「情報公開・個人情報保護委員会」会議録(令和3年度第1回)

情報発信元 地域活動推進課

最終更新日 2023年7月10日

ページID 074851

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会議概要
日時 令和3年12月15日(水曜日)午後6時00分から午後7時20分まで
場所 旭川市第二庁舎3階問診指導室
出席者

委員 (安藤・金子・河上・須藤・新田・籾岡各委員)6名 (50音順)

事務局(林部長、平尾課長、熊沢係長、遠藤)4名

会議の公開・非公開

一部非公開

7 保有個人情報不開示決定に係る審査請求案件の審査について(新規)

保有個人情報不開示決定に係る審査請求案件を審査するため(旭川市情報公開条例第7条第4号該当)

傍聴者の数 0名
資料 (資料3及び当日資料は非公開案件資料のため掲載しません。)

1 開会

2 市民生活部長あいさつ

改めましてこんばんは。市民生活部の林と申します。この4月に異動で参りましたが、皆様には御挨拶が遅れました。申し訳ございません。本日は、本当に年の瀬近く、しかも足下の悪い中、遅い時間にお集まりいただきまして、誠にありがとうございます。

この情報公開・個人情報保護委員会は、数ある会議の中でもかなり専門的な会議と思っておりまして、私もそういった意味では重みを感じる会議だと思っております。私ども市民生活部は、アクセルを踏みながら地域のまちづくり、市の活性化にまい進しており。市民参加についてもいろいろ取組をしております。一方で、そういった活動を支える意味でも、情報公開と個人情報保護にもはきちんと対応していかなければいけない。そういった対となる役割を担っているグループであります。

私が申し上げるまでもありませんが、昨今、個人情報に関してはいろいろな技術的なものだけではなく、社会システム自体変わってきています。そういった中では、扱う個人情報の種類や数についても、我々は、私が少なくとも個人で感じているよりも、はるかに膨大なデータの中で生きていると、本当に実感をしておりまして、実際に困ることも多々あり、生活者からの目線でいくと、なかなかそこに気付かないことも多いです。

今日も二つほど案件がありますが、ドライブレコーダーは本当に今時だなという話ですし、もう一つはかなり重たく専門的な内容に入り込んでいくような話題になっていまして、皆様の専門的な知識や御経験も兼ねながら、市民生活により少しでも寄り添っていけるような会議の一つとして、一緒に考えさせていただく機会になればと思っております。

繰り返しになりますが、このような貴重な時間を頂いてこれらのテーマについてお話を頂くことに改めて感謝申し上げます。またこの委員会の議論を実りのあるものにしていきたいと思っておりますので、至らない点も多々あるかと思いますが、どうぞよろしくお願いしたいということを申し上げまして、始まりに当たっての挨拶とさせていただきます。本日はどうぞよろしくお願いいたします。

3 委員紹介

4 会長及び会長代理の選任について

<事務局>

続きまして、会長及び会長代理、職務代理の選任であります。本委員会では、会長及び会長代理の選考の進行に当たりましては、先例で前会長に行っていただいておりますので、前会長の籾岡委員に進行をお願いします。

<籾岡委員>

それではせん越ながら進行させていただきたいと思います。まず会長の選任方法について事務局から説明をお願いします。

<事務局>

選任の方法ですが、事前配付した資料1にあります旭川市情報公開・個人情報保護委員会規則第3条に基づき「委員会に会長を置き、委員の互選により定める」こととなっています。また同条第3項に基づき「会長に事故があるとき、又は会長が欠けたときはあらかじめ会長の指名した委員がその職務を代理する」こととなっております。今回は互選により会長の選任と、新たに選任された会長による、会長代理の指名をお願いしたいと思います。

