イワトビペンギン孵化前のお話 その2
6月15日に生まれたイワトビペンギンの2羽のヒナは、ただいま順調に成長しています。このヒナには前回のブログとは別の孵化前のお話があります。
現在別々の親に育てられているヒナ2羽は、実は兄弟(姉妹?)なのです。本当の親は初めて産卵する若いペアでした。若いオス親は、一羽で抱卵を続け、メス親がずっと側にいるのに、交代しませんでした。抱卵も子育ても一羽ではできませんから、同時期に無精卵を産んだ2組のペアがいたので、それぞれに一羽ずつあずけることにしました。
ペア形成などに少し問題が起きた親の卵を、取り上げて人が育てることはできますが、上記のようにして、できるだけペンギンはペンギンに育ててもらいます。そうすることで無精卵のペアも繁殖の機会ができるし、ヒナもペンギンらしく育ちます。
先にうまれたヒナと育てのメス親
後にうまれたヒナと育ての両親
ぺんぎん館・ダチョウ担当:田中千春