仲間入り
6月11日、旭山動物園に今年生まれの仔アザラシがやってきました。野生個体です。
まずは屋内でカモメたちとご対面
4月29日、知床半島の漁港で衰弱して打ち上げられてた仔アザラシを保護しました。アザラシの親子関係は生後1~2週間で終わります。親元を離れたけど、うまく魚をとれず弱ったものと思われます。
発見時はぐったりしていて体は傷だらけ、目もひどく腫れていて「一晩持つかどうか・・・」といった状態でしたが、地元「知床財団」さんのスタッフたちが懸命に治療し、なんとか一命を取り留めました。
野生復帰をめざし飼育が続けられ海に戻せる状態まで回復しましたが、これから知床ではサケ・マスの定置網漁が始まるため、今海に帰しても魚を追い網に入り再び保護されるか、場合によっては網の中で溺れ死ぬ可能性が高いと判断し協議を重ね、旭山動物園で受け入れることになりました。
6月11日早朝、知床から旭山に到着。まずは屋内の小さな隔離プールで様子見、とても落ち着いていたので6月14日、あざらし館の浅瀬部分を仕切り外プールデビューとなりました。
外に出す前に体重測定 外プールデビュー!
餌も順調に食べていますので、ある程度体格が良くなったところで群れに合流させていく予定です。名前は「ゆき」メスです。
餌も食べてます
「ゆき」の成長をあたたかく見守っていただけたらうれしいです。よろしくお願いします。
あざらし館担当・副園長:中田真一