旭川市のあゆみ

情報発信元 旭川市

最終更新日 2020年3月31日

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沿革

上川地方には2万年前頃から人の生活が始まっている。
14世紀前後にアイヌ文化が形成されたが、上川もその文化の担い手であるアイヌの人たちの世界であった。
18世紀になって、北海道の重要性に注目した当時の徳川幕府は、この地に多くの探検家を送り込んだ。
明治2年に北海道を統括する開拓使が設けられ、蝦夷地を北海道と改称して、11国86郡の行政区画が設定され、上川盆地一体は石狩国上川郡となった。

当時の上川は強風もなく、高燥平坦な肥沃な大地があり、幾数10年も移出できる樹木や試作した穀菜類の成育がすぐれているという報告に強い印象を受けた司法大輔、岩村通俊卿は、明治18年に永山武四郎(屯田兵本部長)とともに近文山に上って国見を行い、この地に「北京を置くの議」を、明治15年に続き再び政府に提出した。

上川原野検分
岩村通俊、永山武四郎らの上川原野検分

明治22年には岩村長官の後任となった第2代北海道長官永山武四郎の建議に対して、当時の宮内大臣から総理大臣に「上川郡のうちに他日一都府を立て、離宮を設けるよう仰せいだされ候」との宣達が出されたが、計画は日の目を見ることなく、歴史の中に消え、今も幻の上川離宮を物語る碑が建っている。
「旭川」という地名の由来については、忠別川のアイヌ語で「チュプ・ペッ」を語源にしている説がよく知られている。「チュプ」は「日」の、「ペッ」は川の意味で、「日」を「旭」に置き換えて「旭川」と意訳して名付けたと言われているが、諸説があって定かではない。
本市は、明治23年9月20日に上川郡に初めて旭川村、永山村、神居村の3村が置かれ、明治24年から開発の尖兵として屯田兵が入植し、旭川は上川の中心として開拓が進められた。
明治31年には鉄道が開通、明治33年には旭川村から旭川町に改称され、札幌から第7師団が移駐するなど、産業・経済の基盤が成立し、道北の要としての使命を担ってきた。さらに先人たちの偉大な努力により大正11年8月市制施行、昭和30年から近隣町村との合併が進み、昭和45年に人口30万人、昭和58年には人口36万人を超え、北海道では札幌に次ぐ第2の都市となった。

旭川市全景
嵐山展望台から旭川市内を望む

また、主要国道4本、JR4線の始終点となっているほか、平成2年10月道央自動車道が旭川まで開通、さらに平成9年2月旭川空港2,500メートル滑走路が供用開始されるなど、北北海道の中核都市のみならず、道北・道東地域の商業流通の拠点都市として着実に発展を遂げている。

平成12年4月1日、道内初の中核市に移行するとともに、「世界にきらめく いきいき旭川 ~笑顔と自然あふれる 北の拠点~」を目指す都市像に掲げ、市民が高い志と誇りを持ちながら、いつまでも住み続けたいと思えるまちづくりを進めている。

あゆみ

明治・大正(1868年から1926年まで)

歴史年表
和暦 西暦 出来事
明治2 1869 蝦夷地を北海道と改称、上川を石狩国上川郡とする。
明治18 1885 岩村通俊・永山武四郎一行、上川に入り、近文山より国見
明治23 1890 上川郡に旭川・神居・永山の3村を置く。
明治24 1891 永山村に屯田兵入地(翌年、旭川村(現東旭川地区)に入地)
明治26 1893 旭川郵便電信三等局開局
明治30 1897

旭川警察署開庁

上川郡役所を旭川に移転開庁

郡役所を廃して支庁を置く。

明治31 1898 上川線滝川・旭川間鉄道開通
明治33 1900 旭川村を旭川町と改称。
明治34 1901 第七師団司令部、札幌より移転
明治35 1902

氷点下41.0度を記録(国内最低気温)

