カラスの威嚇行動から身を守る
カラスの「警告」を察知する
カラスの威嚇行動は、そのほとんどが巣や幼鳥から人を遠ざけることが目的です。
人に接近することはカラスにとってもリスクが高いため、人の頭を蹴るなど直接的な行動をとる前に、
様々な方法で「警告」を発しています。
それらに気付くことができれば、その場を迂回するなどの対策をとることができます。
(ハシブトガラスが攻撃にいたるプロセス)
- 敵(対象)が来るとまずは注意して見ている。
- 自身の存在を誇示するために大きな声で鳴く。
- 敵(対象)の頭上を鳴きながら旋回して威嚇する。
- とまり木にくちばしをこすりつける。
- とまり木の小枝を折る。
- 枝や葉を落とす。
- ガッガッと濁った声を出す。
- 後ろから脚で蹴る。
カラスの「威嚇」をやり過ごす

- カラスが人を威嚇するときは、必ず後方から飛来します。
- 攻撃は一瞬の出来事で、頭部を脚で蹴って飛び去ります。
- クチバシごと飛び込んで来る肩に止まって何度もつつく
ことはありません。

- 威嚇が激しい場所では、傘をさすことで頭部を蹴られなくなります。
- カラスは後頭部を隠されると、狙う場所を見失います。
- 片腕を真上に上げることでも、同様の効果が得られます。
(補足)翼が腕に当たるのを嫌うためです。
その他の対策
威嚇の原因物を作らせない
- 「ボソ」は見通しの良い木を、「ブト」は見通しの悪い木を好む傾向があります。
- 共通点は、すり鉢状の巣を安定させやすい枝があること。
- こうした枝を剪定することで、カラスは巣を作りにくくなります。造園業者さんなどに相談してみましょう。
- 剪定できない場合は樹木にテグスを張るのも効果的です。 ※なお、張ったテグスについては、日常の管理を行い、廃棄する際は適正に処理してください。
威嚇の原因物を撤去する
- カラスは守る対象を失ってしまうと、人を威嚇しなくなります。
- 巣を撤去する、または卵や幼鳥をその場から取り除くことで「守る対象を奪い去り、子育てを諦めさせて威嚇を防ぐ」ことができます。しかし、一時的には効果が期待できますが、時期によっては巣作りをやり直すことがあります。
- 「人にいじめられた」記憶を持つカラスは、翌年以降の威嚇行動がより激しくなるなどと言われています。特定の人物が狙われるようになるなど、状況を悪化させる場合もあります。
- カラスの巣は「野鳥が飛来して作ったもの」です。撤去したい場合は、土地の所有者が自ら駆除業者等に依頼してください。
- 次の公共施設等に巣がある場合は、管理者が対応しますので、管理者に連絡してください。
巣がある場所 |
連絡先 |
電話番号 |
---|---|---|
街路樹(国道) |
北海道開発局旭川道路事務所 |
0166-61-0136 |
街路樹(道道) |
北海道上川総合振興局 |
0166-26-4461 |
街路樹(市道) |
旭川市土木事業所 |
0166-36-2244 |
公園 |
旭川市公園みどり課 (指定管理者 旭川公園管理センター) |
0166-25-9705 (0166-74-8005) |
電柱・送電鉄塔 |
ほくでんネットワーク旭川支店 |
0120-06-0124 |
(補足1)
- 自宅の庭の樹木にできたカラスの巣の撤去などは、その土地の所有者にて行う必要があります。
(補足2)
- ほくでんネットワークでは、停電防止のため、電柱に作られた巣の撤去を実施しています。電柱にカラスの巣を見つけた時は、上記連絡先にご相談ください。
www.hepco.co.jp/network/stable_supply/efforts/nest_prevention/index.html(ほくでんネットワーク カラスの営巣防止に関するページ)
人への警戒心を薄れさせない
- 「ごみステーションを荒らす」ことが、カラスが嫌われる一つの理由となっています。しかし、餌の確保が死活問題の野生動物にとって、人間が捨てる生ごみなどは「餌」です。食べられる状態で「ごみ」が放置されていれば、集まってくるのは当然です。ごみ出しのルールを守りましょう。
- ごみステーションに関するカラス対策については旭川市クリーンセンター(36-2213)へご連絡お願いします。
- ハトやカラスを餌付けしている場面を見かけます。こうした行為は人への警戒心を薄れさせ、より激しい威嚇行動へとつながります。餌付けはやめましょう。
カラスを挑発しない
- 繁殖期の威嚇は、近くに守る対象があるためです。棒を振り回す・石を投げるなどしても追い払いの効果はなく、周囲の人にとっても危険です。やめましょう。
- カラスは自分をいじめた相手を、その特徴(顔や服装)とともに覚えます。いじめた本人だけでなく、顔や服装が似た別人が狙われる場合があります。やめましょう。