旭山にゅーす・ぶろぐ

【しいくのぶろぐ】一覧

このページでは「しいくのぶろぐ」の記事のみを掲載しています。

「しいくのぶろぐ」飼育展示スタッフによる日々の出来事や想いなどを綴ったブログです。

2021年1月のしいくのぶろぐの記事

【ゴキゴキルーペ と モウセンゴケ】

 全国3000万人の奇蟲ファンのみなさんこんにちは!大西です。

 アフリカ水槽の中で、アフリカオオヤスデとマダガスカルゴキブリ(以下マダゴキ)の水槽は「昼夜逆転」をおこなっています。開園中はライトを暗くして夜行性の彼らが活発に動くように、閉園後はライトを明るくして植物が光合成できるようにしているのです。

 でもそのせいで「水槽が暗くて見づらい」という方もおられることでしょう。

 そこで、マダゴキ水槽の前に虫めがねを設置してみました。

名付けて「ゴキゴキルーペ」!!(「もぐもぐタイム」的な語呂で)

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 マダゴキたちの触覚や足の動きなど細かいところまでゴキゴキルーペでじっくりご観察ください(ニヤリ)。

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説明看板も貼ってあります。

 好評でしたらヤスデ水槽前にも「ヤスヤスルーペ」が設置されることでしょう。


 話は変わって、最近アフリカ水槽ではコバエ発生に悩まされています。飼育動物への影響は少ないとはいえ、気になる。ポットや粘着式のハエ取りも、来園者から見える場所には置きにくい。

 そんな時、見つけました!コイツを!!↓↓↓

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 モウセンゴケ!!!食虫植物です。しかもアフリカ産!

 植栽がコバエを食ってくれるなんて最高。さっそくオオヤスデ水槽に入れてみました。

 すると翌日には葉に黒い点が!さっそくコバエを捕獲しています。

 モウセンゴケの葉に虫がつくと、葉を丸めたり腺毛を折りたたんで逃がさないようにして消化します。アフリカ水槽でもその様子が観察できますよ。

 これぞ「モウセンゴケのもぐもぐタイム」!(と言って良いのか??)

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モウセンゴケの捕食行動。興味のある方だけ拡大してご覧ください・・・

 植物にも「行動展示」があるんですね。オオヤスデにキャラ負けしてないモウセンゴケ、けっこう気に入りました。

 食虫植物が虫を捕食するのは、やせた土地に自生しており根からの栄養が期待できないからです。なので堅強な種が多く、水槽内はコバエも豊富なのでぐんぐん生長しています。

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生長良すぎてじゃっかん引く。

 時に虫は植物を食べたり、植物に擬態する。時に植物は虫に花粉を運ばせたり、あるいは虫を捕らえて栄養にしてしまう。恐竜時代なんかよりずっと昔から、虫と植物はお互い利用し合いながら進化してきました。 

 カバやキリンが闊歩するアフリカの大自然。その大地を支えるのは多くの虫や植物たちです。水槽展示の動物・植物たちから「自然のつながり」を感じてほしい、と考えています。

<あさひやまコソコソ噂話>

 モウセンゴケはサクラのような可愛い花を咲かせるらしいよ。水槽の中でも花が咲くかな?

(アフリカ水槽担当:大西 敏文)

長かった454日間

 アミメキリンの結が昨年の12月28日にオスの仔を出産しました。ゲンキと結が交尾をしたのが2019年の10月1日だったので、赤ちゃんは454日間もの長い間、結のお腹の中にいました。キリンの妊娠期間は約450日間と言われているので、標準的ではないかと思います。飼育担当としては本当に長い長い454日間でした。11月に入り、結のお腹は破裂しそうなくらい大きくなりました。また、おっぱいも大きくなり、いつ生まれるのかな?とソワソワしていました。出産は夕方に始まったので、監視カメラのモニター越しですが、幸運にもリアルタイムで見ることができました。


