旭川市総合計画審議会平成30年度第5回会議の記録

情報発信元 政策調整課

最終更新日 2019年3月20日

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会議の概要

日時

平成31年2月19日(火曜日)18時30分~20時30分

場所

旭川市9条通9丁目

旭川市職員会館3階 6号室

出席者

委員15人
石田委員、市川委員、大野委員、岡田委員、佐竹(利)委員、早苗委員、佐々木委員、澤委員、塩川委員、髙橋委員、冨樫委員、仁木委員、西田委員、山田委員、𠮷田委員

事務局7人
黒蕨部長、佐藤次長、北嶋主幹、中屋主査、菊地主査、水野主任、松尾

欠席者

岩井委員、柏葉委員、木谷委員、佐竹(明)委員、島山委員、東郷委員、山下委員

会議の公開・非公開

公開

傍聴者の数

0人

会議資料(PDF形式)

【資料1】基本計画見直しに向けた考え方(素案)(PDF形式 808キロバイト)

【資料2】総合計画進捗状況報告書(素案)(PDF形式 3,074キロバイト)

【資料3】対応表(PDF形式 394キロバイト)

【資料4】 旭川市総合計画基本計画見直しに係る会議の進め方について(PDF形式 96キロバイト)

第5回会議次第(PDF形式 35キロバイト)

会議内容

1 開会

2 議事録の確認

事務局

(第4回会議の議事録について説明)

3 議事

(1) 旭川市まちづくり基本条例の評価検証・点検について(報告)

会長

まちづくり基本条例については、前回までの会議において、皆さんから様々な意見をいただいたところであるが、意見を踏まえた最終的な報告書等が配付されている。

これらについて、事務局から報告を受けたいと思う。

事務局

(報告書等に基づき、説明)

会長

只今、事務局から報告があったが、御意見や御質問はないか。 

(2)第8次旭川市総合計画基本計画見直しについて

会長

次に、本日の会議から、第8次旭川市総合計画基本計画見直しについて、委員の皆様の意見を伺うこととなるが、まず、会議の進め方について、事務局から、説明を受けたいと思う。

事務局

(資料1から4に基づき、説明)

会長

只今、事務局から報告があったが、御意見や御質問はないか。

それでは、資料1「第8次旭川市総合計画基本計画見直しの考え方(素案)」をもとに、事務局から概要の説明を受けて、皆さんからの意見を伺いたいと思う。資料1の「1 見直しの目的」、「2 見直しの考え方」については、関連する部分であるので、まとめて説明を受けたいと思う。事務局から、説明願う。

事務局

(項目の趣旨などについて、簡単に説明)

副会長

次に、資料1の「3 見直しの視点」について、順次、事務局から説明を受けたいと思う。まず、「(1)都市像の実現に向けての重点テーマ」についてであるが、重点テーマについては、基本計画全体に関わる項目であることから、会議の進行上、後段において、全体を通して意見を伺うこととし、「(2)基本政策」から、説明を受けたいと思う。最初に、「ア 子どもに関する喫緊の課題への対応」について、事務局から説明願う。

ア 子どもに関する喫緊の課題への対応

事務局

(項目の趣旨などについて説明)

会長

それでは、「ア 子どもに関する喫緊の課題への対応」について、御意見や御質問はないか。

委員

新聞やテレビで報道されているとおり、児童虐待や子どもの貧困が社会問題となっている。旭川市民の年間所得について、統計では、低所得者が多く、子育てに関わる父母は生活不安や生活困難などにより、ストレスが溜まっているという状況があるかも知れないが、子どもは次代を背負う貴重な宝であり、児童虐待などはあってはならないことだと思う。地域では、子ども食堂や認知症カフェが展開されている。児童虐待や貧困に対して適切な対応をするためには、家庭と地域、学校、児童相談所、警察などが密接な連携を図り、情報を共有して対応しなければならない。子どもの居場所づくりについて、神居地域に空き家を利用した様々な世代の交流の場所ができた。地域包括支援センターの保健師さんなどにも来ていただいて、相談できる場所になっている。このような援助を要する子どもたちが健やかに育っていく取組を大きく進めていく必要があると思う。

