2018年5月のしいくのぶろぐの記事
2018年5月24日 | しいくのぶろぐ
【とんこも感激ぃ~!?】
【とんこも感激ぃ~!?】
某ハチミツ屋さんから、ハチミツを一斗缶で寄贈してもらいました。
でも時間が経つと固まり「結晶化」しちゃいました・・・
みなさんのご家庭でも、ハチミツを放置してたらガチガチに固まってしまったこと、あるんじゃないでしょうか。
でもそんな時、ハチミツを元に戻す方法があるんです。
それは・・・
「湯煎する」のです。
ハチミツは15度以下になると結晶化してしまうので、それ以上に温度を上げてやるわけです。
もうじゅう館裏には給湯器があり、75度のお湯が出ます。ハチミツをプラスチック容器に小分けし、じっくり湯煎すると・・・
あ~らふしぎ!元どおり「シャバシャバな」ハチミツに復活します。
ただしけっこう時間かかります。ガラス容器だと熱伝導が悪いので、プラスチック容器で湯煎するのがベストです。
とんこも喜んで、べろり~んとハチミツをなめています。舌めっちゃ長っ!!
「でも時間が経てばまた結晶化しちゃうんじゃない?」と心配な貴方!
ハチミツを結晶化させずに保存する裏ワザがあるんです。
それは・・・
「冷凍庫で保存する」のです!
ハチミツが結晶化する温度は5度~15度の間。家庭用冷凍庫で-10度~-15度ぐらいに冷やすと、ハチミツは結晶化することも無く、凍ってしまうこともありません。
冷やすと水あめのように固くなりますが、このとおり問題なく使えます。
ご家庭であれば、使う時だけ冷凍庫から取り出し、使い終わったらまた冷凍庫に戻す。これだけでOK!
1.ハチミツは冷凍庫で保存すれば結晶化しない
2.もし結晶化してしまったら、湯煎すれば元通りになる
予めプラスチック容器のハチミツを買えば、結晶化させてしまった時に湯煎で戻しやすい、ともいえますね。 みなさんもぜひお試しあれ!
飼育係はときに「カリスマ主婦」でもある!??
・・・スミマセン言い過ぎました。本当はネットで調べたニワカ知識なのでした。
にしても、飼育係にはポリバレントな能力が求められます。
とんこがハチミツをなめる様子を動画でご覧になりたい方はコチラ↓
www.youtube.com/watch
ヒグマの意外なほど長い舌をご覧ください。
(もうじゅう館担当:大西 敏文)
2018年5月23日 | しいくのぶろぐ
【トナカイの赤ちゃんが生まれました】
【だいじに使おう】
ペンギン担当・木下さんが「ブラシこんなんなっちゃったー」と見せてくれました。
めっちゃ減ってるやん!てかどう使ったらこんな減り方するの??
ぺんぎん館には玉砂利が敷いてあります。
重い玉砂利を押しながらこすると、ブラシがどんどん減ってしまう。でもすぐ交換したらもったいないので、限界まで使ってたらこうなったのだとか。
いつもきれいにしてもらって、ペンギンたちもきっと喜んでるでしょう。デッキブラシを作った業者さんも、ここまで使えば感激してくれてるかも?
今はすでに新しいブラシに交換してあります。このブラシも限界まで使われる事疑いありません。
環境問題を訴える動物園。「モノは大事に」を実践しています。
ほっきょくぐま館で展示している「ホッキョクグマがボロボロに壊したポリタンク」と同じように「飼育係が限界まで使い切ったブラシ」も、どこかに展示するのもいいかも??
ペンギンたちは繁殖シーズンを迎えています。(モニターで観察中)
(もうじゅう担当:大西 敏文)
2018年5月16日 | しいくのぶろぐ
【春の自然観察会をおこないました】
2018年5月15日 | しいくのぶろぐ
外が気になるんです!
外が気になるんです!
