あさひばし 平成29年7月号「もっと知ってもっと乗ろう 身近な公共交通」

情報発信元 広報広聴課

最終更新日 2017年7月15日

ページID 061934

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近年、路線バスやJR北海道などの公共交通機関の利用者が減り、運行本数の減少や路線の廃止など深刻な問題となっています。現状をお知らせするとともに、公共交通機関ならではの利用の一例を紹介します。

公共交通機関の現状

路線バス 利用者激減で、維持が困難になるおそれも

平成27年度の路線バスの利用者は約1千200万人で、最も多かった昭和42年度の利用者数の約4分の1にまで減少しています。原因は、自家用車の普及や、少子化による通学利用の高校生の減少などが考えられます。人口減少は今後も続くことから、このまま路線バスの利用者が減っていくと路線を維持することができなくなる可能性があります。

近年は高齢者への運転免許証返納の取組みが進み、運転をしない高齢者等にとっても、地域の公共交通機関は、なくてはならない重要な移動手段です。

市では、路線バスの利用者を増やすために、事業者と協力して取組みを行っています。その1つがスマートフォンやコンビニ等に設置したモニターで、バスの運行状況等が確認できる「バスキタ!」です。これからも市では、路線バスを維持するために、様々な取組みを続けていきます。

鉄道 旭川に関わる3路線が見直し対象に

JR北海道の利用者も、人口減少や自家用車の普及、高速道路の整備などの影響で、大きく減ってきています。さらに、北海道は積雪寒冷地である上、人口に対して面積が広いなど、鉄道事業の維持を困難にする条件が重なっています。こうした中でJR北海道が、資金不足により安全対策を先送りした結果、連続して大きな事故が発生しました。以降は、安全対策を優先にしましたが、路線の維持費用の捻出が困難になっています。

昨年11月に、JR北海道が見直しの必要な路線を発表。旭川に関わる路線は、宗谷本線・石北本線・富良野線です。現在、旭川を含む沿線の自治体は、今後の対応について協議を進めています。

「マイバス、マイレール」の意識で積極的に利用しましょう

運転免許証や、自家用車を持っていない人たちにとって、路線バスや鉄道は地域で生活するために不可欠です。また、鉄道は観光客の輸送や農産物の物流など、地域振興や地域経済等の面でも大きな役割を果たしています。

公共交通機関は、地域で暮らしている皆さんのためのものであり、1人1人が利用して支えていかなくてはなりません。今後も路線バスや鉄道を維持していくため、乗って守り、乗って育てる「マイバス、マイレール」の意識を持って積極的に利用しましょう。

【詳細】都市計画課 電話0166-2525-9704

夏休み子どもイベント旭川駅&運転所見学ツアー

とき 8月5日(土曜日) 午前8時30分から午後12時、午後1時30分から午後5時

集合場所 旭川駅

対象 小学生(保護者同伴)

定員 各20人

その他 JR北海道の制服着用や、あさっぴーとの記念撮影もあり

申込 7月25日(火曜日)午前9時から

【詳細】都市計画課 電話0166-25-9704

楽しもう列車の旅

旭川から伸びる宗谷本線、石北本線、富良野線。3つの路線には、それぞれの特徴や楽しみ方があります。時には列車に乗ってゆっくり旅してみませんか。

宗谷本線

旭川駅から出発して稚内駅に到着するまでに見られる車窓からの景色や特徴をお伝えします。

  • 旭川駅から数えて2つ目の新旭川駅から、新旭川駅の次の駅である永山駅へ向かう途中の右側にJR旭川運転所があり、イベント列車が見られるかもしれません。
  • 北永山駅から、次の南比布駅の間は大雪山連峰がよく見えます。
  • 比布駅は、昨年駅舎がリニューアルしました。
  • 塩狩駅からは、徒歩2分で塩狩峠記念館に行くことができます。
  • 士別駅から2つ目の多寄駅から多寄駅の次の瑞穂駅の間は水田地帯が続きます。
  • 名寄駅に到着する直前右手の丘の上にSL排雪列車キマロキが見られます。
  • 音威子府駅内には天北線資料室があり、80年以上続く音威子府そばも食べられます。
  • 稚内駅の5つ前の豊富駅から稚内駅までの間は美しい利尻富士やサロベツ原野が見られます。
  • 稚内駅の2つ前の抜海駅は国内最北の無人駅です。