会長

他に御意見や御質問はないか。

職務代理者

子どもの貧困の話や家庭の収入の話が出ているが、教育の問題でも、一斉テストの結果を見ると、北海道は、順位が下の方になる。例えば、地域に歴史がある地方は、まち全体に教育に対する意識がベースにあって、学ぶということに対する教育の意識がそもそも高いということがある。年収については、旭川には高い収入を得られる仕事がないというのも現状であるが、勉強することは大事であるという、教育に対する高い意識付けが足りないような気がする。教育に対する意識を高め、その先にはどのような夢があるのか、そのようなことをそれぞれの人が思っていけるような社会になると全体として学力が上がるのではないか。向学心であるとか、そういうところを何とかできないかと思う。貧困によって、将来に対する夢がなくなってしてしまうことが一番大きい問題であると思う。自分で立って歩けるようになるための教育に対する意識付けや、こういうことを学びたいと自発的に子どもたちが考えられるような意識付けの取組があれば良いと思う。もっと上にいける子どもがいても、高卒でいいという意識や、親としても、側に置きたいからブレーキをかけているという面もあるかもしれない。また、例えば、企業誘致を推進するにしても、ネックになっているのは、その企業で働いている人が家族ごと来なければならないことである。旭川は安全安心であることに加え、子どもの教育環境が整っているということを示すことができれば、単身赴任ではなく、家族で来てもらえるということにもなると思う。

会長

他に御意見や御質問はないか。

委員

教育について、年収が低いことと学歴が低いことがリンクしているというのはよくいわれているし、それが子どもを生まないことにもつながってくることもある。貧困の問題については、根本的なところに取り組む必要性を感じた。今回の総合計画の見直しは、長期的な部分の視点に立って見直しを行うことになるかと考えていたが、「喫緊の課題への対応」というタイトルのとおり、児童虐待や子どもの居場所づくりなどは、どちらかというと長期的にというよりも、すぐにでもやらなければいけないことである。見直しという視点に立つと、起きている問題に対処していくだけではなく、将来を見据えて、子どもの成長を支えるなど、もっと根本的なところを見直していくことが大事ではないかと感じた。総合計画の策定時と変化している部分、例えば、画一的な教育から、個人個人に合った教育という方向に見直されていること。昔は、みんなに同じように教えることが公平であったが、今は一人ひとり違う教え方をすることが公平であるというように、時代の変化とともに考え方も変わっている。そういうことなどを見直しに反映したら良いのではないかと感じた。

会長

他に御意見や御質問はないか。

委員

子どもの環境について、各委員の話にも出ているように、経済的な部分が一番の問題であると思う。旭川市には大きな企業がなく、共働きや非正規の人が多いということが関係していると思うが、市民の個人所得が低く、道内35市の中でも18番目である。人口の規模からすれば、5番目くらいにいなければならないと思う。両親がフルに働かなければ生活していくことが大変であり、旭川だけではないが、例えば、昔はそれほどなかった悪質なあおり運転が増えていることなど、大人の不満が色々なところに出ているのではないか。不満を持った大人のはけ口が子どもにきているように思う。児童虐待は今に始まったことではないかもしれないが、最近は異常な児童虐待が起こっている。それはやはり親たちに余裕がないということから始まっているのではないかと思う。旭川の子育て支援は相当進んでいると思うし、少人数学級や病児保育などの先進的な取組があり、子育て中の親たちからは、どんどん環境が良くなっていると感じるという声をよく聞くが、子どもの出生数が上がっていないという現実もあり、これからは、経済的な環境についても、思い切った対策を行っていかなければならない。また、子ども食堂について、本当に必要としている子どもが来ているのか、お楽しみ会のようになってしまっており、本来必要としている子どもが来づらい状況になっているのではないか。もし、そのような状況であれば、公ではない形で支援することも必要であると感じる。

