令和2年度第1回旭川市科学館協議会議事録

情報発信元 科学館

最終更新日 2020年9月24日

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旭川市科学館 令和2年度第1回科学館協議会

会議の概要

日時

令和2年7月30日(木曜日)午後3時30分から午後4時15分まで

場所

旭川市科学館 1階 学習・研修室

出席者

(委員)美土路会長、橋本副会長、須賀委員、森田委員、石田委員、梶沼委員、古崎委員、白川部委員、チェルネンコ委員
(事務局)高田社会教育部長、吉田科学館長、中田主幹、川辺主査、三浦主査、大野主査、近藤主査

会議の公開・非公開

公開

傍聴者の数

なし

議事

(1) 会長及び副会長の選任について
(2) 令和元(平成31)年度入館者等並びに事業実績概要について
(3) 令和2年度旭川市科学館事業活動計画
(4) その他

資料(PDF)

資料1 旭川市科学館令和元(平成31)年度(4月~3月)事業実績概要
資料2 令和2年度旭川市科学館事業活動計画

議事録

仮議長(三浦主査)

それではこれから議事に入ります。正副会長がきまりますまで、私が仮議長を務めさせていただきますがよろしいでしょうか。

(はいの声あり)


仮議長
それでは、宜しくお願いいたします。まず、「括弧1 会長及び副会長の選任について」でありますが、旭川市科学館条例施行規則第17条第2項に、「会長及び副会長は、それぞれ委員の互選により選出すること」とされており、また会長は協議会を代表し、会議の議長となることとなっております。
それでは、役員選出につきまして、どのように進めればよろしいかお諮りいたしますが、いかがでしょうか。

(特に発言なし)


仮議長
とくに御意見がないようでしたら、事務局案の用意がございますので、ここで吉田館長から御提案申し上げてよろしいでしょうか。

(はいの声あり)


科学館長(吉田)
御提案申し上げます。これまで当協議会の正副会長には、学校の教員をされている方で、年長の方から順に会長と副会長をお願いすることが通例となっておりますので、今回は美土路委員に会長を、橋本委員に副会長をお願いいたしたいと考えております。御審議の程宜しくお願いいたします。


仮議長
事務局案は会長に美土路委員を、副会長に橋本委員をということでしたが、皆様いかがでしょうか。

(異議無しの声あり)


仮議長
異議無しとのことでありますので、会長を美土路委員、副会長を橋本委員と決定することといたします。それでは、議事進行の都合がございますので、お二方には前側の席にお移りいただきますようお願いいたします。それではこの後の議事は美土路会長に議長をお願いすることといたします。議事に先立ち、正副会長からそれぞれ御挨拶をお願いいたします。


美土路会長
(あいさつ)

橋本副会長
(あいさつ)


議長(美土路会長)
それでは議事に入ります。まず、「次第2 括弧2 令和元年度 入館者等並びに事業実績概要について」資料について科学館から御説明ねがいます。


科学館長
まず、「資料1」、1ページの「平成31年度事業実績概要」を御覧下さい。科学館の利用状況についてです。はじめに、月別、利用区分毎の「来館者数集計」です。
例年、ゴールデンウイークのある5月と、夏休み期間中の7月、8月の利用が多くなっており、昨年度もこの時期を中心に多くの利用がありました。
利用区分別に年間の利用者数をみてまいりますと、まず、展示室は89,232名と、前年度である平成30年度の年間利用者数から、比率で約11%減の88.76%となりました。
これは新型コロナウイルス感染拡大防止対策による休館が大きく影響し、3月の利用者が422人にとどまったことが原因と考えられます。
プラネタリウムについても、34,099人で、前年度比88.38%にとどまり、こちらも3月の利用がほとんど無かったことが大きく影響したと考えられます。
天文台については、13,074人で、前年度比106%と微増いたしました。同じく3月に大きく減少しておりますが、4月から6月に前年度比で約4割増だった分が減少を補った形です。
各種の講座や企画展、ワークショップなどを含みます、「事業活動」については、77,165人で、前年から7%程度の増加となりました。
レファレンスルームは昨年度、20,974人の利用がありました。こちらも3月の利用がほぼ無くなりましたが、他の期間で100%を超える月が多かったため、年間の合計は前年度並みの利用者数となっております。
「その他」の区分には、貸し室での利用者数を計上しておりますが、ここには年間2,861人の利用がありました。
全体の合計では、年間で237,405人の利用があり、前年度比で95.35%と、約5%の減少となりました。

