担当動物の近況

最終更新日 2023年9月14日

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担当動物の近況

 やっと涼しい時間が増えてきましたね。皆様いかがお過ごしでしょうか。

 夏の間の担当動物たちの様子ですが、カバは暑い地域に暮らしている生き物なので、真夏の暑さもあまり気にしていないようでした。ただ、人間と違い汗をかくための汗腺が存在していないため、体温が上がりすぎないよう暑すぎるとプールに潜って寝ていることが多いので、涼しくなり始めた今時期の方が活動している様子に出会いやすいかもしれません。
 昨年から外の放飼場の陸に、大きめの木の枝を牙を削ったり遊んだりするための道具としていれているのですが、三頭とも毎日のようにかじって振り回して、水の中まで持って行って利用しています。
 人間には活動が辛く感じる暑い日でも夏バテとは無縁な遊び回ってバクバクと餌を食べる姿に、生物としてのスペックの違いを感じました。

 一方、猛禽類たちは涼しくなってきて過ごしやすそうにしています。
 夏鳥であるチゴハヤブサなどはあまり気にしていないような一方、冬鳥であり体も大きなオオワシなどは暑さが心配でしたが、無事夏を乗り越えて、最近は毎朝気持ちよさそうに日光浴している姿が見られます。特に全身が淡い茶色のオジロワシは水浴び後に日光を浴びていると体が輝いているようでとても美しいです。
 暖かい間は頻繁に水浴びしている様子が目撃されますのでぜひ何度も足を運んでみて欲しいですね。

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 今年はチゴハヤブサのヒナが保護で収容されました。最初はモサモサアフロヘアーのようだった綿羽が今はすっかり換羽し、立派なチゴハヤブサの姿となっています。

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 皆様の前にお目見えできるかどうかは未定ですが、今の時期は野生のチゴハヤブサたちも渡りの練習のため親鳥と一緒に飛び回っている姿がよく見られます。チゴハヤブサはカラスの使い終わった巣を利用して営巣する鳥であるため、実は我々人間のすごく近くで暮らしている猛禽類です。
 動物園では東門から下りてくるゆっくりロードでチゴハヤブサの成鳥二羽を展示しています。夏鳥であり寒さには弱いため、夏季限定の展示となっていますのでぜひ夏期開園のうちに会いに来てください。

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ワシ・タカ・かば館担当:高橋ひな