会長

他に御意見や御質問はないか。

委員

基本政策というからには、本当に基本となるものを掲げる必要があると思う。例えば、大きな問題は、子どもたちの心をどう育てていくかということであると思う。難しい問題ではあるが、難しい問題だからこそ、そういうことを掲げて施策を考えていく必要があると思う。子ども食堂の話が出たが、東京では、行く人がいなくて大変であると聞いた。行くと「あの家は貧しい」と言われていじめを受けるという理由で、どうしても行けなくなってしまうとのことであり、都会では、子ども食堂が、そのような理由で頭打ちのようになっている状況に愕然とした。根本にあるのは、人を思いやれる、人の気持ちを考えられる心をどう育てていくかであると思う。大変難しいことであるが、是非、そういうところをくみ取った基本政策であってほしいと思う。

会長

他に御意見や御質問はないか。

委員

私は、旭川ウェルビーイングコンソーシアムを通じて、旭川市「私の未来プロジェクト」という、小中学生が性教育を通じ命の誕生をはじめとして様々なことを学んでいく授業に関わり、その中に大学生をスタッフとして派遣している。小中学生に対して「自分のことが好きか」、「自分が大切な存在だと思っているか」等の自尊感情に関するアンケート調査を行うなど、子どもたちが授業を振り返り、自分の心や生き方について考えてもらう中で心を育てていく取組を行っている。参加する学校も増えてきており、大学生ボランティアの数も足りないくらいである。これらの取組を通じ、大学生と子どもたちが交流を行うことで、子どもたちから「大学生になりたい」という声も聞く。また、その中で、3歳までの赤ちゃんを連れた母子に中学生とのふれあい体験に参加してもらう授業もあるが、参加する母親たちにとっては、母校に貢献できる、子どもをかわいがってもらえる場所に参加できるということでリピーターが多い。「地域で子育てを」とよくいわれる中、場所がなければなかなか出ていけないというのが実状であるが、母子にとっては、子どもをかわいがってもらえる場所であることに加え、中学生の教育に参加、貢献できるという喜びにつながっているように思う。成果指標について、子どもたちの立場からの指標を設定することは可能かどうかを確認したい。基本政策1の成果指標「子どもが健やかに成長していると感じる市民の割合」については、市民の意識を計っているものであると思うが、子どもたちの立場からの指標として、例えば、子どもたちの自尊感情に関するデータなどは活用できると思う。

事務局

各学校では、児童生徒に対し、毎年アンケートを実施しており、推進計画における評価指標では、その結果を活用し、子どもたちの立場からの指標も一部において設定しているという状況である。成果指標も今回の見直しの対象となる部分であるので、検討させていただく。

委員

評価検証結果報告書の課題の部分でも、データを使ったまとめ方をしているものもあり、データについては、成果指標として見せていくものと、課題の部分を把握していくために活用していくものの両面があると思うので、市民に開示する部分としては、旭川の実態について、各種のデータをどのように見せていくかについて検討していくと良いのではないかと考える。

事務局

成果指標も含め、データの活用については、検討させていただく。

会長

他に御意見や御質問はないか。

委員

子ども総合相談センターについて、相談窓口の電話番号が記載された案内文書が小学校で配付されているが、それがどのくらい生かされ、どの程度のアクセスがあるのか。旭川市でも児童虐待に関する相談件数が増えているということであれば、子ども相談センターへのアクセスも増えているのかについても数字として知りたい。

事務局

子ども総合相談センターの相談件数等について、データが手元にないので、次回の会議までに確認させていただきたい。

委員

昨年頃から、子ども総合相談センターに関する案内文書の配付が一気に増えている印象があるが、それは、それなりの需要があるからなのか、それても昨今のニュースを受けてそのような文書を増やしているのか、その辺りの関係性を確認したいと考えている。

事務局

案内については、小学校入学時などのそれぞれの段階において、きめ細やかに情報提供を行うために配付しているものであると思う。

委員

子ども食堂について、学校等において、子ども向けに案内を行っているのか。そのような案内については、あまり聞いたことがない。

事務局

小学校を通じて案内されていたことがある。学校や地区によって差があるものかもしれない。

委員

保育所等の待機児童の解消について、現在の状況はどうなっているか。

事務局

年度当初である平成30年4月に、待機児童ゼロを達成したが、10月に40人程度発生しており、年度を通じてゼロではない状況である。

委員

放課後児童クラブについて、民間に委託することになるかもしれないという内容の保護者向けのアンケートがあったと聞いたが、実際にどこの団体に委託するかなどは決定しているのか。それとも、案の段階で保護者の意見を聞いたということなのか。待機児童ゼロと聞いているが、一般に委託しなければならない切迫した状況にあるのか、その辺りを確認したい。