<籾岡委員>

それでは各委員の御意見をお伺いしたいと思います。自薦でも結構ですし他薦でも結構です。何か御意見はあるでしょうか。

<河上委員>

前会長の続投がよろしいのではと思うのですが、いかがでしょうか。

<籾岡委員>

私にとの御意見を頂きましたが、せん越ながら引き続き私が会長を務めさせていただくということでよろしいでしょうか。

(一同異議なし)

<籾岡委員>

ありがとうございます。

次に会長代理ですが、これは会長の指名ということになっているので指名させていただきたいと思います。安藤委員に会長代理をお願いしたいと思いますがいかがでしょうか。

(安藤委員承諾。一同異議なし)

<籾岡委員>

それでは安藤委員に会長代理をお願いしたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

<安藤委員>

よろしくお願いします。

<籾岡委員>

ありがとうございます。ということで会長と会長代理を選任いたしました。事務局から何かありますか。

<事務局>

今期はこの体制で委員会を進めていきたいと思います。籾岡委員には会長席に移動していただきまして、その後、また次の審議に入っていきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。

5 会議の運営について

(1) 審議内容及び会議の公開

(2) 傍聴の取扱い

(3) 会議録の作成

<会長>

それでは早速、本日の具体的な議事に入っていきたいと思います。

これまで同様に、円滑な議事進行に御協力を頂ければと思います。

まず、今日の審議に入る前に、会議の運営についてですが、(1)から(3)で一連の流れがあり、関連するものですので事務局から一括して説明をお願いします。

<事務局>

それでは一括して会議の運営について、御提案・御説明いたします。本委員会の会議の運営については、旭川市情報公開・個人情報保護委員会規則及びその運営要領に定められているところですが、委員改選が行われましたので、基本となる事項について委員の皆様に改めて確認、協議をお願いしたいと思います。

まず、「(1)審議内容及び会議の公開」です。資料1の1ページ、保護委員会規則を御覧ください。第2条に委員会が審議する事項が定められておりまして、今後はこれらの事項について審議をしていただくことになります。これまでは、実際には第1号と第2号に該当する情報公開及び個人情報の開示等の処分に対する審査請求が案件としてはこれまで最も多く、次いで実施機関から諮問される保有個人情報の収集、あるいは目的外利用についての審査が多い状況です。

また、会議の公開ですが、3ページからの委員会運営要領を御覧ください。第3条で「委員会の会議は公開とする。ただし、不服審査及び委員会が適当と認めるときは非公開とすることができる。」とされておりまして、この規定に基づき、これまでは、審査事項のうち保有個人情報の収集や目的外利用等に係る案件の審査については傍聴が入る公開とし、審査請求の審査については非公開としていました。また、その他の案件が出た場合にはその都度、委員会にお諮りして判断することにしておりました。今期につきましても同じような形にしたいと考えております。

次に「(2)傍聴の取扱い」についてです。実際のところ、この数年では傍聴者はいらしていないのですが、ある程度の決めを作りたいと思います。運営要領では、傍聴の取扱いについて定めておりませんので、傍聴者の定員や傍聴者に守っていただく事項について提案いたします。まず、定員についてですが、本委員会の会議は、あらかじめ定員を定めておくのではなく、会場の規模等に応じて極力多くの方に傍聴できるよう「会場の許容範囲内」とし、それを超えた場合は先着順としておりました。今後も固定して確保している会場がないため、今期も傍聴については「会場の許容範囲内」にしたいと思います。次に公開の会議における、傍聴者に守っていただく事項についてですが、資料1の6ページ、「傍聴者のみなさまへのお願い(案)」を御覧ください。こちらは以前、委員会で取り決めました、傍聴の際に傍聴者の方に守っていただくルールをまとめたものです。そして傍聴の際にお渡しすることになっております。今期もこの内容で提案したいと考えております。

次に、会議の写真及び動画撮影、あるいはテレビカメラがあった場合ですが、前期御議論いただいたのと同様に、事務局に事前に申し出をしていただいて、会の冒頭に撮影時間を設けまして、その時間のみとするということで提案いたします。また、会議の録音ですが、これも前期と同様に、事前に申し出をしていただいて、委員会の承認を得てから許可をする。そして承認は開催前に行うということで提案したいと思います。