1級町村制施行
明治37 1904 初代旭橋完成
明治40 1907 旭川~釧路間鉄道全通
明治41 1908 旭川電燈株式会社(現北海道電力)、電力供給開始
明治45 1912 レルヒ中佐、第七師団着任、スキー指導。
大正3 1914 区制施行
大正5 1916 常磐公園開園
大正8 1919 旭川商業会議所(現旭川商工会議所)設立
大正11 1922 市制施行
大正12 1923 北海道旭川師範学校(現北海道教育大学旭川校)開校
曙
曙地区
(明治23、24年頃)
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永山村戸長役場
(明治33年頃)
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日露戦争出征
(明治37年)

昭和(1926年から1989年まで)

歴史年表
和暦 西暦 出来事
昭和4 1929 第1回慰霊音楽大行進(現北海道音楽大行進)開催
昭和5 1930 市立診療所(現市立旭川病院)開設
昭和7 1932 石北線全線開通
現旭橋完成
昭和8 1933 旭川放送局放送開始
昭和9 1934 旭川ガス株式会社、市内にガス供給開始
昭和11 1936 ロータリー完成
昭和15 1940 国策パルプ工業株式会社(現日本製紙)旭川工場操業開始
昭和20 1945 師団通を平和通と改称
昭和21 1946 市立窯業指導所(現工芸センター)開設
市立図書館(現中央図書館)開設
昭和25 1950 北海道開発大博覧会開催
昭和30 1955 神居村・江丹別村合併
旭橋渡橋式
旭橋渡橋式
(昭和7年)
ロータリー
ロータリー完成
(昭和11年)
北海道開発大博覧会
北海道開発大博覧会
(昭和25年)
歴史年表
和暦 西暦 出来事
昭和33 1958 現市庁舎(総合庁舎)完成
昭和35 1960

第1回旭川冬まつり開催

3代目旭川駅舎完成

市民憲章制定

昭和36 1961 永山町合併
昭和37 1962

陸上自衛隊第2師団編成完結

第1回旭川夏まつり開催

アメリカ、ブルーミントン市と姉妹都市提携
(ノーマル市とは昭和62年に提携)
昭和38 1963 東旭川町合併
昭和41 1966 旭川空港開港、東京便就航
昭和42 1967

旭山動物園開園

ソ連(現ロシア)、ユジノサハリンスク市との友好都市提携

園芸センター(現農業センター)開設

昭和43 1968

神楽町合併

第1回小熊秀雄賞授賞式(詩)

昭和45 1970 第1回中原悌二郎賞授賞式(彫刻)
昭和46 1971 東鷹栖町合併
昭和47 1972 全国初の恒久的歩行者天国、平和通買物公園オープン
昭和48 1973 旭川医科大学開校
昭和50 1975

市民文化会館開館

旭川地方に集中豪雨、市内3,000戸が浸水

昭和51 1976 「ナナカマド」と「ツツジ」を市民の木、花に制定
昭和53 1978 「キレンジャク」と「カンタン」を市民の鳥、虫に制定
昭和54 1979 総合体育館開館
昭和56 1981 第1回旭川国際バーサースキー大会(現バーサーロペット・ジャパン)開催
昭和57 1982

旭川空港にジェット機就航

北海道立旭川美術館開館

夜間急病センター開設

昭和59 1984 スタルヒン球場オープン
昭和60 1985 道立旭川21世紀の森オープン
昭和61 1986

中小企業大学校旭川校開校

旭川大雪アリーナ開館

昭和62 1987 道北地域旭川地場産業振興センター開館
昭和63 1988 ときわ市民ホール開館
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第1回旭川冬まつり
(昭和35年)
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旭川空港完成
(昭和41年)
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平和通買物公園オープン
(昭和47年)

平成(1989年から現在まで)

