令和元年度第1回旭川市科学館協議会議事録
旭川市科学館 令和元年度第1回科学館協議会
会議の概要
日時
令和元年7月31日(水曜日)午後3時30分から午後4時40分まで
場所
旭川市科学館 1階 学習・研修室
出席者
(委員)新出会長、遠藤副会長、倉本委員、梶沼委員、古崎委員、石尾委員、今川委員、恒川委員
(事務局)大鷹社会教育部長、吉田館長、中田副館長、三浦主査、川辺主査、大野主査、猪狩
会議の公開・非公開
公開
傍聴者の数
なし
議事
(1) 平成30年度入館者等並びに事業実績概要
(2) 令和元(平成31)年度旭川市科学館事業活動計画
(3) 旭川市科学館観覧料・使用料の改定(案)
(4) その他
資料(PDF)
資料4 大恐竜ワールド2020企画書(省略)
議事録
- 議長
それでは議事に入ります。
まず、「(1) 平成30年度 入館者等並びに事業実績概要」資料について科学館から御説明をお願いいたします。
- 館長
この4月から科学館の館長を務めております吉田と申します、どうぞよろしくお願いいたします。
まず科学館の利用状況についてでございます。資料1、一番上の表を御覧頂きたいと思います。
月別の利用者の推移を表記しておりますが、例年ゴールデンウイークのある5月と、夏休み期間中の7月、8月の利用が多くなっており、昨年度も例年に違わずこの時期を中心に多くの利用をいただきました。
利用区分別に年間の利用者数をみてまいりますと、まず、常設展示室は10万536名で、昨年度とほぼ同数となりました。
プラネタリウムについても、3万8千582人で、これもほぼ前年並みとなりました。
天文台については、1万2千316人で、前年比95%程度と若干減少しているところです。
一方で、各種の講座や企画展、ワークショップなどを合計して、「事業活動」として表示させて頂いておりますが、これについては、7万1千839人で、前年度に比べて4%程度の増加となっております。なお、「レファレンスルーム」という、科学図書や標本類、科学を利用したちょっとした遊具などを手にとって使うことができる、資料室的なものが2階にありますけれども、ここの利用については、これまで集計の対象外としておりましたが、この部屋のみを利用する来館者もいることから、今年度よりカウントの対象とすることにいたしました。この「レファレンスルーム」には昨年度、年間で2万1千112人の利用がありました。
「その他」の区分には、この部屋のような貸室での利用者数を計上しておりますが、ここには年間4千602人の利用があったところでございます。
合計では、年間で24万8千987人の利用がありました。これは前年比で表では110.24%と標記しておりますが、レファレンスルームは今年から集計に入れておりますので、前年までとの比較のために、レファレンスルームを除く来館者数の合計は、22万7千875人となり、前年比100.88%と、30年度は約1%弱の微増となったところでございます。
つぎに、二つ目の表「常設展示室及びプラネタリウム観覧者の年齢区分別利用者数集計」を御覧下さい。
全体の利用者数といたしましては、13万9千118人でこれも前年並みの入館者となっております。
年齢区分別に利用者数をみてまいりますと、「中学生以下」の区分では、6万8千613人で、前年比98.17%、「高校生」は2千186人で、前年比94.31%、「大人」が5万7千895人で、前年比103.15%となっておりまして、表の比率からもわかりますように、高校生以下の利用が減少している一方で、大人の利用が増加しているような傾向が見受けられます。これは、子供たちの来館に伴って、家族の大人の方が利用されていることや、大人だけの観光客等が来館するケースも多くあるということを反映しているものではないかなと考えております。
つぎに、「常設展示室及びプラネタリウム団体観覧者数」という表を御覧下さい。一つ上の表の「常設展示室及びプラネタリウム観覧者の年齢区分」でお示しした人数のうち、団体観覧者に限って集計したものです。
中学生以下の区分では、年間で1万6千629人の利用があり、前年比74.4%にとどまっております。高校生の区分では、928人の利用が有り、前年比84%となりました。大人の区分では、765人の利用がございまして、前年比44.12%となりました。全体では、年間2万3千906人の利用ということで、前年比76.69%ということで、団体に限ると、前年度に比べ25%弱減少したことになります。これにつきましては、6月の利用者数が前年比49.12%と、ほかの月に比べて大きく落ち込んでおりますが、雨が降った場合の科学館を利用しようという予定になっていた団体が、当日天気が良くて動物園や屋外の公園などに行かれてしまったため、その影響が大きかったのではないかなと考えております。また、昨年9月には北海道胆振東部地震とそれに伴う停電の影響で、臨時閉館や団体見学のキャンセルが多くあったことにより、この月の団体観覧者数が前年の半分近くと、大きく落ち込むこととなりました。