宗谷本線の鉄道を知る旅

宗谷本線を日帰りで楽しむコースを紹介します。

  • 旭川駅から美深駅までは早朝6時に出発するコースと午前9時に出発するコースがあります。
  • 早朝6時に出発するコースは、旭川駅を6時3分に出発して、普通列車で名寄駅から2つ目の北星駅に行き、秘境駅として有名な北星駅を見学します。
  • その後普通列車に乗り、名寄駅へ戻ります。
  • 名寄駅前から名士バス恩根内線に乗り、美深に行きます。
  • 続いて午前9時に出発のコースは、旭川駅を9時に出発する特急宗谷に乗り、美深駅に着きます。
  • どちらのコースもここからは同様の内容を楽しむことができます。
  • 美深駅の2階には、昭和60年に廃線となった美幸線展示室があります。
  • 美深駅から徒歩7分の距離にある井上食堂では、小さなものから巨大なものまで様々な大きさのソフトクリームを食べることができます。
  • 美深ターミナル出発の名士線バス仁宇布線デマンドバスに乗り、トロッコ王国へ着きます。なお、デマンドバスは予約が必要で、日曜日は運休しています。トロッコ王国では、10キロメートルのトロッコ体験を楽しめます。
  • トロッコ王国から名士バス仁宇布線デマンドバスに乗り、美深ターミナルに戻ります。
  • 美深では名士バス恩根内線に乗り、砺波12線にのバス停に着きます。バス停から徒歩5分の場所に創作キッチンたまさぶろうがあり、鉄道模型舘が併設されています。
  • 砺波12線から名士バス恩根内線に乗り、名寄駅に行きます。なお、名寄駅から徒歩15分の北国博物館にて特別展「宗谷本線」を8月27日の日曜日まで開催しています。
  • 名寄駅発の普通列車に乗り旭川駅に20時56分に戻ります。

石北本線

旭川駅から網走駅に到着するまでに見られる車窓からの景色や特徴をお伝えします。

  • 愛別駅と愛別駅の次の中愛別駅の間は、石狩川上流の風景が見られます。
  • 上川駅から上川駅の次の白滝駅の途中にある、上越信号所の標高は東京スカイツリーの高さと同じ634メートルです。
  • 遠軽駅では列車がスイッチバックします。
  • 北見駅周辺は一面のタマネギ畑です。
  • 女満別駅から網走駅に向かう左側に網走湖が見えます。

石北本線の鉄道を知る旅

石北本線を2泊3日で楽しむコースを紹介します。9月末までの毎週金曜日から日曜日まで運行の臨時快速列車を利用すると、仕事や学校帰りに出発できます。

  • 1日目は旭川駅を20時に出発する臨時快速列車に乗り北見駅に着きます。
  • 2日目は北見を8時8分に出発する北見バス陸別線に乗り、陸別に着きます。ここでは廃線を利用したふるさと銀河線りくべつ鉄道で列車の運転を体験することができます。体験は事前に予約が必要です。
  • 陸別から北見バス陸別線に乗り、北見に着きます。
  • 北見駅から普通列車に乗り、遠軽駅に着きます。
  • 遠軽駅からは、丸瀬布温泉マウレ山荘の送迎車を事前に予約して、マウレ山荘に移動し、1泊します。マウレ山荘から約6キロメートル離れた太平高原では、星空を鑑賞することができます。
  • 3日目は丸瀬布森林公園いこいの森で蒸気機関車の乗車体験ができます。タクシーで丸瀬布駅に向かい、丸瀬布駅から特別快速きたみに乗り、旭川駅に13時50分戻ります。

富良野線

旭川駅から富良野駅に到着するまでに見られる車窓からの景色や特徴をお伝えします。

  • 美瑛駅では美瑛軟石で作られた美しい駅舎が見られます。
  • 美瑛駅から美瑛駅の次の美馬牛駅に向かう途中、左側に美瑛の丘を見ることができ、また、最も道内で急勾配の区間でもあります。
  • 上富良野駅手前からは十勝岳連峰が見えます。
  • 上富良野駅から2つ目に臨時駅ラベンダー畑駅があります。この駅は富良野・美瑛ノロッコ号と一部の普通列車が停車します。
  • ラベンダー畑駅からファーム富田までは徒歩7分です。

期間限定で、窓が大きく景色がよく見える富良野・美瑛ノロッコ号

運転期間は8月20日(日曜日)までの毎日と、8月26日から9月24日の土曜日・日曜日・祝日です。運転区間は旭川または美瑛から富良野の区間です。旭川駅からは午前10時発のみになります。

お問い合わせ先

旭川市総合政策部広報広聴課広報係

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電話番号: 0166-25-5370
ファクス番号: 0166-24-7833
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午前8時45分から午後5時15分まで(土曜日・日曜日・祝日及び12月30日から1月4日までを除く)