事務局

民間への委託については、待機児童の有無という面ではなく、民間委託によりこれまで以上にサービスを向上させるという面から考えているのではないかと思う。来年度すぐにではなく、その先の検討として、サービスの向上や、子どもたちにより良い環境を提供していくという意味で検討しているのではないかと思う。なお、先ほど問い合わせのあった子ども総合相談センターの相談件数についてホームページで確認したところ、一例として、発達支援相談は、平成28年度において、就学児で154件、未就学児で363件の実績がある。また、虐待、非行などに関する児童家庭相談は、平成28年度において約3600件という実績がある。その他、巡回相談や親子教室など様々な取組を実施している。

委員

児童虐待などの相談については、子どもからどのくらい発信されているかが重要であると思う。先日のニュースのように、子どもから発信したものが親に潰されるというケースも考えられることから、それらの実績の中で、子どもからの相談件数がどれくらいあるかを確認したい。

会長

他に御意見や御質問はないか。

委員

子どもからの声を聞く環境を更に充実させて、子どもたちからの声を 100%受け止める体制にしていく必要がある。また、SNSについても、LINEに入ってないというだけで居場所がなくなる。また、LINEの世界の中でも上下関係ができてきて、いじめが発生しているなどの話も聞く。そのような現状に対し、市の相談窓口も入り込んでいき、例えば、LINEの中に相談窓口を設置できれば、もっと子どもの声を聞くことができるのではないか。子どもの声をいかに吸い上げるかという視点を計画に盛り込んでいければ良いと思う。

会長

他に御意見や御質問はないか。

委員

計画全体に関わることであるが、成果指標について、目標値の設定の根拠を明確にした方が良いと考える。例えば、目標値が70%である場合と90%である場合とでは、政策に取り組む姿勢も変わってくるのではないか。今回の見直しについては、そのような部分も整理してはどうか。

事務局

成果指標の目標値設定の考え方については、成果指標ごとに、総合計画の冊子の下部に、成果指標の目標値設定の考え方を記載している。また、旭川市民アンケート調査の結果を成果指標としたものの目標値設定の考え方については、総合計画書の87ページに記載しており、統一的な考え方で目標値を設定している。今回の見直しに当たっては、頂いた意見を参考に、目標値の設定についても検討していきたい。

会長

他に御意見や御質問はないか。

職務代理者

子どもに関する指標は、子どもと触れあう機会の多い人を対象にしたアンケート調査なのか。市民全体を対象としたアンケートであれば、子どもと普段あまり関わりのない人の回答も含まれていると思う。そう考えると、例えば、子どもが将来に対してどのような夢を持っているのかなど、子どもの意見を指標とした方が、より正確な指標となるのではないか。

事務局

旭川市民アンケートは無作為抽出で実施しているため、子どもとあまり関わりのない方の回答も含まれている。先ほど御意見をいただいた、子どもの視点や考え方に立った指標や、目標値の設定などについて、活用できるデータがあるかどうかも含めて確認し、検討したい。

会長

他に御意見や御質問はないか。

なければ、「イ 本市にふさわしい高等教育機関の設置に向けた検討の継続」について、事務局から説明願う。

イ 本市にふさわしい高等教育機関の設置に向けた検討の継続

事務局

(項目の趣旨などについて説明)

会長

それでは、「イ 本市にふさわしい高等教育機関の設置に向けた検討の継続」について、御意見や御質問はないか。

委員

「基本計画見直しの考え方(素案)」の全体を通して、人口の自然増減に関する視点はあるが、社会増減に関する視点は、イの部分の若者の転入に関する記載しか見当たらない。基本計画の見直しに当たっては、UIJターン、若者の呼び込み、子育て世帯の呼び込みなど、社会増の視点も入れることができれば良いと思う。