最後に「過去10年間の入館者数の一覧」ですが、この10年間の中でのピークは平成22年度ということで、このとき29万9千40人の入館を頂いております。これをピークに少しずつ入館者が減って平成28年度には21万7千90人まで減ったのですが、平成29年度22万5千854人と増加に転じて、30年度には22万7千875人と、28年度を底に、わずかながら増加に転じているところです。
次に、4ページの「平成30年度新規事業の実施状況」を御覧下さい。30年度は、ワークショップ分野で3つ、館外アウトリーチ分野で1つの新規事業を行いました。
「初歩の電子工作」では、小学校3、4年生を対象に、電子オルゴールや点滅灯などを工作するなど、部品点数が少なく、1時間程度で完成出来る電子工作を体験していただきました。これらは3回実施し、のべ39人の参加がありました。
夏休みと冬休みには、「らくらく工作室」として、かんたんな科学工作を体験出来る機会を提供し、のべ35人の参加をいただきました。
次に「わくわくワーク」ですが、これは来館者が少なくなる冬期間を中心に、土曜日の午前中に科学館のエントランスホールで開催したものです。事前の申込が不要で、来ていただいた方に簡単な工作や実験をしていただくというもので、延べ673人の来館者に御参加いただきました。
最後に「アウトリーチ授業」ですが、学校の授業を補完する形で出前講義を行うものでありまして、昨年度は市内4つの小学校で、学芸員による地学に関する講話を中心に、延べ100人を対象に実施をしたところであります。
次に、5ページの「平成30年度サイエンスボランティア旭川活動実績」を御覧下さい。昨年度におきましても、常設展示室の運営、案内及びレファレンスルームの管理、木工、パソコンなどの各種講座指導において、のべ3千303人のボランティアの皆様方から、科学館の運営に御協力をいただいたところであります。ボランティア自主事業についても、夏休み、冬休みのワークショップや、北海道教育大学の学生受け入れなど、館の円滑な運営と来館者の増加に寄与して頂いております。
6ページ以降につきましては、これら新規事業以外の事業実績をお示ししておりますが、細かく量も多いことから説明は省略いたします。
平成30年度の事業実績概要につきましては以上でございます。
委員の皆様の御意見、御質問があればお伺いしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
- 議長
ただいま説明がありました件について、御意見御質問があればお伺いしたいと思います。
大きくわけて、1ページの事業実績の月ごとの概要について、4ページの新規事業について、サイエンスボランティア旭川の活動実績、それから既存のその他の事業等についてと、大きく4つの内容がありましたので、区切って順に行きたいと思います。
まず、1ページ、2ページにあります月別の事業実績概要について何か御質問等がある方いらっしゃいますでしょうか。
(発言なし)
- 議長
去年は東部の地震で、本当にいろんな形で観光が北海道全体に大変だったと思いますけれども、科学館も同じように9月の入館者の落ち込みがあり、それから6月は天気が良すぎたということで、皆さんかなりアウトドアに流れていったのかなと思いますが、それを抜いても、来館者数は前年比で微増であったということなので、その他の月は好調だったのかなと思いますが、どうでしょう、何かこれについて聞いておきたいことはありますか。
では私からよろしいでしょうか。レファレンスルームのみを利用される方がいるということでしたが、どのような風に使われているのでしょうか。
- 館長
来館者から「科学館の二階に何があるのですか」と聞かれることがたまにあって、「理科の実験室とか、木工の工作室とかがありますが、レファレンスルームというのもあって資料を置いてあったり、標本もあったり、ちょっとしたおもちゃもありますよ」と答えますと、「そこは無料ですか?」と聞かれて、「無料です」といったら「じゃあいってみます」という方もいたり、何か科学館の事業に参加されるためにいらっしゃって、それが始まるまでの間30分くらい待っていなきゃならないんだけれど、常設展示室に入るにはお金がかかるので、無料でどこか控え室がないだろいうか、ということを聞かれてレファレンスルームを御案内しておいでになられる、ということもあります。
