2016年9月のしいくのぶろぐの記事
2016年9月23日 | しいくのぶろぐ
しいくのぶろぐ「ルビ」
しいくのぶろぐ「ルビ」
アビシニアコロブスのルビ。10月で1才になります。4月の開園日のときと比べると、とても大きくなり一人遊びも上手にできるようになりました。
8月、突然でしたがお父さんの「サミュエル」が亡くなるという悲しいできごとがありました。サミュエルの尾につかまりぶら下がって遊んでいた姿が懐かしく思い出されます。
サミュエル亡き後、コロブス家族はどこか寂しげに見えました。放飼場で同居しているブラッザグェノンのマキャベリが時々部屋内を飛び回ったりすると、コロブス家族が不安そうにおどおどしていました。父、サミュエルの存在は大きかったように思います。
近頃はおどおどもなくなり、堂々と過ごせています。
ルビがお父さんに負けないくらい、立派なオスになってくれることを願い、これからも見守っていきたいです。
ルビ
尾も立派になりました
サル舎担当:林豊枝
2016年9月18日 | しいくのぶろぐ
しいくのぶろぐ「キリンの近況」
しいくのぶろぐ「キリンの近況」
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8月中旬くらいから、前足の具合が悪かったオスのゲンキですが、最近は状態も良く安定していますので、これまでの経過をお伝えします。
最初に症状が出てから一度は完治しましたが、相変わらず追いかけ行動が続いたので、ゲンキを広いメインの放飼場に、結をサブの放飼場にと分けて展示を再開しました。
しかし一週間後、再び跛行を示すようになりました。ご存知の方もいるかと思いますが、ゲンキはメスの結への執着が強く、一日中首を倒し、結のお尻に顔を近づけ追尾していました。この姿勢がゲンキの肩や前足に負担をかけ、足を痛めていたと考えます。
しばらく安静にするため展示を見合わせ、様子を見ながら、「ゲンキの足になるべく負担をかけない展示方法はないか?」と考え、ゲンキをサブに、結をメインに出し、ゲンキの運動を制限することにしました。が、これまでサブ放飼場でゲンキ一頭だけで過ごさせたことがなく、ましてや大好きな結は広い放飼場を自由に歩き回り、気が向いた時だけゲンキに近づく状況です。
狭いサブ放飼場でバタバタされてまた足を痛めないかが心配だったので、まずはじっくり時間をかけてゲンキをサブ放飼場に慣らし、「結はいつでも見えるところにいるんだよ!」とわからせ、どうにか現在に至りました。
今は落ち着いていますが、無理をさせるとまた再発することも十分考えられます。キリンは「足が命」ですので当分はこの体制で展示を続けたいと思います。
ちょっとゲンキが見づらいですが、ご理解くださいますようよろしくお願いします。
また、ゲンキの足の状態が不安定だったことや、サブ放飼場に慣らす期間を十分にとりたかったため、皆様への報告が遅れてしまい申し訳ありませんでした。これからも慎重に見守っていきたいと思います。
(きりん舎担当・飼育担当主査 中田 真一)