続きまして、「(3)会議録の作成」についてです。会議録については、運営要領第4条第1項で「会議の日時及び場所」「出席者の氏名」「会議に付した事案の件名」「議事の概要」などを記載した会議録を作成することとなっております。会議録の作成方法ですが、これまではほぼ全文筆記となっており、発言された方のお名前も記載しておりました。また、同条第2項で会議録は出席委員の承認により確定すること、第3項で会議録を公開することが定められております。例外的に、会議録の公開につきましては、先ほどの会議の公開と同じ様に、会議録を非公開とすることができる規定もあり、これまでは、公開した部分の会議録については公表、不服審査など非公開で行う会議は会議録も公開しないことで取り扱っておりました。また、会議録は市のホームページへの掲載及び市の総合庁舎1階にある市政情報コーナーに配置する形で公開したいと思います。

おおむね前期と同じ内容で会の運営について御提案しまたが、修正すべき点がないかなど御協議をお願いしたいと思います。会議の運営について、事務局の説明・御提案は以上です。

<会長>

今(1)から(3)まで説明がありましたが、意見をお伺いしたいと思います。このような形で進めてよろしいでしょうか。

(一同同意)

<会長>

それでは事務局から提案された形で今後進めていきたいと思います。

6 (保有)個人情報の収集及び外部提供に係る意見聴取について

(1) 管財課案件(旭管第138号)

<会長>

それではここから案件に入りたいと思います。まず本日の議題であります、旭管第138号で旭川市長から諮問がありました(保有)個人情報の収集及び外部提供に係る意見聴取について審議に入りたいと思います。事前配付されている資料に基づいて事務局から説明をお願いします。

<事務局>

それではこの諮問について事務局から説明いたします。今回の諮問の根拠ですが、旭川市個人情報保護条例第5条、収集の制限の例外として、第3項ただし書第5号の「実施機関が保護委員会の意見を聴いて、公益上特に必要があると認めたとき。」に該当するかどうかがまず一点目。そして、条例第6条の利用及び提供の制限の例外として、第1項ただし書第4号の「実施機関が保護委員会の意見を聴いて、公益上特に必要があると認めたとき。」に該当するかどうか、これらの二点で意見聴取を求めているという位置づけとなっております。

諮問の担当課について簡単に説明いたしますと、管財課は、庁舎の建物を管理する部門と、市が管理する公用車の管理を行う部門に分かれております。そのうち公用車の管理を行う車両担当という部署から今回諮問がありました。

資料2の2ページを御覧ください。今回諮問があった個人情報を取り扱う事務の名称は「公用車の運行管理」です。資料1ページにある個人情報取扱事務の名称とは異なっていますが、担当課に確認したところ、2ページの事務の名称が正しいということなので、委員会の審議では2ページに記載されたの名称を使用したいと思います。この業務では、車両維持に係る業務全般、公用車の運行管理として公用車事故対応及び事故防止の取組といった業務を行っています。

続きまして、諮問の直接のきっかけとなったドライブレコーダーの設置について説明いたします。別紙のとおり、公用車は360台保有していますが、本年4月の段階では既に234台に設置されている状況です。先月1台増え現在235台だそうです。本来ですと、ドライブレコーダーで設置して収集等を行う前に諮問を行うべきところでしたが、民間の車両にも普及が進んでいることもありまして、個人情報取扱上の整理が担当課ではされていなかったところです。

ドライブレコーダー設置の有効性について、資料2ページ4番を御覧ください。一つ目は、撮影した映像を参照することで事故発生時の確認がしやすくなり、示談交渉の迅速化が図れることを挙げております。別表1のとおり賠償事故は毎年発生していますが、映像などがあれば過失割合がすぐ確定する場合がほとんどだそうです。また、自損事故の原因分析にも活用できるとのことです。二つ目に、このことから職員の安全意識及び運転マナーの向上に役立てることができます。そして、苦情などがあれば事実を確認の上、対応することがしやすくなるということです。三つ目に、映像を事故防止対策や交通安全教育に活用し、市職員の安全運転意識の向上につなげることとしております。

