【どうぶつたちは元気です!】
この度の地震で被災された皆様、特に厚真町をはじめ被害の大きかった道南方面にお住いの皆様に心よりお見舞い申し上げます。
旭山動物園では、結果的に動物にも施設にもほとんど被害はありませんでした。
ただ、9月6日早朝から7日早朝までの約24時間は停電し、6日は臨時閉園となりました。
どうしても電源が必要な機器はエンジン発電機に繋いでしのぎました。餌を保管する大型冷凍庫の電源は切れたままでしたが、なんとか24時間は持ってくれました。
混乱する職員たちをよそに、動物たちは来園者の居ない動物園でのんびり過ごしているように見えました。
勤務後に帰宅しても自宅は真っ暗、懐中電灯で一夜を過ごしました。
街灯も信号も消えた夜、星空だけはとても綺麗でした。
結果的には約一日の停電でしたが、当初は「一週間続く可能性も」という報道もあり、不安な夜を過ごしました。
自分を含めた現代人がいかに電気に依存しているかを思い知らされました。
動物園は7日から開園していますが、照明の使用を減らしたり、節電での営業となっています。
今もインフラが復旧せず不安な日々を過ごされている方の中には、動物園が営業再開していることに複雑な思いを抱く方もおられるかもしれません。
言い訳になるかもしれませんが、せっかくの北海道旅行中に停電に巻き込まれた旅行者の方々に、7日から開園することで動物園を楽しんでいただくことができました。
動物園は日々の生活に絶対必要な施設ではないかもしれません。でも今大事なことは、動物園の社会的役割を果たすことなのではないでしょうか。
動物の魅力、北海道の魅力を発信することで、北海道のみなさんに元気を伝えられたら嬉しく思います。
12日は秋晴れ、鮮やかな飛行機雲が見えました。
秋の旭山動物園、みなさんぜひお越しください!
(もうじゅう館担当:大西 敏文)