はじめまして!
夏期開園初日は咲き乱れていた薄紅色も散り、あっという間にみずみずしい緑色が辺りを染める季節となって参りました。
四月から新人飼育員として働いている高橋と申します。担当はワシ・タカなどの猛禽類、それからカバです。
小さい頃から動物が好きで、「いつか旭山動物園に関わる仕事がしたい」という思いで、単身十勝からこの旭川に出てきた私にとって、今回このように飼育員として(しかも大好きなカバ担当として)働けることが未だに夢のようで、毎日楽しみながら業務にあたっています。
寝室での百吉。放飼場の掃除が終わるのを待っています。
旭子と凪子。あっという間に顔を覚えてくれました。
とはいえ、前の部署ではもっぱらパソコンに向かって仕事をするのが常でしたから、猛禽たちの餌を配り歩き、カバのうんちを運び、餌を運び、プール掃除をし…。たくさん身体を動かす動物園の仕事に、ひゃ~!!となりながら頑張る毎日です。
水中凪子。凪子は私の姿を見つけるといつも近くに寄ってきます。
ところで、この時期は猛禽たちの産卵シーズンでもあります。
先輩飼育員に教えてもらいながら、私も採卵した卵を孵卵器(卵をあたためる機械)に入れてお世話しているのですが、表情豊かな成鳥たちと違いぴくりとも動かない卵と向き合う時間は、孵化するかどうか期待や不安でなかなか形容しがたい気持ちになります。
無事に孵化したらいいなあ……。
知識も経験もまだまだ先輩方の足下にも及びませんが、新鮮な気持ちを大切に、一歩一歩成長していけたらいいなと思います。
小さい頃夢見た旭山動物園の飼育員さん。
次は私が、誰かの夢になるような、誰かに夢を届けることのできる素敵な飼育員になれるよう、精進していきたいです。
(猛禽・かば館担当:高橋 ひな)