市長定例記者会見(令和5年9月5日)

情報発信元 旭川市

最終更新日 2023年9月12日

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開催概要

日時:令和5年9月5日(火曜日)午後3時30分~午後4時05分

場所:第2応接室

動画

令和5年9月5日定例記者発表・質疑応答(新しいウインドウが開きます)

資料

1 新型コロナワクチン秋開始接種について(PDF形式 1,578キロバイト)

2 北の恵み 食べマルシェ2023(PDF形式 1,147キロバイト)

3 ベイシアでの物産展開催について(PDF形式 2,780キロバイト)

発表項目

新型コロナワクチン秋開始接種について

新型コロナウイルス感染症の感染対策及びワクチン接種の実施に当たりましては、多くの市民の皆様の御理解と御協力、また、医師会並びに各医療機関の皆様の最大限の御支援、御尽力をいただき、改めて感謝申し上げます。
さて、現在の感染の状況ですが、資料のグラフは、5月8日以降の旭川市、全道、全国の定点の動向を示しています。全国的に感染が緩やかに拡大しておりましたが、本市は、8月上旬ころから急激に上昇しており、北海道全体で感染が広がっています。
お盆や夏休みによって全国的に人の往来が増えたことなどが要因として考えられます。
現在は19.77という定点ですが、これは今年の1月第1週とほぼ同じ水準です。当時の入院数は80名前後を推移していましたが、現在は111名ということで、病床数に占める割合は約60%です。
しっかりと高齢者の皆様の健康を守っていきたいと思います。
まちも活気が戻ってくる中、皆様が安心してお出かけしたり、友人や家族と団らんを楽しんでいただくためにも、換気、手洗い、場面に応じたマスクの着用など、基本的な感染対策を心がけていただくようお願いします。
もし、発熱など体調に異変を感じたときには、無理をせず休養をとってください。
また、感染に備え、医薬品や食料品などの準備をしておくことをおすすめしますとともに、特にウイルスに対する抵抗力を高めておくためにもワクチンの接種も御検討いただきたいと思います。
そこで、今月から予定していますワクチン接種についてお知らせします。
現在、65歳以上の方、基礎疾患等をお持ちの方や医療従事者などを対象に接種を進めているところですが、9月20日からは、今年度最後の接種となる「秋開始接種」がスタートします。
使用するワクチンは、現在、感染の中心となっていますXBB1.5系統に対応したワクチンに切り替わり、感染した際の重症化予防効果などが高まることが期待されます。
接種の対象は、1、2回目の初回接種を終えた生後6か月以上のすべての市民で、接種回数は1回です。
秋開始接種では、これまでと同様に接種券が必要となります。
使用するワクチンが新しくなりますことから、生後6か月以上の全ての市民、約31万人に接種券をお送りします。
9月8日からは、昨年10月以降に接種を受けており、接種後3か月経過している方、9月29日からは、昨年10月以降に接種を受けていない方、10月上旬からは初回接種を終了していない方に分けて、郵便でお送りします。
接種券は、オレンジ色の封筒でお送りしますので、到着までお待ちください。
これまでに送付した接種券は9月20日以降使えなくなります。
古い接種券をお持ちの方は破棄していただき、新しく届くオレンジ色のラインが入った接種券をお使いいただくようお願いいたします。
接種は市内の医療機関のほか、2か所の集団接種会場で受けることができます。
接種を希望される方は、これまで同様、接種券がお手元に届きましたら、かかりつけ医に直接予約するほか、コールセンターやインターネット、また、今月末までは市内9か所の予約サポートセンターでもご予約いただけます。
9月に入り、秋の気配も感じられるようになりました。本市では、食べマルシェも予定しているほか、各地で様々なイベントが開催されます
皆様が、思い思いに楽しいひとときを過ごしていただくためにも、場面に応じて感染の予防を心がけていただくようお願いいたします。

北の恵み 食べマルシェ2023について

今年も「北の恵み 食べマルシェ2023」を、9月16日から18日までの3日間の日程で開催いたします。 
JR旭川駅前広場、平和通買物公園などの“まちなか”に、道北各地の“美味しいもの”が結集し、多彩で豊かな食の供給基地である道北、そして旭川の魅力を広く発信してまいります。 
出店者数は、共催事業である「駅マルシェ」を含め、前回と同程度の239店の参加を予定しております。

次に会場構成ですが、「旭川駅前広場」、「平和通買物公園」、「七条緑道」の3つの会場となります。

次に今回の食べマルシェのトピックスについて、4点御紹介いたします。

「特別企画ブース」として、今年の4月に「旭川食のアンバサダー」に就任した下國伸シェフが考案した2種類のオリジナルカレー(旭川カレー・南さつまカレー)を販売するほか、同シェフ監修のホルモンカレーそばの販売コーナーを設けます。

