【シマフクロウ繁殖記~第3弾】

最終更新日 2021年5月11日

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【シマフクロウ繁殖記~第3弾~】

 

 みなさんこんにちわ~ 新人(2年目)飼育員の荒木地です。

 これまで発信してきた『シマフクロウ繁殖記』ですが、本日最終回はみなさんにご報告があります!ついに最終回です~。

 前回までの内容についてはこちらから!第1弾第2弾

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「片目のないメス モコ」

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「オス ロロ」

 3月9日、13日にメス(モコ)が卵を産みました。有精卵であれば「4月中旬に孵化予定!!」とお知らせをしていました。

 ですが、残念ながら卵はどちらも「無精卵」でヒナは誕生しませんでした!(>_<)

 絶滅危惧種のシマフクロウ、期待が大きかっただけに残念ではありますが…今シーズンは繁殖ならずという結果になりました。来年以降にこうご期待です~。

 ただ、飼育員としては、この繁殖期を通し2羽の絆の深さを感じることができ大変貴重な時間でした。モコもロロも現在は一段落して、落ち着いています。今後とも、どうぞ温かく見守っていただければ嬉しいです!

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「最近よく並んでいます」

 監視カメラで撮影した「オスがメスへ餌を運ぶシーン」をみたい方はぜひこちらからどうぞ!👇

<動画のリンク>youtu.be/tpuWtqf87PY(新しいウインドウが開きます)

 さて、大切な報告が終わったところで、話は移ります。これまで、旭山のシマフクロウの巣箱についてや、保護活動をしているコタンコロカムイの会さんの活動についてお話してきました。

 今回は、最終回ということで現在最も問題になっているシマフクロウの『事故』について話を膨らませたいと思います。”猛禽類医学研究所”で話を伺ってきました。

 シマフクロウの死因として、多く挙げられるのは「交通事故」です。夜、餌となるカエルを捕るため道路に出たシマフクロウが、走ってきた車と衝突して起きます。車のヘッドライトは、フクロウにとって目くらましとなり、大抵は顔面衝突し即死のようです…。旭山で飼育しているメス(片目がない)も、交通事故に遭ったと考えられています。

 そういった事故を防ぐために、猛禽類医学研究所の方々はさまざまな活動を行っています。下の写真は止まり防止器具です。👇ガードレールにこれを設置することで、フクロウが道路に飛び出すのを防いでいます。

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止まり防止器具

モノクロの世界を生きてるフクロウにとって、赤と黄色が一番識別しやすいそうです(猛禽類医学研究所さんより)


 そのほかにも、フクロウに音で危険を察知してもらうため、凹凸のある道路つくりなどにも取り組まれています。どちらもフクロウ側に距離をとってもらおうという働きです。

 ですが、それだけでいいのかなと疑問に思いました。私たち人間も、車を走らせるときには野生動物にも気を配ってみませんか?

 今回は、シマフクロウの交通事故についてお話しましたが、野生動物と人間との問題はたくさんあります。私自身勉強中の身ですが、まずは知ることから始めようと思います。ですので、みなさんもぜひ話を見聞きした際には、共有してください!身近な人にでも、SNSでも。人間と動物が共生できる社会をコツコツと少しずつでも、みなさんと作っていけたらと思います。

 それでは、『シマフクロウ繁殖期』最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!!皆さまどうぞご自愛ください。

 【フクロウ・てながざる館担当:荒木地 真美】