科学館といたしましても、職員を必ず置いて、目が行き届くようにして説明や遊び方を教えたり、指導することができる体制を取っているところです。おいでいただいた方の人数は前からカウントをしていたのですけれど、これも含めて比較できるのならということで今年から表の集計の対象にしたところです。
- 議長
せっかくの資料が置いてあるところですので、まずそこから興味を持っていただいて、常設展示に来て頂く、というところもあるかと思いますので、こういう形で入って来られるのも良いのかなと、私も見させて頂きました。
それではこの、30年度の実績については御意見のある方いらっしゃいませんか。よろしいですか。
それでは4ページの新規事業について、初歩の電子工作、らくらく工作、わくわくワーク、アウトリーチ活動ということでありましたけれど、これについて御意見をお持ちの方はいらっしゃいますでしょうか。
(発言なし)
- 議長
特にないようですので、よろしいでしょうか。
それでは5番の「サイエンスボランティア旭川活動実績」ということで、昨年はのべ3、303人ということで、皆さんの御協力を得ながら科学館の運営をしているということですが、これについて何か御意見をお持ちの方はいらっしゃいますか。
(発言なし)
- 議長
それではないようですので、6ページ以降の、今までの活動のなかで、御説明はなかったのですがここどうなっているのだろうとか、質問などのある方いらっしゃいましたら、御発言をお願いします。
(発言なし)
- 議長
ないようですね。来春の2回目の協議会に、今年度の活動等をみて次年度に向けた新しい議論や新しいことが出てくると思いますので、皆さんには館の活動を見ていただいて気になることがあれば、またそのときにお話し頂ければと思います。
それでは1番の事業活動報告についてはこれで終わりにしたいと思いますが、よろしいですか。
(はいの声あり)
- 議長
ほかにございませんか。よろしければ次にまいります。
「(2) 令和元年度 旭川市科学館事業活動計画」について、科学館から御説明をよろしくお願いします。
- 館長
それでは「資料2」、「平成31年度旭川市科学館事業活動計画」を御覧下さい。4月に発行しておりますので、年度の標記がすべて平成31年度となっておりますが、これは「令和元年度」と読み替えることで御了承下さい。
事業活動計画につきましては、2月の協議会でもその案を御説明させて頂いたところですが、その後、予算の決定などの過程で少々整理をして見直しをしたところがありますので、そのような箇所を主に御説明いたします。
1ページから6ページまでの「事業方針」、「事業の柱立て」、「事業展開の考え方」につきましては、2月の案から変わっておりませんので、説明を省略いたします。
7ページ「事業の体系」について、2月の案では、「実験実習事業」のうち「事業3 実験実習・体験講座」に、「旭川市少年少女発明クラブ」の実施の項目がありましたけれども、これについてはクラブを指導していた方がご高齢となり、また今後あらたに指導される方を確保することが難しいということから、今年度以降実施しないこととなりました。
また「ミニマイコンカー教室」についても、2月の案に記載がありましたが、主催していただいていた旭川工業高校の担当の先生が退職されたので実施が未定となってしまいましたので削除しております。
11ページからの事業活動計画につきまして、主要な事業と新規事業について説明いたします。
まず、11ページの「特別事業」についてです。学校の長期休暇にあたる期間に行っております企画展「コロッ・クルの夏休み、冬休み」ですが、お手元に本日お配りしたチラシを御覧下さい。
おもて面には、プラネタリウム特別番組の御案内がございまして、昨年度は「ポケットモンスター」をとりあげていましたが、今年度は、「名探偵コナン」を取り上げ、夏休み期間中は一日4回の特別上映をおこなってまいります。
うら面ですが、夏休みのイベントやワークショップの企画といたしまして、ボランティアさんに御協力頂いております「夏休みかんたん工作」をはじめ、「ドラム缶つぶしの実験」「こども科学博士」といった期間中の複数日に渡って事業を実施する事業のほか、単発、一日だけの工作講座などを、連日なにかしら開催し、夏休み中の児童生徒の自由研究や、工作、体験などのニーズにこたえてまいります。
