あさひばし 平成28年2月号 特集 商店街でお待ちしています!

情報発信元 広報広聴課

最終更新日 2016年2月24日

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商店街でお待ちしています!みんなの笑顔が集まる場所に

地域の商店街には、個性的な品揃えやサービスに力を入れている店があります。大型店にはない魅力を見つけに出掛けてみませんか。
商店街イラスト
皆さんは、日常に必要な物をどのような店で買っていますか。かつては、地域の商店街にある店が生活に必要な様々な商品を提供し、にぎわっていました。長い歴史の中で市民の生活を支えてきた商店街ですが、車社会の進展や大型量販店の出店など社会環境の変化に伴い、店舗数が減少しています。
商店街の衰退は地域の活力を弱めることにつながります。また、日常の買い物が不便になることも考えられます。
こうしたことから、市では昨年、商店街の活性化を図るための条例を制定。条例では、市民の理解と協力を得ながら、事業者・商店街・市などが協働で活性化に取り組むことが必要としています。
現在、市内には29の商店街があります。各店の個性あふれる店主や商店街の取組みを紹介し、改めてその魅力を探ります。

商店街の3つの魅力

  • 店主こだわりの、そこにしかない商品に出合える
  • 旬の食べ物やおいしい食べ方を教えてもらえる
  • 子供や高齢者を見守り、声を掛け、地域の絆を育む

大好きな緑道から様々な情報を発信

旭川平和通り三和商店街振興組合 ハルニレカフェ(7の8)
今井絵美さん
「ハルニレカフェ」の今井絵美さん
7条緑道に面した空き店舗を活用して、昨年10月にオープンしたスープランチとスイーツの店です。カラフルな外装は、絵本作家のあべ弘士さんにお願いしました。店内のギャラリーでは、ものづくり作家の作品などを展示しています。2階に旭川大学のサテライトキャンパスができるので、若い人たちがまちなかで活動し、発信できる拠点になればいいなと思っています。

蔵元直送の酒で日本酒文化を伝えます

春光台地区商工振興会 地酒のまるしん商店(春光台3の4)
清水京子さん
「地酒のまるしん商店」の清水京子さん
蔵元直送の地酒専門店として、全国各地から選び抜いた日本酒や本格焼酎、ワイン、
健康志向の調味料等を扱っています。価値の分かるお客様に満足いただくための努力は惜しみません。特別な贈り物のご用命にはラッピングコーディネーターが相談に乗っています。地域の学校での風呂敷教室や、蔵元を招いてのお酒イベントなどで、和文化を伝えることにも力を入れています。

美容の知識や技術をお客様に伝授します

緑橋ビル商店街振興組合 ビューティーコバヤシ(3の8)
三輪由里子さん
「ビューティーコバヤシ」の三輪由里子さん

緑橋ビルで40年以上続く化粧品店を受け継ぎ、新たにエステサロン「るくら」を併設して、20歳代から90歳代の女性にご利用いただいています。商店街の店主が講師になって知識や技術を伝授する「まちゼミ」では、メイクアップのコツを指導し、お客様に喜んでいただけました。小さな店ならではの丁寧なカウンセリングで、美しくなるお手伝いをしていきたいです。

個人の店だからこそ細やかなサービスを

末広すずかけ商友会 すがぬま酒店(末広1の8)
菅沼健二さん
「すがぬま酒店」の菅沼健二さん
飲食店を中心に市内全域に酒類を配達しています。町内会や企業の会合など冷蔵庫のない配達先へは、冷たいまま飲んでいただけるようにクーラーボックスに氷を詰めて配達するなど、大型店にはないサービスに取り組んでいます。商店街では夏祭りや花壇作りを行い、地域の方との触れ合いを大事にしています。ぜひ参加してください。

商店街の常連さん

佐藤三男さん

「かっぽう居酒屋六番目」の佐藤三男さん

信頼できる商店街の魚屋さんと35年のお付き合い 佐藤三男さん
市内中心部で居酒屋を営業していますが、長年、銀座商店街にある鮮魚店で仕入れています。毎朝8時半頃に店に行き、新鮮な魚を買います。魚の種類が多いので、1か所で欲しい物が全部そろうし、魚を触ったり目を見たりして鮮度が分かるのもいいですね。店の人も「今日はこれがいいよ」と、色々教えてくれるので勉強になります。切り身のパックが多い大型店では、なかなかこうはいきません。店頭にニシンが出ていれば春、カツオがあれば運動会、サンマが並べば秋と、季節を感じられるのもうれしいです。ぜひ多くの人に、個人商店ならではの良さや、対面販売で買う楽しさ、安心感を知ってほしいです。

地域との絆を大切に個性豊かな取組み色々!