次に、「常設展示室及びプラネタリウム観覧者の年齢区分別利用者数集計」を御覧下さい。全体の利用者数は、123,331人で、前年度比では88.65%となります。
年齢区分別に利用者数をみてまいりますと、「中学生以下」の区分では、60,175人で、前年度比87.7%、「高校生」は1,511人で、前年度比69.12%、「大人」が52,048人で、前年度比89.90%となっており、コロナの影響を考えなかったとしても、若干の減少傾向が見られます。特に「高校生」の減少が顕著で、月毎の前年度比においても、100%を大きく下回る月が多く見られます。「高校生」の減少は「中学生以下」と「大人」には影響しておらず、「中学生以下」と「大人」は昨年度比で90%台の月が多く見られます。「中学生以下」と「大人」が似た傾向になるのは、子供たちの来館に伴って、大人の家族連れが利用されているという状況を反映しているものと考えられます。

次に、「常設展示室及びプラネタリウム団体観覧者数」を御覧下さい。一つ上の「常設展示室及びプラネタリウム観覧者の年齢区分」でお示しした人数のうち、団体観覧者に限って集計したものです。
中学生以下の区分では、年間15,346人の利用があり、前年度比92.28%となりました。高校生の区分では、497人の利用が有り、前年度比で54%となりました。大人の区分では、1,492人の利用が有り、前年度比で195.03%となりました。全体では、年間22,661人の利用が有り、前年度比94.97%となりました。もともと3月は団体申込みが少ない月ではありますが、休館措置や不要不急の外出や集団での行動を自粛する声が大きくなった時期でもあり、3月はどの区分も団体利用がなかったことも影響しております。5月から7月頃にかけて前年度比で100%を上回っているところがありますが、3月の減少分を補うことはできませんでした。

最後に「過去10年間の入館者数の一覧」ですが、平成22年度をピークにゆるやかに減少しておりましたが、平成29年度からは企画展による集客効果もあり、増加に転じておりました。平成31年度も昨年度並みかやや上回るペースで来ておりましたが、コロナの影響が大きく、人数としては、増加に転じる前の平成28年度の水準に戻った形です。