歴史年表
和暦 西暦 出来事
平成元 1989 韓国、水原市と姉妹都市提携
平成2 1990

スウェーデン王国のカール16世グスタフ国王陛下来旭

国際家具デザインフェア旭川開催(以後3年ごと開催)

開基100年記念事業「日本のまつり・旭川」開催

平成3 1991 「頭脳立地構想」の地域指定を受ける。
平成4 1992 株式会社旭川産業高度化センター(現旭川産業創造プラザ)設立
平成5 1993

井上靖記念館開館

大雪クリスタルホール開館

平成6 1994

中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館開館

旭川冬まつりのメイン雪像「水原城」、世界一の大雪像としてギネス社認定

中央図書館開館

平成7 1995

上川中部地区(1市8町)が地方拠点都市地域の指定を受ける

中国、哈爾濱市と友好都市提携

平成8 1996

近文清掃工場稼動開始

旭川リサーチセンター開設

平成9 1997

旭川空港新滑走路2,500メートル供用開始

旭川市農業センター「花菜里ランド」開設

平成10 1998

三浦綾子記念文学館開館

北彩都あさひかわ着工

地域総合除雪体制本格実施

平成11 1999

道央自動車道、旭川鷹栖~深川間の4車線化工事本格着工

上川支庁など道の6機関、永山の上川合同庁舎に移転

旭川環状線が全線開通

平成12 2000

新火葬場「旭川聖苑」開設

中核市へ移行

旭川空港ビル全面オープン

道央自動車道、旭川鷹栖~和寒間開通

平成14 2002 障害者福祉センター「おぴった」開館
平成15 2003 平和通買物公園リニューアルオープン
平成16 2004 旭山動物園の7月と8月の月間入園者数が日本一
平成17 2005

公の施設の管理に指定管理者制度を導入

科学館「サイパル」開館

平成18 2006 旭川ーソウル、旭川空港初の国際定期便就航
平成19 2007

ばんえい競馬、4市開催終了

家庭ごみ有料化

神楽市民交流センター開設

平成20 2008

総合防災センター中核施設運用開始

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スウェーデン王国カール16世
グスタフ国王来旭(平成2年)
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旭山動物園ぺんぎん館オープン
(平成12年)
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旭川市科学館オープン
(平成17年)
歴史年表
和暦 西暦 出来事
平成21 2009

映画「旭山動物園物語~ペンギンが空をとぶ~」が全国公開
いきいきセンター神楽、神楽保育所複合施設開設

平成22 2010 市民活動交流センター「CoCoDe」開館
旭川市開村120年記念事業「北の恵み 食べマルシェ」開催
平成23 2011 JR旭川駅新駅舎(4代目)全面開業
平成24 2012 動物愛護センター「あにまある」開設
平成25 2013 旭川スタルヒン球場にナイター照明設置
ロシア、ユジノサハリンスク市で道北物産展開催
平成26 2014 駅周辺開発事業「北彩都あさひかわ」完成
まちづくり基本条例施行
旭川地域企業誘致東京サテライトオフィス開設
平成27 2015 南さつま市と姉妹都市提携
あさひかわ北彩都ガーデンオープン
東部まちづくりセンター開設
末広地域活動センター開館
北彩都子ども活動センター開館
旭川まちなかしごとプラザ開設
平成28 2016 第8次旭川市総合計画策定
常磐公園開園100周年
旭川空港開港50周年
子ども総合相談センター開設
北海道旭川高等支援学校開校
平成29 2017 旭山動物園開園50周年
平成30 2018

旭川市共同墓共用開始

旭川空港国際線ターミナルオープン

令和元 2019

ユネスコ創造都市ネットワーク(デザイン分野)への加盟認定

北の恵み食べマルシェ
北の恵み 食べマルシェ
(平成22年~)
ユジノサハリンスク市道北物産展の写真
ユジノサハリンスク市道北物産展
(平成25年)
旭川駅と駅前広場
JR旭川駅と駅前広場
(平成28年)