会長

他に御意見や御質問はないか。

委員

現在、旭川大学の公立化を検討しているが、旭川市内には、既に、旭川医科大学、北海道教育大学旭川校がある。公立大学が実現した場合、目的は地域の人材育成であると思うが、現状ではいろいろな課題があり、スムーズに進んでいないという実態がある。旭川には大手の企業がないこともあり、高校を卒業し、就職するにしても、大学に進学するとしても、旭川を離れ、札幌や本州に出てしまう人が8割であり、公立大学ができても、若い人が地域に残り、地域が活性化するかどうかははっきりしない。高校を卒業した人が旭川市に住んでいたいと思ってもらうためには、産業振興、地場産業の活性化、雇用の安定が重要であり、今後、公立大学の設置については、費用面やどのような学科を設置するかなどについて、更に市民の声を聞き、分析を行っていってほしい。

会長

他に御意見や御質問はないか。

職務代理者

もし、旭川大学を公立化するのであれば、将来を見据え、主要となる産業や技術とセットで、市としてアピールしながら、企業誘致とその主要産業の核となる教育機関として進めた方が良いのではないかと思う。千歳科学技術大学は公立化して倍率が上がったが、大学としてターゲットをどこに絞るか、もう一つは、旭川に既にある高等教育機関とどういう形で連携を進め、そのことによってどういった成果を出していくかを考えていくことが重要である。

会長

他に御意見や御質問はないか。

委員

旭川大学の公立化について、地元の産業に関連する学科をつくり、地元の産業をより高めることができるような人に来てもえる大学にしたら良いと思う。他と同じような大学では意味がないので、産業や特色、旭川市の魅力を育てていける、本市にふさわしい、本市にしかない高等教育機関を設置するという方向で進んでほしいと思う。

会長

他に御意見や御質問はないか。

委員

若者の定着のために、大学の果たす役割として非常に重要である。地域の各高等教育機関との連携を図り、子どもたちが高校を卒業後、市外に転出しないように、未来を担う人材の育成を推進していかなければならないと思う。

会長

他に御意見や御質問はないか。

委員

旭川大学にも看護学科、コミュニティ福祉学科がある。旭川の強みである医療や介護の人材は引く手あまたであることから、それらの学科は残っていくと思うが、公立化に伴いどの部門を充実させるかということが、企業誘致や産業の関わりで重要であると思う。旭川医科大学においては、看護学科では半分以上が地元旭川に残る。また、医学科では教員からも働きかけ、3割程度が医大病院に残っている。大学の立場としてできることとして、愛校心を育み、この大学で学んで旭川に貢献したいと思える人材を増やすことで、自然とまちへの愛着につながっていくと考えており、そのような教育を行っている。また、地元の人に入学してもらうための取組としては、大学単独ではなく、高校とのつながりが大事であり、本学では、例えば、高校に出向き、看護に興味のある学生を対象としたミニ勉強会を開くなど、高校とのつながりをつくる取組も行っている。

会長

他に御意見や御質問はないか。

委員

公立大学の設置については、前々回の市長選のときからの問題であり、東海大学が閉校したことから、旭川に新たにものづくり大学を設置し、デザインを発信できるような若者を育てたいという家具業界からの要望に応えなければならないというところから始まり、今に至っているものである。そのため、目的がなく、何となくぼんやりしているのではないか。鷹栖町は、福祉分野で旭川大学と連携を行っており、旭川大学に鷹栖町から通い、資格を取った後、鷹栖町で仕事に就いた場合に奨学金の負担を町が担うなど、必要なものに絞っている。旭川は医療が充実していることから高齢者がどんどん移住してきているが、病院は、地域の活性化にはならない。やはり産業、企業がしっかりしないと旭川の経済の発展にはつながらないという話も聞いたことがある。旭川の大学には、具体的にどういったものが求められるのか。大学を設置することによって、旭川の経済にどういう効果があるのか、そういったことに狙いをしっかりと定めていくということが必要であると感じている。

会長

他に御意見や御質問はないか。

なければ、「ウ 本市の特性を生かしたスポーツ振興の推進」について、事務局から説明願う。

ウ 本市の特性を生かしたスポーツ振興の推進

 事務局

(項目の趣旨などについて説明)

