食品ロスとは?
食品ロスとは?
食品ロスとは、食べられるにも関わらず捨てられてしまう食品のことです。
日本では、1年間に約522万トン(令和2年度推計)の本来食べられるはずの食品が捨てられているとされています。このうち、家庭から出されているものが約247万トンで食品ロス全体の約47%を占めています。
「食べられるにも関わらず捨てられる食品」なので、魚の骨や果物の皮などの元々食べられない部分を捨てることは食品ロスには含まれません。
年間522万トンを捨てているという数字は、わたしたち国民全員が毎日一人あたり、おにぎり1個分の量を捨てている計算になります。
どのように食品ロスが出てしまうの?
食品ロスを出してしまう要因は、大きく3つに分類されます。
- 直接廃棄:賞味期限切れ等により、使用・提供されずに廃棄されること。
- 食べ残し:提供された料理等を、食べきれずに残して廃棄されること。
- 過剰除去:不可食部(食べられない部分)を取り除くときに、可食部(食べられる部分)も過剰に取り除いて廃棄されること。
なぜ食品ロスを減らす必要があるの?
環境への負荷
皆さんの家庭から発生した食品ロスは、燃やせるごみとして排出されたのち、近文清掃工場で焼却処理を行っています。
生ごみは水分を多く含んでおり、焼却の際に多くのエネルギーを必要とすることから、環境への負荷が懸念されます。
食糧問題
日本の食糧自給率(カロリーベース)は37%(令和2年度 農林水産省)であり、食糧の多くを輸入に頼っています。その一方で、日本の食品ロス量は年間約522万トンと推計されており、これは世界の食糧援助量の約1.2倍に相当します。
世界には未だ栄養不足の状態にある人が数多くいることや、今後、世界人口の増加により食糧需要が増加するとの推計もあることから、食糧の大量輸入・大量廃棄を見直す必要があります。
ごみ処理経費
旭川市では、令和3年度に約106,000トンのごみを収集・処理し、その経費は約40.6億円もかかっています。
これらの経費を節減するためにも、食品ロス削減の取組を始めとしたごみの減量化が必要です。