ドライブレコーダーのカメラですが、3ページ5番丸2の記載のとおり、まず前方の撮影用のものが設置されており、必要に応じて左右及び後方撮影用を車の内側に設置しております。カメラのスペックは100万から300万画素、記録時間は60分から140分程度のものとのことです。

続きまして個人情報取扱上の整理についてです。条例第5条では個人情報の収集は本人から行うことを原則としています。しかしながら公用車は不特定多数が立ち入る場所を運行するものですので、通行人の容姿や音声などの情報を収集してしまうことになります。本人からの個人情報の収集は、本人の提供意思を前提としていますので、このような個人情報の収集は本人からの提出意思を確認することができないため、条例に規定した本人からの収集とは言えないということで整理をしております。

過去にさんろく区域での防犯カメラ設置に際して個人情報を収集するといことが諮問されたことがありました。このときも同様に本人からの収集ではないと整理しております。当日資料としてそのときの答申を御用意しました。このときは「比較衡量の上、公益性があるので諮問内容を適当なものとして認めている。ただし、幾つか課題があったので慎重な対応を求める。」とした答申でした。審議ではこの答申も必要に応じて参考にしていただければと思います。

続いて、ドライブレコーダーで撮影された個人情報を本人以外へ提供することについてですが、資料2の3ページ7番、第三者へ提供する理由です。担当課では提供する先は事故が起きた際に当事者や当事者の代理人に、原因の共有や円滑な事故解決のためにこれらの情報を提供するということです。なお、2行目から4行目の「また~」で始まる部分ですが、条例上本人以外への提供可能理由として規定されている法令等を理由とするものですので、この部分は特に今回の諮問とは関係ありません。

保有個人情報の管理・運用方法ですが、3ページ8番を御覧ください。設置車両の周知、それからデータの管理方法を明確にし、データの利用提供について管理簿で管理していくということです。詳細は4ページ以降のような形で要綱を制定して行うとのことです。要綱の中で若干補足しますが、第6条第4項「取り出さない記録については記録容量の上限に到達次第、随時上書きされる。」という規定について、担当課にどれぐらいの間隔で上書きされるか確認したところ、いろいろ種類はありますが一番多いパターンでSDカード8ギガぐらいの容量なので5日程度で上書きされるとのことです。走行中の記録機能のほかに、衝撃があったときに録画し上書きされないように残しておく機能があります。Gショックセンサーというそうですが、この機能による記録が随時たまっていくそうです。ですので問題がなければその記録を人為的に消すといった作業が発生しており、大体1か月に1回はSDカード全体のデータを消去しているとのことです。

以上、管財課の個人情報収集及び保有個人情報の提供について諮問の内容を説明いたしました。委員会に置かれましては、公益上特に必要があるかについて御審議をお願いしまして、まとまった御意見を実施機関に答申の形で頂きたいと思いますのでよろしくお願いいたします。

<会長>

事務的なところでですが、資料2の3ページ、7番の2行目、刑事訴訟法第197条第2項の規程の「程」という字ですが、これは「定める」の「定」という字ですね。

<事務局>

そうですね。「定める」という字ですね。 

<会長>

担当課に言っておいてください。それから同じ7番で最後の行に「。(まる。句点)」が先頭に来ているのも直してください。

<事務局>

分かりました。

<会長>

事務局から説明がありました。この案件について質問等あればお願いします。

話のつながりで伺いますが、資料2ページによると平成27年度から結構事故があり、意外と30件程度の事故が毎年起こっていることがよく分かったのですが、そもそも今頃になって諮問というのは少し疑問なところです。つまり5~6年以上前から既に設置しているのですよね。