2つ目にステージイベントの復活です。旭川駅前広場ステージでは、新型コロナウイルスが5類感染症に移行したことから、基本的な対策を行った上で、集客力のあるイベントを実施し、中心市街地の賑わいづくりを行います。
また、七条緑道ステージは、前回実施を見送った市民ステージの復活を行います。

3つ目は、北の恵み 食べマラソン2023です。買物公園をはじめとした中心市街地の飲食店を巡るQR形式の電子スタンプラリーとなっております。

4つ目は、四大グルメイベントスタンプラリーです。北海道各地で秋に開催されている大規模グルメイベントである、とかちマルシェ(帯広市)、はこだてグルメサーカス(函館市)及びさっぽろオータムフェスト(札幌市)の3イベントと連携し、収穫期を迎えた秋の北海道の美しさや各地の食の魅力を多くの方に満喫してもらうことを目的とした、各イベント会場を結ぶスタンプラリーとなっております。

今回も来場者や参加者の皆様に、安全・安心に楽しんでいただけるよう、新型コロナウイルスの感染対策をはじめとする基本的な衛生対策を実施しながら、関係者一同、準備を進めてまいりますので、「北の恵み 食べマルシェ2023」にぜひご来場いただきますよう、よろしくお願いいたします。

ベイシアでの物産展開催について

東日本を中心に130店舗のスーパーマーケットを展開するベイシアの佐倉店で「旭川・北海道フェア」を開催いただきました。佐倉店は千葉県佐倉市にあり、ベイシアの中でも売上上位の店舗で、8月30日(水曜日)から本日までの期間で販売されました。
ベイシアの相木社長は、旭川出身で、昨年の夏にオンラインで面談の機会をいただき、その後調整を重ね、今回の取組を実施するに至りました。
こちらは売場の写真ですが、佐倉市近郊の方に、商品の魅力を伝える販促POPや試食を通じて旭川産品の魅力を発信し、多くの方に購入いただきました。
旭川ラーメン、塩ホルモン、旭川産米、豆、スイーツ、老舗焼鳥屋監修の冷凍弁当など、市内各メーカーの優れた商品を販売いただき、会場は大盛況だったと伺っております。
本市としては、ベイシアをはじめ道外・海外の販売拠点との結びつきを深め、旭川の食の魅力発信に努めるとともに、地域企業の販路拡大を支援していきたいと考えています。
ベイシアとの今後の具体的な取組につきましては、物産展の継続開催をはじめ、ベイシアアプリを活用した旭川産品のEC販売や、旭川産原料を活用したPB商品開発など進めていきたいと考えており、今後協議を継続してまいります。

質疑応答

食べマルシェの開催における感染対策について

NHK

今新型コロナウイルスの感染者数が増えてきている状況のなか、食べマルシェの開催にあたっては、感染対策を行った上でやっていきたいということだが、具体的にはどういう対策を行うのか。

市長

今までは店舗が密集して次から次に並んでいる状況でしたが、昨年から出店する店舗数が減ったこともあり、これが逆にピンチからチャンスとなって、空いたスペースに飲食コーナーを設けたり、消毒用スプレーを置いたりすることが可能となりました。そういったことを今後もしっかりと周知してやっていきたいと思います。昨年でそのような知見が得られ、市が取り組まなければならないことの一つと思っています。今回も、いろんなところで、人流が密集しないよう、声かけをさせていただいたりすることも進めていきたいと思っています。

市内小・中学校における猛暑対策について

北海道新聞

今年は異例の暑さが続いて、猛暑対策が課題となっている。苫小牧市は、全小・中学校の普通教室に冷風機を設置することを表明したが、旭川市では、市立の全小・中学校に冷房設備、もしくは冷風機を設置するお考えはあるのか。また設置する場合、冷房設備・冷風機、それぞれ費用がどれくらい見込まれるのか。