このうち、「夏休みかんたん工作」につきましてはサイエンスボランティア旭川及び教育大学旭川校の協力をいただいております。「こどもデザイン教室」は旭川デザイン協議会との共催となっておりますし、「測量・ドローン体験」は市内の測量会社の社員から構成されております「道北若力会」との共催で開催するものです。
また8月11日から15日までの間は、夜間延長開館として、通常は午後5時までの常設展示室の開館時間を午後7時までと延長いたします。この期間、あわせましてプラネタリウムでは特別番組「星空ヒーリング」を実施しますとともに天文台は午後8時まで延長し、天体の公開観測を実施していきます。
つぎに新規事業ですが、20ページを御覧下さい。
「スクラッチでプログラミング」については、小学校学習指導要領の改訂により、来年度から小学校にプログラミング教育が取り入れられることとなりましたので、この講座では、学校での学習を先取りする形で、小学校1年生から3年生までの親子を対象にプログラミングの考え方を学ぶための3日間コースとして開催いたします。ちょうど今日が中日で明日までの3日間コースとなっております。
「マクロを使ってExcel業務改善」は、大人を対象とした3日間コースとして開催するもので、表計算ソフトのExcelに備わっているプログラミング言語であるVisual Basicを使用して、ソフトの操作や計算の自動化、省力化をするためのマクロの作成方法を学ぶことを目的とするものです。
25ページの「親子とんとん教室」は、2月の案では「やさしい木の工作教室」とさせていただいていたものを改題したものです。この講座では、小学校低学年の親子が、簡単な木工作を通じて、ものづくりの楽しみを感じていただくことをねらいとしたものです。
33ページの「ミニミニ展示」ですが、これは地学関係の資料や標本を展示し、来館者の興味関心をひこうとするものです。これは平成30年度に試行的に実施し、今年度から事業として本格的におこなうものです。
このほか、昨年度から継続している事業につきましては、配付の資料の通りですので説明を省略させていただきます。
令和元年度の事業計画の概要については以上です。
このことにつきまして、委員の皆様の御意見、御質問があればお伺いしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
- 議長
ありがとうございました。まず、事業計画の1ページから6ページまでは、2月に出されていた計画と同じということでしたので、これについてはよろしいですね。
7ページからの事業の体系の部分についてであります。事業の体系について、若干指導者の関係などで実施できなくなったものがありましたが、何かこの部分で質問や補足説明が必要な所などありますでしょうか。
- 委員
5ページについてでもよろしいですか。
- 議長
はいどうぞ。
- 委員
集客活動の中で「団体の誘致を進める」ということなのですが、団体は学校行事の関係もあるのでしょうが、集中して同じ日にたくさん見えるんですよね。どうして、400人も500人も来るのかという事がたまたまあるのですが、もう200人入ると全然体験して行かれないと思うんです。200人で、一杯なんですよね。まして地震体験は7分間かかるんです、ふたりしかできなくて。これは私、去年から何度も申し上げているのですが、もうちょっと時間を短くして欲しいとお願いしているのですが。体験もできないで帰ってしまうような状況で、どうして団体を受け入れるんだろうと思うのですが、館としてはどのようにお考えなのでしょうか。
- 議長
科学館としてはどのようにお考えでしょうか。施設としてたくさん来て欲しいという部分は当然ありますが、たくさん来たお客さんにいろいろな体験を、いっぺんにやるのも限度があるので、せっかく体験してもらうのならば適正な受け入れ人数があるのではないかということですが、どうでしょう。
- 副館長
入場制限というのは設けていないのですが、常設展示室が人であふれかえりそうな時は、天文台に御案内するなどしているところです。全ての展示が稼働できていないという所もありますので、館長のアイデアで数字パズルを作ってみたりだとか、展示を増やす対応も取っている所でございます。
- 議長
入場規制はしていないと。
- 副館長
特に規制はしていないので、受け入れるだけ受け入れる形で、今は行けているという所です。何とかこれで対応できるかなという所です。
- 委員
でも中の混雑は職員の方は見ていないですよね。
- 副館長
見ている者も見ていない者もいるとは思いますが、私も団体対応でバスの対応は見ていますので、どれくらい混み合っているかという状況は拝見している所ですけれども、人気がある「宇宙ゴマ」などは、時間がかかってしまうということで、列になってしまうことがあるのは御理解頂きたいと思います。
