旭山にゅーす・ぶろぐ

【しいくのぶろぐ】一覧

このページでは「しいくのぶろぐ」の記事のみを掲載しています。

「しいくのぶろぐ」飼育展示スタッフによる日々の出来事や想いなどを綴ったブログです。

2020年10月のしいくのぶろぐの記事

ヤギのさくらこが引っ越ししました

 ヤギのさくらこが第1こども牧場へ引っ越ししました。

 夏までは他のヤギと同様に第2こども牧場で展示していましたが、年を重ねるにつれて前足の関節が固まり、だんだんと歩くことが難しくなったり、転んでしまうことも増えました。

 そのため、いつでもスタッフの目が届くように第1こども牧場へやってきました。

 最初は慣れない環境に戸惑いもあったようですが、今では毎日のんびりと過ごしています。


 ヤギさくらこ

肩の傷の保護や防寒のため、Tシャツを着るようになりました。

お客さんからは「服を着ていてかわいい!」という声も…。


 さくらこエサ食べる

足腰は衰えても、食欲は衰えてません!

おなかが空くと「メェ~」とないて、スタッフの呼び出し 


 だんだんと気温も下がり、これから厳しい冬を迎えます。さくらこは今年も14才と高齢のため、このまま暖かい屋内で展示する予定です。少しでも長生きできるよう、スタッフ一同サポートしていきますので、みなさんもあたたかく見守ってください。

こども牧場担当:上江功

【お絵かき募集してます】

 HPの「注目情報」にも載せてある通り、みなさんの絵を募集しています!

 2017年に大西が(思いつきで)園内にお絵かきコーナーを作り、描いてくれた絵をもうじゅう館に貼っていくイベントを企画したところ大好評でした。

そこで今回は第二弾というわけです!

 ちなみに2017年のようすはコチラ↓

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 前回は、旭山動物園開園50周年企画でした。

 この時は、ぼく自身絵を貼りながら感動してしまいました。どんなに絵が上手な飼育係の絵も「来園者みんなが描いた絵をつなげた文字」には、絶対勝てないでしょう。


 今回は新型コロナの影響で来園しづらい・できない方も多いという判断から、郵送での参加OKにしています。その他、年齢・性別・国籍等は不問です!

 すでに絵が届きはじめています。送ってくれた方、ありがとうございます!

 あ、でも「応募方法」のページにひとつ書き忘れがありました。

 絵の端に在住の市町村ペンネームを書いてほしいのです。すでに送ってくれた方すみません。

 現在は応募方法のページも修正してありますので、よろしくお願いします。


「先着500名」なんて書いてますけど、じっさい500もの応募があるのか、めっちゃ不安・・・

 でも、たとえ少なくても絵が届くと嬉しいものです。すでに届いている絵をご紹介しましょう!

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おお!かわいらしいペンギン。周りにはお花に星に、ハートマーク。女の子の顔は自画像かな?

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レッサーパンダ。上手いです!ペンギンの絵とセットで応募いただいたようです。

お子さんと保護者の方でしょう。このように大人の方の絵ももちろん大募集しております!


 ある程度絵がそろったら、前回のように絵をつなげて文字を書いてみたいと思います。

 絵をたくさん送っていただけたら長文を書けます・・・けれども少なかったら一文字とかで終わっちゃうかも??(汗)

 憐れな飼育係が必死に考えたイベント、これも人助けだと思って?みなさんの参加をお待ちしています!

(もうじゅう館担当:大西 敏文)

【たくさんの善意】

 動物園で使用するエサを保管する施設「調理棟」は今の時期、皆さんから寄付で頂いたエサでいっぱいになります。

 夏あたりから家庭菜園で採れた野菜や、農家の方からは規格外になってしまった野菜などが届けられます。そして秋も終わりに近づいた最近は、ドングリやクルミなどの木の実を拾い集めたものが届いています。

 本当に多くのエサを頂き大変ありがたいのですが、使い切れない量だと腐らせたり傷んでしまったり、保管場所があまりないこともあり、せっかくの寄付をお断りさせていただくこともあります。

 山積みになった野菜や木の実を見ると秋を感じるとともに、まだまだ旭山動物園もたくさんの方に応援していただけていることを実感します。

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(ほっきょくぐま館・飼料担当:大内 章広)

【レッサーパンダの名前が決まりました】

 10月になり、レッサーパンダにとっては過ごしやすい気温になってきました。

 SNSでは随時更新しておりました、仔の続報です。

 ようやく母乳よりも竹を食べる頻度が増えてきました。

 また、SNSをご覧になっている方はご存知かと思いますが、9月26日からすでに仔は放飼場に出る練習を不定期で行っています。

 外での様子を書き連ねるにあたって、双子の個体の様子を伝えやすいよう、タイトルにあるとおり、もう一つのご報告させていただきます。

【仔の名前が決定しました】

オス「蓮蓮(レンレン)」

メス「桜桜(リンリン)」

となります。

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●(1)蓮蓮

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●(2)桜桜

 名前の由来に関しては、完全に私の個体に対するイメージと理想です。

 オスの「蓮蓮」は父のプーアルのように、のんびりした性格で、移動させるために抱えている時ですら居眠りができるほどです。大きくなっても、プーアルと同じように冷静でどっしり構えられる父親になって欲しいと思います。

