旭山にゅーす・ぶろぐ

【しいくのぶろぐ】一覧

このページでは「しいくのぶろぐ」の記事のみを掲載しています。

「しいくのぶろぐ」飼育展示スタッフによる日々の出来事や想いなどを綴ったブログです。

2023年10月のしいくのぶろぐの記事

カイウサギの人工哺育

 今年の7月に、5匹のカイウサギが産まれました。
 しかし、そのうちの1匹がとても小さな赤ちゃんだったのです。

 実は6月にも出産があり、その時にも成長が遅いとても小さいな赤ちゃんが産まれています。
 妊娠期間は30日。平均は30-50g程度で産まれてくるはずが、18gしかなく、精一杯できることをしましたが、残念ながら数日でなくなっています。

 今回の出産でも、22gの赤ちゃんが産まれました。前回のこともふまえ、もっとできることがあったのではないかと今まで以上に情報を集め、試行錯誤しながら絶対に育て上げてみせる!と意気込み、人工哺育を行うことを決意しました。

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産まれて1週間。36gしかありません


 カイウサギの母乳は、高タンパク、高脂質。そして、赤ちゃんのお腹の調子を守ってくれる成分も入っています。猫用や犬用の粉ミルクと猫用のオリゴ糖や酵母が入ったサプリメントなどを混ぜ合わせた特製のミルクを作り上げるのも一苦労。安定して体が大きく育つ分量にたどり着くまでに時間を要しました。

 毎日2時間おきにミルクを与え、飲み終わったらおしりを刺激し排泄を促し、使い終わった道具を熱湯消毒する日々が続きます。
 他の4匹のウサギたちとは5倍以上の体格差がありながらも、毎日懸命に生きようとしてくれていました。

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左が母親、その他が一緒の日に産まれたウサギたち。とっても小さいウサギがいるのがわかりますか?


 人工哺育だと免疫力が低くなってしまっているせいか、全身の毛が薄かったり、はげてしまっているところもちらほら。こちらも体重を増やしながら治療に専念しました。

 そして、10月中旬。
 体重は1.1kgを超え、毛もすっかり生え揃い、立派なカイウサギとして成長を遂げました!
 (現在は、里親さんのところで元気に過ごしています)

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いつもこのおくるみスタイルでミルクを飲んでしました。もう片手では持てません!


 か弱い小さな体で産まれてきた尊い命を常に間近で接し、生きようとする力強さに圧倒されました。そして、このウサギのおかげで飼育員としてもさらに成長させてもらいました。
 家畜として人の手で作り出された「カイウサギ」ですが、人間と同じ大切なひとつの命だということを伝えていけたら幸いです。

こども牧場担当:志子田紗希
 

季節の変わり目

 北海道とは思えない9月の残暑(のようなもの)もさすがに落ち着き、特に朝晩は冷え込む日も増えてきました。これからどんどん冬へ向かっていくのでしょう。
 季節の変わり目は体調を崩しやすいとも言われますし、実際わたしも風邪をひいたりしましたが、動物たちも急に元気がなくなることがあるので、注意が必要です。とはいえ、北海道産動物や北方系の動物はそもそも寒さには強いので過ごしやすそうにしているようにも見えます。
 我々人間は寒さへの耐性がほとんど無く、それを衣服で補うわけですが、動物たちは服を着るわけではありません。彼ら自身の体こそが寒さ対策ですし、基本それしかありません。
 本格的な冬と寒さが来る前に体を変化させ、厳しい冬を乗り切っているのです。例えば、たくさん食べて脂肪を蓄え体内を冷えから守るだとか、体毛を防寒仕様の冬毛に変化させるなどが分かりやすいところかと思います。冬眠をして冬を乗り切る動物もいますね。
 これらの一年スパンの変化はわかりやすいですが、進化の過程で長い時間をかけ獲得した寒さへの適応というものもあります。寒い地域の動物は暖かい地域にすむ同種や近縁種に比べ体が大きいという傾向があります。この大きな体自体が寒さ対策の一つです。耳や尾など体から出っ張ったり、飛び出たりしている部分を小さくすることで熱の損失を小さくする、というパターンの進化もよく見られます。他にも動物によってさまざまな寒さ対策がありますが、どれも動物自身の体に備わっているものです。防寒着や防寒靴を利用し、暖房を使わなければすぐに凍えて命が危険になる人間とは大違いですね。
 人間は寒さにめっぽう弱い生き物です。そんな我々から見ると、マイナス20度の中、雪の上を走り回るエゾユキウサギやキタキツネは寒くないのかなと心配になることもありますが、もしかしたら余計なお世話なのかも知れません。

ユキウサギ
白い冬毛への変化途中のエゾユキウサギ。まだ茶色の部分が残っています

オランウータン舎・北海道産動物担当 中野奈央也

最近うれしかったこと

 こんにちは!大西です。
 第55回児童画コンクールが開催され、入賞作品がいこいの広場休憩所(正門近くの休憩所)で展示されています。

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ココです!

