2022年1月11日臨時記者発表(テキスト)

情報発信元 旭川市

最終更新日 2022年1月11日

ページID 074573

印刷

開催概要

日時:令和4年1月11日(火曜日)午後6時~午後6時40分

場所:第1委員会室

動画

令和4年1月11日 臨時記者発表

質疑応答

オミクロン株陽性者の確認について

市民の皆様におかれましては、日頃から新型コロナウイルス感染症の感染対策、ワクチン接種に御理解と御協力をいただき、誠にありがとうございます。

このたび、旭川市内で発生した新型コロナウイルス感染症の陽性者について、本市保健所にてL452Rの変異がある変異株(デルタ株等)に係るPCR検査を実施した結果、陰性例(オミクロン株疑い)が1名確認されたため、当該患者のゲノム解析を北海道立衛生研究所に依頼し実施したところ、オミクロン株と確認されたため、発表いたします。

このオミクロン株の患者につきましては、【熱、咳】などの症状があったため、市内医療機関に受診し、新型コロナウイルス感染症に係るPCR検査を受けたところ、新型コロナウイルス感染症陽性と確認されたため、本市保健所においてデルタ株検査を実施いたしました。

その結果、デルタ株陰性を確認したため、オミクロン株疑いとして、国及び北海道の通知に基づき、陽性者の方は、市内医療機関へ入院いただいております。
オミクロン株は、これまでの変異株と比較して感染力が高いとされており、全国的にも感染が拡大している中、本市での感染拡大を防いでいくために、濃厚接触者となられた方の健康観察を実施するとともに、今後、市内で新型コロナウイルス感染症の陽性者が確認された場合について、オミクロン株疑いの可能性があることを視野に、市中感染を最小限にとどめるよう対応を進めてまいります。

市民の皆様におかれましては、これまでと同様に、手洗いやマスク着用、密を避けるなどの基本的な感染対策の実践、またいつもと体調が違うと感じた場合には 外出や移動を控えること、飲食店を利用の際には、北海道飲食店感染防止対策認証店など、感染防止を徹底している飲食店等を選ぶことにより、感染リスクを回避していただくとともに、できるだけ少人数での会食にしていただくなど、より一層感染防止行動を実践していただきますようお願いいたします。

また、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種につきましても、国の方針に基づき、3回目接種に向けた接種券の発送を行っております。

ワクチン未接種の市民の方におかれましても、ワクチン接種の重要性を御理解いただき、接種の御検討をお願いいたします。

市民の皆様におかれましては引き続き御負担をおかけしますが、新型コロナウイルス感染症の感染予防対策に御理解、御協力をいただき、市内の感染拡大防止につなげてまいりたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

質疑応答

HTB

オミクロン株の感染者の居住地はどこですか。

また、航空機内での濃厚接触者がいるとのことですが、発症日である1月2日までの行動歴を教えてください。

新型コロナウイルス感染症対策担当部長

今回のオミクロン株の感染者については、1月5日に新型コロナウイルス感染症の陽性が判明し、翌6日に公表しています。

公表時においては、本人の強い希望により、年代・性別・職業等は非公表としていました。

この度、市内で1例目のオミクロン株の陽性者となり、まん延防止や市民への注意喚起という観点から、必要最低限の公表について本人から了承を得たため、その範囲内での説明となります。

本人からの強い希望により、年代と性別は非公表とさせていただきます。

札幌市在住の学生で、12月下旬に札幌から首都圏在住の友人宅に行き、観光などをしていました。

12月31日に首都圏から旭川の実家に飛行機で帰省しています。

1月2日に発症し、この時点では発熱などがありました。

1月4日に市内医療機関を受診し、この時には発熱が継続しており、咳などの症状もありました。

市内医療機関でPCR検査をして、翌日に結果が出ました。

1月5日に市内の医療機関から発生届が出てきています。

発生届の提出を受け、保健所でデルタ株の検査をして、陰性という結果が出たため、同日中に北海道立衛生研究所に検体を送付しました。

本日、ゲノム解析の結果が出て、陽性ということになりました。

具体的な感染経路の断定はできないが、首都圏から持ち込んだ可能性が高いと見ています。

また、首都圏での観光中にどこに行っていたかという部分については、発症日や感染対策、首都圏での濃厚接触者が友人1人という確認が取れていることから、行動歴の公表は控えさせていただきます。