 結が落ち着きなくウロウロし始めると、結のお尻のあたりから赤ちゃんの前足(たぶん)がニョキっと出てきました。結が何回か強く踏ん張ると、勢いよく赤ちゃんがズルっ、ボトっと生れ落ちました。結のお尻は地面から2メートルくらいの高さにあるので、ものすごい衝撃だったと思います。生まれたての赤ちゃんは膜をかぶっているのですが、結が赤ちゃんの体を丁寧になめると、膜がはがれ、段々とキリンの網目模様が見えてきました。赤ちゃんがピクピクと動き始め、立っては転びを5回くらい繰り返した後、震えながら4本足で立ちました。有名な「生まれたての子鹿」の動きです。その後、しっかりと立ち、フラフラとした歩みですが、結のおっぱいに近づき、授乳している様子が確認できました。現在、結と赤ちゃんは落ち着いた様子で寝室で暮らしています。


 外の放飼場デビューは気温が高くなった春以降を予定しておりますので、しばらくはご覧いただけないのが残念ですが、動画や写真などはSNSなどを通して発信していきますのでよろしくお願いいたします。

キリン赤ちゃん 

キリンの赤ちゃんと母親の結

きりん舎担当・獣医師:佐藤伸高

【アフリカ水槽日記 その2 意外と身近なアフリカの植物】

 明けましておめでとうございます!大西です。

 今年も奇蟲たちのようすを張り切ってお伝えしていきますので、お楽しみに!

 さて前回お話しした、アフリカオオヤスデ水槽に埋めたなめこ菌床はまだ生えて来ず。そろそろ一か月ですが・・・マットに埋め込む方式ではだめなのでしょうか?もう少し待ってみます。

 ヤスデ水槽には他にも植物を植えてあります。できるだけアフリカ産にこだわろうと探してみたら、よく知られた観葉植物の中にも意外と多いことがわかりました。

 たとえばこれ!サンセベリア。

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 黄色い斑があるものは「トラの尾」とも呼ばれ、日本でもむか~しから観葉植物として親しまれていますよね。みなさんも一度は見たことあるんじゃないでしょうか。じつはナイジェリアやコンゴ原産です。


<ここであさひやまコソコソ噂話>

 飼育事務所の玄関にもサンセベリアの鉢植えがあって、中田副園長が水やりしてるらしいよ!

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 サンセベリアには空気清浄効果がある?という説があります。ヤスデたちも空気がきれいになって喜んでいる・・・かどうかは不明ですが、水槽内に植栽を植えると適度な保湿効果があるし、生長すると展示にも変化が付きます。


 コーヒーの苗木も植えてみました!

 一時期枯れかけて心配しましたが、その後きれいな新葉が出てきました。

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コーヒーの横でくつろぎ中の?オオヤスデ

 そう、みなさんが飲んでるコーヒーの原産地はアフリカやマダガスカルなのです。

 コーヒーは観葉植物としても安価で流通しており、大きく育てれば結実・収穫できるそうです。

 ヤスデのフンで育ったコーヒー、収穫したら誰かに飲ませてあげたいな・・・ヒヒヒ

 みなさんも意外と身近にあるアフリカの植物、探してみてはいかがでしょうか。

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 他にも何種類か植物を植えました。これからどう生長していくのか?そしてなめこは生えてくるのか??(なめこは日本産ですが)

 そんな水槽展示の変化を、ご覧いただけたら嬉しいです。

(アフリカ水槽担当:大西 敏文)

【無事に仔魚へ成長しました。】

 あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

 昨年の12月中旬からほっきょくぐま館の水槽にて展示しているサケの卵ですが、年末にかけてふ化が始まり、大みそかにはすべての卵のふ化が終わり、仔魚(しぎょ)として新年を迎える事ができました。

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 これからはお腹にある臍囊(さいのう)から栄養を吸収して、稚魚(ちぎょ)へと成長していきます。

 機会がありましたら是非、ほっきょくぐま館のサケ達の成長を観察に来てください。

(ぺんぎん館担当:高橋 太郎)