【ゴキゴキルーペ と モウセンゴケ】
全国3000万人の奇蟲ファンのみなさんこんにちは!大西です。
アフリカ水槽の中で、アフリカオオヤスデとマダガスカルゴキブリ(以下マダゴキ)の水槽は「昼夜逆転」をおこなっています。開園中はライトを暗くして夜行性の彼らが活発に動くように、閉園後はライトを明るくして植物が光合成できるようにしているのです。
でもそのせいで「水槽が暗くて見づらい」という方もおられることでしょう。
そこで、マダゴキ水槽の前に虫めがねを設置してみました。
名付けて「ゴキゴキルーペ」!!(「もぐもぐタイム」的な語呂で)
マダゴキたちの触覚や足の動きなど細かいところまでゴキゴキルーペでじっくりご観察ください(ニヤリ)。
説明看板も貼ってあります。
好評でしたらヤスデ水槽前にも「ヤスヤスルーペ」が設置されることでしょう。
話は変わって、最近アフリカ水槽ではコバエ発生に悩まされています。飼育動物への影響は少ないとはいえ、気になる。ポットや粘着式のハエ取りも、来園者から見える場所には置きにくい。
そんな時、見つけました!コイツを!!↓↓↓
モウセンゴケ!!!食虫植物です。しかもアフリカ産!
植栽がコバエを食ってくれるなんて最高。さっそくオオヤスデ水槽に入れてみました。
すると翌日には葉に黒い点が!さっそくコバエを捕獲しています。
モウセンゴケの葉に虫がつくと、葉を丸めたり腺毛を折りたたんで逃がさないようにして消化します。アフリカ水槽でもその様子が観察できますよ。
これぞ「モウセンゴケのもぐもぐタイム」!(と言って良いのか??)
モウセンゴケの捕食行動。興味のある方だけ拡大してご覧ください・・・
植物にも「行動展示」があるんですね。オオヤスデにキャラ負けしてないモウセンゴケ、けっこう気に入りました。
食虫植物が虫を捕食するのは、やせた土地に自生しており根からの栄養が期待できないからです。なので堅強な種が多く、水槽内はコバエも豊富なのでぐんぐん生長しています。
生長良すぎてじゃっかん引く。
時に虫は植物を食べたり、植物に擬態する。時に植物は虫に花粉を運ばせたり、あるいは虫を捕らえて栄養にしてしまう。恐竜時代なんかよりずっと昔から、虫と植物はお互い利用し合いながら進化してきました。
カバやキリンが闊歩するアフリカの大自然。その大地を支えるのは多くの虫や植物たちです。水槽展示の動物・植物たちから「自然のつながり」を感じてほしい、と考えています。
<あさひやまコソコソ噂話>
モウセンゴケはサクラのような可愛い花を咲かせるらしいよ。水槽の中でも花が咲くかな?
(アフリカ水槽担当:大西 敏文)