皆様こんにちは、ミカンの国出身のフクロウのお世話係です。
前回シマフクロウの雛誕生のブログをあげましたが、今回はシマフクロウ家族の今について報告します。
開園を迎え、ロロさん(父)とモコさん(母)は順調に子育てを続けています。
エサを受け取るモコさん(左)と持ってきたロロさん(右)
ロロさんはいつも通り狩りと警備に忙しいですが、モコさんは少し楽になってきたようです。というのもここ数日、普段は20分程度の外出だったのが、1時間とか長いときは3時間なんて日も出てきたからです。これは孵化から1ヶ月たち気温が高くなってきたこと、ヒナたちが十分大きくなって(おそらく1kgぐらい)親の体温で暖め続けなくてもなってきたからだと思われます。しかし、警戒心はMAXのまま、私の姿を見るとすぐに巣に入ってしまいます。
そして先日、モニターでのみ確認できていたヒナを巣の入り口から確認することができました!初めて見る外が気になるのかきょろきょろとした仕草などかみられ、ほっこりする光景でした。
モコさんの視線が・・・
外が気になります
ヒナたちが外をのぞいているかどうかは彼らの気分次第ですが、みなさんも今しか見られないヒナたちの姿を観察しにきてくださいね。
副園長・フクロウ担当・獣医師:池谷優子
【生まれたよ!】
<チロとニコル>
3月16日、チンパンジーのチロが赤ちゃんを産みました。
チロにとっては5年ぶりの出産です。父親はピースケ。彼にとっては初めての子どもになります。いつもは暴れん坊のピースケですが、子どもができたのを機に少しだけ優しくなったように見えます。
<新米パパ「ピースケ」>
赤ちゃんはメスで(たぶん・・・)「ニコル」と名付けました。お兄ちゃんの「タケル」お姉ちゃんの「ニナ」の一文字づつとったのと、いつもニコニコしていてほしいなぁという願いが命名理由です。
先日、チロの様子を見に行くとチロのお腹にニコルがいません。「あらっどこいった?」と思ったら5才になるお姉ちゃんの「ニナ」がニコルを抱えてあやしていました。危なっかしくてヒヤヒヤですが、こうして子育てを学んでいくんです。
<お姉ちゃんの「ニナ」>
今後はニコルの成長とともに、ニナのお姉ちゃんっぷりにも注目です!
(チンパンジー担当・副園長:中田 真一)
2018年5月10日 | しいくのぶろぐ
【イベリアトゲイモリの卵が孵化しました】
【イベリアトゲイモリの卵が孵化しました】
突然ですが、イベリアトゲイモリの卵が孵化しました。
・・・
といっても、皆さん「ん?あぁそう。」って感じだと思います。
現在は幼生(カエルでいうオタマジャクシ)となり、裏の水槽を泳ぎ回っています。
<イベリアトゲイモリの幼生>
大半は、卵・幼生のときに成体(大人)に食べられてしまうため、卵を発見するたびに、回収をして裏の水槽で成長を見守ってきました。
皆さんの前に展示されるのは、大人になってからなので、成長の過程を見れる機会はほぼありません。
しかし、イモリはカエルやサンショウウオとは異なり、卵を卵塊として産まず、
<カエルの卵塊>
この一粒一粒をバラバラに水草に産みつけるため、全ては回収しきれません。
卵の状態で回収しきれなかったもので、上手いこと成体から逃げ延びている個体は、展示用水槽の中でひっそりと泳いでいます。
じっくりと【あばら骨を皮膚から突き出して防御をするイベリアトゲイモリ】の幼生を探してみてください。
ほら、気になったでしょ?
