旭山にゅーす・ぶろぐ

【しいくのぶろぐ】一覧

このページでは「しいくのぶろぐ」の記事のみを掲載しています。

「しいくのぶろぐ」飼育展示スタッフによる日々の出来事や想いなどを綴ったブログです。

2023年12月のしいくのぶろぐの記事

ニワトリのヒナ成長記録

 今年も終わりに近づいていますね。こども牧場では冬期開園から新たな動物たちが仲間入りしています。以前は羊の紹介がありましたが、今回はニワトリのヒナたちのご紹介です。


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左からつゆ、てん、まめ、茶々、いそ


 ヒナ...という大きさではないかもしれませんが、この写真はまだ孵化して約1カ月です。大きく見えますが、成鶏になるには5カ月必要です。よく見ると肉垂やトサカも小さいですね。現在は中雛と呼ばれる期間で、その後大雛を経て成鶏へと成長します。もともとニワトリ舎で飼育している既存のニワトリたちは真っ白な羽の色で、ハクショクレグホンという品種のニワトリです。

 一方、ヒナたちは羽が茶色の個体もいますね。このヒナたちの親の品種はボリスブラウンといい、日本で最も「赤玉の卵」を生産している品種です。ハクショクレグホンは日本で最も白玉を生産している品種ですので、2大勢力がニワトリ舎にそろったということですね。ボリスブラウンは、オスが白色、メスが茶色の羽の色をしています。

 しかし、ボリスブラウンの両親から生まれる第二世代のニワトリはそうとも限らず、白いメスなども生まれてくるようです。このヒナたちはボリスブラウンの両親から生まれたヒナですので羽の色では雌雄が判断できず、これから成長するにつれわかってくるかと思います。
 それでは、5羽のヒナたちの成長過程を見ていきましょう。ヒナたちは東川町にあるファームレラさんの「大雪なたまご」から孵化しました。


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孵卵器の中の卵
 

 最初は有精卵か無精卵か不明でしたので、5玉中いくつが孵化するかとわくわくしていました。そして卵がやってきてから約21日間、予定日の10月7日の朝。
 

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嘴打ちがはじまった卵
 

 嘴打ちがはじまりました!よく見ると卵もゆらゆら...。そしてその日の夕方、2羽が孵化しました。
 

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孵化したてのヒナ第一号(てん)
 

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2羽でくっつくヒナたち(てんといそ)
 

 残り3つの卵はその日は孵化しませんでしたが、翌朝すべての卵が孵化しました!羽も乾き、フワッとなったヒナたちがこちら。
 

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孵卵器からケージに移動したヒナたち
 

 よく見るとヒヨコの頃から羽の色が違うのがお分かりいただけると思います。ヒヨコの頃から白っぽかった個体は白色に、茶色かった個体は茶色にそのまま成長しました。
 

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 段ボールの中で飼育員が構えるカメラから逃げようとするヒナたち
 

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 日向ぼっこ中のヒナたち
 

 かわいいヒヨコ時代もつかの間、10日もたてば翼に羽が生えはじめ、半月もすればなんだか立派な翼になりはじめます。
 

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 生後約半月のヒナ(いそ)
 

 顔つきも心なしか鋭い目つきになり、ギザギザのトサカが嘴の付け根に生え始めます。そして1カ月もたてばこのような姿に。
 

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 生後約1カ月のヒナ(まめ)
 

 ポヤポヤフワフワだった体が羽軸でツンツンしています。トサカも大きくなりましたね。あまりの成長の早さに初めてニワトリの孵化を経験する私も動揺を隠せません。

 ちなみに1番最初に載せた写真がこの写真から5日後です。このころにスタッフルームからニワトリ舎に移動しました。ニワトリは闘争が多いため、大人たちにいじめられないよう慎重に同居を進めていき、今では大人たちからの攻撃をうまくよけつつ、時には5羽で走り回って大人たちを困惑させながら同居できています。

 まだまだ育ち盛りのヒナたちを是非見守っていただけると幸いです。

 春頃には赤玉の卵をニワトリ舎で見られる日が来るかもしれませんね。
 

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一番最近のヒナたち(つゆといそ)


こども牧場担当:田中 侑季

チンパンジーの赤ちゃんと展示について

 2023年も残すことわずかとなりました。
 8月にうまれたエレンも生後4ヶ月を迎えました。母親の献身的な姿と愛情をたっぷりもらい大事に育児を行っております。最近では手足の動きも活発で母親の顔を指でいじったり、まだ不安定ですが頭もだいぶすわってきていてつかまり立ちも出来るようになりました。格子に両手足を握ることも。さらに歯も少しずつはえてきました。あくびのように大きく口を開けることも多々ありますので見えるかもしれません。
親子の展示について行っていきますので、ぜひ成長していく姿を見てほしいと思います。
 なお、チンパンジーの展示は4つのグループの交代展示となりますので見られない日がありますことをご承知おきください。       
 

チンパンジー

8月14日にうまれたエレン

ちんぱんじー館担当:高井正彦

2023年12月10日 しいくのぶろぐ

日々の彩り

日々の彩り

 雪が積もり冬になったかと思ったら雨が降ったり、不安定な天気が続いています。
 私が担当しているクモザルとカピバラは冬期開園中のほとんどを室内展示場で過ごします。お部屋の中は暖かく、快適といえば快適な環境です。しかし、刺激がほとんどありません。そこで、変化の少ない室内の暮らしに変化をつけてみました。
 

 1、フィーダー 
 フィーダーとはエサを与える器具のことを言います。フィーダーからエサを取るには頭と体を使わなければいけません。お客さんには「意地悪をしている」「かわいそう」と言われたこともあります。しかし、フィーダーからエサを取ろうとしているクモザルの真剣な顔と手先の器用さを見ていただければ、クモザルの魅力が伝わるのではないかと思います。
 

 2、緑の彩り
 殺風景なカピバラの室内放飼場に緑の彩りを足してみました。果たしてカピバラは気づいているのかどうか、無表情なのでよくわかりませんが、少しでも刺激になればいいなと思います。

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フィーダーの中にはキウイフルーツが入っています

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天井から垂れ下がる植物と無表情のカピバラ

くもざる・かぴばら館担当・獣医師:佐藤伸高