HTB

首都圏から持ち込んだ可能性が高いということですが、この陽性者の方が首都圏で感染者と接触していたという記録がたどれているということですか。

新型コロナウイルス感染症対策担当部長

断定はできませんし、首都圏の方の濃厚接触者にあたるということもありませんでしたが、その可能性が非常に高いと見ています。

HTB

旭川市内の、どの医療機関に入院しているのですか。

新型コロナウイルス感染症対策担当部長

具体的な医療機関名は言えませんが、通常のコロナ患者を診ている5つの基幹病院の中の1つで、個室管理をしています。

HTB

今回が1例目ですが、オミクロン株に対する危機感は。

市長

旭川市では1例目ですが、国内ではオミクロン株の感染拡大や市中感染が報告されています。

海外においても、オミクロン株への置き換わりが急速に進んでいます。

今後、旭川市でも、同変異株の発生は避けられない状況になってくるのではないかと思います。

年末年始の人流の増加に伴う影響が、これから出てくる可能性も否定できません。

市内においても、感染拡大が進んでいく可能性が高いと考えています。

北海道新聞

オミクロン株の感染者は、ワクチン接種を2回終了していましたか。

また、入院してから1週間ほど経過しますが、症状は落ち着いていますか。

新型コロナウイルス感染症対策担当部長

ワクチンは2回接種済みです。

現在は症状は落ち着いています。

北海道新聞

濃厚接触者が市内に6人いるということですが、自宅待機しているのでしょうか。

新型コロナウイルス感染症対策担当部長

オミクロン株の濃厚接触者は、札幌の宿泊療養施設に搬送するという決まりになっていましたが、道内で相次いで感染が確認されたため、このルールが撤回されました。

基本的には自宅待機で、管轄の保健所が健康観察します。

万が一、症状が出てきた場合は検査するという体制です。

自宅待機して、保健所がフォローするという状況です。

北海道新聞

オミクロン株が出た場合、国の方針では必ずしも入院ではないということですが、旭川市ではまずは入院という方針なのでしょうか。

今後、濃厚接触者が増えてきた場合にどのような対応をとる予定ですか。

今回の感染者は受診したのが1月4日で、オミクロン株だと判明したのが1月11日と1週間ほどかかっています。

今後も判明まで1週間ほどかかるのですか。

新型コロナウイルス感染症対策担当部長

オミクロン株の感染が確認された場合、国では入院若しくは宿泊療養、自宅療養の3点を認めています。

入院が必要な症状が出ている方については入院していただきます。

宿泊療養施設については、道から、2回のワクチン接種が終了している人のみ誘導できると伺っています。

比較的症状が軽い人や、2回のワクチン接種をしている方については、宿泊療養施設の利用も考えられます。

ただ、ワクチン接種をしていない方は宿泊療養施設に入ることができないため、選択肢は自宅療養か入院になります。

ワクチン接種をしていないことから重症化リスクが高い、また、オミクロン株の感染力が高いため、隔離という観点からも入院に誘導していきたいと考えています。 

濃厚接触者の増加について、オミクロン株の感染力の高さから、デルタ株のときと同様、自宅待機をお願いしていかなければなりません。

これまで以上に外との接触を控える要請をしていくと考えています。

アルファ株、デルタ株は、発見されてから日本に入ってくるまで時間があったため、感染拡大する前に試薬の開発ができたが、オミクロン株は試薬ができていない。

間もなく開発されると思うため、保健所で検査できる体制を作っていきたい。

現状では、国からゲノム解析に基づいて確定すると通知されています。

今後は柔軟に対応していきたい。

北海道新聞

7日ほど経過した間に、ほかにオミクロン株の可能性の方はいるでしょうか。

市長

今のところ、濃厚接触者の中で可能性のある方はいません。

北海道新聞

濃厚接触者の中にもいなくて、それ以外の陽性者でも確認されていないということですか。

市長

はい。

北海道新聞

高砂台病院のクラスターはオミクロンではないということですか。

市長

はい。

朝日新聞

感染者の移動の手段ですが、羽田空港から旭川空港の直通ですか。

新型コロナウイルス感染症対策担当部長

飛行機内での濃厚接触者を特定できているため、出発地・到着地・便名の公表は控えさせていただきます。

朝日新聞

空港から自宅までの移動手段は。

市長

ご家族の車です。

朝日新聞

濃厚接触者の確認ですが、飛行機搭乗者が30人、家族が1人、首都圏の友人が1人ということですか。

市長

家族1人、飛行機搭乗者が5人です。

朝日新聞

飛行機搭乗者30人のうち、旭川市在住の人が5人ですよね。

市長

そうです。

朝日新聞

旭川の人は6人で、陰性でしょうか。

市長

6人です。

家族1人と搭乗者5人は全て陰性です。

朝日新聞

旭川市以外の方の検査結果は把握しているのでしょうか。

新型コロナウイルス感染症対策担当部長