※蓮の花言葉「清らかな心」「神聖」「冷静沈着」「雄弁」

 メスの「桜桜」は、天真爛漫で物怖じしない自由な性格です。母の渝渝(ユーユー)のように容姿や立ち振る舞いに関しても、べっぴんさんが滲み出ると良いなと思います。

※桜の花言葉「精神美」「優美な女性」「純潔」

 読み方について、中国読みの発音が分かる方にとっては、いささか疑問ではあると思います。

 本来の読みをカタカナで表すのであれば、「蓮」は「リエン」、「桜」は「イン」となります。

 今回は、我々飼育員含め、多くの来園者に呼んでいただいたときの呼びやすさ、双子での音の響きを優先し、この読みに決めました。


 さて、ここからは放飼場での様子になりますが、蓮蓮も桜桜も初日から落ち着いていました。

 蓮蓮は母の渝渝から離れないようにくっついてまわる様子でしたが、桜桜はすぐに一人であちこち大冒険。

 そして何よりもお待ちかねだったのが、母の渝渝でした。

 どうしても仔ばかりに意識が行ってしまいますが、仔よりもずっとずっと外に出れていなかったのが母親です。

 久しぶりの外であちこちにマーキングをして、仔をそこまで気にしすぎる様子もなく、放飼場の雑草を食べたりと、自由に過ごしていました。

 一通り満足するとすぐに部屋に戻りたくなっているようでしたが、、、

 今では仔も放飼場の落ち着く場所を発見したようで、渝渝が先に室内に戻っても起きないほどグッスリと熟睡していることもあります。

 また、放飼場の植物と戦ってみたり、ツタをしゃぶってみたり、母親の尻尾を噛んだまま引きずられてみたりと、子供ならではの行動で外の生活を満喫している様子です。

 外での様子は、SNSで随時動画が上がっていくと思うので、チェックしてみてください。


 さて、ここまでいっぱしの飼育員ぶった文章をつらつらと並べてきましたが、恥ずかしながら担当者である私自身、正直まだ仔の顔面単体では蓮蓮か桜桜なのか100%の自信がありません。

 全身や、動いているしぐさを見れば分かるのですが、早く静止画の顔面単体でも判別がつくようにならねばと焦りを感じています。

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●(3)どっちがどっちかな

 最後にはなりますが、現在はまだ外の環境に慣れる時期であるとともに、外に慣れる方法も今までとは異なるため、外に出すかどうかはその時の気温や気候で判断をしています。

 そのため、出る時間も何時まで出すかも不定期とさせていただいています。

 あらかじめご了承ください。

(はちゅう舎・ゲテモノ・小獣舎担当:鈴木 達也)

【シンリンオオカミ ケンの展示を中止しています】

 現在オオカミの森にいるシンリンオオカミのケン(♂13歳)の展示を中止し、非公開のバックヤード内にて療養飼育をしています。

 ケンはこれまでにパートナーのマースともにたくさんの子を育て、アルファ(群れのリーダー)として見事に群れを率いてきました。現在は娘2頭と息子1頭計4頭と生活を共にしています。

 昨年から歩様緩慢などの老化の兆しが見られ始めましたが、息子のノチウを始め群れの仲間からの信頼は絶大でした。

 今年の9月下旬から運動量が極端に減り始め、後肢のふらつきなども顕著になってきました。群れの4頭はケンの衰えに戸惑いながらもケンとの距離をとり離れて行動することが多くなりました。

 10月に入り横臥からの起立に苦労するようになり、ハエがたかるようになってきました。放飼場内の小川に転落し自力での起立ができずにレラ(娘)に助けられることもありました。

 10月2日、ハエの卵が孵り蛆が湧く懸念もあり、麻酔をかけて検査とハエの卵の除去などを行い、この日よりバックヤードでの療養に切り替えました。

 10月6日に再度麻酔をかけてレントゲン検査を行いました。加齢による変形性脊椎症からの神経症状として後肢の歩様異常、失禁などが認められると診断し、投薬による症状の緩和を期待し現在治療中です。

 群れへの復帰も視野に入れ、4頭とは放飼場に隣接するサブ放飼場にて金網越しに短時間の顔合わせをしていますが、ケンに対して攻撃的な態度を取る個体はなく、ケンがいなくても4頭での生活も安定しています。

 今後に関しては今は何かを言える状況ではないのですが、ケンらしい威厳を持った生き方をサポートしていきたいと考えています。

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群れと顔合わせの様子

(おらんうーたん舎・オオカミの森担当:佐橋 智弘)