<事務局>

残念ながらそのようなことです。

<会長>

結局、ここで認める旨の答申を出したとしても、後付けになってしまいますが。かなり前から実は付けているので。 

<事務局>

そうです。そこはもう申し訳ないところです。 

<会長>

いえいえ。恐らく、個人情報として取扱う必要性があると感じるのが少し浅いということですね。

<事務局>

少し認識が薄かったと思います。

<会長>

ここで認識が出てきたということでしょうね。

今説明がありましたがいかがでしょうか。この案件についての質問は何かありますか。

<金子委員>

ドライブレコーダーはもう設置されているということだったのですが、実際設置した後事故の解決に活用された事例が既にあったのでしょうか。

<事務局>

まだないと聞いております。

<金子委員>

この設置及び管理・運用に関する要綱案第7条、目的外利用及び提供についての部分ですが、第1項第2号の「交通事故防止策及び交通安全教育に関する資料を作成するとき」とは、誰に向けた資料となる趣旨なのでしょうか。

<事務局>

実施機関からは、飽くまで市役所で公用車を運転する職員を対象に使用し、一般的な交通安全対策などには使わないと聞いております。ですので、要綱としてここに書くべきかどうかは議論をすべきかと思います。

<金子委員>

当事者として事故解決に使う資料ではなく、教育のために配付する資料の中に、例えば個人の顔といった個人を識別できる情報が写っているものが入ったまま配付されてしまうと、少しよろしくないのかなと思います。個人が写らない形で作成した資料にするなど、そのような配慮が必要になってくるかと思いましたので、このままの文言でいいのかは少し気になりました。

<事務局>

実施機関はスライドや動画を教材とするときに映る容貌などを気にしているようです。 

<会長>

確かにここは少し唐突な感じがしますね。第1項第2号を削除して別のとこに置くか、また工夫すべきかなと思うのですけれど。

そのほかの点についていかがでしょうか。

それでは審議に入っていきますが、審議する中で質問等を出していただいても結構です。この案件について、ここからは自由に御意見いただければと思います。

先ほど事務局から説明があったとおり、当日配付資料として過去の類似事案の答申があります。この答申は意見を非常に詳細に書いている形のものです。このときは、基本的には公益性があるから適当なものと認めるが、条件を大分付けて慎重な取組をしてほしいという趣旨の答申を行いました。一つのサンプル、参考程度に見ていただければと思います。

本件ではドライブレコーダーの設置に公益性があるかどうかが今日の議論の中心になると思うのですが、いかがでしょうか。市の公用車における事故後の示談交渉と絡んでという責任もありますね。それから、職員への指導、市職員が問題となる運転をすることへの抑止になる点からでは、確かにレコーダーが付いていると確かにあるかなというところですが。公益性があると感じるのはこのようなところですかね。 

<河上委員>

そうですね。事件の解決を抑止、できる限りお互いに証拠があるかないかでやはり解決が早くなる点に関してはお互い望むところではあると思うので。そのような点に関しては公益性はあるのかなと感じます。

ちなみに弁護士の委員の方にお聞きしたいのですが、こういうときにドライブレコーダーの映像があるかないかで、裁判の期間が結構大幅に変わったりするものなのでしょうか。

<須藤委員>

ドライブレコーダーがあるために御本人の尋問の必要性が大きく下がるといいますか、尋問を不要として進むことがありまして、その尋問期日分だけ短くなるのは一般にあると思います。

<金子委員>

そもそも訴訟まで至らないこともあります。

<須藤委員>

そうですね。

<金子委員>

つまりその映像があると客観的資料になるので、事実関係に争う部分がないとなると裁判所で第三者が決める必要がなくなるので、当事者側での話し合いで使用することもあるかと思いますので、ドライブレコーダーがあるかないかというと、あった方が解決が早くなる傾向はあると思います。

