道産近況

最終更新日 2020年11月8日

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道産近況

 ついに旭川も初雪が降り、どんどん日没の時間も早くなり、冬の気配をひしひしと感じる日々です。

 さて、北海道産動物舎・ゆっくりロードの北海道小動物コーナーではこの秋にいろいろな変化がありました。


 まずはエゾユキウサギ。

 9月に札幌市円山動物園より3頭のメスが来園しました。もともといたメス1頭とともに今年の春にゆっくりロードに完成したエゾユキウサギ舎で展示しています。来園して数日でそれぞれの居場所が決まったようで、昼間はそれぞれが落ち着く場所でじっとしています。今は冬毛への換毛中で、まだら模様になっています。

来園3日後 

来園3日後。4頭います


 次にエゾタヌキ。

 10月におびひろ動物園より今年生まれの「うみ(メス)」が来園しました。「うみ」が来園して旭山動物園のエゾタヌキは8頭になりました。ほとんどの個体が高齢で繁殖が難しくなってきたため、「うみ」は期待の新人(?)です。今は北海道産動物舎のキタキツネを展示していたところにいます。

 そしてエゾタヌキ全頭のことですが、冬毛でモコモコになったのと、たくさん食べてコロコロになっています。今の時期、エゾタヌキたちは本当によく食べます。夏よりも体重が1.5~2倍くらいになるようにエサを増量しています。  この体重変化がエゾタヌキたちにはとても重要なのです。

 うみです

「うみ」です!


 さいごにキタキツネの「なる」。

 10月からゆっくりロードのキタキツネ舎に引っ越して、「える」との同居を始めました。キタキツネは基本的に単独生活をする動物ですが、それぞれ1頭で暮らすよりも適度に刺激があったほうがいいので、「なる」の独り立ちの時期を待っての同居となりました。放飼場はある程度の広さがあるので、ほどよい距離感で、いい関係を作れたようです。 9月にしっぽや背中の毛が抜けて一時夏毛のような姿になりましたが、今はふかふかの冬毛になってきています。

同居 

同居開始日の「える(上)」と「なる(下)」

なるです

「なる」大きくなりました!


 ほかにもエゾリスが冬毛になって耳の房毛がのびていたり、ホンドテンも夏毛の黒い顔から冬毛の白い顔に変わってきていたりと、冬仕様に変化している動物がいます。前に見たときとどこが違うかな?という点に注目して観察するのもオススメです。

北海道産動物舎・サル舎担当:佐藤和加子