令和4年度第1回総合教育会議についての会見(令和4年5月13日)

情報発信元 旭川市

最終更新日 2022年5月16日

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開催概要

日時:令和4年5月13日(金曜日)午後5時25分~午後5時40分

場所:第2応接室前

質疑応答

朝日新聞

総合教育会議の中で、教育委員会に要望した責任の所在の調査について、もう少し詳しく伺いたい。

市長

先日の記者会見でもお話しさせていただきましたが、あくまでも現段階では最終報告が出されていない前提での話になります。退職された校長がおり、最終報告の中で、当時の学校のあり方や、市教委の対応について、退職されたから逃れられるものではなく、責任の一端は当然負うべきだとお話をさせていただいたと思います。今後については、社会的に法の中でどこまで退職された方が対応されるのか検討が必要と考えており、第三者委員会の最終報告が出された段階で、そのような状況になった場合は、当時の学校・市教委の対応について責任の所在の調査・検証を行っていくということを申し上げました。

朝日新聞

それは退職された方だけではなく、現職の方についてもなんらかのペナルティがあるのか。

市長

例えば、現職の方については、道教委の対応になる場合もありますので、調査・連携しながら対応していくことになると思います。

朝日新聞

市教委のメンバーについては、市役所の中でのペナルティとなるのか。

市長

今回の最終結果を見てからの判断になると思います。

朝日新聞

その上で、退職した人がいたとしても同様か。

市長

責任を取るべき立場の方には、同様の対応をしていくと思います。それがどこまでできるかについては整理が必要と考えます。

朝日新聞

それはいつ頃までにと考えるか。

市長

最終報告が出てから、速やかに判断しなければならないと考えています。

NHK

要望については、口頭で要望という形か。

市長

先ほどの発言を持って要望としています。

NHK

委員の選定の仕方など、法についても言及していたと思うが、現在の法では対応しきれない部分もあると市長自身も考えているとのことか。

市長

いじめの問題に関わる中で、いじめ防止対策推進法の限界というものが見えてきています。

皆さまも旭川のいじめ事案に係る中で、第三者委員会のメンバー選定について、御遺族あるいは弁護団が御不満を持っていることを承知されていると思いますし、例えば、御遺族がいつまでに結論を出してほしいと伝えても、いつまでに結論を出さなければならないという法律がないです。今は8月を目途としていますが、決して8月でも10月でも12月でも罰則がある訳ではないですし、先ほどの議論の中で出ていましたが、加害者の更生であったり、家庭環境であったり、様々な課題があるのが事実ですので、今回、課題として提案させていただいて、様々ないじめ対策で課題を抱えている他の市町村、地方自治体の方々と連携して国に対して訴えていく必要があり、そのような事をしない限り、いじめ問題は永遠の課題として残ってしまうと考えています。

本日、一部報道で自民党の部会から文部科学省に対して、加害者を学校から転校させるような制度を取り入れたほうがいいのではないかと提言がなされるというニュースを拝見しました。

他の自治体も共通の課題を持っている中で、国政の問題に関しては、地元の東国幹議員や、北海道の鈴木貴子議員、兵庫の日本維新の会の梅村みずほ議員とも情報共有させていただいたり、寝屋川市長とも話をさせていただいておりますので、最後は国の責任の中でしっかり整理していただきたいと思います

NHK

今日の会議の位置付けとして、改めて意識共有することの意味合いなどあれば。

市長

より早い中間報告や最終報告が出た段階で、本来もっと早くこの会を開きたかったのが正直なところです。

現状としては中間報告が4月15日に行われたに過ぎない状況です。

これからの最終報告を待っているよりも、再発防止策を進めていくのが重要な課題であり、既に新年度に入ってから、予算を付けて各部局進めてまいりましたので、進捗状況を総合教育会議でしっかりお伝えしながら、教育委員や市民の皆さまの御意見をしっかり取り入れて、今回の対策・いじめ防止条例を作り上げていく必要があると思ったことから、本日開催したということです。

NHK

市長直属の部署による調査について、御遺族に示したりしているのか。

市長

現在、所見書を提出される動きにあるということですので、私自身は、提出を待っているところです。

近く出された所見書、御遺族または御遺族弁護団から、今後についての御相談があればしっかりと真摯に受け止め、希望に寄り添った対応をしていきたいと思います。

NHK

そのアクションは、御遺族からされるのを待つのか、所見書が提出された後、市から行うのか。

市長

御遺族からのアクションをお待ちしているところです。

北海道新聞

最終報告の責任の所在の調査検討を行うのは、市教委が行うということでよいか。

市長

そのとおりです。

北海道新聞

当時の教頭が当該学校に在席しているが、保護者から要望があれば教頭が自ら説明を行うのか。

市長

今の色々な状況について、保護者の方から説明をしてほしいと要望があった場合は、学校が進捗状況について説明してほしいと申し上げたところでございます。

教育長から話があったとおり、適宜、しっかり対応しているとのことでした。それは今まで通り全校集会など開けばいいというものではなく、保護者の方の不安があるとすれば、一人一人丁寧にしっかり対応すること。無下に事を荒立てる事無く、しっかり真摯に丁寧に対応する事が今は必要であり、このような形を当該学校では進めていただきたいと思っています。

当時の教頭が同じ学校に勤務している中で、教頭自身も第三者委員会の結論が出るまでは、自分からお話しする事はできないとおっしゃっていますが、その一方で、子供達自身がその事によって不安を持ちながら学校に通う環境は避けなければならないというのが私の想いであり、そういう不安を払拭するように求めたところでございます。

北海道新聞

実際に当該学校の保護者の方やOB・OGの方から、当時在席していた校長や教頭、当時関わっていた人から、直接、何が起こったか聞きたいという声が少なくない。これについて、市長の見解は。

市長

先日の第三者委員会の記者会見でもありましたが、これからヒアリングを始めるということでしたので、その中で真実は語っていただけるものだと思っています。

当時の校長や教頭の口から説明することについては、御遺族の方の意向が大きく左右するのかと思います。まず説明するべきは御遺族であるので、御遺族が納得するか否か、そこが重要な点だと思っています。

例えば、御遺族が説明を多くの方に望むものなのかしっかりと聞いていかなければならないと思います。

北海道新聞

(仮称)いじめ防止条例の策定に向けた懇話会の有識者の具体的な検討状況は。

市長

現在選定中です。これから打診する方もいらっしゃいますし、名前は申し上げられませんが、一般論で言うと、大学教授や、教育などの経験や知見がある方を中心に選定を進めているところです。しかるべき時期がきましたら、報告させていただきたいと思います。

いじめの関係で一番大事なのは、情報をできる限りオープンにすることだと十分承知しております。是非、そのような情報公開をしっかり進めていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

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