<河上委員>

ありがとうございます。となると、迅速に解決できる点ではやはり必要かと思います。

<会長>

御意見ありがとうございます。今御指摘があったとおり、交渉解決に当たって非常に時間が短縮される点では疑いのないところとは思うのですが。

<須藤委員>

以前防犯カメラを設置するときに、私はたくさん意見を出させていただいたと思うのですけれど、そのときの私の問題意識は、防犯カメラについて広く街の中だけではなく、本当に住宅地だとか、あまり人がいないとか、どのようなところには設置が必要かを明確にしないうちに、典型的な住宅地であまり人がいなさそうなところなども、ありとあらゆるところにあればあるほど必要ということを肯定するという帰結になるではないかといったことでした。

今回の案件であるドライブレコーダーについて考えているのは、自動車の運転は、運転中に一定のリスクが常に存在している事象であることです。

その点で人がいるかどうかで考えた防犯カメラの案件とは少し違うところかと考えました。

あと、社会の状況として有益性が是認されているのかなというところです。ドライブレコーダーにいろいろなものが映り込むが、その有益性は社会的には非常に是認されているかと考えたところです。

<会長>

そうですね、委員が今おっしゃったように、今回自動車に付けられたということで、いろいろなところにカメラ自身がこう動くという意味では前回の事案とは違うところですね。

幾つか御意見があったところですが、委員会としては、公益性についてはあるということで考えてよろしいでしょうか。

(全員同意)

<会長>

それでは、公益性があることから認められるので本件の諮問は適当なものとするのを基本線にしていきたいと思います。そのようなシンプルな答申でもいいのですが、幾つか条件を付けることもできますがいかがでしょうか。慎重な運用をするようにということは入れると思いますが、防犯カメラの案件のようにもっと詳しく意見を入れるか、あるいは補助的な言い回しで注意を促す形にするか。

<須藤委員>

要綱案第7条第1項第2号、「交通事故防止策及び交通安全教育に関する資料を作成するとき」について、先ほど指摘されたように、公用車と事故に遭い顔などが見える形で記録に残り、その記録が日本全国か北海道全体か、割と広く使われるところに自分の顔が教材みたいな感じで載る可能性があり、そのプライバシー的なマイナス面があってもこれを規律としてそのまま載せる必要があるのか分かりません。誤解かもしれませんが、これだと一応無制約に見えます。

他の場合は、解析及び原因を究明するとき、捜査機関等から提供を求められたとき、情報提供収集するときといった、映っているものが個別に必要なのかなというところですが、その一方、交通安全教育に関する資料を作成するときに映ったものが提供されて、そのまま映って全道や全国に映ると嫌だなという心情もあり、そこまでする必要性があるのかという問題意識を持つのが適切かと考えています。

<事務局>

確かに金子委員、須藤委員の御意見御指摘にあったように、第1項第2号の取扱が若干課題かという気がします。私自身としては、第7条はデータの利用及び提供という項目になっていますが、実施機関がデータを何かに利用するというところと、提供するにはこうするというところと、明解に分けて設定した方がいいのではないかと感じているところです。第7条の構成に予期せぬところを生む余地があるかと感じていますがいかがでしょうか。

<会長>

委員会でその案を作る話ではなく、正式には担当課の方に言えばよい話ですが、そうですね。

<安藤委員>

金子委員がおっしゃるのはもっともなので、資料2の2ページ4番丸3の3行目「また、事故発生時のドライブレコーダー映像を、プライバシーに配慮した上で活用することにより」とあるので、5ページの要綱案第7条第2項を第3項にし第3項を第4項にして、新たに2項に「前項第2号については個人の映像とプライバシーに配慮した上で、教材として活用すること。」というような類の項目を1項新たに設けると。

つまり、第1項には目的外利用はいけないとありますが、第2項には第1項第3号と第4号についてしか書いていないので、そこに第1項第2号についての制約を手当てすれば、全体に網をかけたことになるのではないかと思います。