- 議長
どうなのでしょうか、私たちなどは学校行事でスキー場など、同じ日にどのくらいの団体客が来ているかという事を逆にこちらから聞いて、今日は混みそうだからなどと計画を立てるのですれけども。来館を計画する方に当日の団体の来館予定数をお知らせするとか、逆に「予定数はどのくらいか」とか、館が聞かれることはあるのでしょうか。
- 副館長
団体受付に関しましては、主に旅行会社の添乗員さんから聞かれることがあります。ですので、そのときは情報を開示して、同じ時間にどのくらいの団体があるという話をすることはよくあります。
どうしても修学旅行の時期になりますと、重なって来てしまうということはある程度仕方がないかなと思いますし、プラネタリウムだけを利用する団体、常設展示だけを利用する団体があるように、利用の形態が違う団体が来ますから、一時に10団体位を受け入れることもあったのですが、なんとかあふれそうになりながらも対応できているというのがここ数年の状況であります。問合せに対してはその都度こちらから情報開示をしているという所でありますので、あとは利用される団体の方でご判断頂くというのが現状です。
- 議長
よろしいでしょうか。
運営にボランティアで関わっている人からすれば、せっかく来たのに体験できないということを少しでも減らしてあげたいという事と、スタッフが増えたとしても、体験には一回ずつ時間がかかるという制限がある。低温実験室もそうですよね、いっぺんに入れる人数には制限があるので、並んでいても今日はあと何回で終わりとなった時に、常設展示室の体験だけを目的に来ている人からすれば「ちょっとそれは困ったな」となるだろうし、何かうまく工夫ができればと思います。
ですので、今日は結論は出ないかもしれませんが、スタッフの中で、ボランティアの方々も含めまして、こういう現状があるということもふまえながら、今後は工夫をして頂ければと思いますので、よろしくお願いいたします。それでは今の所も含めて、10ページまでで何かありませんか。
- 委員
よろしいでしょうか。先ほど講師の方の高齢化、退職などで事業がいくつか取りやめになったと御説明があったと思いますけれど、これから先もそういうことが進むことが予測されますが、これについて何か手立てというのはお考えがあるでしょうか。
- 館長
外部の方に講師をお願いしているものについては、外部要因であるのでいかんともしがたいところがあるのですが、最近の事業では、我々職員や嘱託職員が指導者となって行う事業が大変多いかなと思います。
マイコンカーと発明クラブについては、特別な技量を持った方々に指導者になって頂くということで、外部の方にお願いしていた経過があります。マイコンカーはその方が定年退職されてしまったと、これはやむを得ないのかなと思います。では我々がマイコンカーの技術を習得してやりましょうということになるかというと、ちょっとそこまで達していませんでしたのでやむなく中止になったということです。お子さんたちからも「マイコンカーはやらないのですか」と聞かれたのですが、「先生がいなくなってしまったのでごめんね」と答えたこともあります。そのような事情もあって、何とかできる物はしたいのですが、やむを得ず中止としたところです。
- 議長
よろしいでしょうか。なかなかこれも指導する側の都合ということですから、ただ、2月の計画の段階で学校の関係だとか定年だとか、対応の目処が立てられるようであれば、予定が変ってしまうということがないよう見通しを持って実施するですとか、必要があれば誰か代わりを募集するとかができるでしょうから、皆さんが楽しみにしているものであれば、つなげてやれるようにして頂ければと思います。
その他10ページまででなにかありますか。なければ具体的な事業活動のところ、11ページから、新規事業についての中心に説明が中心になりましたが、ここの所で何かありませんか。
- 委員
一つだけよろしいでしょうか。事業活動計画を全体に見て、指導者の欄に「職員・ボランティア」と書いてあるのと、「職員」に限られているのと二通りあるのですが、「職員」とあるのは専門性の高さなどから判断して、ボランティアには難しいから職員が担当しているという考え方でよろしいですか。
- 館長
基本的に主として指導するのは職員です。ただ職員一人では10人、20人という参加者がいるなかで目が行き届かないとか、細かな質問に対応しきれないということがありますので、中に入って指導を支援する方がいた方が事業の進みが良いということがあります。そういう、お手伝い的な要素でボランティアさんや職員が複数で入るなどの支援をしながら事業をするという形を取っています。ボランティアさんの自主事業については、ボランティアさんが主で指導していただくのですが、職員が指導する中でボランティアさんの支援を受けてという形を取っているものがあるということです。