市長

9月1日に市議会公明党の皆様から、小・中学校の普通教室にエアコン設置を求める緊急要望をいただきました。公明党の皆さんも含め、いろんなチャンネルから、エアコンの設置に対する要望をいただいており、来年度以降も猛暑が続いていくという前提で考えていかなければならないと認識をしています。
旭川市の小・中学校のエアコンの設置状況をまず説明させていただきます。現在のところ16.1%の設置率で、全部で1、100室以上あることから、まだまだ設置が遅れている状況です。そのうち、保健室は小学校で41校、これは小学校全体の80.4%、中学校は17校、これは中学校全体の65.4%にあたります。熱中症などの際に真っ先に駆け込む所が保健室ですから、これだけみても遅れています。
今年は猛暑が続いたため、8月23日から25日間の3日間、下校時刻の繰上げを行いました。また8月21日からは北海道からの通知に合わせて、未然防止活動なども行い、熱中症警戒アラートにより運動は原則中止などの対策をとりました。
市としては、まず市内小中学校の現状をしっかりと把握をしたいという考えから、公明党さんの要望をいただいてすぐ、教育長に今年の小中学校の状況把握をお願いしており、その結果を待ちたいと思っています。
旭川市でも秘書課に1台冷風機が設置されており、風が当たるところは気温が下がり過ごしやすくなっています。しかし、それをサーキュレーターで回していますが、少し距離が離れると効果が大きく失われます。学校に置き換えた場合には、1台では到底少ないというのが私の考えです。1台5万円としたら1、100室で5、500万円かかりますし、空調の設備や風が漏れないようにすると、さらに費用がかかることが予想されます。また本格的な冷房設備を設置する場合は、1か所数百万円ですから、十数億円の費用がかかります。
調査結果が出た後、風通しがいい教室と、本当に風が通らない教室で温度差もあると思いますので、そのような状況を把握して、喫緊の課題としてとらえていきたいと思います。
8月27日に防災会議に出席し、避難所になっている西神楽交流センターにいきましたが、とても暑かったです。万が一の際、線状降水帯などが発生した場合に、3日から1週間、たださえ非常事態の中で、この暑さの避難所で過ごすことを考えると、避難された方の大変な状況が想定されます。市内の避難所などの施設も含め、調べていきたいと思います。
また今回、市長会から自民党道連に対して要望がなされます。9月11日午後で現在調整中ですが、自民党道連会長の中村代議士と公明党北海道本部代表の稲津代表、それから内閣府、子ども家庭庁、文部科学省に対しても予定しています。恵庭市長の原田氏が会長を務めている市長会において、そのような動きもありますので、本市も一緒に行動し、予算の確保と費用を見極めながら判断をしていきます。また伊達市で起きたような暑さによる子どもの事故は、起こしてはならないと思っています。

毎日新聞

保健室に優先的にエアコンつける考えはあるのか。

市長

保健室の中でも状況に違いがあると思いますので、そういったことを調査しています。

花咲スポーツ公園等再整備タスクフォースからの検討結果報告について

北海道新聞

先ほど、市とコンサドーレによる花咲スポーツ公園等再整備タスクフォースから市長に検討結果の答申がなされたが、改めて今の市長のお気持ちは。

市長

コンサドーレの皆様とは、昨年の食べマルシェの時期に連携協定を、本部ブースにて結ばせていただきました。その連携協定に基づき、今年の5月からタスクフォースをコンサドーレ様と市で連携をして進めてきたところです。今回の報告書には、本当に旭川のスポーツ環境、花咲スポーツ公園を中心に、課題が記載されており、その課題をしっかり分析した上で様々な御提案をいただいております。そしてその提案書の内容に「コストセンターからプロフィットセンターへ」という文言がありました。スポーツ施設はコストがどうしてもかかってしまいますが、それを逆転の発想で収益を最大化していくことによりバランスをとっていくというものです。そしてスポーツ施設のみならず、新たなまちづくりの拠点としていくべきという方向性も示されており、これは市の考えと一致しております。しかし一方で、コストの面や駐車場の問題のほか、東光スポーツ公園も、平成28年に令和12年度までを事業認可期間とする基本計画を策定し、その中で複合体育施設を設置することも記載されています。市民利用が何より第1でありますし、あわせて、ヴォレアス北海道、あるいは日本代表で盛り上がっているバスケットのBリーグの試合を行えるような、そういったスポーツ・エンターテイメント、さらには今回の提言の中でカフェやいろんな児童施設、スケートボードパーク、プール、室内練習場など様々な御提案をいただいております。まずは、今回の提案書をしっかりと読み込ませていただき、庁内で検討を進めてまいります。

旭川新聞

ヴォレアス北海道のSVリーグ参入に関して、設定期間が決まってるが、施設をどうする考えか。

市長

S5リーグの規定の中で、2030年という方向が示されていますので、そこを目指してやっていく必要があるとは思いますが、まずは、今回の提案書を受け止めさせていただき、検討を進めていきたいと思っています。あと、S5リーグのほかBリーグの基準もありますが、現在のところBリーグの基準のほうが高いのではないかという話も一部出ていますので、そのことも加味しながら考えていきたいと思います。