運用のたたき台に書かれている点が要綱に反映されていないので、それとの整合性を取るのが一番のポイントと思うので、新たに一つ項を設けて手当てする方法があるのではと思います。

<会長>

そうですね。今、非常に貴重な御意見を頂きまして、一つの案として担当課にこのようなものもある点で示すのにいいかと思いますが。そのようなことは可能ですよね。

<事務局>

そうですね。諮問資料で説明をしたいことが、安藤委員のおっしゃるように要綱にきちんと反映されていない点は指摘するべきだと思います。 

<会長>

安藤委員がおっしゃったように第1項、第2項で必要な文言を入れたり、事務局からあったように利用と提供をそもそも分けて書いたりするのもあると思いますが、要綱案第7条をどう具体的に変えるかは担当課にお任せして、答申ではこのような意見があったこととは、言及しなくてもいいかもしれませんね。別な形で出ていた意見を伝えてもいいかと思いますが、どうしましょうか。それとも答申に入れてしまいましょうか。

<事務局>

そうですね。どちらでもよろしいかと思いますので、(意見書の文中に)取り入れるかどうかにつきましても御協議願いたいと思います。

<会長>

そうですね。それではどうしましょうか。

<金子委員>

具体的な要綱案を答申に盛り込むことは私個人としてはこだわらないのですが、プライバシーに慎重に配慮して要綱案の記載について訂正することを求めたいと思います。

「個人情報には配慮します。」といった一言を付けておくとよいのではと思いました。というのは、ドライブレコーダーを設置して走り回る車が、誰がどこにいたかという情報を収集してしまうことを考えると、やはり抑制的であるべきだと思いますので、公益性を考えても委員会としては慎重に考えているという文言は入れつつ、担当課には少し細かく考えていただくという方向でよいのかなと思いました。

<会長>

分かりました。ありがとうございました。今、金子委員から御提案いただいたところですが、本委員会の答申としては公益性があるから認めると。ただし、プライバシー及び個人情報の保護は非常に重要なので、そのようなことに十分配慮した上で慎重な運用を行うことを求めますと。そのような文言にするのはいかがでしょうか。具体的に要綱をどう直すかは担当課の方に。今いろいろな御意見が出ましたので、そちらの方はまた別立てでお知らせすることでいかがでしょうか。

<安藤委員>

念のため申し上げると、毎回申し上げるのですが、条例第5条第3項第5号については「公益上『特に』必要だ」というのであって、公益性だからというのは正しくないのですよね。それでは「特に」とは何かというと、例えば公用車だからとか。そのようなところから話を始めないと。公益性があることは間違いないという合意形成はすぐできるのでしょうが、「特に」ですかというところを考えていただくのがこの第5条第3項第5号の問題だという理論ではないかと思うのです。

それを生かすと、例えばこの要綱案で第7条第1項第2号でプライバシーや個人情報の保護といった観点の手当てがないまま、第2項でいきなり第1条第3号、第4号が出てくるので、第2号への配慮が手当てされていないでのではと議論になるはずなのですよね。と思いますが。

<会長>

そうですね。今御指摘いただいたように、確かに条例第5条第3項第5号には「公益上特に」という文言があります。この「特に」は「特段の」ということかと思いますが、その辺りは特に必要ですね。毎回問題になるところなので、どのように扱うかは気にしなければいけないと思います。本件については「特段」の公益性があるかというと、あるのかなとは思います。

それではこの答申について、先ほど申し上げた提案でよろしいでしょうか。改めてお聞きしたいと思います。いかがでしょうか。

(全員同意)

<会長>

それでは、そのような内容で事務局に答申案を作っていただくことでよろしいですか

(全員同意)

