旭山にゅーす・ぶろぐ

【しいくのぶろぐ】一覧

このページでは「しいくのぶろぐ」の記事のみを掲載しています。

「しいくのぶろぐ」飼育展示スタッフによる日々の出来事や想いなどを綴ったブログです。

2016年5月のしいくのぶろぐの記事

【のぞき見OK】

みなさんお待たせしました!

ユキヒョウの産室モニター展示、開始です。

 

もうじゅう館階段

場所はユキヒョウ舎の階段をのぼった先・・・

 

モニター箱

ココです!このポストみたいな?箱の中をのぞいてみてください。

 

のぞき見システムになったのは、「のぞきたい、という人間心理を衝いた展示」・・・というわけじゃありません。

モニターは雨にも当てられないし、日が当たっても照り返しで画面が見えない。

雨と日を避けるためにこうなったのです。でも結果的に、ちょっと面白い展示になったでしょう?

まさしく「ジーマの産室を直接のぞいている気分」というわけです。

じっさい展示を始めると、老若男女問わず「のぞき見」してくれています。

のぞいた先がどうなってるかは・・・ぜひ園内でご確認ください!

 トラモニター・大

トラのモニターも大型化しました!

暗視カメラはトラに3台・ユキヒョウに3台設置しています。なので展示モニターも分割表示にしてみました。子育ての様子を死角なく(?)映し出します。

 

こういうのも全部ぼくが配線しているのですよ。「ワシの職業なんやねん」と思いつつ、だんだんコツをつかんで上達してきます。

飼育係は時に、配線業者でもある!?

 

ユキヒョウの子育ての様子、トラ共々ぜひご覧ください!

もうじゅう館担当・大西敏文

最近のシマフクロウのペアはこんなかんじです(笑) 

 フクロウ担当兼獣医師の池谷です。皆さんこんにちは。

 今年は春からおかしな気温で、ミカンの国出身ではありますが、北海道が全国で一番暑いとか勘弁してほしいとつくづく思っているこの頃です。

 

 さて、この急激な暑さは今年の三月に釧路市動物園から来た二羽のシマフクロウにはちょっとびっくりな様です。時に口を開けて犬がするように呼吸で体温を調整したり、あるいは巣に入って日差しから逃れてみたり(写真1)、暑さしんどいといった体で止まり木の上で体を倒して休んでみたり(写真2)といろいろと手を尽くして暑さ対策しています。北海道もやっと新緑の季節がやってきて獣舎の中の木や周りの木々が陰を作ってくれるようになったため、何とか慣れて過ごせるようになってねと担当者は思っています。

 

暑さから巣に逃れるロロ。夕方には出てきました。

写真1:暑さから巣に逃れるロロ。夕方には出てきました。

 

止まり木の上で体を倒して休むモコ

写真2:止まり木の上で体を倒して休むモコ

 

 で近況ですが、ロロとモコの二羽は三月に旭山に引っ越して来て以来仲はよく(写真3)、4月以降鳴き交わしもみられています。活動の中心が夜なので暗視カメラを設置していたのですが、擬木に作った巣には頻繁に入っていますし、お互い近づいて羽繕いのような事をしているのも確認できています。なので、このままうまく来年の繁殖期まで行けば、うれしいお知らせできるかもなんて気の早い事を考えてしまう担当者なのでした。

 

仲良く並ぶロロとモコ

写真3:仲良く並ぶロロとモコ

 

 また、暗視カメラを設置して実際の行動を観察すると驚きます。夜の猛禽類なので、夜は活発なのだろうと想像はしていましたが、実際カメラの向こうで池や水路の周りをうろうろしてみたり、暗視カメラにちょっかいをかけてみたり、お互いラブラブ(笑)してみたり、いろんな止まり木に移動してみたり活発に行動する姿にはちょっと驚きました。頭で理解しているのと実際に映像でみているのでは違うなと実感する限りです。真夜中の行動など皆さんにはなかなかお見せできませんが、youtubeに魚を捕るシーンをアップしています(https://www.youtube.com/watch?v=866Tjza1okE)(写真4)ので、見た方もいらっしゃるかもしれませんがまだの方は夜のシマフクロウの行動の一端を見ていただけたらなと思います。

 

夜の摂餌シーン

写真4:夜の摂餌シーン     

  

 では最後に園内で見つけた四つ葉のクローバーの写真をつけて皆さんに幸運のお裾分けをしつつお別れです。またね~♪

園内で見つけたよつ葉のクローバー

園内で見つけた四つ葉のクローバー♪

 