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 中に入るとたくさんの作品が展示されています。

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 入賞作品はレベル高いですね!

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 なかなかりりしく描かれてるなあ。

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 サイケデリックなフクロウ。星が描かれてるのは夜の鳥だからかな?

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 個人的に好きなのはこれ。ウチのきりん舎で高い方からキリンを見ると、キリンの顔と同じ目線になる。
 そこで見るキリンの顔は縦に大きく、毛むくじゃらでインパクト抜群です。逆に首~胴は遠近法で小さく見える。
 単に「上手なキリンの絵」というだけでなく「あの施設の、あそこから見たキリンだ」と想像できます。 

 しかし!それ以上に感激したのが、この絵です!↓↓
 

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 なななんと、ウガンデンシスオオツノカナブン!!
 あさひやまの数居る動物の中で、ペンギンでもライオンでもなくカナブンを描いてくれる子がいようとは!!
 しかもかなりの完成度です。時間をかけて描いてくれたのではないでしょうか。
 担当者として、昆虫もしっかり飼育してその魅力を伝えようと努力してきた甲斐がありました。
 個人的に「大西賞」もあげましょう!!(賞品はありませんが)
 この絵はスマホで撮影して保存させてもらいました。スマホを見ながらしばらくは良い酒が飲めそうです。
 描いてくれた人、ありがとう!
 みなさんも入賞作品とカナブン(実物)を見に、ぜひご来園ください。


(ほっきょくぐま館・アフリカ水槽担当:大西 敏文)

チンパンジーの赤ちゃん育っています

 8月14日にうまれたチンパンジーの赤ちゃんですが母親フルトが母乳を与え赤ちゃんをみつめる姿は微笑ましい気持ちです。赤ちゃんが声を出す、泣く、あくびをする、お昼寝する、母親のおっぱいをさがす。赤ちゃんの表情が豊かで、手足も今では活発に動かし、しっかり母親のおなかを握って離しません。
 赤ちゃんの性別が雌とわかりました、さらに愛称が、エレン(笑蓮)に決まりましたのでこの場を借りてお知らせします。昨年9月に亡くなったソヨの分まで微笑ましい笑顔で成長していってほしい願いと母フルトもお盆時期にうまれハスの花に清らかに見守られるという意味で名付けました。展示については、未定ですが成長を楽しみにしていただきたく思います。


チンパンジーの子ども

チンパンジーの赤ちゃん、エレンです。10月2日撮影
 

ちんぱんじー館担当 髙井正彦

朝様子を見に行くと... 

 こんにちは!あざらし館の大村です。
 朝出勤してあざらし館に行き楽しみにしているのが「アザラシ達の寝かた」です!!
 色々な施設の公式SNS等でもアザラシの寝かたが公開されていたりしますが、旭山動物園のアザラシたちも
色々な姿をみせてくれます。
 今日はいくつか皆さんに紹介したいと思い、写真を撮ってきました。
 まずは換毛の時等によく見られる陸で寝るアザラシです。


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毛が乾いているので少し白っぽくみえますね。


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 次は排水溝で寝ていたアザラシです。
 子供の時によくみられたり日中も時々寝ていた りするのでアザラシ館に来た際は排水溝チェックして
みてください!


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 次はプールの角を支えに気持ちよさそうに寝ている写真です。
 これも朝様子を見に来ると比較的見ることができます!!
 気持ちよさそうに寝ていて朝は羨ましいです・・・


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 最後に1番変わった姿勢で寝ていた写真です。
 朝見た時には思わず笑ってしまいました。
 この寝姿は高頻度では見られないので個人的には見られた日はラッキーだと思っています!!
(ちなみにこのアザラシはラッキー♂ です。)


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 今回はアザラシの寝かたを紹介しましたが開園して少ししたら活動を始めることが多いので
 寝ている様子を見てみたい方はお早めにアザラシ 館まで足を運んで見てください!!
 まだ寝ているアザラシもいるかもしれないので 驚かせないように静かに観察して見てくださいね!!
 このぶろぐを書くために写真を見返していたら昔にもなかなかすごい寝方の写真をみつけたので
これがホントの最後になります!


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あざらし館担当:大村 凌也