地域の歴史を知ることから

ロータリー商店会
樋口一枝さん
ロータリー商店会の樋口一枝さん
旭橋からロータリー交差点にかけての国道40号沿いに広がる商店会で、11店が加盟。旭橋やロータリー、常磐公園などと共に紡いできた歴史を掘り起こして、商店会を活性化する取組みを行っています。30年前の商店街の地図と旭川の冬のイメージをデザインした日本手拭いをセットにした「本染め・常盤通手ぬぐい」を作って販売。また、空き店舗を活用して、交流の場「イドバタ」を開設し、フリーマーケットや着付け教室などを行っています。
同商店会事務局長で、美容室「ULU」を営む樋口一枝さんは「常磐公園で昭和25年に開催された北海道開発大博覧会など、歴史を語るイベントには多くの人が来てくれました。ホテルや旅館も近く、花火大会や冬まつり、食べマルシェなどで市民や観光客が集まることを生かして、商店会の活性化に結びつけたいです」と意欲を話します。

イドバタでのフリーマーケット
イドバタでのフリーマーケット
日本手拭いと、商店街の地図(右)
日本手拭いと、商店街の地図(右)

日本初の誇りを市民と共有

旭川平和通商店街振興組合
金丸俊明さん
旭川平和通商店街振興組合の金丸俊明さん
昭和47年にできた日本初の恒久的歩行者天国である平和通買物公園。この誕生を祝うのが、毎年6月の買物公園まつりで、大道芸フェスティバルや昔遊びなど様々な催しを開催し、市内全域から多くの人が集まります。また、秋は食べマルシェ、冬は氷彫刻世界大会の舞台となり、観光客も多く訪れます。スマートフォンでインターネットに無料で接続できる「旭川まちなかWi―Fi」も好評です。
同組合事務局長の金丸俊明さんは「商店街の歴史を知ってもらい、日本初という誇りを市民と共有したいです。また、商店の人を知って店に親しみを持ってもらうため、店の人が講師になってプロの知識を教える『まちゼミ』を企画しました。反響は上々でリピーターも多く、うれしいです。これからも、店のファンを増やすような取組みをして商店街を盛り上げていきたいです」と力を込めて話します。

まちゼミの様子

家庭的な雰囲気のまちゼミ

まちゼミ

日時:2月15日(月曜日)から3月31日(木曜日)開催!
まちゼミ参加各店、総合庁舎(6の9)案内、各支所・公民館・図書館等にあるチラシを見て各店へ
チラシは旭川まちゼミフェイスブックにも掲載

26年続くコンサート

博物館通り商店会
市川陽一さん
博物館通り商店会の市川陽一さん
彫刻美術館前にある春光園付近の商店や事業所などにより昭和53年に設立。彫刻美術館が当時は博物館だったことから命名されました。現在は12店が加盟し、昭和58年に始めた春光夏祭りは今年で34回を数え、地域に定着しています。平成元年から春光園を会場に開催している「グ
リーンコンサート」は、幼稚園児の遊戯、小・中学生や陸上自衛隊第2音楽隊による吹奏楽演奏、YOSAKOIソーラン、ちんどん屋など多彩な内容で多くの人が集まります。
同商店会会長で「いちかわこめや」を営む市川陽一さんは「地域の小・中学生による吹奏楽の発表の場としてコンサートを始めたのですが、回を重ねるごとに出場者が増えていきました。今後もずっと続けていきたいです。商店と地域の人との触れ合いの場になり、子供たちの良い思い出になってくれるとうれしいです」と笑顔で話します。

グリーンコンサートの様子

グリーンコンサートの様子

夏祭りのちびっこ広場
夏祭りの、ちびっこ広場も大人気

とよおか村で手打ちそば

豊岡商店街振興組合
長谷敏治さん
豊岡商店街振興組合の長谷敏治さん
昭和62年、近くに大型量販店ができたのを機に、それまで2つあった商店街が1つに結集してできました。現在は豊岡4条通を中心に17店が加盟。商店街の空き店舗を活用した「とよおか村」を拠点に、商店主が打つそばの提供や、大正琴や手芸のサークル、麻雀、ミニ盆栽教室、健康づくりのための軽運動など様々な活動を行っている他、とよおか村を、町内会の打ち合わせなどに気軽に集まれる場としても開放しています。
同組合理事長で「ハセトケイメガネ店」を営む長谷敏治さんは「うちの商店街は組合員の結束が固くて、イベントの準備にも参加者が多いのが自慢です。商店街の活性化は地域の活性化につながると思っているので、皆、一生懸命に地域のために活動しています。とよおか村を拠点に色々な催しを行い、さらに地域との絆を強めていきたいです」と熱く話します。

とよおか村を利用する人たち

とよおか村を利用する人たち

長谷さんもそば打ち

理事長の長谷さんもそば打ちを

商店街から文化を発信

古くからある店と新しい店が共に活性化に取り組む

眞壁利昭さん

旭川平和通三和商店街振興組合の眞壁利昭さん

旭川平和通三和商店街振興組合は平和通買物公園の7?9条通に位置し、29店が加盟しています。古くからある店は後継者がいないなどの理由で閉店する一方、空き店舗を活用し、市の助成を受けて開いた新しい店も増えています。こうした店も商店街に加盟し、新旧の店が力を合わせて、様々な催しの開催に取り組んでいます。
7月末からのサマーフェスティバルではビアガーデンや歌謡ショー、バンド演奏などを、8月の緑道文化まつりでは紙芝居や絵本の読み聞かせなどを行っています。

