2019年10月のしいくのぶろぐの記事
牧場スタッフより
仕事をさせていただいて幸せでした。
動物関係の仕事をしたい、というのが自分の幼い時からの夢でした。
しかし、気持ちを大きくもっても行動は消極的で、自分の場合は旭川市に履歴書を出しておき、空きができたら連絡をくださいと待っていただけでした。
それから2年程待ったころ、動物園から直接お電話をいただいて、
「臨時職員で空きができました。どうしますか?」→「ぜひ、よろしくお願いします」・・・。
それで、翌月からお世話になって現在に至ります。2002年のことです。
たくさんの人たち動物たちにお世話になり今までやってこれました。
お世話になりっぱなしのまま、仕事で何のお返しまできないまま、今月転職のため退職させていただくことになりました。
今後は、かげながら動物園を応援させていただきたいと思います。
今まで本当にありがとうございました。個人的な内容で申し訳ありません。
今後も旭山動物園へたくさん足を運んでください。
牧場スタッフからいただいたお花
(こども牧場担当:南川朝美)
2019年10月17日 | しいくのぶろぐ
【キングペンギンのヒナ】
【キングペンギンのヒナ】
以前、飼育ニュース等でお知らせしたキングペンギンのヒナはその後も順調に成長し、孵化後3か月目を迎えています。
外に出ました
どのヒナも個体差はありますが、体重増加や行動は順調なら同じような成長過程を見せてくれます。
ヒナの健康状態に問題が無いかを確認するためにも毎日の観察のほか、他個体の成長記録との比較はとても役に立ちます。
さて、ヒナの近況ですが、他個体と同様に体も大きくなり、だんだん活発に動き回るようになりました。
この頃にはどの個体も今まで過ごした寝室から、屋外へ出ていくなどして行動範囲が広がります。
そしてなぜかヒナのほとんどが屋外の深いプールに間違って落ちてしまいます。その時は、私が新人の頃にペンギン飼育の大先輩から「ヒナはプールに落ちずにはいられない」でも大丈夫と教えて下さったことを必ず思い出し、やはり先輩のおっしゃる通りだわと思うのです。
もちろん落ちないヒナもいるのですが、今年はどっちでしょう。心配だけど落ちるのも成長の証なのかも。でも落ちるなら、係のいる時にしてくれと思っています。
(ぺんぎん館・ダチョウ・イボイノシシ担当:田中 千春)
【ユキヒョウの子】
すっかりご報告が遅れてしまいましたが、7月19日にユキヒョウのジーマがメスの子1頭を出産しました。
ジーマ出産の瞬間の動画はコチラ↓
ジーマがぐるぐる回り、遠心力でポーンと誕生!
・・・どっかで見た映像です。3年前、リヒトが生まれる時もまったく同じ、遠心力でポーンと産んでました。
2016年 リヒト出産のようすはコチラ↓
www.youtube.com/watch(新しいウインドウが開きます)
ジーマ、その産み方しかできんのか・・・(汗)
そして今年も、産室モニターをもうじゅう館自動販売機横で(ひっそりと)展示しています。
暗視カメラなので白黒映像ではありますが、運が良ければ、ジーマと子がじゃれ合う様子も観察できますよ。
ちょっと前ですが、9月3日の産室での様子はコチラ↓
3年前に息子リヒトをしっかり育て上げたジーマ。今回の子育ても安心して見ていられます。
10月中には一般公開したいと考えております。
みなさんお楽しみに!
(もうじゅう館・フクロウ担当:大西 敏文)
2019年10月14日 | しいくのぶろぐ
【ヤマアラシのウラバナシ】
【ヤマアラシのウラバナシ】
私が担当している小獣舎にいる、アフリカタテガミヤマアラシ。
何とも不思議な生き物です。
ある日の朝、小獣舎の電気をつけに行くと、、、
背中の毛の間にピーマンが入り込んでいました。
過去にはリンゴが針に刺さっていたこともありました。
いったいどうしたら、こんな状況になるのか謎が深まります。
そして、自分では取れない(気づいてない?)ので、私が取るのですが、これがまた一苦労。
ヤマアラシの他に、ハリネズミやハリモグラも体に針を持つ生き物です。
ハリネズミとハリモグラは針を防御に使います。というのも、あくまで敵が攻撃することによって刺さるのを待つことしかできないのです。
それに対してヤマアラシは、自らバックで突進をして針を刺しにきます。
よく、ヤマアラシの前で、「この針は長靴も貫通するらしいよー」という会話を耳にしますが、さすがにそこまで頑丈じゃないです。。。
と、思ってたのですが、試しに思いきり刺してみると貫通しました。
気を付けないとですね。
また、不思議なことと言えば、ヤマアラシのエサの食べ方。
ずいぶん汚い食べ残し方をするなぁと思っていたら、なんとこれ全て皮。
ヤマアラシはリンゴでもサツマイモでもキュウリでも、両手でガッチリ抑えて、きれいに皮をむいてから食べるのです。
几帳面な人類がそのまま食べるものまで、動物の方がしっかりと皮をむいて食べるというのは、なんとも違和感を覚えます。
ヤマアラシは、暖かい地域に生息している動物なので、寒い冬になると外に出せなくなってしまいます。
今も寒い日は外には出ませんが、暖かい日は出ているのでぜひ見に来てくださいね。
(両生類は虫類・小獣舎担当:鈴木 達也)