フクロウ担当・獣医師:池谷優子

ミクロもうすぐ27歳

 2016年春は、ポニーの放飼場の柵の一部をくいこませて、ミクロをより間近で観察できるようにしました。

新しい観察場所

 あと、ミクロの蹄にも良いと考え放飼場内の芝の面積を増やすため、一部にロール芝(5/17)をはりました。それが根づくまでミクロははいれないことになっています。ロープで仕切ったその日、ミクロは目の前に緑の草があるのに入れないので、ブルブルと不満をもらしていました。

 早く全面が芝になるよう足りない部分は出来る限り毎日せっせと芝の種をまいています。

 夏毛になったミクロにも会いに来てください。

泥浴びするミクロ

よく泥あびをしてた場所に芝をはりました

こども牧場担当:南川朝美

【恩返しプロジェクト】

床屋さんで、後頭部を鏡に映されて「後ろこうなってまーす」と言われている感じで。(今回のブログを読んでみてください)

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もうじゅう館。

アムールトラは今・・・

トラの子20160514

こうなってまーす。

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そしてユキヒョウは今・・・

ユキヒョウの子20160513

こうなってまーす。

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むむ・・・これはアレですか・・・

「もうじゅう祭り」の始まりですかぁ~~っ!?

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旭山初繁殖の動物が2種同時に生まれるなんて。飼育係人生の中でもそう起こることじゃないでしょう。

やっぱり大西は不思議な幸運を「持ってる」のでしょうか!(なんてね)

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11日ちがいで生まれたトラとユキヒョウ。トラの子の目が開けば、約11日後にユキヒョウの子も目が開く。「デジャヴか?」と思うような日々を送っています。

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ぼくを拾ってくれた旭川市と旭山動物園に感謝します。

今回のダブル繁殖が、市と園へのささやかな「恩返し」になったらうれしいです。

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とりあえず一般公開の日まで、アムールトラもユキヒョウも、しっかり飼育していこうと思います!

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もうじゅう館担当:大西敏文

春の自然観察会を行いました

 

 5/8(日)に旭山動物園の自然観察会「野山で春を感じよう!野鳥・草花観察会」をおこない、たくさんの方が参加してくれました。

 

 当日は晴れてはいるが強風という微妙な天気でしたが、動物園裏の旭山公園ではカタクリやオオバナノエンレイソウなどきれいな春植物の花を見ることができました。

 

 野鳥は強風の影響でなかなか姿を見せてくれませんでしたが、そんな中でもアカゲラや巣穴から顔を出すコゲラなどを観察することができました。

 

 自然の中に一歩足を踏み入れると色々なところで春を感じることができます。

 動物園を見た後に少し旭山公園を散策してみるのも面白いですよ!

木

木の「生きている音」を聴いてみよう!

 

エゾエンゴサク

エゾエンゴサクをじっくり観察

 

巣穴にいるコゲラ

巣穴にいるコゲラを発見!

 

桜の下で記念撮影

満開のエゾヤマザクラの下で記念撮影

  

オランウータン・ワピチ・トナカイ担当:佐橋智弘

【ファルコン号】

 さっそく設置しました!
 トラ産室のライブ映像、モニター展示!!

設置したモニター

・・・え?もうフェイスブックに出てるって?(^-^;
そうですね(笑)。すでに実物を見た、って人もいると思います。
一日も早く展示しようと「スピード重視」で設置しました!

ちなみにこのモニター、家庭での役目を終えたブラウン管テレビを再利用しています。

04年製

「04年製」とシールに書いてあります。
赤外線カメラ+ブラウン管テレビ。最新技術なのかレトロなのか、わかんない展示ですね(笑)
昔の「スター○ォーズ」見てたら、宇宙船内のモニターがブラウン管で「ライトサーベルの時代にブラウン管かい!」と突っ込んじゃう、みたいな。
でも「手作りで」「お金をかけずに」というのは実に旭山らしいでしょう?

野生下ではロシアの森の奥深く、ひっそりと子育てをするアムールトラ。
そんな様子をライブで観察できるのは、動物園ならではと言えます。

子トラ

一般公開前のトラの子たちが、今後どのように成長していくのか?
みなさんぜひ見に来てください!

(※トラ産室のモニターは、もうじゅう館の自販機となりに展示中です。)

もうじゅう館担当:大西敏文

【カメラ展示 再び】

トラモニター 

アムールトラの子2頭は、5月2日で25日齢となりました。

トラの子が日々成長していく様子をモニターで観察できる。

これは担当者の役得ですねぇ。
とにかく毎日面白くて仕方がない。

・・・え?自分だけずるいって??
かつてキンクロハジロの抱卵~巣立ちをモニターで展示したこともある大西。

過去の動画はコチラ→20130713キンクロハジロのヒナの巣立ち

よし!これは久々に、アレを出す時が来たか!

モニター

ととりの村でも使った、↑コレを!!!

乞うご期待!

もうじゅう館担当:大西敏文