次に、5ページの「令和元年度新規事業の実施状況」を御覧下さい。昨年度は、ワークショップイベントとして1つ、実習講座で3つ、展示分野で1つの新規事業を行いました。
「コロッ・クルの10連休」では、暦(こよみ)の関係で例年以上の大連休となったゴールデンウイークの特別企画として、延べ30種のワークショップブースを出展しました。申込みなしの無料参加という形式で、気軽に工作や実験が楽しめる内容に人気が集まり、のべ10,559人の参加がありました。
つぎに、パソコン事業の実習講座として、新たに「スクラッチでプログラミング」、「スキルアップエクセル」の2講座を開催しました。「スクラッチでプログラミング」は令和2年度から実施された新しい学習指導要領に対応して、プログラミングを課題解決の手段または手法として活用する未来像を視野に開設いたしました。小学校低学年を対象としておりますが、保護者の方からのお問い合わせの電話など関心も高く、のべ46人の方が参加されました。「スキルアップエクセル」では、いままで取り組みのなかった現役世代の大人向け講座として新規開拓を試みました。実務者向けのExcelの応用編として一定の評価を受け、のべ18人の参加がありました。
木工分野では新たに「親子とんとん教室」を開催し、夏休み・冬休み中の低学年向けクラフト講座として需要も高く、のべ40人の方が参加されました。
さいごに「ミニミニ展示」ですが、これは平成30年度中から試行的に開催していたものを公式に事業化したという経緯になりますが、鉱物や化石などの実物を展示し、来館者に対して情報発信するとともに、科学に対する興味関心を喚起することを目的としております。展示のため特に定員は設定していませんが、アンケート集計等により、のべ1,687人の方が観覧されたことを把握しております。
次に、6ページの「令和元年度サイエンスボランティア旭川活動実績」を御覧下さい。昨年度におきましても、常設展示室の運営、案内及びレファレンスルームの管理、木工、パソコンなどの各種講座指導において、のべ3,205人のボランティアの皆様方から、科学館の運営に御協力をいただきました。ボランティア自主事業についても、ワークショップ事業の運営や、教育大学生の実習受け入れなど、館の円滑な運営と来館者の増加に寄与して頂いております。また、毎年冬休みに開催していた「科学で遊ぶ冬」ですが、今年度から「旭川 学生の科学展」として学生主体の事業に移行し、高校の化学部や理科系学部の学生たちが日頃の活動や研究を発表できる場としても活用され、昨年度の2倍以上となる、のべ1,259人の参加がありました。
7ページ以降には、これら以外の事業実績をお示ししておりますが、説明は省略いたします。令和元年度の事業実績概要については以上です。このことにつきまして、委員の皆様の御意見、御質問があればお伺いしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。


議長
ただいま説明がありました件について、委員の皆様から御質問、御意見があればよろしくお願いいたします。
コロナの影響がなければ昨年度の入館者というのは前年比で増えていたのでしょうか、横ばいでしょうか。


科学館長
コロナの影響がなければ、1月までは前年よりも入館者数が増加していましたので、通年では前年度を超えそうだ、とみていましたが、2月からコロナウイルスの問題が大きくなり、外出自粛で来館者が減ったことと、3月に休館したため、通年では前年度を超えられなかったという状況です。


委員
休館した日数を差し引いた、実質的な開館日数はどのくらいでしたか。


科学館長
休館期間があった3月については、開館日数が8日間でした。


議長
そのほかいかがでしょうか。よろしければ次にの議題にまいります。「次第2 括弧3 令和2年度 旭川市科学館事業活動計画について」、科学館から御説明願います。


科学館長
それでは「資料2」、「令和2年度旭川市科学館事業活動計画」を御覧下さい。
事業活動計画につきましては、例年2月の本協議会を経て年度当初の4月において正式に策定しておりますが、コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、一部事業については、実施の有無を含めて当初案から変更となっておりますので、そちらから説明させていただきます。お手元の資料につきましては、変更点を取り消し線で、加筆した部分が網掛け表記となっております。
まず、11ページですが、本年度の筆頭事業として準備を進めておりました特別展「恐竜ワールド2020」について、不特定多数の来場者を想定しており、感染症予防措置をとりつつの開催は、現時点では難しいとの判断から、本年度の開催中止を決定しております。
本特別展につきましては、記名制や入場者数の制限、共用器具の削減など、感染症対策を前提とした内容に企画を作り直し、令和3年度の開催を目標に再度予算要求する予定です。
また、事前申し込み制の事業につきましても、12ページ「野鳥講演会」、13ページ「前期:科学館クラブ」から16ページの「前期:親子でチャレンジ!わくわく実験室」まで、17ページ「パソコン基礎講座」の1回目、21ページ「化石採取会」、27ページ「トンボ池の観察」について、同様に来館者・参加者のみなさまの安全確保の観点から、本年度の開催を中止しております。その他の事業については、「旭川社会教育施設利用ガイドライン」および「博物館における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」に基づき、定員数の削減、対面会話など飛沫発生の制限、申し込み制による参加者の特定といった条件を前提として計画通り実施を予定しております。

