53回目の開園記念日

最終更新日 2020年7月2日

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53回目の開園記念日

 今年も開園記念日である7月1日がやってきました

 さて、今回はちょっと本を紹介させて下さい

 本当は、しいくのブログで特定の商品や企業を紹介するのは営利目的になりはばかられるのですが、この本ならいいのではと思います(理由は後に出てきます)


↓今から23年前の1997年発行の「きたの動物園」です

 本


 この本は一昨年(2018年)になくなった菅野浩元園長が開園30周年に書かれた本です

 開園準備段階の動物移動の話などもあり、今働いている飼育スタッフは知ることのできない情報が満載です


 初めて私がこの本を読んだのは動物園で働き始めた14年前に旭川市の図書館で借りた時なのですが、旭山動物園の歴史を感じ、動物たちと先輩方が築いてきた物語をわくわくしながら読み進めたことを覚えています

 今も続く、ワンポイントガイドやサマースクール、機関誌のモユクカムイができたころの話などもあり、今では当たり前に行っていますが、苦労があったことがうかがえました


 その後、購入しようと思ったのですが、残念ながら初版のみのようで絶版、、、、

 最近やっとネット経由で札幌の古書店にあるものを取り寄せて、手元におくことができました


 もし読みたいと思った方は動物園の動物図書館にはもちろんありますし、旭川市内でしたら各図書館の分館にも蔵書がありますからぜひ手に取って下さい


 結婚記念日や誕生日、交際記念日、サラダ記念日などいろんな記念日がありますが、みなさん記念日にはどのようなことを思い出すでしょうか?(ちなみに結婚記念日はだいたい忘れ気味です、、、)


 今年の開園記念日は開園当初の苦労を思って、この本を再読したいと思います。


てながざる館担当・獣医師:中村亮平