- 議長
よろしいでしょうか。指導者のところが職員だけでなくて、ボランティアが入っているものも、メインは職員ということですね。それではこの事業のところで他になにかありますか。
ほかにございませんか。よろしければ次にまいります。
「(3)旭川市科学館観覧料・使用料の改定案」について、館から御説明をよろしくお願いします。
- 館長
資料3「使用料・手数料の見直し案」について、ご説明いたします。このたび、全庁的な使用料・手数料の見直しを行うこととなり、当館でも例外ではありませんので来年4月の改訂に向け、5月に委員の皆様に改定案に対するご意見を募集したところです。委員の皆様からは2件のご意見をお寄せいただき、資料別紙1のとおり科学館の考え方をお示しさせていただきました。
1については、見直しに対する反対意見ではありませんが、常設展示室に関連するご指摘ということで頂戴したもので、財政状況が厳しい中ではありますが、引き続き優先度を見極めながら設備の計画的な更新及びリニューアルを検討していきたいと考えております。次に2につきまして、“取り組み指針”、“観覧料、使用料の見直しについて”、“算出方法”については御理解いただきましたが、専用使用料が適正かどうか、疑問が残るとのご意見をいただきました。こちらについては他の類似施設、駅周辺の会議室や研修室の料金と科学館の改訂後料金が大きな隔たりを生まないように設定したところです。また、利用者数減少についての懸念も挙げていただきましたが、これについては今後も科学館をより広く市民へ広報することにより、利用者を増やすよう務めて参りたいと考えております。
別紙2でございますけれども、同時期に行っていた市全体に対するパブリックコメントにおいて、科学館への意見はなく、5月29日に当館が実施した個別説明会においても市民の皆様からのご意見等はございませんでした。
これらを踏まえまして、「使用料・手数料の見直し」については、5月に皆様にお示しした案から変更を行わず、別紙3を最終案にしたいと考えております。
なお、5月にお示しした資料では、4ページ(2)にあります専用使用料の部分について、「若者団体(過半数が30歳未満)が公益的・公共的な活動で利用する場合の学習・研修室の使用料」について、「減免なしを5割減に改訂」と記載しておりました。こちらについてはパブリックコメントにおいても同様の表記としておりましたが、本来専用使用料の減免は「学習・研修室」のみではなく「特別展示室」も対象とすべきところ記載漏れとしてしまったものですので、この度の最終案では資料のとおり「特別展示室」を対象に含めた形で提出したいと考えております。以上でございます。
- 議長
見直し案についてということで、科学館に関する意見は2点、それから別紙2で、市のほかの施設に関すること、そして見直し案に若者団体に関する所が加わったということ、そして最終ページの改定案のとおり進めたいということでありましたが、これについて何か御意見ありますか。
よろしいでしょうか。料金が上がって嬉しいということはどこも無いとは思うのですが、やはり質が高い展示を維持するためにもやむを得ない事かとは思いますので、これについてはよろしくお願いいたします。それでは今の件については終わりたいと思います。
それでは次に入ってよろしいでしょうか。
4の「その他」ということですが、科学館から今日配付された資料がありますので、よろしくお願いいたします。
- 事務局
お手元にお配りいたしました資料ですが、企画書になっておりまして、こちらを御覧頂きながら説明いたします。
特別展は平成27年度を最後に休止しておりましたが、2020年度に特別展を企画させて頂くことになり、昨年の夏以来、恐竜ともう一つのテーマとで検討してきましたが、恐竜に決めた理由としましては、非常に人気の高いテーマであるということ、昨年来新聞などで大きく報道されておりますが、非常にタイムリーな話題であるということからです。特別展をなぜやるかというと、常設展示室の中だけでは伝えきれないもの、最新の科学の研究結果ですとか、体験する機会にしていただきたいとして行うものです。