旭川新聞

一部報道機関で、施設の場所も設定されたと報道されたが、どういうことなのか。

市長

私も承知しておりません。あくまでもタスクフォースの検討結果を踏まえて、内部的な検討を進めていきます。

旭川新聞

市のスポーツ施設は当然市民が使うことを目的につくられたものだと思うが、民間団体の例えば体育協会などをタスクフォースの中に入れて、話を進めることは考えているのか。

市長

そういったことはこれからしていかなければならないと思っています。

旭川新聞

今のところはどう考えているのか。

市長

今はまだ提案書を隅々まで、読んでおりませんので、まず拝見してからと考えています。

NHK

花咲スポーツ公園の再整備に関して、タスクフォースが設置された背景としては、スポーツ公園内の施設の老朽化のためか。

市長

そうです。花咲スポーツ公園にはいろんな施設があり、陸上競技場、体育館、それに関連するいろんな施設がありますが、それらは大体30年以上経過しており、また耐震化してない施設も多いです。今時代の大きな流れの中で、旭川市がスポーツの中心地として色々な合宿や、大会を行おうと思ってもそういったスポーツの環境が整っていないということがあります。それで、私も公約に掲げさせていただき、花咲スポーツ公園を再開発することによって、大会の誘致、合宿の推進、市民のスポーツ環境の向上であったり、またヴォレアス北海道もS5リーグへの参入を予定している、繰り返しになりますが、最近はBリーグ人気も非常に上がっている、あるいは、旭川でコロナ禍後に、いろんなカンファレンスやコンベンションを行っていきたいという思いもある、そのような理想像を掲げ、それに加えて市民から要望の多いスケートボードパーク、憩いの場としての機能をもたせて人が集まってくるようにしたり、複合的な機能を合わせることにより、まちを活性化していきたいと考えています。今回は、私自身の思いもあり、タスクフォースという形で、計画の御提案をいただく場をつくったということです。

NHK

先ほどのタスクフォースの報告会でも人が集まる場所にしていきたいという話があり、ヴォレアスのためにということが結構大きく出てたと思うが、市長の考えは。

市長

ヴォレアスさんが旭川から発祥されて、SVリーグ、念願のV1昇格したことは、私たち市民の誇りであり、本当にうれしく思っています。ただヴォレアスさんのためにつくるということは、ヴォレアスさんに対しても大変失礼な話に当たると思ってます。いろんなコンサートやスポーツ大会、イベント、コンベンションなどがある中で、ヴォレアスさんがその持続可能なアイデアの中で重要な位置を占めることは間違ありませんので、ヴォレアスさんとも連携をしながら、当然コンサドーレさんとも連携をしながら、アリーナの在り方というもの、それから、先ほどの質問でもありました、元々のスポーツ団体の方もいますので、そういった方からも意見を補完しながら進めていく必要があると思っています。

NHK

今は花咲に集中してしまっている印象だが、東光のスポーツ公園も視野にあるのか。

市長

東光にも計画があり、今途中で止まってる状況ですが、起債が活用出来たり、駐車場が広かったり、東光は東光の利点がありますので、東光と花咲、忠和なども含めて、市のスポーツ施設一体となって、考えていく機会にしたいと思います。

北海道建設新聞

総合体育館を耐震化で建てかえる場合はおそらく補助や交付金が活用できると思うが、これを拡張するとなるとそういった財源が使えなくなる。その辺はどうお考えなのか。

市長

今回、一部報道の中で改築、新設などいろんな表現がありますが、全くこれからのことです。新設するのか、改築するのかで、今の話にもありましたとおり財源が全く違います。そういったことを、今回の提案を受けてから、市で考えていこうということです。

北海道建設新聞

報告書の中では、現地の建て替えに重点を置いていたと思うが、その辺りは重く受け止めて、軸には考えるのか。

市長

今回の提案をもとに、あらゆる角度から考えていきたいと思います。

いじめ問題再調査委員会の調査終了時期について

北海道新聞

いじめ問題再調査委員会について、先月8月1日に調査終了の時期が当初見込んでいた2023年末から24年度以降にずれ込む見通しが明らかになった。尾木委員長は、時期を急ぐよりも、市民の皆さんが納得できる報告書にしたいと説明しているが、1年4か月を要した第三者委員会の調査よりも、長引く可能性が高くなったことについて、市長の受け止めは。

市長

尾木委員長が、次々に疑問点が出てくるということをおっしゃっています。今回の再調査は、やはり先の調査結果について改めて調査するものであり、御遺族の意向もあるため、より慎重かつ丁寧に進めていただきたいと私自身は思っています。7月にそれまでの調査結果の報告が、私と御遺族にそれぞれ示されていますが、この進捗状況については、御遺族から不満の声は上がっていないと認識しておりまして、尾木委員長を始め調査委員会の皆様が、御遺族との信頼関係を大切にして調査を進めていただいていることに御理解をいただいているものと私は受け止めております。
ホームページで公表されている今までの10回の議事進行状況を見ても、資料の検証や、今後の聴取状況など、私としても着実に進捗しているものと認識をしており、再調査委員会においては、しっかりと引き続き慎重に丁寧に着手して、着実に調査を進めていただきたいと私は思っています。
 

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