文化をキーワードに商店街の魅力づくりを

同組合理事長で「居酒屋琥珀」を営む眞壁利昭さんは「7条緑道は、市のまちづくりの中で文化芸術ゾーンと位置づけられているので、ここを活用した文化的な催しにも力を入れています。緑道文化まつりは今年で9年目になりますが、毎回参加してくれる子供も多く、継続することで文化に対する意識が目覚めつつあると感じています」と取組みについて話します。
また、商店街の空き店舗を活用して2年前にオープンした「まちなかぶんか小屋」に「三和ふれあいサロン」を開設。地域の人が気軽に利用できる将棋や囲碁、手芸を楽しむ会を開く他、高校生による映画上映などを行っています。
眞壁さんは「商店街に加わった若い世代の視点で、新しい魅力を創り上げていってほしいですね」と将来への希望を託します。

緑道文化まつりでのこども広場

緑道文化まつりでの紙芝居公演

緑道文化まつりでの紙芝居公演
緑道文化まつりでのこども広場
野外での映画上映

野外での映画上映

三和ふれあいサロン
まちなかぶんか小屋に三和ふれあいサロンを開設

空き店舗等への新規出店への助成

出店地域 市が定めている中心市街地区域
対象店舗 店舗の出入口が道路に面している空き店舗など
要件 日中に6時間以上営業することなど
助成内容 店舗の契約家賃の一部(家賃の1月3日以内、月額上限10万円)を、最大12か月間
補助金として交付
※要件等の詳細は経済交流課(73・9850)へ問い合わせを。市のホームページにも掲載。

「マイタウンあさひかわ」で市内の商店街を紹介します

放映日時 HBC 2月28日(日曜日) 午前6時30分~45分

※番組は放送終了後、HBCホームページ「マイタウンあさひかわOA集」でもご覧になれます。

浅井未歩さん
1月からレポーターを務める旭川出身の歌手・浅井未歩さん

商店街を核に地域づくりを

商店街の活性化に関する条例を制定

宮口幸治さん

商店街振興組合連合会理事長の宮口幸治さん。旭川銀座商店街振興組合の理事長も務める

商店街は、祭りや色々なイベントを行うことで人が集まり、地域のにぎわいをつくり出す場になっています。また、店の営業を通して地域に目配りができるため、犯罪を予防し、災害などが発生したときに助け合ったり、高齢者や子供を見守ったりするなど、地域の絆を強める役割も担っています。もちろん地域住民の日常の買い物の場として、暮らしの上でも必要なものです。
こうしたことから、市では昨年12月に「旭川市商店街の活性化に関する条例」を制定しました。

商店街の活性化は地域の活性化につながります

同条例の制定に関わった商店街振興組合連合会理事長で、「宮口時計眼鏡店」を営む宮口幸治さんは「条例ができたのを機に、より多くの商店にぜひ商店街に加入してもらい、一緒に商店街を盛り上げていきたいです。市民の方には、商店街の活性化は、自分たちの地域の発展や生活の向上につながることを、理解していただけるとうれしいです」と話します。
宮口さんが店を構える銀座商店街は、庶民的な雰囲気で親しまれていますが、商店街にベンチのあるあずま屋を設置したり、空き店舗を高齢者の集いの場所に活用したりして、地域の人との触れ合いを大切にしています。
宮口さんは「それぞれの商店街では、色々な催しを行っています。こうした場で地域の方と店主が顔を合わせることで絆が深まり、いざというときの力にもなれると思います。ぜひ催しに参加して、商店街に親しみや安心感を持っていただきたいです」と思いを込めて話します。

個性を伝えるマップ

店の個性を伝えるマップを作成

寄り合い「銀座」

空き店舗を利用した集いの場・寄り合い「銀座」


皆さんも、住まいの近くにある商店街に行ってみませんか。新たな魅力を発見できるはずです。
詳細 経済交流課73・9850

旭川市商店街の活性化に関する条例

  • なぜ、条例を制定したの?
    商店街の活性化を図ることで地域の発展や市民生活の向上に寄与することを目的に条例を制定しました
  • 条例の基本理念は?
    商店街の活性化は、市民の理解と協力を得て、事業者、商店街、商工会議所や商工会等の経済団体、市がそれぞれの役割を認識し、協働して推進するものとしています
  • 事業者の役割は?
    商店街に積極的に加入し、活性化のための事業や取組みに参加・協力をお願いします
  • 市民の役割は?
    商店街の活性化に関する事業に協力をお願いします

条例の詳細は、市のホームページでご覧になれます


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