会長

それでは、「ウ 本市の特性を生かしたスポーツ振興の推進」について、御意見や御質問はないか。

職務代理者

スポーツが好きなのだが、旭川市にプロバレーボールチームができたことを今回、初めて知った。もっとコマーシャルを行った方が良いのではないか。

会長

他に御意見や御質問はないか。

委員

スポーツ振興は良いことであると思うが、現在の計画において、文化について1行しか出てきていないのは寂しい。スポーツと文化は両翼であるべきである。旭川は文化の面でどんどん貧しくなってきていると思う。かつては音楽のまち旭川といわれて騒がれた時代もあったが、今は演奏会を開くとなっても有名な演奏家が来るのを避けるという状況になりつつある。このような状況の中で、施策にも文化の振興が出てこないのは少し寂しく思うので、何とか考えてほしいと思う。

事務局

災害対策の考え方の中に、観光客への対応をどのようにして速やかに行うのかなど、市民だけではなく、観光客等を対象とした考え方を持たなければならないと思うし、そのような視点は大事だと思う。

会長

他に御意見や御質問はないか。

なければ、「エ スノーリゾート地域の構築などによる通年型観光の推進」について、事務局から説明願う。

エ スノーリゾート地域の構築などによる通年型観光の推進

事務局

(項目の趣旨などについて説明)

会長

それでは、「エ スノーリゾート地域の構築などによる通年型観光の推進」について、御意見や御質問はないか。

委員

都市型スノーリゾート地域の構築とは何か、内容について教えてほしい。カムイスキーリンクスの周辺に中国資本が入ってきてホテルが建てられる予定がある、中国資本に神居古潭の一部が買い占められているなどという話を聞いたことがあるが、行政は何か対策などを講じているか。

事務局

本市と近隣市町村で構成されるDMOがカムイスキーリンクスを指定管理で運営しているが、都市型スノーリゾートの地域構築とは、圏域には、スキーリンクスだけではなく、黒岳や旭岳、比布、キャンモアなど多様な、素晴らしい雪質のスキー場があり、これらのスキー場を巡っていただくことで長期滞在をしていただけるようにするという広域観光の推進に係る取組である。中核市の周辺に良質なスキー場がいくつもあるという環境は、全国的にもあまり例がない環境であり、そのような環境を活用していきたいということで、都市型スノーリゾートという名称を用いている。現状において、リンクスの周辺で開発行為や水資源に影響を及ぼすような行為はないと把握している。

会長

他に御意見や御質問はないか。

委員

カムイスキーリンクスについて、今年は雪質が良いこともあり、全てのコースが開放されているということもあるが、DMOが指定管理を行うようになり、洗練されたと思う。また、自動改札にもなり利便性も向上し、料金も比較的安く、雪質も良く、穴場であると思う。ホテルからバスで外国人観光客を運ぶなど、観光客も増えているが、お客様の数としてはまだまだ多くないという印象を受けるので、リンクスの良さをもっと発信してほしい。外国人とゴンドラで一緒になることもあるが、英語表記がない、受付にも英語を話せる人がいないという声もある。外国人に対する環境についても、少しの工夫で現状よりも良くなると思うので、そのような部分を改善しながら、PRを行ってしてほしい。

事務局

DMOが運営するのは今年からであり、外国人観光客の受入体制の充実も目指して、今後、段階的にPRしていく。来週からスノートラベルエキスポが開催される予定であり、海外の旅行関係者に実際にカムイスキーリンクスを見てもらい、PRを行う予定である。その中でも意見を聞いて改善していくなど、着実にやっていくことになると思う。

会長

他に御意見や御質問はないか。

委員

スキー授業について、市内の小学校では割と行われているが、中学校3年間では行われていない状況である。高校でも行われているところとないところがあるというのが現状であると思う。公立、私立の学校に関わらず、指導する人材の育成の意味も含めて、スキー場を利用してもらい、冬の良さを子どもたちにもっと分かってもらう取組が必要であると思う。観光客だけでなく、地元の子どもたちにも良さを伝えた方が良いと思う。

