【冬のくもざる・かぴばら館】

最終更新日 2019年12月3日

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【冬のくもざる・かぴばら館】

 冬、特に雪が積もるくらいの気温になると、クモザルとカピバラは屋外での展示ができなくなります。野生の彼らは中南米の暖かい地域に生息している動物で、寒さが苦手です。

そのため、次の春が来るまで暖房のきいた屋内での生活となり、やはり多少は窮屈な思いをさせてしまうのは心苦しいところです。

 さて、そんな冬のくもざる・かぴばら館ですが、屋内観察ならではの良いところもあります。それは「近さ」。

 屋外でダイナミックに動くクモザルやスイスイ泳ぐカピバラは見応えがありますが、観察するにはちょっと遠いですよね。その点屋内ではガラス越しではありますが、目と鼻の先くらいの近さで彼らを観察できることも多いです。屋外では細かく見ることが出来ない彼らの体つきや毛並み、エサの食べ方や筋肉の動き方、息づかいなど、近いからこその観察ポイントもたくさんあります。

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 じっくり彼らの体や動きを観察すると色々な疑問がわいてくると思います。クモザルとカピバラに限りませんが、興味が出たら、展示してあるパネルを見てみたり、飼育員が近くにいたら色々質問してみたり、自分でしらべてみたりしてください。小学生のお子さんならそれらをまとめて冬休みの自由研究にも使えそうですね。

 冬のくもざる・かぴばら館のポイントとして近さをアピールしてみましたが、近いのは動物たちにとっても同じです。ガラスの向こうで人間が急な動きをしたら驚きますし、ガラスを叩かれたら怖かったり、不快に感じたりもします。そういったことは無いよう、優しい気持ちでの観察をお願いします。

(くもざる・かぴばら館・あざらし館担当:中野 奈央也)