意見のように、意見の内容とその取扱いを整理することとなるが、その最終的な整理については、会長と事務局に一任させていただく。

今後、庁内で再整理の上、「見直しの考え方」と「進捗状況報告書」を完成させ、完成後、委員の皆様にもお配りするとともに、議会に報告し、市民の皆様にも公表させていただきたいと考えている。

4 次回の審議会について

会長

只今、説明があったとおり、基本計画の見直しの考え方についての開催は、本日で終了し、いただいた御意見の整理については、私と事務局に一任させていただく。

それでは、「次回の審議会について」事務局から説明願う。

事務局

次回の審議会については、これまでの皆様の意見を踏まえて作成する、第8次旭川市総合計画の基本計画の改定案を審議していただきたいと考えている。時期については、8月頃を予定しており、再度、日程の調整をさせていただきたいと考えている。

5 閉会

会長

それでは、本日の会議はこれで終了する。

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旭川市総合政策部政策調整課

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