次に本年度から新規に開始する事業ですが、19ページをご覧下さい。いずれもパソコン分野の新規講座として「親子プログラミング体験」、「マイクロビットであそぼう」、「中高生のPython入門講座」の3講座を開設しております。いずれも教育ソフトや汎用的なプログラミング言語を使った講座で、既存の「はじめてのスクラッチ」とあわせて、プログラミング講座については幼児から高校生までの全学年について網羅することとなります。
また、27ページの「冬の自然観察会」、28ページの「ウチダザリガニ捕獲体験」を生物・自然系の新規講座として開始しております。「冬の自然観察会」はスノーシューを使って、冬の神楽岡公園で散策・動植物の観察を行なうもので、サイエンスボランティア旭川の事業協力を得て開催いたします。「ウチダザリガニ捕獲作戦」は、石狩川水系で繁殖している特定外来生物ウチダザリガニの捕獲を体験し、生態系の保護や外来種被害について学ぶ講座です。年間2回の開催を予定しており、6月28日実施分については19人が参加し、高い評価をいただいております。
このほか、昨年度から継続している事業につきましては、配付の資料の通りですので説明を省略させていただきます。令和2年度の事業計画の概要については以上です。このことにつきまして、委員の皆様の御意見、御質問があればお伺いしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。


議長
ただいま説明がありました件について、委員の皆様から御質問、御意見があれば宜しくお願いいたします。


委員
来年度の特別展、恐竜ワールドは、コロナ対策をしながら開催したいと言うことですが、開催規模や開催期間は今年度に予定していたものよりもだいぶ縮小されてしまうのでしょうか。


科学館長
来年度の事業の詳細は、今年度後半の予算編成で規模が決まっていくのですが、予算要求するわれわれとしては、今年計画していたものを来年そのままの規模でやりたいと思っているところです。感染予防対策は、今年の計画を手直しして、きっちりやっていきたいと考えています。


議長
ほかにございませんか。よろしければ次にまいります。
「次第2 括弧4 その他」について、科学館からは何かございますか。


科学館長
科学館からは特にお諮り頂くことはありません。


議長
委員の皆様からはこの際ここでご意見等お気づきの点などなにかございますか。


委員
科学館の運営で、コロナウイルスの対応で苦慮している点などなあるでしょうか。


科学館長
コロナウイルスの対策では、館として二つの観点から対策を取っています。ひとつは、飛沫感染と接触感染の防止でありまして、飛沫感染の防止には「三密」の防止が必要だと思っています。たとえば今も、このように窓を開けて、席の間隔をあけて会議をしています。
常設展示室とプラネタリウムは閉じた空間ですので、夏休み、祭日になるとお客さんが沢山入って密な状態になることが想定されますので、それぞれに定員を設けて人数制限をして、面積あたりの人数が少なく散らばるようにしています。制限をすると、その時々の人数の状態を把握しなければならないですし、入場を制限したときには来館者にお断りをしなくてはなりません。接触感染の防止のためにする消毒などは、私たち職員が頑張れば良いのですが、密を避けるための定員制限は、多くの方に来館して頂きたいのにお断りをしなくてはならないという意味で、苦慮している所です。
同じように、各種事業や工作などの教室も、部屋の人数制限をしているせいで例年よりも定員が少なく、お断りをしなくてはならない、というのが苦労している点です。


委員
「Scratch」など、プログラミングの授業をされるときも、コロナの影響がありますか。


科学館長
パソコン教室には16台のパソコンがありますが、向かい合わせ、隣り合わせを回避するために、互い違いに座ってもらうため、定員を8人に制限しています。これも例年の半分ということで、申込を断らなくてはならないのが心苦しいところです。


議長
そのほかよろしいでしょうか。全体を通じて何か御意見等ございますか。

(特に発言なし)


議長
それではこれをもちましてすべての議事を終了いたします、本日は皆様にいろいろな御意見をいただき、ありがとうございました。


(終了)

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