初期研修プログラム(皮膚科)

最終更新日 2016年2月24日

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初期研修プログラム

皮膚科

科の概要

市立旭川病院皮膚科は、現在、日本皮膚科学会認定専門医の常勤医師二人で構成され、日本皮膚科学会の専門医研修施設として認定されている。また、一人が日本アレルギー学会認定アレルギー専門医であり、アレルギー学会の教育施設としても認定されている。
患者数等に関しては、1日の平均外来患者数は約90人。入院患者数は変動があるが年間を通じての1日平均入院患者数は約7人、年間180人程度が入院している。当科で対象となる皮膚疾患は広範囲に及び、皮膚感染症、アレルギーおよび種々の過敏反応、その他の炎症性皮膚疾患、物理的皮膚障害、皮膚腫瘍、膠原病など皮膚疾患全般にわたって幅広く診療を行っている。治療方法は、原則的には各種疾患ガイドラインに則った標準的治療をまず選択しているが、それぞれの疾患や個々の症例に応じた的確な病態判断とそれに基づく治療を心掛け、症例によって必要に応じた最善の選択を心がけている。
外来受診患者層に特別な偏りはないが、アトピー性皮膚炎や薬疹、接触皮膚炎などのアレルギー性皮膚疾患の診断、検査と治療の経験例が多いことが当科の特徴である。パッチテスト(スタンダード系列、金属系列、薬剤パッチテストなど)や血液検査(DLST(リンパ球幼若化試験)、IgE RAST(特異的 IgE検査)など)などによって可能な限り原因検索を行うよう努めている。他の病院で原因不明とされていた症例においても、原因追求がなされ病状の改善がなされる場合が多い。

必要性に応じて入院治療を行っている。その内訳は重症帯状疱疹などのウイルス染症や細菌感染症が半数近くを占める。市立旭川病院には糖尿病センターがあることから、糖尿病性壊疽などの糖尿病合併症で入院している症例も多い。時に外科的治療を要するが当科で責任を持って行っている。約20パーセントが良性および悪性皮膚腫瘍の手術症例であるが、腫瘍の症例および年間手術件数は増加傾向にある。その他には、重症型薬疹、難治性アトピー性皮膚炎や慢性湿疹、乾癬、熱傷、自己免疫性水疱症など多彩な皮膚疾患での入院がある。
診療以外での学会発表、論文発表なども積極的に参加している。年間発表数は、二人合わせ学会は5以上、論文は2以上を目標に発表し続けている。
私なりに皮膚科の魅力は何かと考えると、ひとつには原因追求の面白さがある。ほんのささいな皮膚疾患でも対症療法のみではなく、発症要因や原因物質を見つけることができれば、医者にとっても患者にとっても満足感は大きい。原因不明で幾つもの病院を転々としていた場合ではその喜びは特に大きい。皮膚疾患から種々の基礎疾患の存在が判明する場合もある。必ずしも喜びにはならないが、このような症例を見逃さないことも皮膚科医の責務である。一方、手術を含めた治療においては、その結果が、検査所見などではなく、まさに眼に前に存在し医療者だけではなく患者自身にも直接肉眼で確認できるのも皮膚科の良いところである。また、0歳から100歳まで全年齢層を対象とすることも、多彩な疾患を扱うことになり変化に富んでいる。いずれにしても皮膚科医をやっていて飽きることがない。(文責 坂井博之)

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