次年度は「大恐竜ワールド2020」、仮称ですけれども、企画書の表紙に出ています恐竜2体がメインの展示となります。5年前にも恐竜展をやってまた恐竜かと思われるかもしれませんが、中身が全然変わっております。前回は静的標本ということで動かないものでしたが、今回はロボット恐竜ということで、このティラノサウルスとアロサウルスをメインの展示としてまいります。科学館なので、遊園地になってはいけないというところがありまして、動く恐竜を見せて怪獣的に面白がってもらうというだけではだめでして、ストーリー立てをして二つの会場をロボット恐竜の展示とティラノサウルスの進化や最新の研究成果、体験ラボということで展開して参りたいと思います。
企画書には展示についてのみの記載ですが、あわせてプラネタリウムドームを使い、恐竜に関する全天周映像を上映していこうと考えています。見込みですが入場者数は展示と映像あわせてのべ3万8千人程度を計画しております。
3、4ページをごらんいただきますように、漫然とした展示ではなくて、ストーリーを持たせた展示になるようにしております。
5、6ページをごらんいただきますように、第1会場の探検ゾーンでは生態モデル、ロボットを含めて展示させていだだき、第2会場では、9ページにあるように「超進化シアター」としてCG再現映像を上映したり、解説パネルで学んで頂いたりするゾーンとなっております。
恐竜は人気のテーマであるというだけではなく、話題性があるとともに古生物学、自然科学への興味関心を得ていただくということのほか、ストーリーを通じて生物の多様さや生命の尊さを感じていただくということを狙いにしております。
- 議長
4番の「その他」についてはほかにはございませんか。
- 館長
ありません。
- 議長
それでは「大恐竜ワールド2020」について、来年5年ぶりの恐竜展ということですが、これについて何か御意見等ありましたらお願いいたします。
- 事務局
一点説明が漏れていました。恐竜というと、その分布に地域性があるのですが、北海道で発見されているものもあります。第2会場のなかで恐竜ラボ、研究成果の発表ゾーンでは、一部北海道から発掘された化石や恐竜の展示を北海道大学総合博物館の御協力で実施しようと考えております。旭川市で発掘されたものはありませんが、地域性を持たせた展示としたいというところです。
- 議長
北海道というくくりの中で恐竜に興味を持って頂くということですが、よろしいでしょうか。これは次の2月の会議の時にはもっと予算など具体的なこととして現れてくるのでしょうか。ですので、今の段階で質問や意見などがあれば反映される部分もあるということですので、皆さんの意見があれば伺いたいということです。今日配られた資料ですので、この後にもし質問など何かあれば御連絡頂くということで、今日については特に皆さんからなければこれでよろしいですか。
- 委員
恐竜を選んだ理由について「前にもやったんだけれども」という話がありましたが、恐竜のことについては近年、ここ2年くらいの間でも従来、前回と今とでわかっていることがかなり違うと思うのですよね。そういう意味でも、今やる意味がとてもあるのだろうと思いますから、逆に前回とは状況が違うのだということを強く押し出したらわかって頂けるのではないでしょうか。
2年くらい前だと、北海道に恐竜がそんなにいるということは余り言われていなかったし、もっといえば日本にそんなに恐竜がばらばら出てくると想像されていなかったのですよね。旭川でやる意味も、本来、日本列島は地層が横倒しになっているので、北海道も本州もそうなのですけれど中生代の地層ってど真ん中に出てくるんですね。西日本に行ってしまえば福井あたりに出てくるのですけれど、東日本・北日本ではど真ん中に中生代の地層が出てくるので、旭川の位置は悪くないと思うのです。
ちょうどそれが天塩から夕張山地にかけてなので、ちょうど旭川の周辺は特徴的な地層がでてくるのです。そういう意味では札幌でも釧路でもなくて旭川が良いのです。そういうところをアピールするのには良い選択だったのではないでしょうか。小林(快次)先生も大変忙しいのですけれど、来て頂けるということで、今年のプログラムも含めて良いのではないでしょうか。
- 議長
前回が五年前ですから、その頃小学生・中学生で観覧に来ていた人は大人になって新たな情報として、そのころ幼くてよくわからなかった人は、今度は科学の視点で「旭川もそうなんだ何か出るかも知れないね」と、郷土に興味を持てる展示となれば良いかなと思います。いろいろな工夫をして頂ければと思います。なにかほかにありますか。
よろしいですか、それでは本日の議題についてはすべて終了しましたが、全体を通じて何か質問をし忘れた事などございませんか。
それではこれで全ての議事を終了したいと思います。本日は皆様に闊達な御議論を頂きありがとうございました。
(終了)