旭山にゅーす・ぶろぐ

【しいくのぶろぐ】一覧

このページでは「しいくのぶろぐ」の記事のみを掲載しています。

「しいくのぶろぐ」飼育展示スタッフによる日々の出来事や想いなどを綴ったブログです。

2019年6月のしいくのぶろぐの記事

ヤギの「こはる」が死亡しました

 2019年6月3日にヤギの「こはる」が死亡しました。
 5月31日の夕方に、他個体との接触により、放飼場内で立てなくなってしまい、その後第2こども牧場館内で飼育していました。ショック状態を改善させる治療を行い、人の手で立たせようともしましたが改善が見られず、起立することはできず、その後徐々に衰弱していき、6月3日17時30分頃に死亡が確認されました。

 解剖の結果、多臓器不全という診断でした。ヤギの平均寿命は10~15年といわれていて、「こはる」の年齢は10歳でした。普段の生活で衰えてきている部分が見られたので、エサとなる草を細かく切ってあげたり、栄養を補うために野菜やペレットなどを与えていましたが、悲しい別れとなってしまいました。


ヤギのこはる

死亡したヤギの「こはる]


 今旭山動物園にいるヤギはこれで5頭となりました。5頭いるヤギたちもわかくはありません。それに13歳という高齢であるヤギもいます。このヤギたちが健康に暮らしていけるように力を入れていきたいと思います。

こども牧場担当:増谷拓哉

【オランウータン兄妹の同居展示】

 オランウータンは単独性の強い動物で6~9歳頃まで母親と暮らし、その後母親の元を離れて単独で暮らすようになります。

 そのため旭山動物園では父親のジャック、お兄ちゃんの森人(モリト、11歳)、そして母親のリアンと娘の森花(モカ、4歳)の3つのグループに分けて飼育してきました。

 しかし、今年の3月にリアンがくも膜下出血で急死してしまい、森花は1頭になってしまいました。

 ひとり立ちするには2年ほど早いのですが、リアンが亡くなった後も森花の様子はわりと落ち着いていたため様子を見ながらそのまま単独飼育をすることにしました。

 単独飼育中も健康状態は良く、そのまま2ヶ月が経過したが、その頃スタッフの中で「森人に預けるのはどうだろう」という話になりました。

 森花は雌なので母親と暮らした時間が後の子育ての仕方に大きな影響を与えます。それが2年短くなれば、育児放棄等になる可能性が高くなると考えられます。森人は母親代わりにはならないかもしれないけど、森花の精神的な支えになってくれることを期待して5月20日に試験的に兄妹での同居を行いました。

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 森人は穏やかな性格の個体とはいえ身体はおとなに近づき大きくなってきました。何かあったときのために万全の体制で同居を行いましたが、いざ一緒にしてみると兄妹で寄り添ったり、森人が森花を抱き寄せたりと森人がしっかりと面倒を見てくれていました。

 何より森花がすごく嬉しそうにしていました。

 リアンが亡くなってからもそこまで落ち込む様子もなく変わりなく過ごしているように見えましたが、嬉しそうに森人と遊ぶ森花の姿を見ると、「やはり寂しかったんだな」「どこかで我慢をしていたんだな」と感じさせられ、何とも言えない気持ちになりました。

 兄妹だけで暮らすことは野生のオランウータンの生活とは違い少し不自然ではありますが、森花のために今後も同居を継続することにしました。

 いつかこの森人との同居の経験が森花の子育てに活かされることを願っています。

(おらんうーたん舎 オオカミの森担当:佐橋 智弘)

【すっきりしました】

 この1週間ほどで一気に気温が上がり、園内には蝉の鳴き声が響いています。まだ5月下旬だというのに、夏が来たと勘違いしてしまいそうです。

 こども牧場では、5月24日にヒツジの毛刈りを行いました。

 毛刈りは第2こども牧場の建物内で行います(非公開)。1頭ずつ、放飼場から建物に連れて行かれるヒツジ。残されたヒツジたちは、心配そうに(?)飼育員に連れられていく仲間を見つめます。

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<残されたヒツジ 心配しているのか?>

 戻ってきた仲間は、まるで別人(別羊)のような姿に!

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<まるで別人>

 毛刈りの翌日、5月25日は30度、26日には34度まで気温が上がり、「涼しい体にしておいてよかった・・・」と、心から思いました。

(こども牧場 ワシ・タカ 教育担当:鎌上 塁)