会長

他に御意見や御質問はないか。

委員

冬のスポーツについて、現在、スキーブームが復活している。長野などのスキー場も復活していると聞いているし、一時期、スキーを辞めていた人でも、再び始める人が多いと聞いている。平昌オリンピックの影響で、カーリングも盛り上がっているが、これからはやはりスキーだと思う。中国からも、団体ではなく個人でスキーをしに北海道や東北に来ているが、その人たちへの対応をもっと良くしていかなければならない。旭川市はまだまだ国際的な環境になっていない。都市型スノーリゾートを成功させることができるかどうかということは、これからの旭川を大きく左右するのではないかと思っている。スケートについても、今はフィギュアスケートが人気で、旭川でも駅前にスケートリンクを作っているが、昔は地域の公園に氷を張って自由に滑っていた。昔みたいにしても良いのではないかと思う。

会長

他に御意見や御質問はないか。

委員

スキー授業について、小学校では行われているが、中学校では行われておらず、その代わり宿泊研修でスキーに連れて行っている。高校では、年2回スキー授業が行われているという状況である。小さな小学生の授業と高校生の授業の時期が重なり、高校生は気をつけて滑っていても、小学生が急に飛び出してくることがあり、危なく感じることもある。現在、カムイスキーリンクスやサンタプレゼントパークが授業の場所とされているが、使えるスキー場の幅を広げる、又はコースを区別するなどの工夫をすれば、子どもたちがもっと自由に滑ることができるのではないか。

会長

他に御意見や御質問はないか。

委員

カムイスキーリンクスの英語表記についての話が出たが、リンクスでは、私の会社がDMOから業務委託を受けて、リンクスの中にコンシェルジュデスクを開設し、英語や中国語を話せるスタッフを配置して対応を行っている。日本語の表記しかないものは随時追加するなど、徐々に改善を行っているところである。DMOとしては、カムイスキーリンクスだけでなく1市7町の圏域全体で観光を推進しているところであるが、圏域には、旭岳をはじめ、まちなかからすぐ近くのところにパウダースノーのスキー場があるということは、世界でもあまり例がない。例えば、ヨーロッパやカナダに毎年のように行っていたが、旭岳に行ったらそこにしか行けなくなったという人もいて、圏域で見れば、世界一の雪質であるといっても問題ないくらいである。海外から来られる方の中には初心者の方が多いので、スクールに通うなどして楽しまれている。大きいスキー場だけでなく、伊の沢市民スキー場で練習しているということもある。また、圏域では、車で1時間くらいの範囲で、旭川を中心として色々なスキー場に行けるので、まちなかに滞在し、昼はスキー場に行き、夜はまちなかでご飯を食べるという人もどんどん増えていくと思う。都市型スノーリゾートの構築について、旭川が中心となって進めていくことはとても有効であると思う。

会長

他に御意見や御質問はないか。

委員

スタルヒン球場の前をよく通るが、冬はほとんど活用されていない。冬でも、球場の中で子どもたちが遊べるようにすれば良いと思うし、ナイター設備ももっと活用できれば良いと思う。また、プロ野球について、北海道には日本ハムファイターズのファンだけでなく、昔からの巨人ファンもいる。他の球団も呼べるような球場になれば良いと思う。そうすれば、名寄や士別などの近郊からも観に来ていただけるのではないか。

会長

他に御意見や御質問はないか。

委員

旭川のにぎわいづくりについて、市が、食べマルシェや冬まつりなどのイベントを開催するときに、高校生なども実行委員会に入れ、アイディアを出してもらってイベントを実施してはどうか。自分たちが意見を出したイベントが成功することで、その高校生などが達成感を味わうことができ、旭川に対する愛着も生まれてくるのではないか。

会長

予定している時間となったので、本日の会議はここまでとし、次回は(オ)から、御意見を伺いたいと思う。また、次回は残りの項目のほか、本日の分も含めて「見直しの考え方(素案)」全体を通しての御意見も伺いたいと思う。

4 次回の審議会について

会長

それでは、次回の審議会について、事務局から説明願う。

事務局

次回の審議会については、3月18日(月)の18時30分から開催することとし、本日に引き続き、第8次旭川市総合計画の基本計画の見直しにかかわる御意見をいただきたいと考えている。日程等については、後日、改めて、御案内をさせていただきたいと思う。

5 閉会

会長

それでは、本日の会議はこれで終了する。

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