<会長>

分かりました。ありがとうございます。

<河上委員>

すみません。一言。要綱案の第6条第2項に関して一つ思うことがあります。常時ドライブレコーダーに接続してデータを利用して提供する場合に限り、操作担当者が当該電磁記録媒体をドライブレコーダーから取り出すことですが、取り出して他の電子的記録媒体等で記録をするとなると、ドライブレコーダーで撮影したものを他のパソコンなどにコピーすることになると思います。この取り出した後のデータをいつまで保管しておくか、保管期限なども定める予定があるのでしょうか。

動画データとなるとかなり大きなものになると思いますので、永久に保存しておくのは物理的に問題といいますか、ハードディスクも有限なものなので、ある一定の期間を過ぎたら削除又は何らかの整理をすることがあった方がいいのでは思ったのですが。その点については策はあるのでしょうか。

<事務局>

諮問を受けた段階ではそのようなお話はまだありませんでしたが、個人情報保護制度の運用の前提としては必要となくなった個人情報は速やかに消去すべきですので、条例とかぶる部分はありますが、要綱の中でも盛り込むこともあるのかなと思います。

<河上委員>

将来、削除するときに規定がないからと言われてしまうこともあるかと思いまして。

<事務局>

そうですね。消去の規定も明確にした方がいいかと。

<会長>

要綱案第7条第2項第3号に、目的を達成したとき又はその目的が達成されないことが判明したときは、提供したデータを速やかに消去又は返却する規定があります。ここではないのですか。

<事務局>

これは提供した場合の提供先に対しての求めですね。

<会長>

なるほど。では第6条と第7条は全然違うということですね。

<事務局>

要綱案には、実施機関が自身で使う場合の規定がはっきりとは入っていないですね。

<会長>

確かにそこを入れるべきですね。個人情報保護制度全体としてそのような解釈があるのでわざわざ書かなかったのではないかと推測できますが、やはり入れるべきということですね。

それでは、答申案は先ほど言ったように概括的なものにとどめて、要綱案について指摘するのは別の文書にしましょうか。

<事務局>

答申の中で、要綱案についてもう少し個人情報に配慮して精査すべきだというようなことを入れるか。もっと具体的に第7条第1項第2号の内容と第6条の内容、それらについての意見にも踏み込んでいくか、どちらでいけばいいでしょうか。

<会長>

そうですね。この要綱案は案と書いてあるとおり、それほど練られていないですね。もう少し練ったものを出してもらった方がいいかと思うのですが。

<事務局>

全般的に、改めて精査をした上で進めていただきたいというので結ぶのはいかがでしょう。

<会長>

そうですね。答申案をもっと検討しても全ては詳細に書ききれないのでそこはいいでしょう。答申としては、プライバシー及び個人情報の取扱いに配慮した上でという文言を入れましょう。本日委員会で出た細かい具体的な点は、事務局から担当課の方にしっかり伝えていただくという扱いでいかがでしょうか。

(全員同意)

<会長>

では答申案と要綱案についての具体的な指摘を、別に作ることでよろしいですか。

<事務局>

はい。答申案ですが、これまでの委員会では答申案を次回の会議で審議する形と、文言がそれほど複雑でないものは事務局から郵便などで各委員に御意見を頂いて固めていくこととありましたが、今回の場合はどうしましょうか。本文自体がそれほどでもないと思いますので、事務局の方で答申案を作らせていただいて、更に今回の場合に事務局から指摘・連絡事項を別紙で、別紙といった形で実施機関に具体的点を検討していただきたいというのを委員の皆様にお付けして、郵送などで御意見を頂くことでいかがでしょうか。

<会長>

みなさんいかがでしょうか。

(全員同意)

<会長>

はい。それではその扱いの流れでいきたいと思います。本件についてはこれでよろしいでしょうか。

(全員同意)

7 保有個人情報不開示決定に係る審査請求案件の審査について(新規)(非公開)

(1) 市民活動課案件(k202-1、旭市活第332号)

8 その他

(1) 次回の日程について

令和4年1月24日午後6時30分、28日午後6時、31日午後6時30分のいずれかとなった。

9 閉会

会議録(PDF)

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