あさひばし 平成28年8月号「動物園からの手紙」

情報発信元 広報広聴課

最終更新日 2016年8月19日

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秋に向けて輝きを増す、新しい命

シロテテナガザルの親子の写真

4月に生まれたアムールトラとユキヒョウの子の成長は著しく、トラの子は先日2回目のワクチン接種のために捕獲しましたが、もう「トラ」になっていました。体重は14キログラムですが、うなり声や身構える姿勢は、あどけないかわいらしいしぐさというよりは、肉食獣のそれでした。ただ、首根っこを押さえて持ち上げると、手足を縮め、きょとんとした目になり無抵抗状態になります。母親にくわえられ運ばれるときのポーズで、まだ子供の一面が垣間見えます。

7月11日にシロテテナガザルの子が生まれました。2歳年上の「こだま」の弟です。こだまは、弟が生まれる前日まで母親に抱かれて放飼場に出ていましたが、弟が生まれた日から、何事も自分でしなければいけません。なかなか厳しい教育です。それにしてもテナガザルの赤ん坊はかわいらしいのですが、どこか宇宙人的です。ぜひその目で確かめてみてください。旭山のシロテテナガザルは、父親が黒色タイプで母親が黄土色タイプ、こだまも弟も黄土色タイプです。雄が黒、雌が黄土色と決まっているわけではありません。次の子はどっちのタイプになるのでしょうか。

繁殖といえば、楽しみなのが北海道産の鳥類です。オオワシとクマタカはふ化して順調に育っていたのですが、オオワシのひなは巣立ち前に巣から落ちて骨折(現在治療入院中)、クマタカのひなは残念ながら途中で死んでしまいました。しかし、ニュウナイスズメ、チゴハヤブサ、コノハズクなど繁殖を期待できる種はおり、地元の動物の方が繁殖のノウハウがないものが多く、試行錯誤の連続ですが、繁殖に向け頑張っています。

このまま順調に育てば、秋にはレッサーパンダの双子が放飼場デビューします。実りの秋を迎える頃、旭山動物園の命も輝きを増していることと思います。その前にしっかりと夏を乗り切らなければいけませんね。

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