2020年9月のしいくのぶろぐの記事
【カバ近況】
朝晩めっきり寒くなってきました。季節はすっかり秋ですね。
さて最近のカバファミリーです。凪子は生後8ヶ月を過ぎ、体もますます大きくなり体重150kgはあると思います。食欲も増してきたので親子のエサを増量してます。8月下旬には館内プールデビューを果たし、今では自由自在に泳ぎ回っています。それを優しく、時には厳しく見守る旭子。ホントいい母ちゃんだわ。
一方百吉はマイペース。最近まき糞の飛距離が伸びてます。お尻を向けたら逃げてくださいね。
百吉と親子は基本外と館内を日替わりで展示しています(プール掃除の都合で変更の場合あり)ぜひ一度、凪子の泳ぎっぷりを見に来てください。
(副園長・かば館担当:中田 真一)
2020年9月14日 | しいくのぶろぐ
【ワンポイントガイド配信中!】
【ワンポイントガイド配信中!】
旭山動物園では、毎週日曜日と祝日の午後1時30分から、飼育員が担当している動物についてお話しする、「ワンポイントガイド」を実施しています。昭和61年から続く、歴史あるイベントですが、今年は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、しばらくの間実施できずにいました。
なんとか実施できないか検討した結果、8月10日から、YouTubeのライブ配信機能を利用して実施しています。
YouTube旭山動物園公式チャンネル
www.youtube.com/channel/UCMNKHK7MyNoWZlGhuej1SPw/videos
で見ることができます。
今回は、さる山(8月30日実施)での配信の様子をご紹介します。
撮影は、旭山動物園の広報担当職員。iPhoneで撮影、配信しています。緊張するらしく、1回目の配信では緊張で手が震えて手ぶれがすごかったとか・・・。4回目ともなると慣れたものです。
<撮影の様子>
さる山担当の飼育員はというと、慣れない動画配信にやや緊張の様子。しかし、配信が始まってしまえば、すらすらと淀みない解説。さすがはベテラン飼育員といった感じです。今回はさる山の放飼場内で撮影したため、通常のワンポイントガイドではありえない距離で動物の様子を紹介することができました。
<動物が近い!>
今後も、毎週日曜日と祝日の午後1時30分から、園内のどこかの獣舎でワンポイントガイドをライブ配信していますので、是非チェックしてみてください。
また、今回ご紹介したワンポイントガイドの様子を見ることができるQRコードを、各獣舎に掲示しています(Wi-Fi環境のない獣舎での閲覧は通信料が発生します)。
飼育員の解説を聞きながら、動物をじっくり観察してみるのもいいかもしれません。
(ワシ・タカ 教育担当 鎌上 塁)
2020年9月13日 | しいくのぶろぐ
クジャクのヒナが生まれました
クジャクのヒナが生まれました
2羽のメスがそれぞれ卵をあたためており、8月12日と9月8日に1羽ずつヒナが生まれました。
これまで、1羽のお母さんが複数のヒナを育てることはあっても、複数のお母さんが同時に子育てすることは滅多になかったので、一方の仔がもう片方の親に間違ってついて行ったりなど、日々、新しい行動が見られます。
先に生まれたヒナは体が大きくなってきており、大人と同じように高い木へと飛ぶ姿も見られるようになってきました。
雨の日や寒い日はお母さんがおなかの下でヒナをあたためていますが、暖かい日はお母さんと一緒に歩き回ったり、ご飯を食べているヒナの姿を見ることができますので、ぜひ、観察してみてください。
8月12日撮影
こども牧場担当:渡部ゆりか
「ブラッザベビー」
7月27日に生まれたブラッザグエノン「モモ」のこどもは順調に成長しています。
モモははじめての子育てですが、しっかりと子を抱き、はじめてとは思えないくらい落ち着いて子育てをしています。
こどもは親とは違い、濃い金色のような毛色です。
「世界で最も美しいサルの一種」といわれるブラッザグエノンですが、こどももととてもきれいな姿です。
<出産当日>
<生後4日目 はじめての外>
<8月8日 まわりが気になる?>
いまのところ見た目は大きな変化はありませんが、最近は母から離れることも増えてきています。
母の食事中にエサかごに入ってみたり、母が食べているものを自分も口にしてみたり。
<9月1日 母はとうきびに夢中>
<9月10日 口元にトマトの汁>
日々の様子は公式SNSに投稿していますので「#モモのこども」でチェックしてくださいね。
さて、お気づきでしょうか。
ブラッザグエノンが出産したことでサル舎で飼育している3種すべてにこどもがいるという状況になっております!!
ワオキツネザルが3月5日、アビシニアコロブスが5月1日、そしてブラッザグエノンが7月27日にそれぞれ赤ちゃんが生まれました。
(アビシニアコロブスとブラッザグエノンは交代で展示しています )
担当2年目にして、こんなにも子育て・こどもの成長を観察するチャンスに恵まれるとは嬉しい限りです。
というわけで動画・写真を撮りまくっております。公式SNSのサル舎率が高めですがお許しください。
そしてここでひとつ発表です。
アビシニアコロブスのこどもはメスでした。
性別がわかったのでやっと名前を。「あんず」です!
最近は大人たちが食事しているときにひとりで動き回っています。
配色はほぼおとなと同じになりましたが、まだ黒い部分の色がうすいです。
<9月5日 あんずです!>
ちなみにワオの双子ですが、まだ性別チェックをしていません。
どうにか判別できないかとチャレンジしているのですが、なかなか難しく…。
名前はまだありませんが、候補は考えています。
そのうち一度つかまえてチェックしようかと思っています。
2頭ともすっかり大きくなって、大人たちと同じ勢いで食事に参加しています。
<8月29日 とうきびパーティー>
コロブスのこどもは「#アビのこども」、ワオのこどもは「#ナスカのこども」でチェックしてくださいね。
サル舎・北海道産動物舎担当:佐藤和加子
スカイウェイ
みなさん私自身、タンチョウの羽毛の手入れ(2018年9月)以来、2年ぶりのしいくのぶろぐです。チンパンジーの現在施設は2006年に完成しましたが、屋外のチンパンジーの森ではスカイブリッジがあります。チンパンジーが暮らす森の中をトンネルのアクリル空間から体感できます。
その中央部分を昨年秋から改修してきましたが今春、あざらし館のマリンウェイならぬスカイウェイが出来ました。4面ガラスの吹き抜け空間でロープを昇り降りすることで体つきや力強い動きを間近で観察できます。
さらに、チンパンジーのえさを採ることができる穴があり、本来の知能と群れの関係性が見えてくるのがこのスカイウェイで観察できます。どのようにえさを採ろうとして行動をおこすのでしょうか。
えさを入れるのは不定期なので入れない日もありますが、ぜひ新しくなったチンパンジーの森を体感してもらえればと思います。
チンパンジー担当:高井正彦