全ては把握していません。

陽性が判明したという連絡も来ていません。

それぞれの管轄の保健所に連絡がいきます。

朝日新聞

オミクロン株の感染者がまだ1人ですが、今後拡大していく中で、あさっぴー割の停止など、先手を打つことは想定していますか。

市長

これまで通り、旭川市が対策してきたことを徹底していきます。

現在、実施されているどうみん割も停止要件がありますから、道の意向を踏まえながら、連携を取り、対策をとっていきたいと考えています。

道では、旭川市内の1か所の医療機関と空港で予約制の無料PCR検査を行っています。

旭川市独自に、さんろく街で無料PCR検査を行ったように、市としても検討していかなければならないと思います。

1月1日から1月10日までの新規感染者が12人で、うち9人がワクチン未接種でした。

ワクチン接種の重要性を訴えていくとともに、駅前イオンに設置したような予約制のワクチン接種会場の再度の検討も必要と考えます。

NHK

オミクロン株の感染者は、首都圏や旭川で会食に参加していたのでしょうか。

新型コロナウイルス感染症対策担当部長

東京ではあちこち移動したが、ずっと1人の友人と一緒だったと聞いています。

旭川でも実家で家族1人と過ごしていたため、ほかに接触した人はいないと聞いています。

NHK

オミクロン株の感染者が出た場合は、今後も会見で詳細を公表していくのですか。

市長

今回は1件目のため、会見を開いてお話させていただきました。

今後のことは保健所と相談して、その都度対応していきたいと思います。

読売新聞

今回の感染者は都内で感染した可能性があるということですが、市中感染ですか。

新型コロナウイルス感染症対策担当部長

市中感染かどうかはわかりません。

オミクロン株を持っている人が近くにいて、どういう形かはわからないが感染しただろうと想像しています。

読売新聞

市中感染の可能性が高いということですか。

新型コロナウイルス感染症対策担当部長

渡航歴はないので、首都圏の中で感染したのであれば、その可能性が高いかなと思います。

読売新聞

飛行機での濃厚接触者の中で、市民以外の25人の交通手段は。

新型コロナウイルス感染症対策担当部長

その時点では接触があったとしても、発症はしていません。

濃厚接触者とされる方達が移動していても、感染性はないので安全です。

読売新聞

オミクロン株の感染力が強いと言われているが、濃厚接触者がこれだけいる中で広がりが確認できていないということについて、どうお考えですか。

新型コロナウイルス感染症対策担当部長

感染力は高いが、その患者自体がウイルス量をどれだけ持っているかによるため、オミクロン株だからといって、一概に全ての人間がウイルスをばらまくということではありません。

1月2日に発症しているため、その2日前である12月31日がひっかかるという状況です。

その後、病院に行き、対処してきたことが最小限に抑えられた理由だと思います。

毎日新聞

市中感染かどうか断定できないが、感染経路は不明ということですか。

新型コロナウイルス感染症対策担当部長

はい。

毎日新聞

亡くなられた方は、重症ではなかったでしょうか。

旭川市でコロナによる死亡者が出るのは何日ぶりですか。

新型コロナウイルス感染症対策担当部長

最後に公表したのが10月7日ですので、亡くなられたのは、その前日になります。

亡くなった方は、市内の医療機関でかなり長期間入院していて、一時期はかなり悪い状態が続いていました。

死因はCOVIDとなっていますが、基礎疾患を持っていたため、ネーザルハイフローという呼吸の措置を行っていました。

COVIDが原因というよりは基礎疾患を含めたものであると聞いています。

共同通信社

濃厚接触者である首都圏の友人は、家に泊めていた友人と同一人物ですか。

新型コロナウイルス感染症対策担当部長

この方の所に遊びに行っています。

共同通信社

友人は感染していないのですか。

新型コロナウイルス感染症対策担当部長

保健所の管轄が違うので申し上げられません。

共同通信社

友人はマスクを着用していて感染しなかったのであれば、マスクの有効性が証明されるのかと思ったのですが。

新型コロナウイルス感染症対策担当部長

外での行動はマスクを着用していたと思いますが、濃厚接触者に相当しているということは、そうではないときもあったのだと思います。基本的な感染対策はとられていたのではないかと思います。

北海道新聞

クラスターで9人が公表されましたが、皆さんワクチンは打たれていたのでしょうか。

新型コロナウイルス感染症対策担当部長

入院患者のうち未接種の方が1人います。

北海道新聞

クラスターが発生したのは、同じ病棟や同じフロアですか。

新型コロナウイルス感染症対策担当部長

そうです。

北海道新聞

全体で入院患者数はどれくらいですか。

新型コロナウイルス感染症対策担当部長

この病院は棟で分かれていて、なおかつ階で分かれています。

病床数は193床で、入院患者数は146人です。