(両生類は虫類舎・あざらし館・アフリカのゲテモノたち・飼料担当 鈴木達也)
2018年5月9日 | しいくのぶろぐ
【ととりの村 リニューアルオープン】
ととりの村 リニューアルオープン
平成28年秋から改修工事のため閉鎖していたととりの村が、4月28日にリニューアルオープンしました。
鳥たちにとっても1年半ぶりの屋外。初めは戸惑っている様子でしたが、すぐに慣れ、思い思いの場所で過ごしています。
<ととりの村>
今回新たに設置された潜望鏡。普段は目にすることがない、水面下の水鳥たちの様子を見ることができます。
潜望鏡のすぐ近くに浮き餌台を設置しているので、タイミングが合えば、オオハクチョウやコクチョウ、カモたちが水に浮かんだ餌を食べる姿や、潜って餌をとる姿が見られるかもしれません。
<潜望鏡>
当然ですが、鳥たちがいないときに潜望鏡を覗いても、餌台が上の方に少し見えるだけ。いつも鳥たちが近くにいるわけではないので、タイミングよく鳥たちの水中の姿を見られたときは感動しますよ(私もまだ一度しか見たことがありません・・・)。
ゆっくりと池を泳ぐ水鳥たちの姿を眺めていると、こちらものんびりとした気分になります。
皆さんも、ととりの村で水鳥たちと一緒にゆったりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
(ととりの村 こども牧場 教育担当:鎌上 塁)
【カバの新生活】
カバの百吉と旭子の繁殖に向けての同居(ペアリング)を行っています。
2016年12月頃から発情の兆候が見られるようになった旭子。百吉と旭子は今年で7才と6才になりいよいよ繁殖への第一歩を踏み始めました。
最初はお見合いのような感じでお互いけん制していました。旭子は百吉を突き返して気の強い性格が出てしまいます。百吉は何とか旭子に近づいていこうとするのですが臆病な性格なので旭子に押されてしまいます。しかし、時間が解決してくれました。お互い言葉を発しないので口を開けたり、体をなめたり表現する2頭ですが、仲が良さそうです。
屋外プールですごす2頭
皆さんから見ると、けんかしているのかな?旭子は嫌がっているのかな?じゃれているのかな?などいろいろ想像出来ると思います。飼育している私もドキドキしながら観察しています。
歯がするどいので、けがをしたりすることもありますが旭子が発情すると百吉もどうなるのか楽しみです。お互い同じ空間での新生活、何が起こるかわかりません。
旭山動物園ではカバの繁殖となるとゴンとザブコの末娘ナミコ(1992年生まれ)以来となります。屋外や屋内で百吉と旭子のお互いのコミニュケーションが見られ、水中交尾もあるかもしれません。
皆さん2頭の様子を見にきてください。
(カバ・タンチョウ担当:高井 正彦)
2018年5月4日 | しいくのぶろぐ
ブタの飼育を始めました
ブタの飼育を始めました
今年から第2こども牧場では、ブタの飼育を始めました。まだ約2ヶ月齢のメスのブタ2頭が、4月の閉園中に来園してきました。開園初日は少し興奮気味でしたが、今は走ったり、穴を掘ってエサを探したり、寝たりと色々な姿を見せてくれるようになりました。家畜動物の中では、中々見ることがないブタ。そんなブタを知ってもらいたく、飼育を始めました。
走るブタ
「なぜブタ?」と思われるかもしれません。ブタはイノシシを改良して作られた動物ですので、習性は受け継いでいます。穴を掘ってエサを探すという動物らしさを見ていただくこと。
土を掘り、エサを探すブタ
来園したブタは、品種で言うと大ヨークシャー(オス)とランドレース(メス)の子どもになります。ちなみに、みなさんが食べているブタは生後約6ヶ月齢のブタの肉なのです。そして食卓に出てくるということ。
食卓に…というと、「かわいそう」という声も聞こえてきそうですが、ブタを見て「いただきます」という感謝の気持ちを持ってもらえれば…。そんな思いでブタを飼育しています。
「いただきます」という感謝の気持ちは他の動物でもあります。今年からこども牧場は、動物を「食べる」と「利用する」をしっかり伝え、動物から人は恵みをもらい続けていることを知ってもらうため、「いただきますパネル」というものを作成しました。
看板の大きさは大小ありますが、全部で8枚あります。こども牧場の色々な動物のところに掲示していますので、ぜひ探しながら動物を見て、感謝の気持ちを少しでも持ってもらえればと思います。
(こども牧場・教育活動担当:佐賀真一)